last lavvit

あれから時間は進んだ
だから景色も変わった
だけれど僕だけが一人
あの頃に縋りついてた

これで、さいご。
言わせてください。

あれに正解は無い
もっと言えば間違いも無い
全てがアドリブといえば違うし
計画的犯行と言う訳でもない
きっと誰も分からない
完全未解決事件

だけど君が僕を避けている
これは紛れも無い事実だし
それに気付きたかった僕は
あの時絵を描いてくれたノートの
一ページに書いた思いを
手紙として受け取らせた

あと、少しだけ
聴いてくれ。

もう二度と話さない
過去を追憶することも無い
君の行方なんて知らないし
人づてに聞こうとも思わない
そっと新しき日々を求める
僕はストーカーじゃない

あれから時間は進んだ
だから景色も変わった
そうして僕だけがやっと
大人になろうとしていた

これで本当にばいばい
要らぬ期待を寄せることも無い
多大なる迷惑をかけたし
色々な人を巻き込んだ
だけどこれだけは言える
あいつよりよっぽどまし

これで、さいご。

遠く あの日の青い空で
ずっと 笑っていたかった
暑く 何も知らなかった日へ
近くで 生きていたかった
今 全てが終わる
君からしたらどうでもいい
青春片思いストーリー

ありがとう、
ごめん、
どうかお元気で。
幸せでいてください。

last lavvit

last lavvit

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-01-20

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