Memory Hearts

俺の目の前にある光景は紛れも無い真実だった・・・


高校の入学式前日、朝から曇り空が広がり天気予報では午後から雨も降ると言っていた。俺は家でのんびりと過ごし両親は午後から買い物に出かけた。午後2時を過ぎた頃とうとう雨が降りだす。時刻は午後4時になり雨は勢いをます。
自分の部屋で激しい雨音を聞き流しつつ学校のしおりを見ていた。
その時だった、家の電話が静かな空間に鳴り響いた。恐る恐る電話に出ると相手は聞いたことのない男性の声だった。

「はい、もしもし」

「あーもしもし神岡さんのお宅でしょうか」

「そうですが、どちら様ですか」

「私は緑星総合病院の医院長の岡島ともうします」

なぜ病院なのかわからないが慌てている様子もないので不安はなかった。しかし次の一言で俺の限りなくなかった不安が一気に不安から絶望に変わった。

「落ち着いて聞いてください・・・」

・・・気がついたら病院に向かって走り出していた。


俺は今までの人生を精一杯生きてきた。生きてきたはずなのに

Memory Hearts

Memory Hearts

高校の入学式前日両親を事故で亡くした 一週間後悲しみにくれる主人公のもとに一通のメールが届く 「明日の午後5時、学校の屋上にて待つ」 そこにいたのは主人公と同じくすでに両親を亡くしている女子生徒4人 そしてあろうことか男女5人がひとつ屋根の下で過ごすことになる

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-06

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted