猫になりたい

300字以内で書き上げる訓練。

 忙しいときには、誰だって思うことだろう。その辺を歩いている猫を見て、「あぁ、猫になれたら、どれだけ楽だろう」とうらやましくなってしまうことが。

 しかし実際なってしまうと、ここまで辛いのかと、思い知らされてしまう。特に強制されてする宿題も無く。大人と知らない人が嫌いだからと、バイトもせず。ただただ暇な日々を過ごす大学の長期休暇。

 大学生には、自身や世界について考える時間が必要だと、ゼミの先生が言っていた。きっと、この暇な時間にそれをするべきなのだろう。だが、猫はそんなことしないだろうなんて、くだらない理由をつけて、それもしない。まったく、私は人間でもなければ猫でもない。でき損ないな困った生物。

猫になりたい

またネガティブよ。

猫になりたい

本当に、猫のように暇を持て余す毎日がきたら、こうなるぞ!という訴え。 忙しいほうが、良いに決まってる。 忙しくするのは、自分からなんだけど。 暇になるのも、自分のせいだしさ。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-07

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