Dear java sparrow

悲しいかい 永遠なんて無い
これで分かったろ 昨日の時間に
今日までの日々に どれだけの価値があったのか
餌を取り合ったり 鳴き合ったり
威嚇した次の日に 寄り添ったり
お互いがいて当然だったんだよ 君達は

もう パートナーなんて居ない
大空へ飛び立ったんだ 君よりも先に 
橋のたもとに 七色の虹を見に行ったんだ
小さい体を震わせながら 羽ばたいて
君が今どれだけ鳴いて 呼んだって
もう何処からも 返事は返って来ない

寂しいかい 僕だって同じさ
それでいいじゃないか 寂しい同士
残された者同士で 手と手を取り合おうよ
言葉も分からない 仕草も分からない
名前を呼ばれても 直ぐには飛んで行けない

けど パートナーはもう居ない
大空へ飛び立ったんだ 僕らよりも先に
僕が最期に 弔った時のあいつは
閉じた目から 涙を流していたんだ
君が今どれだけ泣いて 探したって
もうこの家には 二度と帰って来ない

僕に怯えないで
君の幸せを願っているから
大きなお世話かも知れない
けど どうか傍にいさせて
君がいつか虹を見たくなって
居なくなってしまうまで

Dear java sparrow

Dear java sparrow

Dear java sparrow

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-01-18

Copyrighted
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