do one's bit

複雑な感情が研ぎ澄まされた世界は
僕が何を言ったって誰も振り向きやしない
淡い青空 赤い夕暮れ これで何回目の景色
君に何も尽くせないまま また過ぎていく

誰かが死ぬ今 のうのうと生きる僕
目が覚める朝 噛み締めて眠る夜
誰かが乞う命 役立たずの神様
ゴミが蔓延る街 知らんぷりの大人

怠惰な本性に固く絆された自由は
君が何をしたって気付くことは出来ない
荒い環境 甘い誘惑 君で何人目の餌食
君を救うことが出来ないまま またニュースで知る

誰かが生きる今 生きながら死ぬ君
目が覚める朝 噛み締めて眠る夜
誰かが乞う命 無駄にする馬鹿
エゴを嫌がる後 飛び降りた子供

君は生まれて 何故死んでいく
君はその手段で 何故行ってしまうのか
僕はこうして 何が出来る
僕はそんな君に 何と声をかけられるのか

必死に喉を枯らし切った微かな声に気付き
君に手を差し伸べることが出来たなら
きっと僕も現実を疑う日々から救われる
そしたら世界はどう変化するのか知りたくて
色んなことを想像し実行しようとしては
現実を突きつけられて何も出来ないで
それでも毎日を生きていつか君に届くように
死なずにこの詩を地球に残す
そうして君と僕が生きる理由を探してる

do one's bit

do one's bit

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-01-18

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