ある日の随筆
日曜日の朝であるという理由で、布団の中からタイプをしている。
いくつかの小説のプロットと、形にならぬ詩歌の類が床の至る所に転がっている。
芥の星に似たそれらを摘んで籠に入れると、からから笑うような音を立てて大人しく籠に収まった。
欠伸をしてから洗濯を開始する。
あれに着せる服を用意していなかった。
(終わったら一緒にお茶をしよう)
骨を組み立てる。
自立させてから、肉を貼る。
皮膚を貼り、下着を着せる。
先ほど洗濯した服を着せて、靴下を履かせる。
お茶はほうじ茶にした。
「そろそろ時間だ」
と私が伝えると、音もなく立ち上がり、私に一度会釈して、玄関から出発した。
私はそれを見送り眼鏡を外して、もう一度欠伸をした。
ある日の随筆