静かな朝

指先でそっと触れた黒い髪
やわらかなカーブにそってなぞる

閉じた睫毛がほんの少し歪んで
小さく寝返りをうって遠ざかる

白いシーツに深く沈むキミが
かわいらしくて静かに微笑む

夜の喧騒から遠く離れ2人きりの朝

少し空が明るい静かなこの時間は
ボクがキミを独り占めできる時

子供のような寝顔
軽く握られた小さな手

ボクよりもはかない存在
ボクにとってかけがえのない存在

だから守りたい ずっと一緒にいたい

それが言えたら 伝えられたら

キミはどう返してくれるかな

そんなことを思いながら
キミの目が覚めるまで
今はただ隣にいよう

静かな朝

静かな朝

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-01-28

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