緑はなのトナカイ
緑の鼻のトナカイは、自分を励ます歌をしりません。街に大きなビルがたち、人々が豊になっても、赤い鼻のトナカイへの歌はつくられ、送られましたが、緑の鼻のトナカイは誰も見向きもしません、でも緑鼻のトナカイは、自分だけの特別な価値観を持っています。いつか自分の歌を自分で歌うまで、自分の歌詞を自分でつくるまで、決してあきらめる事はしません、緑の鼻のトナカイは、誰もが自分へのクリスマスの褒美を考えるその中で、自分と同じ不遇のトナカイたちが、本当の喜びを手にするときまで、むしろ日常のほうを大事にします、クリスマスに喜ばれるはずのない、緑色の鼻、めだたない、ひっこみじあんのトナカイたちにも、いつか本当の幸せが訪れるようにと、サンタのマネキンののったソリをせっせと引きます、すでにある夢や想像に胸を膨らませ、充実している自分に嘘をつきません、彼も彼なりのクリスマスを迎えました。
緑はなのトナカイ