金平糖

周りは言う あんな男はやめておけ
ちくちくちくちく
あの人の棘が私を刺す
どうしてそんなことを言うの
どうしてそんなに意固地なの
私は思う こんな男はやめておこう

でも私知ってしまった
ちくちく痛い棘の中には
優しい甘さがあることを
ちくちく痛い棘をまとって
心の奥の柔らかいところ
必死に守っていたことを

一番初めは少し痛むわ
ちくちくちくちく棘がささる
でもね我慢して飲みくだしてしまえば
そこから先は

金平糖

金平糖

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-01-28

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted