午後に薫るあたたかな風

巡る巡る巡る音
つむじ風にさらわれたあの麦わら帽子


真実は知らないの
ただ私の好きなものは
甘い砂糖菓子
取って置きの紅茶もあるのよ

なくしても分からないの
じっと堪えて無理に笑う
強いあなたの代わりに
私が大声で泣いてあげるわ

ここは良いところでしょう
角のパン屋が美味しいの
特にデニッシュね

うたかたの木洩れ日に
きっと私は恋をしている

巡る巡る巡る音
つむじ風にさらわれたあの麦わら帽子
オフグリーンのリボンは解けて
時を撫でる


街並みを見渡すの
あなたの姿なら見つけられる
片手上げはにかむ
今日のコーディネイトとても素敵よ

そのファインダーが切り取る景色の
始まりを私にも見せて
一度でいいの

スカートの裾翻し
ショールを羽ばたかせる

舞う舞う舞う空
つむじ風にさらわれたあの麦わら帽子
オフグリーンのリボンは解けて
時を撫でる


木陰のベンチで頬張った
あの街のシュークリームは
二人の秘密

颯爽と走り出すバイク
次のお誘い待ってるわ

巡る巡る巡る音
つむじ風にさらわれたあの麦わら帽子
オフグリーンのリボンは解けて
時を撫でる


本当は気付いていたと伝えたら あなたは
うんと遠くに行ってしまうかしら
それとも笑って許してくれるかしら


遥か遥か遥か宙
つむじ風にさらわれたあの麦わら帽子
時を駆ける

午後に薫るあたたかな風

午後に薫るあたたかな風

歌詞。 あたたかな午後の陽光を浴びながら。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-12-18

Copyrighted
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