人が死ぬとは第2話
花絵は20代前半の男性を殺してから人が変わったように荒れ狂ってしまった。今までの花絵の楽しみといえば買い物や音楽を聴くといったごく普通のことが楽しみだったのにその事件から花絵の楽しみは一つだけになってしまった。
殺し・・・という楽しみを。
ある時花絵はふとこんなことを考えた。
「どうして人殺しはしちゃいけないんだろう」その答えは言わずともみんな分かっている。法律だからと
だが、花絵は不思議に思った「人は殺したら罰則が下るのに動物は殺しても罰則はくだらない。たとえ下ったとしても人を殺した時よりは軽い罰則になる」となぜ人を殺すことはダメなのかいくら考えてもわからない。死にたいと思ってる人がいるのにその人を殺すことは許されない。だが花絵はもう法律なんかに縛られる人ではない。殺して欲しい人がいれば殺すし自分の気分を害せば殺す。殺すということが楽しいと錯覚してしまった。だがそれが花絵の生きる楽しみとなってしまった以上自分で制御はできない。周りは花絵のこの裏の顔を知らない。だから誰も止めない。
そんなある日夢を見た。そこには親友だった香菜がいた。そしてこんなことを言った「ようやく裏の顔を見せてくれたね。あたしは凄く嬉しいよ。だけど、あたしはまだあんたを許さない」鬼の形相で睨む香菜をみて花絵は飛び起きた。花絵は今のは本当に夢なのか疑った。なんで香菜があたしが殺しをしてることを知ってるの?許さないってどういうこと。色々なことが頭に浮かんだが何一つまとまらないため考えることを辞めた。
そして花絵はまた殺すために街へと足を運ぶ。
人が死ぬとは第2話