ゴールはコーヒー

北の方には何があるのだろうと考えながら
今日は西の方へ行ってみる
いつも狭いところにいるのは
こういう時臆病にならないためだ

一年住んだ街は
そんなに多くを語らない静かな都会
古木のテーブルに肘をつき
余裕のある表情で遠くからこちらを見ている

手招きをする方へは行かないけれど
くすんだ革靴とスニーカーはいつも見方をしてくれる
通りすがりに明かりがついたカラスの家

豆を挽くにおいは真新しい
木の香りがするパイン材のテーブルで
焼きリンゴといちじくワインをいただいた

ゴールはコーヒー

ゴールはコーヒー

「またたき、ほころび」より 2018年

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-01-30

CC BY-NC-ND
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CC BY-NC-ND