文スト劇場版DEAD APPLE 改変案 アダムの林檎

おだまきまな 作

2019年作品

六年前、織田作道路で避難する子供を助けている。渋澤、その近くの埠頭に降り立つ。「運び入れろ。」何かの荷物を船から下っ端たちの手で降ろす。見ている渋澤。遠くからバイクで狙って襲撃する中原。ここは映画のとおり、渋澤素早くピストルで中原を狙撃するが外れる。両者一騎打ちするところで、空から太宰現れる。すれ違いざまに能力の無効化。渋澤技を破られたあと、つぶやく。「能力の無効化か。噂どおりだな。」闇に消える。そのあと、道路に落ちている携帯電話のアップ。携帯は最初に織田作の持っていたものと同型機。その液晶画面、「もうアダムのリンゴはつぶれたか?」と一文字ずつ文字が入力される。そして画面がブラックアウトする。

OPクレジット、「DEAD APPLE」のタイトル。

横浜の外人墓地、シルエットで立っている太宰。手にはユリの花束。太宰「六年ぶりですね。」花を手向ける。回想、死ぬ間際の織田作。織田作血を吐きながら「まだ君は・・・・・自らの自殺を考えているのか?」太宰つらそうに「私には手に余る能力ですから。」織田作「そうか・・・。君の願いは成就されなければならない。しかし自らの死を願うのは、まだ早い・・・。君に頼みがある。あの孤児たちの行く末を案じてほしい・・・。君の手でなんとか・・・・。」太宰、黙って織田作の手を握りしめる。織田作「私の願いは成就されるのか・・・。ありがとう・・・・。」静かに目を閉じる。バッ、と陽光。昼間の公園、中島が「太宰さーん」と出てくる。あとは映画のとおり。これで一場面。そのあと、太宰が渋澤の一味に「御同行願おうか」と言われ拉致される場面を入れる?

非常招集された武装探偵社の者たち。不審な霧が発生すると能力者が死ぬのは映画のとおり。福沢「この能力者たちの死は自殺なのか他殺なのかは、まだわからない。」探偵社の者「え、自殺でしょ?霧で脳に影響が出て自殺を図ったとか?」「有毒ガスでしょうかね。」国木田「福沢先生は慎重に事を進めたいと思っておられる。自殺と他殺の両方の線で洗い出すのだ。」江戸川「他殺の線はきわめて低いと思いますがねぇ。だって能力者でしょう?他にその場に能力者がいなかったのなら、殺される可能性は極めて低い。人間には能力者はまず殺せません。」福沢「まあそうなのだが。」国木田「太宰のようにとっさに死に取りつかれたということもあります。この霧の成分は分析したのでしょうか。」福沢「海外でもサンプルは採取されているはずだ。警視庁能力課の坂口くんに尋ねてみたらどうだ。」国木田「そうしてみます。」福沢喝を入れてその場は解散。捜査に出る一同。ここは映画のとおり。

昼、車を運転している探偵社の者。国木田と中島、泉が乗り合わせている。運転しながら国木田「被害に逢った者たちは、携帯やスマホに謎の文面のメールを受け取っている。そのあと自殺を図った。」中島「なんて文面なんですか?」国木田「『アダムの林檎』、というのだそうだ。その線から福沢先生は他殺ではないかとにらんでおられる。スマホの履歴を洗い出した結果わかったことだ。それでこれから行く先の女性の能力者も、その文面を受け取ったと先ほど警察に提出してきた。それで今から現場に向かう。まあこの件は被害捜査ではないからな、おまえたちに来てもらった。別動で殺人現場には谷崎たちが行っている。」中島「アダムの林檎とはなんでしょうか?」国木田「のどぼとけのことだな。男の急所だ。」中島「ふーん。そんな文で自殺するんですか?」その時、彼方のビルに爆破音。車から飛び出す一同。国木田「先を越されたか。早く!」中島「太宰さんは・・・。」国木田「そんなやつのことはいい!早くしろ!」マンションの中に入り、エレベーターで向かう。

マンションの一室。部屋には煙、一同が入ってしばらくして煙が晴れる。国木田うっとなって。「まずい。このガスを吸うな!」黒焦げの死体。能力者の女性、そのそばに女性とそっくりな光る物体の人間。一同に挑みかかってくる。からくも退ける。逃げる女性の光る物体、しかし攻撃で消滅する。消える瞬間、何かの光る個体が体内から現れて、それも消える。中島「え、この人は人間?」死体のそばに、似ても似つかぬ一般人の死体が倒れている。国木田「こういうことか。人間を操っているんだ。」中島「僕たちの異能力を人間に移しているんですか。」泉「そんなことができるんですか。」国木田「現にやっているからな。われわれの能力の物質化・・・・その研究は進んでいると、太宰から聞いたことがある。」中島「そんな。」国木田「武装探偵社自体がその研究のサンプル集団だという話はしたことがあるか。我々も監視されているのだ。太宰がおまえをスカウトしたのも・・・・。」と言いかけた時、地震。マンションを見渡した横浜外縁部に渋澤たちの本拠地がある。そこから周囲に、ドーム状の異空間が発生している。渋澤、本拠地の深部で能力石のかけらを集めている。渋澤「また今ひとつ手に入った・・・。これだけの石があれば、能力者の優勢をくつがえすことができる。そして、能力者たちの能力をひとつにすることもまた可能。」フョードル「それでいい。君の研究はまた進みました。この星全体を林檎の木にすることも可能になった。知恵の実は取り放題・・・・。」二人が悦に入っている横で、手錠をかけられて座っている太宰。太宰「知恵の実は破滅すると決まっているんだよ。聖書に書かれてあるだろう?」渋澤、太宰にピストルを向けてはずして一発撃つ。渋澤「今君がここに捕獲されているということは、われわれの計画を邪魔できる者は誰もいないということなのだ。黙って見ていてもらおうか?君を殺すのはわけもないのだよ。」太宰「死にたいと思っていたところなんでね。それは私に好都合だ。」渋澤太宰を一発はたいて「それはただの君のポーズだ。君は少しもそんなことは願っていない・・・・。よく見ていたまえ。君の組織が消滅するのを。」

中島たち、自分の影の光る物体との闘いをはじめる。このあたりは映画のとおり。途中、芥川と合流するが、影を倒すのに手こずる。どうして能力石が弱点だとわかるか、その描写を入れた方がいいのかもしれない。戦っている中島たちの映像を見ている太宰「幽体の分離・・・・われわれの能力とは脳波の永久機関システムの連続体の発現だから、それを分離して結晶化したのだね。いわば意識のドッペルゲンガーだ。」渋澤「そうだよ。だが、それだけではまだ不十分でね。われわれはその能力から抽出したものをさらに増幅させることを実験している。この一帯でな。」太宰「それであなたはかつて中島くんで実験していた・・・。あの実験は成功しましたか?あなたが彼から抽出したものは、知恵がよくなった木の実になりましたか?違ったでしょう?」渋澤「なんのことだ?」太宰「人間の脳の中には、きわめて原初的な衝動を司る分野の脳があるのです。人間以前の、爬虫類などの脳と言っていいでしょう。それを実験で増幅させているだけですよ。いわば己自身の影とはそうした物なのです。そしてあなた自身もそうした者なのではないですか?あなたはもう死んでいる。」渋澤「わ・・・私が死んでいる・・・。私がすでに影だと・・・・。」渋澤顔に手をやり、激しく動揺。過去のことを思い出す。太宰の能力でか?渋澤の断片的な記憶、中島を拷問にかけている場面、ただそこに組織で渋澤の亡くした妻のことを入れる。妻のためにたくさん集めた壮麗な宝石の館、映画冒頭の宝石を焼いている場面をここで挿入。渋澤「○○の死を無駄にしないためにも、今君の覚醒が必要なのだ!」中島、ものすごい電流を受けて虎と分離して合体するが、渋澤を爪の一撃で打ち殺す。中島のモノローグは映画のとおり「だって少年はいつだって爪を立てるんだ・・・・!」呆然とする渋澤。太宰「ほら、彼には人としての分別はなくなったでしょう?」フョードル、太宰に「そこまでわかっているとはね。食えない男だ。」太宰「さて、この石を元に戻させてもらうよ。」と、ここで太宰手錠を自分ではずして、手を伸ばして能力の無効を願うが、フョードルに阻止される。フョードル「そうはいかないよ。君もその一員となりたまえ。君もその自らの存在の罰をその身に受けるべきだ。今までさんざん他人の能力を無に帰した罰。能力、『罪と罰』。」太宰、結晶石が凝り固まって集まった巨大な物体に飲み込まれる。フョードル「君はアダムののどぼとけにささった林檎のかけらだ。君のような存在がいるから、人は強く賢くなれないのだよ!」太宰、飲み込まれつつ、少し笑うカット。

物体は成長していき、巨大な龍に変化するのは映画のとおり。中原が飛行機から特攻するのも同じだが、これは映画の最後にして、先に渋澤の幽体と中島たちが対決する。龍が雄渾に破壊していくのをバックに渋澤と中島が戦う。渋澤「そうか・・・・。君は、今原初から人に戻ったのだな・・・君自身の力で・・・。」中島「あなたも戻るべきだ。」渋澤「そうだな・・・・。」と言って納得して絶命する。中島物体を見て「太宰さんもあの中に?」物体の中の太宰。過去のしがらみからの責念に取りつかれている。太宰「僕はいろいろとしくじった・・・・。僕は生きるべきではない・・・・。僕は他人を無にするだけだ・・・・。死んだ方がいいのだ・・・。今死のう・・・・。」中島「何を言っているんですか、太宰さん!太宰さん!」中原「いろいろとめんどくさいやつだ。いい加減目を覚ませよ!」太宰うろんな顔で「だって僕は他人を否定している。」中島「誰だって、否定されて怒らない人はいません!だけど、否定の先に肯定があるんです!僕だって、太宰さんがいたから・・・・!」太宰、中島と中原の共闘で覚醒して、物体が中から破壊される。龍も消滅。フョードル彼方から目撃していて「今はまだ、太宰も自らの能力に蓋をするほどではないのだね。死に至る病、彼岸への道はまだ続いているよ。この星が消えるほどの力のね。」

あとはエンディング。点景でポートマフィアと武装探偵社がやや仲がよくなっている感じを入れる。

文スト劇場版DEAD APPLE 改変案 アダムの林檎

ある場所で、文豪ストレイドッグの劇場版を見せていただきまして、少し変えたいなと思い思いついたものを箇条書きにして書いてみました。いつもの不作法ですが、もし何かのいい点を見出していただければ恐縮です。

文スト劇場版DEAD APPLE 改変案 アダムの林檎

【完結作品】文豪ストレイドック劇場版「DEAD APPLE」の改変案の箇条書きメモです。セリフとかごちゃまぜです。

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  • サスペンス
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-01-29

Derivative work
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