抽斗の先へ

僕の机の抽斗には
昔宝物だったゴミがあった
それは中々捨てられなくて
見る度にノスタルジーに浸った
退屈な日々 ふと なんとなく
出して 一つずつ触っていた
気付けば それは僕を笑っていた

僕の人生の答えは
きっと詩に書いているんだ
一生分の複雑な記憶より
ここにある幸せな感情が必要だと
卒業が迫る時 ふと なんとなく
出して 一つずつ捨てていた
気付けば それを僕は笑っていた

抽斗の先へ

抽斗の先へ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-01-28

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