新落華の宴

杉山 実

  1. 訪れた機会
  2. 一か八か?
  3. 茶道家、華道家
  4. 見合い話
  5. 集められた女
  6. 尼さん誕生
  7. 美人揃い
  8. 集団処女喪失
  9. やって来た悪魔たち
  10. 収監された美子
  11. 始まる検査
  12. 逝かされた美子
  13. いたぶり
  14. 次の獲物
  15. 怖い薬で性交
  16. 始まる調教
  17. 二穴責め
  18. 繁盛
  19. 行列の中の美子
  20. 見世物美子
  21. 吊り上げられて
  22. 断髪
  23. 剃り上げられた美子
  24. 騙される佐代
  25. 佐代無惨
  26. 佐代は敏感
  27. 商売繁盛
  28. 強制堕胎
  29. 美登里無惨
  30. 狙われた市会議員
  31. 始まる拷問
  32. 繋がり
  33. 珠子の味方
  34. 珠子処女喪失
  35. 信頼
  36. 身代わりの条件
  37. 罠に落ちた恭子
  38. 恭子無惨
  39. 花電車の修行
  40. 恭子は遊女へ
  41. 策謀
  42. 珠子の調教
  43. 結ばれた二人
  44. 潜入成功
  45. 仰け反る明子
  46. 正月の風景
  47. 誘拐の段取り
  48. 絶頂
  49. 決行近し
  50. 決行前夜
  51. 恥じらい
  52. 着付け
  53. 誘拐
  54. 遊郭へ
  55. まな板の鯉
  56. 美子との対面
  57. 疑念
  58. 小便事情
  59. 二人の思惑
  60. 陰毛遊戯
  61. 狂う剃毛
  62. 絶頂剃毛
  63. 強制初夜
  64. 破瓜
  65. Gスポット
  66. 連続で逝かされる静
  67. 浣腸遊戯
  68. 糞射
  69. 危機
  70. 女陰炎上
  71. 切られた美髪
  72. 裏切り
  73. 幸せ?

訪れた機会

新  落 華 の 宴

                         作  杉 山  実
                54-01
昭和初期、日本が戦争に突き進む少し前の話。
各地に遊郭が有り、片山良夫は遊郭の番頭で、奇抜なアイデアで集客を考えて従来の遊郭とひと味異なる尼御殿と呼ぶ遊郭の営業を始めたいと考えていた。
良夫は髪結いの店に産まれて、幼い時から女性の髪に接して育ったので、異常な性格、性癖が昔から有ったが、遊郭に勤めてからはお首にも出さないで押さえていた。
父親の仕事の関係で華御殿と呼ばれる遊郭で番頭格の仕事をしているが、常々から独立の機会を捜していたが、お金も無いので有力なスポンサーを捜して自分のアイデアを売り込み、独立を画策していた。
だが時間は経過するが中々、スポンサーに成る様な人物には巡り会えない。
着々と任侠の世界では人脈を作り、いつでも独立出来る準備は整っているが肝心の資金が無い。
良夫は既に五十歳に手が届く歳に成り焦りを感じていた。

この時代一番力を持っているのは軍人で、その軍の基地が僅か三キロの場所に建設される情報がもたらされた。
それも既に建設は決まり、来月から工事に着手するとの情報が遊郭に流れて来た。
軍の基地が出来る事自体は秘密の中で行われるので、一般が中々情報を得る事は困難だ。
「若い兵隊も多いが、客も沢山訪れるので、近日中に陸軍のお偉いさんが視察に来られる!この時失態が無い様に充分気を付ける様!」店主の熊倉が店の幹部を集めて伝えた。
良夫はこの遊郭が軍の利用で飛躍的に潤う事は間違い無いと確信した。
今こそ自分の考えを売り込んで、投資を勝ち取り独立をする時だと思った。

数日後陸軍の細谷中佐、町村大尉、軍医の柳田少尉が遊郭にやって来た。
軍医が来たのは衛生面調査の様で、数人の厳つい看護婦を連れていた。
「若い軍人の利用も有るだろが、実はこの新しい基地には日本各地からお客も多い、時には外人特にドイツの軍人も来られる可能性も否定出来ない!日本の女性のおもてなしに期待をされるだろう!大きな声では言えないが秘密兵器の開発も行われる予定だ!」三人は食事の場所で、遊郭の店主代表を前に話した。
「この後、中佐と大尉は楽しまれて、私はこの遊郭の衛生面の調査を看護婦と行う!そうだな!熊倉とか言ったな!お前の店に調査に行こう!半時間後に行くので女共を全員並べて置け!」
「は、はい!判りました!」驚いた熊倉は急ぎ自分の店に戻って整え様と席を立つと「こら!誰が準備をしろと言った!自然体で検査をしなければ意味が無いだろう?熊倉!私と一緒に行くのだ!」
「軍医が調査する店は決まった様だな、私は森本君の店に行くとするか?」
「細谷中佐には一番美人の若い女を準備してくれる様に頼んでいたが?」
「はい、当方で準備しています!この廓一の美人を待たせています」廓の会長、柳本が答えた。
しばらくして「そうか!そろそろ移動するか?これ以上飲むと元気も無く成るからな!」細谷中佐が言うと、付き人の兵士が数人座敷に入って来て細谷を先導して部屋を出て行った。
車数台に別れて乗り込むが、それ程離れていない。
歩いても数分の距離だが、傍目を気にしているのか車に乗り込み料亭を後にした。

急いで走って帰る熊倉は「おい!軍医様が検査に来られる、女を全員集めて!」と大声で叫ぶ。
良夫は店主の慌て方に驚いて、直ぐさま女達を玄関に集める様に指示した。
「何よ!まだ化粧も終ってないのに、お客が来たの?」
「団体客?」
「着物も着替えてないわよ!」
この華御殿には二十人程の遊女が居て、若い女は十六歳で上は三十五歳程度だった。
集まった時に、軍医の柳田少尉が看護婦の米田、糀谷、下田の三人を伴って入って来た。
「そこに座れ!」柳田少尉の声にゆっくりと座る女、従わない女も数人居る。
すると下田が土足の状態で直ぐさま上がると「バシー」と女の頬を平手打ちした。
女はよろけて横の柱に飛ばされる程の勢いだ。
「敏速に行動しないと、この女の様に成る!」頬を押さえてもう一度座る女。
「髪は毎日洗っているか?蚤とか虱は大丈夫か?」今度は糀谷が座った女の頭を見て移動を始めた。
「お前は臭うな!」三番目の女の前で止ると髪の毛を引っ張って、念入りに調べる。
「消毒対象だ!向こうに行け!」と反対側に座る様に命じる。
まだ若い女は、指示に従って場所を移動した。
結局二十人の女の中で、三人が消毒対象と言われて横に並ばされた。
「次、全員着物を脱いで立て!そちらの三人は脱がなくても良い」
長襦袢だけの女も居るが、着物を着ている女も居る。
長襦袢の女は脱ぐのが早い!「部屋をひとつ借りるぞ!」
軍医が玄関の右の部屋に入って行くと、米田看護婦が後に付いて行く。
助手の様な男性が三人、二人の後に付いて部屋に入った。
長襦袢を脱いで腰巻き一枚の女に「それも取るのよ!」といつの間にか手に持った細い棒で突く様にした。
「ここは専属の下刈りを置いているのか?」下田が店主の熊倉に尋ねた。
「いいえ、自分達で処理している者としていない者が居ます」
「何!それは不潔だ!蚤、ケジラミが蔓延する!軍医に報告対象だ!」
横で聞いている良夫には自分の考えている事を売り込むには絶好の相手では?と思い始めていた。
腰巻きを取った女に「隣の部屋に入れ!」と命じる。
次の女も入れと命令する下田。
「いたいーーー」の大きな声が聞こえて、女全員が着物を脱ぐのを止める。
「何をしているの?早く脱がないと検査が終らないわよ!」
「次、お前入れ!」と言った時、最初の女が下腹部を押さえて出て来た。
「お前は検査合格だ!部屋に帰れ!」と指示をするが、泣き顔で床に置いた長襦袢と腰巻きを抱えてその場を去った。
「やめてーーーー」の声「いたいーーー」の声が次々聞こえて、女が交代で部屋から出て来る。
「二人が不合格だ!性病に感染している」店を辞めさせるか、どうするかを熊倉に考える様に言って、三人の女を連れて店の外に連れ出すと、頭に殺虫剤を吹き付けて検査を終了した。
良夫は柳田少尉を追い掛けて、自分の考えている話しを聞いて貰おうと「良い方法が有るのです」と言うと「ここに尋ねて来なさい!聞いてやろう」笑みを浮かべながら、明日まで滞在していると温泉旅館の名刺を渡した。

一か八か?

 54-02
一大決心をして、近くの温泉場に向かう良夫。
自分の性癖と合致する商売、尼御殿の開業は趣味と実益の一挙両得!と考えているがそれは自分の空想の世界。
座敷に通されると、昨日とは全く雰囲気が異なり浴衣姿の三人の軍人。
どうやら今日は昨日の遊郭で声をかけてきた人数人と会う様な三人。
裏金目当てか?それとも他に目的が有るのか?良夫には判らないが、良夫と入れ違いに出て行った男は廓で見た男だと思った。
「お前は確か華御殿の番頭だったな!主人から何を言われて来たのだ?」
「私共の主人は何も申していません!」
「何!使用人の判断だけで私達に声をかけたのか?お前は何を考えている?主人も間抜けか?」一方的に怒り始める柳田軍医。
「柳田君!彼も何か考えが有って来たのだろう?そう怒らずに聞いてからでも良いではないのか?」細谷中佐がゆっくりと話した。
「まあ、一人で主人相談しないで来たのは、命を賭けて来たのだろう?くだらない話しなら、この温泉場を歩いて出られない事は充分知っているだろう?」
良夫はしまったと思ったが時既に遅しの様だ。
「何か持って来たのか?」
「いいえ、私は一介の奉公人でございます。差上げる様な物は御座いません」
「我々を愚弄するのか?金銭を強請りに来たと思っているのか!」怒り出す。
「いいえ、その様には考えて居ません!私は私の理想の遊郭を造ろうと考えて居ますが、資金がございません!それで昨日お越しに成られた軍医殿の助言と一致するのではと思いお話に参りました」
「何?私の助言?」
「柳田軍医何を助言したのだ!まさか我々の真の目的をこの男に話したのか?」
「中佐、その様な事は一切申しておりません!」
「貴様!嘘の話しをするのか!」
「いいえ、昨日軍医様は衛生面で色々ご指導下さいました!」
「ああーその事か?確かに遊女の中には蚤、虱の女が居るのも事実だ!それとケジラミだな!それで指導したな!それがどうかしたのか?」安心顔に成って尋ねる柳田軍医。
「私が予てから考えて居ます遊郭なら、その様な心配も無く衛生面でも大丈夫かと思われます」
「何を言いたい?」細谷中佐が口走る。
「私が考えていますのは、尼の遊郭を建設する事で御座います」
「尼の遊郭?尼さんを呼んで来るのか?」
「違います!妙齢の美女を尼に仕立てるのです」
「髪は女の命だ!そんなに簡単に尼に成る女は居ないだろう?」
「勿論でございます!そこで皆様のお力をお借りして、美女を無理矢理尼仕立てて、遊女に仕上げたいと考えて居ます」
「何!それは強引に調教をすると云う意味か?」生唾を呑み込む音が聞こえる程身を乗り出す三人。
手応えを感じる良夫は、ここだと一気にまくし立てる。
「この様な娘が?遊女に?それも尼に?と思う様な淑女を集めて見たいのです!如何でございましょうか?私の理想は実現出来ますでしょうか?」
「なん、なんという。。。。。」言葉に詰まる細谷中佐。
「しばらく控えで待つ様に!余りの話しに我々が付いていけないので、協議をする」
隣の部屋と云っても少し離れた部屋に案内された良夫、凶か吉か?間違い無くあの連中は興味を示したと自信は有るが、本当に受け入れるだろうか?の疑問も残った。

半時間以上待たされて、元の部屋に来る様にと案内が有り怖々戻る良夫。
「先程の話しだが協議の結果、我々に貴様が協力して、口外しないと誓うなら軍で取り調べを行う人間の処分を任せるとしよう!」
「あの新しい基地で何が?」
「お前には教えてやろう、世の中には赤若しくは赤に近い人間が多数潜んで暮らしているのだ!その輩を捕えて指導教育する施設が併設される。同時にドイツの医者も参加して薬の実験も行う予定だ!その中には家族も含まれるので、お前が云う美人の淑女も当然居ると思われる!我々はその事を踏まえてお前の考えに賛同した!今の主人は直ぐに我々が追出す!お前の思う様に店を改造して、我々の基地の完成に合わせて営業出来る様にしなさい!工事には基地の業者を紹介するので使いなさい」
「えっ、ありがとうございます」良夫は頭を畳に擦りつけて礼を言う。
「そんなに恐縮しなくても良い、我々も一緒に楽しませてくれ!あの看護婦達も必要なら貸す!あの女達は虐める事が大好きなのだよ!特に美人を調教すると言う片山さんの話しに興奮をしていたよ!店が閉店の間にその淑女と言われる女を捜し出してくれ!」
「と、申しましてもその女性が赤の家族とは限らないのですが?」
「その様な事は片山さんが考え無くても良いのだよ!我々が調査をする!」
「はい判りました!仰せの通りに致します!よろしくお願い致します」
良夫が帰ると、三人は基地で赤の取締を強化するのは本当だが、家族の女性とかを犯すとか調教する事は中々出来ない。
その為、良夫が言った様な施設が近くに在れば、移送して存分に調教も遊びも出来ると考えたのだ。
勿論基地では拷問とか口を割らせる為の事は出来るが、SEX奴隷の様に調教する事は絶対に出来ない。
この三人を含めた看護婦達もサドの連中の集まりで、刺激を求めているのだ。
その上お金が入れば最高で、真に趣味と実益が入る良夫の話には乗り気に成ったのだ。
ドイツからやって来る医師のアドルノ、エンゲルス、女性のクレブスも、裏ではこの連中と同じ様な趣味と目的で来ると聞いていた。

翌日軍隊が遊郭にトラックで乗り付け、華御殿に向かい到着すると「検査の結果、熊倉貴殿の営業する華御殿は営業禁止の命令が出た!尚熊倉次郎は我々が取り調べるので、連行する」と言うと閉鎖の張り紙を壁に貼り、玄関を木で打ち付けて出入りが出来ない様にした。
「尚、女と従業員はここの遊郭組合で引き取る様に!」会長の柳本に伝えた。
車に乗せられた熊倉は何処へとも無く連れ去られて、二度と顔を見た者は居なかった。

茶道家、華道家

 54-03
店が閉鎖に成ると、独身の良夫は約束通り地元を中心に美人を求めて毎日出掛ける様に成った。
軍の基地は数ヶ月前に工事が始まっているが、地元の住民にはセメント会社が出来るとの噂を流して秘密を守った。
この基地が完成後は小塚少将が着任して、総司令官として指揮をする。
勿論細谷中佐達も就任が決定されていた。
遊郭でも何処に基地が出来て、いつから軍隊が着任するのか知らなかった。
三人の流した情報は既に完成間近の、セメント工場とは誰も考えても居なかったのだ。
良夫が昔から書き貯めていた下絵を元に、軍の業者が華御殿の改造工事に着手していた。

良夫を毎日美人捜しに運ぶのは、細谷中佐に頼まれている若林史郎と云う男だった。
二人で噂を頼りに隣町から調査を始めるが、噂を聞き込んでその家に行っても中々本人の顔を見る機会は無い。
良夫は大きな醤油屋の番頭で若林が手代の触れ込みで、主人の頼みで婿捜しをしていると各地で話していた。
或る人にお嬢様達の通う場所の先生に聞くのが一番ですと教えられる。
和裁、洋裁、お茶、習字、お花等の先生を捜す事に成り、華御殿で取引の有った銀行に一人の有名な先生を紹介された。
お茶とお花を教える松木美子は、四十手前の美人の先生で訪問すると「あの大店の醤油会社の方ですか?」名刺を見て驚く。
嘘の名刺に驚くと「今社長のご子息はお幾つですか?」着物姿に色気を感じる良夫。
「はい、今年二十九歳に成りますので、主人も焦っていまして困っています」
「そうですね!来年は大台ですわね、大店でも嫁探しに困られて、総務の番頭さんに頼まれたのですか?」そう言って微笑む。
手土産に高級な品物とお金を包んだので応対が良い。
「お茶も差上げもせずに失礼いたしました!結構な物を頂戴致しまして、少し失礼させて頂きます」
奥に消える美子を見送ると「驚いて出て来るぞ!大金を貰えたので態度が変わる」と微笑む良夫。
しばらくしてお茶をお盆に載せて「結構な物を頂戴致しまして、私でお世話出来る方が、数名いらっしゃいますが、もしお気に召さない場合は私の知り合い、先生に紹介を致しまして必ず良い縁が有ります様に頑張らせて頂きます」
嘘の釣書を手渡されて、完全に信用してしまう美子。
「でもご子息は中々面食いで少々の美人さんでは、難しいのかも知れません!世間慣れしたお嬢様もお嫌いの様です」
「お写真を拝見致しますと中々の美男子ですから、今から子供さんが楽しみですわ」
「先生ご結婚は?」
「私ですか?一度結婚したのですが縁が無かったのか、亡く成りましてもう十年以上すぎましたわ」
「長い間独身で?」
「はい、お陰様でお茶とお花の素養が有りまして、毎日若いお嬢様と過しています」
「子供さんは?」
「それが幸か不幸か出来ませんでしたの、でも来年大台に成りますから、もう忘れました」
女は人肌が恋しく成ると、よくもう忘れたとかの言葉を使う。
良夫はこの松木美子でも仕込めば充分店に出せるのでは?と襟足に目を移した。
黒い髪を纏め上げて結い上げて、ほつれ毛が首筋に数本見えて色っぽい。
髪、毛に異常な興味を示す良夫は、茶をたてる為に俯いた襟足をじっと好奇の眼差しで見ていた。
「先生の処に来られている生徒さんで、一番お綺麗なお嬢様は?」
「綺麗な方と云う選び方なら、もう直ぐ来られる後藤佐代さんでしょうね!でも丸菱醤油様の奥様には推薦出来かねますわ」そう言って微笑む。
「えっ、それはどうしてでしょう?」
「だって、大工の棟梁の娘さんですから、釣り合いが難しいでしょう?」そう言って笑う。
上品な美子に益々興味を持ってしまう良夫は、着物姿を通して美子の裸を想像していた。
その時戸口が開く音がして、数人の女性の話し声が聞こえた。
廊下を通る時に「こんにちは」「先生こんにちは!」「お客様ですか?すみません」と三人の若い女性が顔を見せて一礼をして、隣の部屋に向かった。
三人の一番後ろで、笑顔の女の子が後藤佐代だと二人には直ぐに判った。
「ここには来られませんが、私が訪問してご教授している造り酒屋のお嬢様なら良いと思うのですが?」
「何処の酒屋さんですか?」
「それは今申せません!大変堅いお家柄ですから、一応私の方から打診してみて後日お返事致します」
二人はそれ以上尋ねるのを辞めて、今日は引き下がる事にした。
その後も数人の女性が入って来たので、これ以上は危険だと思ったのだ。

家を出ると直ぐに「あの後藤と云う女の子以外は難しいと思ったのですが?」若林が言った。
「もう一人、良い女が居ただろう?」
「酒屋の娘ですか?」
「違いますよ!まだ名前も顔も判らないのに無理でしょう!先生ですよ!」
「えっ、片山さんはあの先生を狙っているのですか?」
「あの色気と美貌を使わない方は無い!」
「恐い人ですね!主人は平気で裏切るし!紹介の人も自分の店に入れるのですか?」
「私は自分に益をもたらさない人は親でも殺しますよ!」
「恐い人だ!あの細谷中佐の処に単身乗り込むのですから、大した度胸ですがね!あの三人が変態趣味の軍人だと知っていたのですか?」
「知りませんよ!変態趣味だったのですか?」
「えーー知らずに?」驚き顔に成って、三人が海外で変態行為をした事実を教えた。
その為、日本に帰して赤、共産主義者の捜し出しと更正の任務を委ねられたのだが、彼等の真の趣味は女性に対する辱めと屈辱行為を限りなく行う事だった。
遊郭を訪れた目的は、自分達が陵辱した女の処分の一環として遊郭が使えないか、調査に行ったのだった。
良夫の提案は真に三人の思惑と合致した。

見合い話

華御殿の改修工事は地下に調教スペースが建設され、格子戸から見える風景は尼頭巾を着けた女性が数名見える設計に成っている。
重きを置いているのは地下のスペースで、客が主に遊ぶ部屋は従来の二階の各部屋に成るが、数は十五室しか無く従来から大きく削減されている。
料金を大幅値上げして、厳選された女性のみを置く商売に変更しているのだ。
調教中の女を閉じ込めて置く座敷牢が数室準備されているので、客室が大きくゆったりしているが半分に成っている。
良夫の図面を見ながら工事を請け負っている親方が、陸軍の拷問部屋と遜色無いと呟く程だ。

一応柳田軍医には、候補として二名の名前を提示して、調査をするとの返事を貰えていた。
後藤佐代と松木美子で松木は今、色々捜して貰っているので、最後にして欲しいと頼んだ。
細谷達には尼御殿を開店させる事が目的では無いので、施設が整えば直ぐにでも目算を付けている人間を逮捕する予定にしている。
既に目星の人間の家族等に美人の女が居る場合は、即刻尼御殿に送り込む予定だ。
送り込み予定リストを見ながら不気味な笑みを浮かべる。
① 杉田誠、美登里夫妻 誠二十八歳、妻二十五歳 新聞記者で、予てから共産思想の持ち主で、妻美登里は美人なので対象。
② 金子勘三郎、市会議員 発言の中に共産思想が多い、娘 珠子十八歳が美人の女学校。
③ 尾上恭子二十歳、大学生、家は資産家、学内で共産思想を広めている疑い。
④ 大野智子二十七歳、恋人佐々木は逃亡中の共産主義者。
⑤ 土井明子三十歳、元亭主大野木が共産グループのリーダー的地位に有る。
半ばこじつけで、全く本人は共産主義とは関係の無い女性も含まれているが、尼御殿の話しを聞いたので捕える予定に入っていた。

一週間経過しても良夫は連絡が無いので、松木の家を訪れる事にした。
美子にもう一度会いたいのも有るが、まだ一人も集められていない現状に苛立ちを覚えていたのも事実だ。
若林を伴って松木の自宅を訪れると、品の良さそうな初老の老女がにこやかに待っていた。
女性は松木の師匠に成る大河内睦子で、今日良夫が来るので話しを纏め様とやって来たのだ。
松木は自分が仲人をするには役不足なので、自分の師匠を紹介したいと待っていたのだ。
「先日のお話は私が個人指導に行っている造り酒屋は越智酒造なのですよ!そこのお嬢様の静様は本当にお綺麗な方です!」
「あの有名な越智酒造のお嬢様はお綺麗なのですか?」
「はい、私も沢山の生徒の指導をしてきましたが、彼女の右に出られるお嬢様はいらっしゃいません」睦子が絶賛した。
「お幾つなのですか?」
「今年二十歳に成られたと思います」今度は美子が答えた。
「お爺さまの越智賢三様が珍しく乗り気で、お見合いの段取りを頼まれたのです」
「えっ、お見合い!」声が裏返る良夫。
確かに釣書の写真は軍の美男子の写真を撮影したのだが、これは困った事に成ったと困惑の表情に成る若林。
良夫は「それは有り難い事です!私も早速帰りまして社長に報告致します」と嘘度胸を発揮した。
「これがお嬢様の釣書とお写真でございます」睦子が差し出した大きな写真ケース。
「拝見しても宜しいでしょうか?」
開いた写真に思わず(綺麗)と口走ってしまう程清楚で日本髪が艶やかな写真だった。
「お爺さまが洋髪を嫌われるので、いつも日本髪で写真は正装されています、艶やかな黒髪で色白ですからお綺麗でしょう?」
「は、はい」余りの美しさに絶句の良夫。
カラスの羽の様な艶やかな黒髪に、惚れ惚れしてしまうと言葉を失った。
「丸菱醤油のご子息様がこのお写真で気に要られたら、直ぐにでもお見合いの段取りを致したいと思っていますのよ!」そう言って微笑む。
「判りました持ち帰り致しまして、社長と相談の末お返事致します」適当な事を言ってその場を切り抜ける良夫。
お茶をご馳走に成って、雑談をして良夫は今日も美子の色気を感じて帰路に就いた。

写真を見た三人は、大いに喜んだが簡単には越智酒造に乗り込めない。
時間稼ぎに偽の見合い話を進めて時間を稼ぐ事にした。
先ず手始めに、丸菱醤油の息子、円山伸二郎は今海外に研修旅行の最中で、来月中旬まで帰らないので、直ぐに結論は出せないが両親は大変気に要っていると答える。
その間にあらゆる手を使って、越智酒造の弱点を捜し家族諸共引っ張ってしまう作戦にしたが、その様に成る保証は無い。
この連中は、越智酒造が潰れても気に成らないので、恐い連中だ。
三人はこの越智静が手に入り、遊べるのなら他はもう捜さなくても良いとまで言った。
良夫には今二人しか目処が立ってないので、その話しをすると当方では既に五人は集めている八人居れば開店は出来ないのか?と尋ねられる。
後は募集して高給を払えば、何人か応募が有るだろう?と呑気な事を言い始めた。
「儲かったら、我々に幾らか貰えるなら、お金を融通してやるぞ!」
「えっ、本当ですか?」
「これだけ有れば集められるだろう?」指を一本差し出す町村大尉。
「はい、充分でございます」千円だと思う良夫。
小切手を机の上で書いて「これで頑張って開店させるのだ!もう近いぞ!」差し出された小切手を見て驚く良夫。
額面一万円、公務員の初任給が七十円程度の時代に、一万円は想像を絶する金額だった。
驚いて言葉無く「これで間違い無く開店させます、必ず倍にしてお返し致しますので、ありがとうございます」
赤の捜査を目こぼしする為に、恐喝の様な事も度々するので、お金はたっぷりと持っている。
関東から関西への転属で、新たな稼ぎを目論むが、目的が女の方を重視に変わっている三人だった。
関東では中々思う様に遊べなかったので、取締の鬼と成ってお金を儲けたが、今度は遊びに重点を置いている。

集められた女

 54-05
海外で楽しんだ事を日本で本格的にやりたい三人。
その彼等が拠点とする建物の完成が近づき、尼御殿の改修工事が終ったのは初夏に成っていた。
改修工事代の全額を三人に出して貰った様な物だが、基地の建設工事代に上乗せされていたのだ。
その尼御殿にドイツから大きな荷物が届いたのは、五月の下旬に成っていた。
これから地下に色々な器具を運び込んで設置をする。
「これは?」
「西洋で医者が女性の診察に使う診察台だ!最新式だ!それを改造して貰って、調教し易い様にして有る」柳田軍医が良夫に話す。
「面白そうですね、向こうの部屋も素晴らしい器具が設置されましたよ」
見学に来た柳田を案内する良夫の目が輝いている。

結局来週には大河内睦子に、見合いの日取りを決める為に会いに行かねば成らないのに、良夫は設備に酔っている。
天井には滑車が並び、床の隅にはギロチン台の様な設備が設置されて、拷問場の様な雰囲気。
奥には洗い場と桧の大きな風呂、珍しいシャワーの設備も併設されている。
異なる部屋は畳で、中央には太い柱、同じ様に天井には滑車。
今、運び込まれたのは大きな全身を映せる鏡、姿見が数枚有る。
「小道具も運び込まれましたね」その中から手鏡を手に持って「姿見とこれを合わせると、一層自分の姿に羞恥心が倍増しますよ」
「お前も好き者だな!女の髪に何か有るのか?」
「両親が髪結いをしていまして、異常な感覚に成っているのですよ!女性の毛に幼い時ら。。。。。。」
「上も下もだろう?」興味有る様に尋ねる柳田軍医。
頷くと「俺は海外で下の毛を燃やしてやった事も有るが、臭うぞ!部屋の中では駄目だな!」
そう言って笑うと「海外では相当女を?」
「そうだよ!折檻してやった!それが上層部に聞こえて、やり過ぎだと本土に戻された!関東では全く出来なかったよ!だから今回お前の考えが我々には渡りに船の話しだった!」
「成る程!」
「海外では手当たり次第だったが、ここではもう歳も重ねたので、極上の女としか遊ばないと決めていたのだよ!その為この半年間情報を集めて、五人は目処が付いた!他にも数人候補は今捜しているが、共産主義者に関係の有る女に限れば限界だ!今後はお前が捜してきた極上の酒屋の娘!大工の娘!茶道の師範も充分対象だ!これから毎日楽しいぞ!」
「他の女の件ですが、私の知っている連中に人探しを頼みましたら、既に応募が四十人程集まった様です、現役の遊女、飲み屋の女、借金に困っている女と色々らしいですが、一応親分が一次調査はするので、面接で決めて欲しいと言って来たのです」
「早いな!それに坊主の遊女だと知っているのか?」
「勿論です!給金が普通の遊女の倍ですから応募する女が多かった様です」
「それなら、中佐にも話して四人で面接して決めますか?」
「はい、上、中、下と女性を別けて料金の設定を行う事も考えています」
「造り酒屋の女は勿論上ですね、私達の捜した女も良いのが居る様ですよ」
「応募の中に良い女が居たら、調教して上物に入れますか?」
「特別な女の中には生娘が沢山居るから、一緒には出来ないでしょう」
勝手に想像して盛り上がる二人は、この建物に響き渡る女性の悲鳴が早くも耳に聞こえていた。
松、竹、梅でランクを区分けして、責めが行える女性はマル特で別途料金の設定をする事に二人の話で決まった。
最低でも五十円の設定がもの凄く高い店を物語っている。
ちょんの間の時間設定は全く無く、最低でも二時間、女は最低の梅でも一晩に二人しか客を取らない。

翌週、見合いの打ち合わせの為に再び松木美子の自宅に行った二人。
「お見合いの日取りですが、仕事の関係で来月の末でお願いしたいと本人が申しておりますが、如何でしょう?」
大河内睦子が「月末の日曜日が大安でとても良い日ですね!その日に決めましょう、少しお時間がございますが、女性は色々と準備もございますので、これ位日にちが有る方が宜しいでしょう」と全く逆らわない。
丸菱醤油なら、家系も徳川家の血が入り名門だと賢三が乗り気に成ったからだ。
場所は駅近くの高級ホテルの一室を借り切り、食事をする事で一致、丸菱からは母親円山月子と本人円山伸二郎、片山良夫が出席、大河内睦子夫妻と静の母親越智久が出席する事で話しが纏まった。
電話番号は基地の中に特別に造られた円山家の家に成っている。
殆ど電話は無いだろうが、もしもの為に造られている。
ここには数本の電話を置き、看護婦の三人が交代で対応して、偽の話しを作りあげる作戦だ。

六月一日地元の町が驚きの表情で新聞に目を落とした。
セメント工場の建設だと思っていたのが、陸軍の基地で併設されたのが憲兵隊の支部が設置されたのだ。
五日には小塚少将以下が着任して、任務を遂行すると発表、同時に共産主義者を含めた左の人種の摘発に乗り出す事も発表された。
日本の軍国主義に異を唱える人達の摘発、天皇に対する侮辱行為等も即座に罰する対象に成る。
翌日、高射砲が設置された情景を報道陣と地元の市長、町会長、農会長と有力な人々を招いてお披露目された。
勿論その中に細谷中佐を初めとして、町村大尉、軍医の柳田も顔を揃えていた。
翌日、新装成った尼御殿にやくざの親分坂井寛二郎と、人買いと呼ばれる土谷仁蔵の二人が女の子を伴ってやって来た。
土谷が連れて来たのが五人の若い女性で、坂井が連れて来たのは飲み屋で働いていた女、遊郭で働いていた女、借金で困っている様な女七人、総勢十二人だった。
「新しいお店だね!」「尼御殿って尼さんに成って客を取るって聞いたけれど、給金が良いから助かるわ」「髪を洗わなくても良いから楽かもね」割り切りで働く女性達は新装の遊郭に興味津々。
一方の田舎の娘と思われる五人は隅に固まって、身動きせずに様子を見ている。
自分達が身売りで田舎から、土谷に買われて来たので何が有るのか、まだ理解していない女の子だった。

尼さん誕生

54-06
「この男は全国を廻って、口減らしと生活の為に女を買って遊郭に売っている土谷と云う男です。今回も数十人を連れて来たのですが、尼御殿さんのお眼鏡に叶う女性は五人程度でしたので連れて来ました。今後もこの土谷に頼めば各地の掘り出しものを連れて来てくれると思いますので、紹介して置きます」
「お前が人買いの土谷か!」
「あんたが!ここの御主人さんか?」
「こら!口の利き方を考えろ!」と町村大尉が言うが、浴衣姿で一杯飲んでいるので軍人で中佐には見えない。
「町村!ここは遊郭だ!許してやれ!」と穏やかに言う。
これから見る女に興味津々の細谷中佐は、穏便に楽しもうと考えて居る。
「土谷!今後も良い女を連れて来てくれよ!片山!面接を始めるぞ!」
椅子に座って四人が机の上には紙が一枚と鉛筆のみで、番号と名前が記載されている。
「呼べ!」
「大家梅子!入れ!」
着物を着て廊下から入って来る梅子は、四人に軽く会釈をする。
「ここに来る前の仕事は?」
「南のバーで働いていました!」
「ここの遊郭で働く気に成ったのは?」
「お金が欲しいのです!田舎の両親に送りたいのです!尼にでも何でも成ります!雇って下さい」
「そこで脱いで見せなさい!」
「えっ、ここで、ですか?」
「当然だろう?身体に墨とか傷が有ればこの様な高級店では働けない!」
そう言われて覚悟を決めて着物を脱ぎ始めるが、ゆっくりしている梅子。
「おい、手伝ってやれ!」の言葉に裏から看護婦の三人が入って来て「沢山面接するのに、ゆっくりしていたら駄目!」と着物を剥ぎ取る様に脱がせる。
「はいはい、長襦袢も脱ぐのよ!」三人がかりで剥ぎ取ると、直ぐに腰巻き一枚の姿。
着ていた着物は直ぐに片づけられて「腰巻きも早く!」恥ずかしそうに腰巻きの紐を外すと、米田が毟り取る様に押さえた手から取り去った。
座り込む様に隠す梅子に「立ちなさい!立って頭の上に手を置いて!」看護婦の米田に言われてゆっくり立ち上がる。
「色は白いな!」「陰毛は多い!」「乳房の形も合格だ!」
「よし!合格だ!そのまま奥に連れていけ!」浴衣を与えられて反対側の部屋に案内される梅子。
椅子が並べられて、浴衣を着ると一番端に座って待つ様に言われた。
二人目の女は以前遊郭で働いて居たので、大胆な態度で裸を披露したが「不合格!」と細谷の一言で終った。
三人目の辰巳美喜は、全裸を嫌がったが看護婦達に無理矢理洋服を脱がされ、合格の言葉を貰った。
結局元遊郭から来た女は、迫田清見が合格したのみで二人は不合格。
七人の内三人が合格で、他の四人は不合格で追い返されてしまった。
人買い土谷が連れて来た女の子は、まだ二十歳前の子が殆どで、五人同時に並べて「身体にアザとか傷は無いのか?」と質問して、全員が首を振ると「合格だ!」と中佐の一声で決まった。
坂井と土谷にはお金が支払われて、面接に来た女にも五百円が手渡されて、満足して尼御殿を後にした。
噂を良くする為に、良夫の作戦のひとつだった。
遊郭の女は再び元に戻るが、その時この店を客に必ず話すと考えていたからだ。
予備面接に合格しているので、全員スタイルとか容姿は問題無いので、五人の女の子達には豪華な食事が与えられて、風呂に入って寛ぐ様に言った。
三人の女が裸を見られて審査された事は全く知らないので、良い店で働けると五人は喜んでいた。

「お前達は採用に成ったので、早速その頭を丸めて貰おう」
「えっ!」「そんな!」「聞いてない!」
「今日からここで働くのに、尼に成らねば看板に偽りだろう?」良夫が言う。
「もう直ぐに?」
「そうだ!今夜は先程の面接された先生の相手をして貰う、明日以降は店が開店するまで遊んでいたら良い!嫌なら首だ!帰れ!但し一円も払わないぞ!先程不合格の女達には五百円が支払われた」
「えーー五百円!」声が裏返る。
裸を見せただけで五百円の言葉に、ここで働けば大金が貰えると思う梅子が「バッサリお願いします」と椅子に背を付けて姿勢を正した。
おかっぱ頭で肩にかかる程度の髪、米田が手動のバリカンを「ギーギー」と音を立てて梅子の頭に近づけると額に刃先を入れて「ギーギー」と動かし始めると、浴衣に長い髪が落ちて額から頭頂部に白い筋が出来た。
目を閉じて拳を握りしめて耐えているのが判るが、他の二人もそれを見て「私もお願いします」と辰巳美喜が言った。
辰巳は梅子と長さは殆ど変わらないので、糀谷が同じ様にバリカンを持って刈り取り始めた。
良夫はその情景を見て興奮している様子が窺える。
もうひとりの迫田は遊郭で長襦袢を着ていたので、長い髪をしている。
「私に切らせてくれ!」もう良夫は我慢が出来ずに、ハサミを手に持つと直ぐに喜美の髪を手に持って「ジョキ、ジョキ」と切って満足そうに床に落とした。
しばらくして床は女達の髪の毛で一杯に成り、刈り取られた頭は白いシャボンで盛り上がり、剃刀の「ジョリ、ジョリ」の音が不気味に聞こえる程、輪唱を奏でていた。

その頃食事を漸く食べ終わった五人に「お風呂に入って今夜はゆっくり寝るのよ!仕事は明日からですからね」優しく言って安心させるこの尼御殿の仲居達だが、今だけの優しさで調教に加わる女で、この子達を仕込む役目も負わされている。

「わー大きなお風呂!温泉みたい!」浴槽を覗いて喜ぶ。
「早く、入りましょう」
「田舎の家に比べたら天国の様!」その様な事を言いながら衣服を脱ぎ始める五人、その様子を隣の部屋で眺めている三人。

美人揃い

 54-07
尼御殿では女中数十人が既に採用され、下働きの男も数人雇われている。
女中も客に食事とか酒を運ぶ上級の女と、掃除洗濯を中心とした細々とした作業をする者に別れている。
上級の女は多少遊女と話しが出来るが、それ以外の者が遊女と話しする事は禁止されている。
良夫は自分の蓄え以外に、華御殿の資産を総て引き継いでいるのでお金には困らない。
中佐は熊倉の財産を総て没収して、良夫に権利を与えていた。
それ以外に、良夫が予てから目を付けていた女の調教、床技能等を教える女が三人雇われて、下刈り専門の男女も雇い上下の毛を処理させて、尼の体裁を保たなければ成らない。
遊女が増えると当然剃る仕事も増えるので、増員予定をしている。
今日も下刈り佐吉が早速、女の頭を剃り上げ終って「女の頭を剃る仕事をするとは思いませんでした」と笑った。
「さっぱりしたので、お風呂に入って来い!先生方の相手をして貰うぞ!」良夫がつるつるの頭に成った三人に言う。
「先程の面接の人?」そう言って立ちあがると、床は三人の髪の毛で一杯、ここは何処なのか?と思う程だ。
「お偉い方達なので、一切逆らわない様にしなければ、首が胴から離れるぞ」
「えーー」
「身分は明かせないが、言われる通りにするのだ!判ったな!今日が終ると正式開店までは遊んで居ても良いぞ!あの若い女達に遊女の心得でも教えてやれ!」
「はい、判りました!お風呂に行きます」そう言うと三人は女中に案内されて風呂場に向かう。
途中で安村きぬが「貴女達の住まいは、この建物の裏に寮が在るので個室が与えられていますので、今夜からそちらで住んで下さい!但しこの廓から逃げだそうとすると、大変な事に成るので考え無い様に年期まで勤めて稼ぎなさい!頭を丸めたのだから稼がないとね!」と話した。
「ここは大浴場よ、今若い女の子達が入っているから、よく頭を見せてこの様に成ると教えて頂戴!」
三人が脱衣場に入ると、大浴場で笑い声が聞こえて、女子学生が旅行に来ている様な雰囲気が漂っている。
「楽しそうね!入るわね」そう言って戸を開いて入ると「おねえ。。。。」で声が止ってしまった五人は、三人の剃り上げられた青い頭に釘付けに成った。
「驚いた?先程剃り上げて貰ったのよ!綺麗でしょう?」
「ここで働く女は全てこの様な頭にするのよ!」
「まだ下は残っているけれど、お客を取る時には綺麗に剃られるのよ!」
三人が入って来て口々に言うと、言葉を失っていた五人の一人、尾上文子が「私達も?」
「当然でしょう?田舎から売られて来たのでしょう?」
「女工さんに成ると思っていたら、土谷って叔父さんがお前は器量が良いので、遊郭で働けって言われて連れて来られた」
「私は、田舎で男の子と一度契ったけれど、痛かっただけ!ここでは男と契るのでしょう?」
「そうよ、私達の様に頭を丸めて男の人と契るのよ!」
「この中で、男の人と経験が有るのは文子さんだけ?」
他の女の子は言葉を失って、つるつるの頭を見ているだけだ。
湯船から立ち上がった芳田貞子、股間には薄らと陰毛が生えているのみで、まだ十七歳だと言った。
甲田千代、牧村愛子、中山敏子の三人は異様な姿の三人を見て、既に怯えて湯船から出ないで呆然としていた。

三人を残して風呂場を後にする五人は女中に連れられて、五人が一緒に泊まれる大部屋に案内された。
「毎日、美味しい物を食べてここに慣れるのよ」
「私達も先程のお姉さんと同じ様に坊主にされるのですか?」
「当然よ!ここは尼が売りの店だからね!でも開店までしばらく時間が有るから、ゆっくり教えて貰えるわ!でもここから逃げ様とすれば死ぬより辛い責めが待っているから、考え無い事よ」仕込み女の加東フミが言うと、部屋を出て行った。
その部屋の向こうには廊下に仕切りが有り、施錠されてそこから先には行けない構造に成っていた。

その頃、細谷中佐は辰巳美喜に生尺八をさせて、自分が先生気分で教え込んでいた。
奥まで突っ込まれて、嘔吐く様に成る事も度々で、それを楽しんで居た。
町村大尉が梅子を抱いて、軍医は元遊女を抱いて過剰と思われる様なサービスを受けて上機嫌に成って、深夜に遊郭を後にした。

翌日小塚少将に「細谷中佐!聞くところによると、君は深夜に帰って来たそうだが、早速何か情報を掴んだのかね?」と問われた。
「はい、共産主義者で指名手配中の佐々木の情報が入りまして、部下と隠れ家を調べて来ました」
「あの佐々木の行方が判ったのか?早急に逮捕したまえ!」
「はい、恋人の大野智子を確保して口を割らせる予定です!」
「他にも大野木を早く逮捕しなければ、共産思想が蔓延するぞ!」
「はい!判っています!今この基地管内の情報を整理していますので、順次成果を上げますのでお待ちを!」
見られていたか?今後は上手に遊ばないと、小塚少将は口五月蠅い男だと細谷は考えた。

翌日細谷中佐は、部下を集めて自分の持っている情報から、大野木の元妻を引っ張って来いと命じた。
土井明子三十歳、大野木と別れて既に二年が経過して、もう連絡も何も無いが細谷には明子そのものが必要なのだ。
調べでは中々の美人だと聞いているので、尼御殿に送り込む対象だ。
良夫も開店までそれ程時間が無いので、女集めを急ぐ必要に迫られていた。
数日後、楽しみにしている松木美子と後藤佐代を同時に罠にかける作戦を実行に踏み切った。

集団処女喪失

   54-08
予てから共産色の強い記事を掲載する新々日報は、過去に細谷中佐の目こぼしで助けられていた経緯が有る。
編集長依田に書画と生け花展を開催して、松木美子と弟子の作品を展示する様に指示した。
その当日、憲兵が逮捕に行くので心得て置く様にとも話した。
来月十日から二日間、市民会館の中ホールを使用する事に成った。
編集長の依田は松木に面識が無いので、全て細谷中佐の人間が話しをするので、書画と生け花展を主催する事に成る。
「片山君!来月十日には君の希望だった茶道の先生と、大工の娘を捕える準備は整ったぞ!いよいよ責めが始まるぞ!」嬉しそうに電話をする細谷中佐。
それまでに今月末、越智酒造の御姫さまを拝みに行く準備も必要で、忙しく成る良夫。
開店にはまだ一ヶ月近い日にちが残っている。
真夏の七月二十日が開店日、その日にちに間に合うのは十人未満に成るだろうが、それ程気にしていない。

一週間振りに三人が尼御殿を訪れた目的は、若い五人を尼にする時が訪れたからだ。
「今日中に、全員?」
「そうだな!後々の事も有るから、順番に連れて来て坊主にしてしまえ」
「一人は男の経験が有るのだな!」
「はい、一度だけらしいです!」
毎日の様に教え込まれているので、いつ坊主にされるのか?それだけで五人は既に覚悟が出来ていた。
仕込み係の三人が毎日の様に言い聞かせるので、半ば義務の様に思っている。
そして、先生三人に女にして貰う事も教えられている。
目を閉じて身を任せれば、少し痛いが直ぐに終ると教えられている四人。
仕込みの女達はこれまでの経験が豊富だから、殆ど説き伏せて仕事をさせてしまうのだ。
今後連れ込まれる女は、この様な遊郭で働く素地の無い女達だが、女達を働かす事が出来るか?それは全く不明だった。

浴衣を着て最初に入って来たのは、尾上文子で「よろしくお願いします」とお辞儀をして、直ぐに椅子に座ると「君はもう経験が有る子だったね、隣の部屋に行きなさい!散髪の叔父さんが待っている」と簡単に言う細谷中佐。
隣の部屋に入ると次の芳田貞子が怖々入って来ると同じに「あっ、いゃー、やめてー」の声が隣の部屋から聞こえで、貞子の顔が引きつる。
「もう諦めなさい!」の声が聞こえて「あっ、だめーー」の後は涙声に変わっていた。
「尾上君は今、坊主に成った様だな!次は君だが心の準備は出来たか?」
「は、はい」と言うと「それじゃあ、右の部屋に行きなさい」と柳田が指示をすると、いつの間にか細谷中佐が消えていた。
「中佐あの子に決められた様だな」
町村大尉が次の子を呼ぶ様に言った。
甲田千代が入って来ると、既に身体が震えているのが手に取る様に判り、町村が「私が教えてあげよう」と直ぐに席を立つと肩に手を置いて連れて行くが身体が強ばっている。
「あと二人で、片山さんと私だな」そう言って微笑む柳田軍医。
その時「あっ、い、いたいーーいたいーー」の大きな声が細谷中佐の部屋から聞こえた。
入って来た牧村愛子がその声に驚きながら座った。
「私の番の様だな、行こうか?」顔を見ると同時に決める柳田軍医。
初めて見た時は田舎の娘だったが、しばらく遊郭に住んでいるだけで垢抜けして美しい娘達成っているので、文句も言わずに直ぐに連れて部屋に消えた三人。
その時隣の部屋では綺麗に剃り上げられて、尾上文子が半泣き状態で部屋から出て自分達の部屋に向かう。
入れ違いに最後の中山敏子が入って来て、良夫に軽くお辞儀をして座る。
良夫には嬉しい長い髪の子が残って居た。
「風呂には入ってきたのか?」
「はい」
「長い髪ともお別れだ!隣の部屋に入ってくれ!」文子が散髪された部屋に入ると、床には文子の髪が散乱して敏子は、自分より相当短いのにこれ程多くの髪?と思うと少し恐く成る。
「私は坊主の君と契りたい!」そう言うと直ぐにハサミを手に持つ良夫。
椅子に座らされると目を閉じて、拳を握りしめている敏子。
嬉しそうに髪を少し手に持つと「ジョキ、ジョキ」と切り始めて興奮の目に変わる。
もう直ぐ、嫌がる美子の髪もこの様に切り刻んで坊主にしてやると想像するだけで、股間が熱く成る良夫。
「ジョキ、ジョキ」と切り刻んで短く成ると、下刈り佐吉に委ねて横で煙草に火を付ける。
「ギーギー」と音を立ててバリカンが額から頭頂部に向かうと、長い髪が床に落ちて白い筋が頭に出来た。
「終ったら部屋に連れて来てくれ!」電話が有って席を立つ良夫。
四人の女の子は熟練の男達の男根を両方の口から咥えさせられて、痛みを通り越えて快楽の声を出す女も居た。
三人は髪の有る状態で犯されて、放心状態の時に刈り取られて、最後は剃り上げられてしまった。
敏子は坊主頭にされてから、良夫の男根で突きまくられて、最後は声が出る程に成った。
四人に共通していたのは、部屋に帰る時全員がに股に成っていた。
この後は、仕込み女が五人の女を他の三人と同じ様に床上手に仕込み、来月の二十日を目指す事に成る。
徐々に身体が覚えてしまって、遊女に仕上がってしまうのだ。
この八人は普通の遊女で髪が無いのが珍しいのみで、他の事は仕込まない。
これから特別な女を徹底的に仕込んで、変態遊女を作りあげる作業に取りかかる良夫達だ。

月末、円山月子に扮した看護婦の米田と円山伸二郎に成りきった垣内上等兵。
何度も練習をしているので、失敗は無いと自信を持つ二人だが、良夫はあの美女を目の前に冷静に対応出来るか心配だった。
約束の時間に合わせて三人は緊張の面持ちでホテルに向かった。
一方の越智親子も初めての見合いに緊張しているが、早朝から静は日本髪に着物姿を美容院で拵え車にて向かっていた。

やって来た悪魔たち

 54-09
「お爺さま、お父様!これからお見合いに参ります」
重たい様な髪をして、お辞儀をする静を見て「おお、我が孫ながら、本当に美しいな!お相手は丸菱の円山さんだ!気に要られたらお付き合いしなさい!静が気に要らなければ仕方が無い場合は、私が丁重にお断りするから、気にせずにお話してきなさい」越智賢三は孫娘静の晴れ姿に目を細める。

車はホテルの玄関に横付けされて、ドアマンが車の扉を開いて出迎えると「ありがとう!」と笑顔で軽く会釈をする。
その顔と姿に見とれてしまうドアマン。
母親の久が反対の扉から降りて、助手席から乳母のとめが降りて「お嬢様!」と手を差し出して、降り易い様にした。
艶やかな着物に日本髪に見とれる人が数人居て、静の一挙手一投足に視線が注がれていた。
「丸菱様の部屋にお願いします」母親の久がボーイに言う。
ホテルに入ると仲人の大河内睦子が、静を見つけて駈け寄って来て「まあ!お美しいわ、背丈が有って日本髪で、凄く高く見えるわ!もう円山様はお待ちかねよ!」
乳母のとめは控えの間に入ると、同じ様にそこには良夫が運転手と待っていた。
「丸菱の方ですか?」
「はい、そうですが?何か?」
「静お嬢様の乳母のとめと申します。よろしくお願いします」と丁寧に挨拶をした。
この時とめは、良夫と一緒の男の姿を見て軍人だと見破っていた。
靴が軍人の物だったので、不思議に思うがそれ以上は口に出さない。
お付きの人達はこの部屋で昼食を食べる事に成っている。
越智の運転手も部屋に入って来て、四人で昼食を食べるが殆ど会話は無かった。
円山伸二郎に成りすました垣内上等兵は、完全に静の姿に上がってしまい話しも打ち合わせ通りに話せない状況に成っていた。
米田が見かねて「余りにお美しいお嬢様に伸二郎が緊張してしまって、申し訳有りません」と助け船を出す。
「仕事はお出来に成るけれど、お嬢様には初心なのですね!」睦子が微笑みながら言う。
もう額に汗が滲み出て、先程から何度ハンカチで拭き取ったか判らない程だ。
良夫もちらっと見ただけだったが、とても美しい女だと驚いた程だった。
細谷中佐が直ぐに犯すだろう?どの様な声を出すのだろう?自分も一度で良いからこの女を抱きたいと思ってしまう垣内上等兵。
結局食事の後しばらく懇談をして、越智の家族は退席して帰って行った。
後程仲人に報告をして、本格的にお付き合いをするか決めるのがしきたりで、この場では双方は何も語らず別れるのだ。

帰りの車で「片山さん!私興奮して何も喋れませんでした!食事も喉を通らない程の美人でした!疲れました」
「今回は多分失敗ね!この垣内が興奮して駄目だったわ!」
「すみません米田軍曹!」
「でも今までで一番の上玉だわね!責めるには最高の身体をしていたわ、背丈は百六十ね、胸も尻も良い身体で、腰は括れて、あの体型は名器かも知れないわね」
「着物の上からその様な事が判るのですか?」
「判るわよ!今まで何人の女を脱がせたと思っているの?自信有るわね」
「それなら松の特上レベルだな!」嬉しそうに言う良夫。
「片山さんの好きな毛深い女ですよ!それも身体全体が毛深いのでは無く、生える部分は多いって身体ですよ!髪も素晴らしい艶と色でしたからね!坊主にするのは惜しいと思いますね」
「兎に角断られたら次の方法を考え無ければ駄目ですね」
その様な事を話しながら、車は夕方の尼御殿に到着!取り敢えず今度は松木美子の誘拐に焦点が絞られた。

細谷中佐も目的の土井明子と大野智子の確保に失敗して、苛々していた。
大野木の元妻はいつの間にか転居して、連行して遊郭に連れ込むのに失敗していた。
佐々木も恋人大野智子と行方をくらませ、憲兵の裏をかかれてしまった。

月が変わって、越智酒造は乳母が難色を示し、大河内睦子が説得する構図に成って、苦肉の策で賢三が出張で許可が貰えないので、本人はとても気に要っていますしばらくお待ち下さいと大河内睦子が独断で返事をしてしまったのは五日だった。
六日に越智酒造を訪れた松木美子は、お見合いの話しを静に聞いて大笑いで盛り上がっていた。
「静さんの美しさに、丸菱の息子さんも上がっちゃったのね」
「凄い汗に驚きましたのよ!私も着物で暑かったけれど、私以上で。。。。。」
「静さん、私の生け花が十日、十一日地元の市民会館で展示されるのですよ、もしお時間が有れば見学に来て下さい」
「車で一時間程かかりますわね、私が行けるなら十一日ですね!婆やと一緒に見学に行かせて頂きます!他に何方か?」
「後藤佐代さんの作品を二点程、新々日報の依頼で出展しますの」
「後藤さんって、お上手ですの?」
「いいえ、それ程でも無いのですが、多分可愛いからでしょう?書画とお花ですから、本当の華が必要だったと思いますわ」
「先生だけでもお綺麗ですのに」
「静さんが来られたら、花が咲きますね」そう言って微笑む二人。
この後不幸が待っているとも知らない二人は、静かな時間を過していた。

ドイツの科学者と医者が日本に到着したのは、翌日の七日で細谷中佐を尋ねて来たが、小塚少将に「アタラシイ、クスリノジッケンニキマシタ、ヘイキニモツカエマス」
「それは日本軍には強い味方だ!ここには沢山の犯罪者も投獄されるので、実験材料には困らないと思います!頑張って下さい」と挨拶をした。
昔海外で一緒に遊んだ仲間だとは小塚少将は全く知らない。
今回は女医のクレブスを伴って来ているのは、日本の女性で性器と性の崩壊をテーマの実験を行う予定に成っている。
いち早く診察台等は尼御殿に運び込んで、設置が終了している。
「今夜はお疲れでしょう、明日日本の遊郭に案内致します」
「ソレハタノシミダ!ジッケンダイリヨウハソロイマシタカ?」
「十日に良い実験材料が届きます、楽しみにして下さい」と笑顔の細谷中佐。

収監された美子

 54-010
翌日三人は尼御殿に向かう。
女医は地下の設備の見学と器具の点検を始めるが、アドルノとエンゲルスは早速、尼の接待を受ける事に成る。
一人に二人の女性が付いて、奉仕を始めると興奮してしまい。
「カワイイ、カワイイ」と坊主頭にキスをするが、訓練した舌技で口内発射をさせてしまう貞子にアドルノは感激してしまった。
エンゲルスも二人を代る代る可愛がって、最後は果ててしまった。
三輪車に満足して「アタマカワイイ」と絶賛した。
頭は三日に一度剃り上げて、今週から股間も綺麗に剃られて、身体に毛が無い状態の八人だ。
もう調教も行き届いて素直で、仕込みの女達も満足状態。
懸念していた陰毛の処理も、喜ぶ程感じる女も居るので楽だった。

細谷中佐の部隊が、この基地での最初の成果を上げたのはその日の夜だった。
小塚少将に漸く褒められると、十日にも捕り物を行いますので期待して下さいと自信有りと言った。
今夜の捕り物は自分達の趣味とは全く関係の無い輩の逮捕で、細谷中佐はそれ程の感動は無かったのだ。
引き続き大野木の行方、佐々木の行方を追っている部隊の動向に注意をしている。
細谷達は松木美子と後藤佐代を見ていないので、年齢的に敬遠気味に成っているのだ。
後藤佐代は若いので興味を多少は持っているが、松木美子は良夫の好みだと思っている。
だが、着々と計画は準備されて、新々日報の依田は細谷中佐の趣味を薄々感じているので、弱みを握っていると思っている。

「先生!私夏の着物持ってないので、洋服でも大丈夫でしょうか?」九日の昼過ぎに後藤佐代が尋ねにやって来た。
「暑い時期だから、着物は大変よ!私は着物を着ますけれど佐代さんは洋服で良い良いでしょう」
部屋には絽の着物が鴨居に吊されて、明日それを着る事が判る。
「この着物を着られるのですか?高級そうですね」生地を手で確かめる佐代。
「この着物でも暑いのでは?明日は三十度を超えるので、本当は私も洋服が楽だけれど、編集長が着物希望だから仕方ないのよ!朝から美容院予約して大変だわ」微笑む美子。
二人は今から会場に向かい準備をして、明日の本番に備える予定。
弟子達は数人が手伝う為に、既に市民会館中ホールに入って準備を始めている。
松木美子が後で行って、手直しをするだけで完成に成る。


翌日セレモニーに市長が祝辞を述べて、書画と生け花展が華やかに開催された。
勿論依田編集長が仕組んだ共産主義を称える書も数点展示されている。
見学をしていた市長が「これ?」と問題の書の前で、編集長に目で合図をした。
編集長は判っていますと同じく目で返事をした。
意味が判らない人は気に成らず通り過ぎて行く。
「お美しい!生け花も綺麗が先生も負けず劣らずお綺麗ですね」依田が美子を褒め称える。
オープングの前に、関係者だけが事前に見学をして会場を後にすると、一般の入場者が入って来る。
招待客を並んで出迎える依田編集長と松木美子達関係者。
依田編集長が仕組んだ罠を知っている人は皆無、書が政治色の強い作品と判る人も殆ど居ない。
夕方憲兵隊が乗り込んで来る事は事前に知っている依田編集長、その時間に松木美子と後藤佐代が必ず会場に居る様に、適当に時間を調整して休憩を与える。
四時迄の展示、三時を過ぎた辺りから腕時計を気にする依田編集長に「何方かお越しに成るのですか?」美子が声をかけた。
動揺する依田だが、その時「全員!動くな!憲兵隊の取り調べだ!主催責任者は誰だ!」
「はい、新々日報の依田と申しますが?何か?」
「隊長!ここに数点展示されています!」向こうから大きな声で伝える。
「主催者は一緒に来て貰おう!」と言った時、美子と佐代が逃げ様と依田から離れて行く。
「おい!そこの二人!怪しい!連行しろ!」隊長の言葉で直ぐに取り押さえられる二人。
「私達は生け花の係でございます!書とは関係有りません」
「だが、逃げ様とした!連行して取り調べれば判る事だ!この展示は閉鎖だ!一般の客は早く帰れ!」大きな声で言うと、蜘蛛の子を散らす様に会場から人が消えて、新々日報の社員が数人残っただけだ。
「連行しろ!」
引きずられる佐代が「先生!助けて下さい」悲痛な表情で訴える佐代。
「大丈夫よ!何もしてないから、潔白は証明されるわ」
両腕を掴まれて車に押し込まれる佐代を見送ると、美子も異なる車に押し込まれて、離れ離れで二台の車が動き出す。
依田編集長も車に乗り込むと三台の車が何事も無かった様に、市民会館の前から走り去った。

以前から共産色の強い新々日報の依田編集長を逮捕しました。
市民会館で共産主義を称える書を、展示しておりましたので、余罪仲間が存在すると考えられますので、追究をして一味の存在と大野木との関連を突き止めますと報告をしていた。
細谷中佐は自分の事を知りすぎた依田編集長の抹殺を策謀していたのだ。

しばらくして松木美子が収監されて、町村大尉が美子の姿を見て、片山が言う通りだ!中々の美形だな!これは楽しめそうだと思って見つめる。
直ぐに細谷中佐に連絡をする様に部下に伝える町村大尉。
細谷中佐は部下に依田を責め殺せと指示をして、拷問を始める準備に入っていた。
後藤佐代は直接遊郭に運ぶ為、郊外の住宅に監禁される事に成っている。
一度収監してしまうと運び出すのが厄介に成るので、取り敢えず成り行きを見守る。
誘拐が合法的に処理された時点で、尼御殿に連れて行き調教を開始する予定だ。
予想通り、娘が連れて行かれたと聞いた後藤の親父が、夜基地を訪れて嘆願したが、係は上層部から、その様な女性が連れて来られた事実は無いと追い返した。

「松木美子!お前はあの編集長と共謀して、共産主義を称える運動をしていた!間違い無いか?」
「その様な事実は全く身に覚えの無い事です」
「知らぬと言い切るのか?思い出すまでお泊まり頂く事に成るが?」
「えーー」驚きの表情に成る美子。

始まる検査

  54-011
美子の着物の袖には、既に編集長の仕組んだ手紙が入っているのだが、美子は全く知らずに受け取っていた。
「本日の御礼が多少入っています」と言われたので食事代を貰ったと考えていた。
「持ち物を調べたのか?」町村大尉が言った時、細谷中佐が入って来て「お前と編集長が恋仲だと聞き込んでいた者が居るが?本当か?」
好色の眼差しで尋ねた。
「バッグには何も変わった物は入っていませんでした!」女性の兵士が答える。
「大事な物は身に着けて居るかも知れない!調べなさい!」
「立ちなさい!」と美子を立たせると、着物の胸元から袖を捜して「手紙の様な物が有りました」
そう言って町村大尉に手渡した。
手紙に目を通しながら「中佐!これは恋文ですが、一緒に共産主義を称えましょうと書いて有ります」
「何!お前はあの編集長の女だったのか?」
「違います!その手紙は午後に会場で頂いた物で、全く編集長と男女の関係なんて考えられない事です!」
「取り調べれば判る事だ!ゆっくり時間をかけて調べてやろう!軍医を呼んでこの女が編集長と男女の関係が有ったのか調べさせろ!」
「そんな!編集長に会わせて下さい!会えば全てが判明するはずです」恐く成って必死に訴える美子。
「そうか、そんなに彼氏に会いたいのか?今取り調べの拷問が始まっている頃だ!会わせてやる!最後の別れに成るだろう?」その言葉に顔面蒼白に成る美子。
しばらくして二人の女兵士に両脇を持たれて、拷問部屋の方に向かう美子。
「ぎゃーーーやめろーー細谷中佐をーー」
「バシー、バシー」と撓る鞭が容赦なく依田の身体を叩くと、気絶してしまう。
着ていた洋服は血で染まり、半袖のワイシャツは無残に破れてシャツが血に染まっている。
「バシー、バシー」と音がした時に入ってきた美子。
両手を上に吊り上げられて、項垂れた依田を見て「へん。。。。。。」そのまま気を失って、二人の女に支えられる美子。
「気絶してしまいました!」
「医務室に運べ!特別の方にな!」細谷中佐が近づいて、美子の顎を持って上に上げると、自分の唇を近づけ口づけをした。
それを見た町村大尉は、これから起る事と中佐がこの女を気に要ったと確信した。

診台に横に寝かされた時、目を開く美子は「編集長は?」と口走る。
部屋の中を見ると病院の様で、医務室に連れて来られたと判った。
「気が付いた様だな、検査を始めるか?」
「検査?」起き上がると診台に座った状態に成った美子。
「お前が編集長と良い仲だと言えば、検査は無いがここに泊まって貰うには、身体検査が必要に成るのだよ!ほらこれだけ調べ無いと駄目なのだよ!」用紙を見せる。
そこには身長、体重から始まって、女性の場合処女か?妊娠はしていないか?性病の有無まで細かく欄が有る。
「えっ、妊娠なんてしていません!」
「それは私が調べて決める事で、お前の決める事では無い!それとも拷問部屋に行くか?女性用の拷問は男性とは異なって、身体に尋ねるらしいがな?その拷問を受けるにしても妊娠していたら殺人に成るから、検査が必要なのだよ!」
「妊娠なんてしていません!何度言えば判るにですか?それと私と編集長は単なる知り合いです!」
「遅く成るから早く検査を始め様、米田君帯を緩めてあげなさい」
三人の看護婦が居て、米田が近づいて「立って下さい!帯を緩めます」
「検査をして、明日身の潔白を晴らせば良いのでは?云う事を聞かなければまた憲兵が来ますよ!そして無理矢理検査を強行してしまいますが、良いのですか?」
そう言われて漸く診台から立ち上がる美子。
直ぐに帯に手をかけると、いつの間にか糀谷も加わって「良い着物ね、汚したら大変よ」そう言いながら素早く帯を外してしまう。
「先生はお幾つ?」と気を紛らわせる様に尋ねると「三十九歳です」と答えた時、着物の紐を素早く外して、絽の着物を脱がし始める。
「あっ」襟を持って僅かな抵抗を見せるが、容赦なく着物を脱がせると、水色の涼しげな長襦袢姿にされてしまった。
「そのままで、こちらに来て!身長、体重を測りましょう」
隣の部屋からこの様子を見ている細谷中佐と町村大尉。
角度で向こうの部屋からは丸見えに成る様に造られているので、美子の視線からは見えない。
長襦袢の前を手で押さえて、スリッパを履いて移動すると、測定器に立つ美子。
「百五十八センチ、体重計に乗って下さい」
その後血圧、採血と進んで「長襦袢を脱いで下さい、胸囲と胴囲を測定します」
言葉巧みに着物を脱がせてしまう三人の看護婦。
躊躇っていると「先に検尿してきて下さい!トイレはそこです!」と指を指す」
いつの間にか美子も内科検診を受けている様な錯覚に成っていた。
トイレの様子も町村達に丸見え状態で「結構濃いですね!」と囁く。
防音設備で聞こえないのだが、気に成るのか小声に成っている。
「コンバンワ、モルモットキマシタ?」女医のクレブスが陽気な感じで入って来た。
トイレから出て来た美子は驚きの表情に成る。
「紹介しましょう、ドイツの女医さんでクレブスさんです!婦人科専門ですから、診察を受けて下さい」
「私妊娠していません!」訴える美子に「他の病気も発見されるかも知れませんよ!兎に角胸囲と胴囲計測しますので、長襦袢を脱いで下さい」
米田が巻き尺を持って美子が脱ぐのを待っている。
「早くして下さいよ!遅く成ってしまいます」後ろから脱がそうと糀谷が手を伸ばす。
肩に手を持って行った時、素早く長襦袢を留めている紐を外してしまう米田。
「あっ」と言う間に長襦袢を脱がされて、水色の腰巻きが目に入る。
「綺麗な乳房ね、子供産んで無いわね!立って早く測りましょう」屈めていた身体を起き上がらせて、ようやく立つと測り始める米田。
「次、胴囲よ!」腰巻きの上から巻付けて測ると「はい、内診して貰いなさい!女医さん忙しいから」
「先に軍医の診察よ」
軍医の前に座らされて、聴診器を胸に押しつけられて、顔を歪める美子。

逝かされた美子

 54-012
三十九歳は現在なら三十七歳の熟した女性の身体は、責めるには最高の素材だと三人の男は思っている。
軍医は聴診器での診察を終ると、口を開けさせて扁桃腺を調べて内科の検診を終った。
「じゃあ、向こうに行きましょうか?」米田に言われて立ち上がるが、長襦袢を返して貰えずに隣の部屋に連れて行かれた。
胸を押さえながら入るとパイプで造った診察台が中央に置いて在る。
「そこに仰向けに成って下さい」
「本当に、妊娠何てしていません!」躊躇しながらクレブス女医に言う。
「それは調べれば直ぐに判るのよ!嫌がるのは編集長の子供を宿しているのね」看護婦が言う。
「違います!あの方とは何も関係有りません」
「じゃあ、診て貰えば良いでしょう?」そう言って急かされるが、この様な診察台で診て貰った記憶は皆無の美子。
そもそも婦人科に行った経験が全く無いので、恐いのと判らないのが現実だった。
「恥ずかしいの?大丈夫よ!横に成ったら身体に布を被せるから、先生にしか見えないのよ!」
そう言われて、胸を押さえて診察台に上がると「仰向けに成って、天井の電球を見ていて」
美子が天井の電球に目を移すと、素早く両手をベルトで診察台に固定してしまう米田。
「何を、するの?」
「動くと危険でしょう?何処の婦人科も同じよ!」
三人の看護婦が診察台の横に来て、身体を押さえつけながら、腰巻きの紐を外し始める。
「何、やめてー」
「腰巻き着けていたら、診察出来ないでしょう?」
素早く腰巻きを抜き取られて、全裸状態にされてしまった美子。
布を着せると言った話しは嘘で「暴れると、見えない物まで見えますよ!大人しくして」
「妊娠検査薬を注射するから、大人しくして下さいよ!危ないですからね」
腕を消毒綿で消毒すると、得たいの知れない液体が美子の腕に注入されていった。
その時パイプに両足は固定され、既に動かす事が出来ない。
「台が動きますよ!」そう言った時に美子の目を布が覆って視界を遮った。
「何をするのです?」視界をを奪われて驚く。
「ドイツノクスリハスグキキマス」
「あっ、あっ」足が大きく開かれて、電球の光に黒い陰毛が照らされて光る。
「オオイデスネ、クリトリスガミエナイ」そう言って女医が陰毛をかき分ける。
「あっ、あっ」
「麻薬を注射されたから、夢ごこちに成るわね!もう意識朦朧でしょう?」
「ココハカンジル?」そう言うとクリトリスの皮を剝き、ピンクの豆を露出させる。
「ああーーだめーーーああーああーー」急に大きな声を出した美子。
「長い間使ってなかったのね、乳房も揉んであげるわ」
乳房を両手で下から持って、揉み上げる様にする米田。
「ああーーだめーーーああーああーー」
三人の男が診察室に入って来て「入れてやろうか?」と早くもズボンを脱ぎ始める細谷中佐。
「顔も見てやろう」そう言うと布を取り払う。
目が精気を失って、何処を見ているのかよく判らない状態に成っている。
「ヨクキキマス!モウヌレテイマス、イツデモイレテクダサイ」
女医は股間から退くと、中佐が褌姿で股間に入ると、褌を取り外して勃起した男根を右手に持って、直ぐに挿入の体勢に入る。
「ああーーああー」腰に力を入れて、突き立てる中佐の動きに「ああーああーだめーだめー」と声を出して仰け反る美子。
「久しぶりで気持ちが良いだろう?」腰を動かしながら、小刻みに変化を付けて押し込むと「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーー」の声を発し始める。
「明日は責められて、白目を剝くまで逝かされるぞ!今日は楽しんで逝きな」
「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーー」の声が何度も続くが薬の影響で終らない。
「よし、交代だ!」町村大尉が褌を取り外して、既に待っている。
「うぅ、うぅーーー」異なるペニスが挿入されて判るのか?声が変わった。
腰を勢い良く動かすと「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーー」の声が再び出る。
「気持ち良いでしょう?長い間男ご無沙汰だったのでしょう?味わってね!性奴隷に成るまで責めるわよ!」
「綺麗にセットした髪が少し乱れてしまったわね」額の汗を拭き取る下田。
「大尉中出ししても、先生が洗浄してくれるから、大丈夫よ」
「そうですか、結構締まってきましたよ!」
「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーー」
言われた通りに中出しをしてしまう町村大尉は、そのまま美子の胸に顔埋めて果てた。
「キレイニシマショウ」女医が再び股間に入って、大きく膣口を開いて洗浄を始めると、再び感じるのか「あっ、あっあっあっ、あっ、ああーーああーうぅ、うぅー」膣を触られる度に声を出した美子。
「中々感じ易い身体だわ、良い遊女に育つかも知れないわ」
「着物を元通りに着せて、髪も整えて明日の責めに連れて来い」
それだけ言うと、満足したのか二人は診察室を後にした。
美子の陰部は水で洗われて、陰毛が岩海苔の様に白い肌に付着して、中央のピンクの肉片が先程の情事を物語っていた。

「中々良い女でしたね!」
「そうだったな、今度は嫌がる女を道具で責めてやろう」
「依田は責めすぎて、亡く成りました!ただ最後に大野木の妻、土井明子の住まいを話しました。佐々木は知らない様でした」
「そうか、近日中に張り込みをして大野木と明子が、接触が無いか監視して、数日経過しても接触が無ければ、明子を引っ張って来い」
「毎日別嬪を抱けるのは有り難いですが、体力が続くか心配に成って来ました」と笑う。
細谷中佐は小塚少将に「大野木の元妻の居場所を吐きましたが、責めに耐えられず亡く成りました。申し訳有りませんでした」と報告をした。
「あの編集長の女は?何か喋ったか?」
「明日拷問をする予定ですので、何か喋るのではと考えて居ます」
「次々拷問で殺しては駄目だぞ!」
「大丈夫です、明日は女用の拷問ですから、死ぬ事はございません!少将も見学されますか?」
「いや、もう女は卒業だよ!」そう言って笑った。

いたぶり

 54-013
美子は翌朝、座った状態で独房の中で目覚める。
記憶に残って居るのは、診察台に縛り付けられて診察を受けた事で、恥ずかしい姿を晒したと思っていた。
股間に違和感が残っているのは調べられたからだと理解した。
「朝食を食べたら、下着を替えるならこれを使いなさい」飯を運んで来た下田が言った。
「今日は帰して貰えるのですね」
「尋問に答えれば帰れると思うよ!」
「私と編集長は全く関係有りません」
「でも編集長昨夜亡く成ったから、中々証明するのが難しいわね」
「えっ、亡く成られた!」呆然とする美子。
食事を置いて下田は立ち去ったが、少し食べると依田の顔が蘇って、食事が進まない美子は
憂鬱な時間を過していた。

その頃捕えられている後藤佐代も、憂鬱な朝を迎えていた。
「貴女誰なの、私をいつまでここに閉じ込めて置くの?」
「私は上の命令で動いているだけですから、判りません」
「先生はどう成ったの?憲兵に連れて行かれましたけれど、私と別の場所に連れて行かれたのよね」
「私は後藤さんの世話をするだけで、何も存じません」
年配の女は、何も答えないが家の外には若い男が数人交代で監視しているので、逃げ出す事は不可能だと思う佐代。
昨日の事件と今の状況がよく判らない佐代。

十一日、大河内睦子の説得と顔を立てる事に成って、越智静と円山伸二郎は二度目の出会いをする事に成って、連絡の為大河内が電話をかけてきた。
半ば諦めていた垣内上等兵だったが、驚きと興奮を隠せなく成った。
だが、次回も婆やが付き添いで来て、大河内睦子も同席をしての食事会で話しが纏まった。
日時は七月末の日曜日、場所は前回と同じホテルに決まった。

昼過ぎ細谷中佐立ち会いの下、松木美子の尋問が始まった。
拷問が目的では無く、美子を遊郭に連れ込むのが目的に成っているので、今日の責めは美子を震え上がらせれば目的は達成出来る。
拷問部屋に入った美子が最初に見た物は、三角の木に載せられている女性の姿。
全裸で天井から、縄で身体を吊り下げられて、股間に三角の木が鋭く食い込んでいる情景。
「松木美子!編集長依田との関係を認めるか?」
「私は全く依田さんとは関係有りません!信じて下さい」
「だが、依田は昨日お前との関係を認めて、仲間の行方もお前が知っていると言ったぞ!」
「依田さんが共産主義者だとは、全く存じませんでした」
「そうか、それなら身体に尋ねる以外方法は無い様だな!縄を!」
直ぐさま憲兵の一人が縄を持って美子に近づく。
「違います!」と言いながら逃げ様とするが、二人の憲兵に取り押さえられて、後ろ手にされて着物の上から縄が巻付けられる。
「お前の美しい顔も、あの女の様に成るぞ!」
「ぎゃーーーーーー」気絶していた女の顔に蝋燭が垂らされる。
目を伏せる美子だが、乳房の上下に素早く縄が巻付けられて、天井の滑車から垂れ下がったチェーンに結び付けられた。
「あの女も共産主義者の亭主と逃げていたのを、先日捕まえたのだ!隠れ家を中々吐かない!お前も早く認めて楽になれ!」
「知りません!」と言った時、美子の身体が引っ張られて床から、足が離れてしまう。
「昨日の検査では妊娠は無かった様だが、編集長とはいつから男女の関係なのだ!」
「その様な事は有りません!」
「依田の遺体を見せてやれ!」
台車に載せられた依田の遺体が部屋に運び込まれる。
それを見た美子の顔が恐怖で強ばると、目を逸らせる。
依田は全裸状態で、上半身には責められた跡が生々しく残り、何故全裸なのか意味がよく判らない美子。
「依田は医学の為にこれから解剖されるのだよ!ドイツから来られた科学者の為にな!」
「。。。。。。。。。。」
「男根が欲しいか?特別に先生に差上げようか?」
「結構です!私とは関係無い人です」
「死んでしまったら、冷たい言葉に成るのだな!まあ今から正直に言えるまで。。。。」そう言うと柳田軍医に目で合図をする。
柳田が縄を手に持って美子の前に立ち、いきなり着物の前に手を入れ始める。
「何をなさるの?」と言うが何も出来ない美子の膝に縄を巻付け始める柳田。
水色の長襦袢、腰巻きの中に手が入ると「やめてーやめてください」と言う。
いつの間にか、美子の身体は柳田の目の位置より少し高い位置まで、上げられて膝に縄が巻付けられた。
「お前が助かる方法がひとつだけ有る」
「。。。。。。。。。。。」
「それは世間から身を隠して生活する事だ!一度共産主義者と思われたら、一生追跡されて逃げる事は出来ない」
「私は、共産主義者ではありません」
「例えそうだとしても、依田編集長の女だった事実は消せない」
「違います!」
「身を隠すのは、男は困難だが女は比較的簡単だ!遊郭に身を隠せば判らない間に忘れ去られる」
「馬鹿な事を言わないで下さい!遊郭に。。。。。」
「そうか?お前も依田が亡く成って寂しいから、丁度良いと思ったのだがな!」
「関係有りません!」
「それは今から調べてやろう!お前が男を好きか!」手で合図をすると、膝に巻付けられた縄が伸びきって引っ張られる。
「あー何をなさるの?」
着物の間から白い足が、いつの間にか足袋の上にも縄が巻き付けられているので、着物の裾から左足が引っ張り上げられる。

次の獲物

 54-014
「着物に引っかかっているぞ!」そう言われると、着物の裾を容赦なく広げてしまう。
「あーやめてーー」どんどん足が着物からはみ出して、膝が完全に着物から出て止った。
「お前が男を好きか調べてやる!」
着物の裾を紐で縛って、反対側に引っ張り上げられると、完全に股間が露出してしまう。
「先生、中々良い眺めだぞ!黒々として見えないがな!」
「やめてーー」小声で言うが、顔は赤面状態で恥ずかしい美子。
「これを今から、その黒い部分に塗ってやろう!男が好きか直ぐに判る」
山の芋をすりつぶした物に、大きな刷毛を浸けて柳田軍医が股間に近づく。
何を塗られるのか判らない美子は、恐怖の眼差しで柳田を見ている。
刷毛が股間に山の芋を浸けて、押しつけられると「ああーーやめてーー」の声と同時に「痒い!痒い!」と口走り始める。
しばらくすると「やめてーーーーかゆいーーかゆいーーたすけてーー」身体を大きく動かす美子。
「かゆいか?お前のそこに毛が沢山生えているから、痒いのかも知れないぞ!剃り上げてやろうか?遊郭に行けばそこには毛が無く成るがな!」
「いやーーかゆいーーーたすけてーー」
「しばらく、楽しむと良い」そう言うと、中佐を初めとして三人は拷問室を出て行く。
誰も居なく成ると、益々痒みが増して身体を大きく動かして、痒みを和らげ様とする美子は身体中から汗が噴き出る。

しばらくして全員が戻ってくると、美子は疲れた様子で「助けて下さい!」と懇願した。
「私が先生を助ける方法は、先程も言ったが遊郭に逃がしてあげる位だ!明日も明後日も先生が自白するまで責めを続けるしかない」
「。。。。。。。。」
「次の責めの準備に入れ!」
「やめてーー」目の前で男根の形をした物に、山の芋を塗りつけているのが見えて強張り訴える。
あの太い男根を股間に挿入されると、壊れてしまう。
今でも痒くて耐えられないのに、あの様な物を挿入されると?想像するだけでも身体が変に成る美子。
「外に塗るだけでは、自白が出来ない様だから中に入れてやろうか?」
「やめてーーーこれ以上耐えられません」
「だから、遊郭に逃がしてやろうと言っているのに、ここの小塚少将が聞けば首が飛ぶ様な話をしているのだぞ!先生を助ける為に最良の方法だと思うがな!」
「。。。。。。。。。」
「仕方が無いな!始めろ!もう直ぐ小塚少将がお越しに成る、そう成ればもう逃がしてやる事は不可能に成る!今以上の責めで最終的には認めるか、依田の様に殺されるかどちらかだな!」
「。。。。。。。。。。。」
「決心が出来ぬ様だ!小塚少将に準備が出来ましたと伝えて来い!」
「は!」一人の憲兵が敬礼をして、部屋を出様とした時「まって!」と小さな声で口走る美子。
「どうした?決心が出来たか?遊郭に身を隠すのは一年程度だ!小塚少将も転勤されるから、忘れさられて元の生活に戻れる。編集長に填められたのかも知れないが、今と成っては確かめる術が無いからな」
「本当に一年で、元の生活に戻れるのですね」
「私が遊郭の店主に話しを付けて、戻れる様にしてやろう、借金の代わりに勤めるのでは無いから理解するだろう」
「本当ですね!」
「少なくとも私は陸軍中佐だ!二言は無い!」
「お願いします」と項垂れて遊郭行きを頼んでしまった美子。
「先生にお風呂に入って貰って、さっぱりして頂け!小塚少将には先生は責めで亡く成ったと伝えて来い!」
「は、はい!」憲兵が拷問室を出て行くと、漸く降ろされて縄を解かれる美子。
拷問室から出て隣の部屋を見ると、美子の目が凍り付いて「きャーーー」の声と同時に失神してしまった。
その部屋ではドイツ人が依田の身体を切り裂いて、実験材料に使おうとしていた。

「刺激が強すぎたのね」米田達に美子は預けられると、大きな風呂場に運ばれる。
「山の芋は痒いだろう?綺麗に洗って遊郭で楽しませてもらいな!」
帯を解いて着物を脱がせた時に目を覚ました美子。
「お目覚めか?一人で風呂に入って洗いな!痒みが治まるまで洗わないと、夜はもっと痒く成るわよ」
脱衣場に置かれて、三人の看護婦は風呂場を後にした。
美子は長襦袢を脱ぎ、腰巻きを取ると急いで風呂場に駆け込んで、陰部を洗い流し始める。
翌日美子は悪夢の尼御殿に送り込まれる事に成るが、この時は美子自身遊郭そのものがよく理解されていなかった。

夜遅く、憲兵隊が大野智子と佐々木の所在が判明したと連絡をしてきた。
「おお、次の獲物が見つかった様だな!連行して来い!智子には傷を付けるな!」
細谷中佐は大喜びに成って、その夜は興奮して眠れなかった。
昔関東で仕事の時、偶然智子と遭遇して、自分が助けてやるからと話しを持ちかけた経緯が有る女性だった。
だがその油断が、逃走される失態を招き細谷中佐には因縁の女だった。

早朝「大野智子は確保しました!佐々木は戻って来ませんでした」と連絡が有り、智子を連行して来いと指示をした。
美子の代わりに智子が来る!関東で受けた失態を取り戻す好機だと待ち構える。

美子は真夏の夜、闇に紛れて逃走させると言った言葉を信じて、基地を抜け出して車に載せられて尼御殿に連れて行かれた。
だが良夫は美子の前には姿を現さないで、様子を伺い閉じ込められてから、ゆっくりといたぶり遊ぼうと考えて居た。

怖い薬で性交

 54-015
美子が尼御殿に到着したのは、遊郭が一番華やかな時間。
今まで見た事も無い情景に目を奪われて、ここで働くのか?毎夜知らない男と契るのかと考えると気が遠く成る。
「ここに入ったら、許可無く出る事は許されない」
「一年ですよね!一年我慢すれば元に戻れるのですよね」
「中佐がその様におっしゃったのなら、間違い無いだろう?私達はお前を尼御殿に送るのが任務だ」
「尼御殿?」
「それが遊郭の名前だ!まだ開店はしていない!右の真新しい店が尼御殿だ!」
一軒だけ電気の消えた大きな店が見えて、車はその前で止った。
店の前には仕込み女と男性二人が待っていた。
「松木美子だ!届けたぞ!」
「ありがとうございました」と仕込み女が二人の男にお金を渡す。
車は美子を降ろすと、遊郭の木戸の方向にゆっくりと走り去った。
「早く!中に入るのよ!」
「おお、良い女だな!いつからだこの店は?」酔っ払いの男が美子を見て近づいて来る。
「お客さん!この子が店に出るのは少し先よ!また来てね!」
「名前は?」
「よしこ!だよ!今度見る時は判らないかもね?」
「あっ、そうだったな!楽しみだ!二十日の開店には来るよ!」
遊郭の客の間でも話題に成っているのは、この会話でもよく判る。
仕込み女の音羽と一緒に遊女を指導する男が、三浦と桐谷で美人の茶道の先生と聞いて態々出迎えに出て来たのだ。
今八人の遊女は全員、この二人と性交をして練習をしていた。
まだ良夫の指示が無いので、この二人がいきなり美子と性交をする事は無い。
美子も拷問を受けたが、誰とも性交をしていないと思っているので、この様な遊郭で働けるのだろうか?と不安で一杯に成っている。
兎に角憲兵から抜け出せたので、命の心配は無く成った。
一年間ここで目を閉じて耐え様と覚悟を決めている。
目の前で知り合いの編集長が責め殺されて、死体まで切り刻まれる様子を見て恐く成った。

「今夜はお風呂に入ってゆっくり休みな!明日から色々教えて貰って早く働ける様に頑張るのよ!」
「は、はい」
尼御殿の中に入ると、女の子の明るい声と笑い声が聞こえて不安な気持ちが和んできた。
「あの子達騒いでいるわね!まだ二十歳に成って無い子も居るから騒がしいわね」
女中が浴衣と下着を持って「お風呂に案内致します」と言う。
「何人程いらっしゃるの?」
「今、八人だったと思います!よしこさんが一番年長ですが、一番お綺麗です」そう答えた時風呂場の前に到着した。
「大浴場ですが、今は誰も使っていませんのでゆっくり使って下さい」
浴衣と腰巻きを受け取ると、脱衣場に入る美子は大きなお風呂で、ここに客と一緒に入るのだろうか?と思いながら中に入る。
脱衣場の様子を良夫が見ている事を美子は知ってか知らずか、恥じらいながら脱ぐのではっきり見えないと思う良夫。
明日から、どの様にされるのか?本人は多分予想もしていないだろう?

夜遅く成って大野智子が憲兵に捕えられて、基地に運ばれて来た。
口には革の猿轡が填められて、声を出せない状態で腕は後ろに両手を縄で結ばれている。
「舌を噛もうとするので、この様な状況で連れて参りました」
「佐々木の行方を尋ねるのは中々難しいのか?」
「はい、聞ける状態ではありません」
「取り敢えず医務室に連れて行け」
薬を使ってでも強姦をしてやろうと思う細谷中佐、この前美子を犯した状況を思い出して医務室に向かわせた。
医務室で見た智子は昔とはイメージが変わり、短いボーイッシュな髪型で活動的な姿。
「あれが智子か?」窓から覗き込んだ細谷中佐が驚きの表情に成っていた。
昔見た智子は長い黒髪で清楚な感じだったが、佐々木と逃げる間に容姿も変わってしまったのだと思った。
「鎮静剤を注射しましょう」軍医の柳田がドイツ人から貰った注射を持って近づくと暴れる智子。
直ぐに憲兵が取り押さえて、柳田が腕に注射をする。
「直ぐに大人しく成る!共産主義に頑張らなくても、楽しい場所に送り込んで貰え!」
「うぅ、うぅ」と睨み付ける智子。
その時細谷中佐が入って来て「お前を尋問しても、佐々木の居場所は言わないだろう?言わなくても良い!お前には他の事で頑張って貰おう!随分風貌が変わったな!これからはもっと変えてやるぞ!手始めに私が味見をさせて貰う!三年前に味見をする予定だったが、逃げられたのでな!」そう話している間に智子の目に力が無く成ってしまう。
「猿轡はもう必要無い!ズボンを脱がせて寝台に載せろ!」
猿轡を外しても、大きく深呼吸をするだけで、目が精気を失っている。
看護婦の下田がズボンを脱がし始めるが、全く無抵抗状態に成っている。
ズボンの下はズロース一枚で、半袖のシャツを脱がせると乳バンドが露出した。
「中々派手な下着だな!佐々木の好みか?」
「さ、さ、き。。。」の言葉に反応する智子の身体を抱きかかえると、寝台に載せる柳田軍医。
「これはもう外せ!」近づくと乳バンドを外し始める。
意外と小振りの乳房が飛び出して「意外な乳だな!」といきなり手で掴み、乳首を指で刺激する。
「あっ、あっ」
「感じる様だな!ズロースも脱がしてやろう」指で引っ張る様に腹から降ろす。
「智子はパイパンの様に薄いな?これなら剃る必要が殆ど無いぞ!パイパンの女は好き者だと言うが本当か?」
そう言いながら大きく足を開かせると、自分も急いでズボンを脱ぎ始める。
何故かスリッパで医務室に来ている中佐は、初めからズボンを脱ぐ為に準備をしていた。
褌を外すと智子に覆い被さり、乳房を唇で吸い始める。
「ああー、ああー」声が自然と出る智子を見て、柳田は薬の怖さを感じていた。

始まる調教

 54-016
細谷中佐は自分の思いを遂げたが、意外と身体が逃亡生活で痩せて、胸も小さくて失望をしたが「遊郭で美味い物を食べさせて、男と毎日契れば昔の輝きを取り戻すかも知れない!坊主にして送り込め!」抱き終ると簡単に智子の処遇を決める。
毎日複数の男と性交をすれば、もう佐々木の事は忘れるだろう?薬を使って徐々に慣らせと翌日尼御殿に送り込まれた。
智子は地下室に放り込まれて、翌日も注射をされて桐谷と三浦に抱かれて声を上げていた。

美子もその日の夜に成って、信じられない対面をしていた。
「ここの御主人の片山さんよ!」と紹介されて見上げた顔に愕然として「貴方は丸菱の。。。。。」
「あれは嘘です!私はこの尼御殿の店主片山良夫と言います!実はこの店で働く美人を捜していたのですよ!」含み笑いをしながら言った。
「えーーーー騙したの?まさか越智酒造のお嬢様もここで働かそうと?私も罠に填めたの?」
「いいえ、貴女がここに来るとは知りませんでしたよ!一応細谷中佐から頼まれましたが貴女だったとは?」惚ける。
「後藤佐代さんもここに?」
「居ませんね、もしかして今頃取り調べを受けて居るかも知れませんがね、命を助ける為に匿って欲しいと言って居るかも知れませんがね」
美子には良夫と編集長の繋がりは判らないし、事実編集長は目の前で殺されていたので、関係無いのかも知れないと思った。
「ここに来たからは、頑張って働いて下さいよ!まだ店には中々出られませんがね!仲間の子達を紹介しましょう」
「はじめまして」「こんばんは」「綺麗なお姉さん!」「よろしくね」と口々に挨拶をしながら浴衣姿で入って来た若い五人を見て、美子の顔が完全に固まってしまった。
「どうしましたか?」良夫が尋ねると「みんな、、、ぼうず」と片言の様に言う美子。
「店の名前見ませんでしたか?ここは尼御殿と云う遊郭ですよ!遊女は全員尼さんですよ」
「そんな。。。。。。。」
「当然先生にも尼さんに成って頂きます」
「そんな事聞いていません!私はいやですーー一年で元には戻れません」驚きの表情に成って身体が後ずさる。
若い女の子達は、仕込み女の前田マサに言われると、軽く会釈をして直ぐに部屋を出て行った。
「そうですか、それではお帰り下さい!とは言えませんね!この廓に入ると年期が終るまで出られないのですよ」不気味に言う良夫。
「いゃーー」立ち上がって良夫の前から逃げる様に、飛び出して行こうとする美子。
「先生は歳も歳だから、特別な遊女に成って頂く予定なのですよ!」
「これから修行を始めましょうか?」
「いゃーー」
「地下に連れて行け!」二人の男が直ぐに美子を取り押さえて、両腕を持って引きずる様に連れて行く。
「いゃーーたすけてー」の声だけが残る。

地下の調教部屋に行くと、女のよがり声が聞こえて驚く美子。
「友達の女だ!彼女も今日から預かって修行中だが、薬を使っている!先生も薬の世話に成るか?」
「いやです!」
「見せてやろう」と引きずられて智子の牢屋の前に行くと、坊主頭が仰け反りながら三浦に強姦されて良い声を発していた。
「既に坊主にされて届けられたので、夜伽だけをする女に育てている。先生にはあの様な女に成って欲しくは無い」
「お願い!坊主だけは許して下さい」生け花と茶道の先生に戻る事をまだ考えている美子には、坊主に成る事は絶対に避けなければと思う。
「見学が終ったので、先生の修行を始め様か?」
連れて行かれた場所には既に三人の仕込み女が待っていた。
「先生の道具を調べて貰う事にする」
「いゃーー」
台の上に載せられる様に身体を持ち上げられて驚きながら叫ぶが、三人の女が手伝うので直ぐに台に載せられると、四つん這い似させられて両腕を前に出してベルトで固定されてしまう。
同じ様に膝も浴衣の裾を捲り上げられて固定されてしまった。
「何をするの?やめて下さい」怯えながら言う美子。
「直ぐに終るわ、大人しくするのよ!遊郭で働くのでしょう?」
「坊主にしないで!お願いします」
音羽がクリームの瓶から指にクリームを浸け始めると、浴衣を大きく捲り上げて、美子のお尻を剥き出しにした。
「お尻からでもお毛毛が見えるわね、濃いから三日に一度ね」
前田が言いながらお尻を押さえると、米田が指をいきなり美子の肛門に近づけるとクリームを塗り込む様に指を動かし始めた。
「何をするの?やめてー変な事をしないで!」顔を後ろに向けながら訴える様に言う美子。
少し動かして慣れて来たのを見計らって、ぐいっと中指を肛門に突き立てる音羽。
「うぅ、うぅ」と驚いて声を上げる美子。
今度はその状態で指を肛門の中で動かし初めて「大丈夫よ!使えるわ!浣腸の準備をして頂戴」
「えー、私は便秘では有りません」浣腸と聞いて驚き慌てて言う美子。
目の前に大きな浣腸器が運ばれて来て「便秘では無いので、浣腸の必要は有りません!許して下さい」
「先生には両方使える遊女に成って貰いたいのでね」いつの間にか良夫が側に来た。
「片山さん!そんな事をしないで!浣腸は止めさせて!」
「先生の歪む顔を見たいのですよ!諦めて下さい」
浣腸器に一杯牛乳を吸い取り準備をしているのは、美子からは見えない。
目の前に立つ良夫に懇願するだけだ。
その時「うぅ」と肛門に太い浣腸器の先が突き刺さり、牛乳が押し込まれ始めた。
「おねがい。。。。ゆるして。。。」の言葉と同時にお腹にどんどん牛乳が押し込まれていく。
しばらくして、浣腸器を抜き取ると「もう一本入れましょう」と抜き取りながら肛門を押さえる音羽。
「くるしい!もうやめてーーー」の言葉が終ると同時に「うぅ」と再び突っ込まれる浣腸器。
美子の下腹が大きく膨れているが、浴衣で良く見えない。

二穴責め

 54-017
美子の額に汗が噴き出して「先生汗が出ていますね」そう言ってハンカチで額の汗を拭く良夫。
「もう。。。。。だ。。め」言葉が出ない美子。
「帯が苦しい様だ!外してあげなさい」
前田が帯を緩めて身体から抜き取ると「浴衣も脱がせてあげなさい」と言う良夫。
浴衣は手足が固定されているので、脱がせられない事は充分に判っていた。
「お腹が苦しいのか?」下腹に手を入れて、膨満の下腹を触る良夫。
「やめてーーーーさわらないでーーーー」急に大きな声に成った美子。
少しの刺激で糞謝してしまいそうで、今は我慢の最中に成っていた。
二本の浣腸が終ると、解放されて便所に行けると思っていたが全く解放されない。
「便所に行かせて下さい!」汗が噴き出す顔で嘆願する美子。
「ここで出せば良いのよ!みんなで見学してあげるわ」
「いゃーーーーべんじょーーーーべ。。。」と言った時「ぷーぷー」おならの音が美子の肛門から聞こえて「駄目ーーーーーーーーー」の声と同時に「どばーーーーー」と白い牛乳と固形物の糞が肛門から飛び出した。
「みないでーー」涙声で力無く言う美子。
最後の一滴まで止める事が出来ずに、糞謝が終り項垂れる。
すると台が美子を載せたまま動き出して、隣の部屋に運ばれて行く。
「もう、許して下さい」と言った時、お尻を拭き取られ始める美子。
「臭うから部屋をいどうしたのよ!綺麗に成ったわ、咥える練習しましょうね」
憔悴している美子の肛門に異物が挿入されて、押し広げられて驚く。
「うぅ、あぅ、あぅ」肛門が拡張器で広げられて、筋肉を緩ませて細い男性性器の張り型を挿入する準備に入っていた。
横には太さの異なる太さの張り型が三本準備されているが、本物の男性の性器に比べて全て細い。
「どうした?気持ちが良いのか?」良夫が尋ねると、首を大きく振って「やめ。。。うぅーー」声が変わって張り型が肛門に挿入されていた。
良夫は興奮して直ぐに着物を脱ぎ捨てて、褌姿に成ると台に上がり褌を解き始めた。
先日まで綺麗にセットされていた髪は、今では夕方洗ってそのまま丸めて髪留めで留めているだけだ。
その髪留めが次の瞬間上空に飛んで、纏めて有った髪が大きく乱れてしまった。
次の太さの張り型を交換で挿入されて、大きく頭を振り「や、め、てーーいたーーい」と叫んだからだ。
良夫が台に上がるのが早く張り型を交換するのが間に合わない。
「御主人、左手で押さえて貰えますか」そう言って張り型に手を添える様に頼む前田。
要領を心得ない良夫は持たされると、自分の逸物を右手に持って左手で張り型を肛門に押し込んでしまい。
「あぅーーー」美子は長い髪を振り乱して、振り返って抜いて欲しい顔をする。
その時美子の陰毛をかき分ける様に、良夫の逸物が勢いよく膣に挿入されて「ああーーいたーーああー」益々狂った様に髪を振り乱す美子。
慣れて来ると良夫は腰に力を入れて勢いよく奥まで押し込む。
「ああーああーーああーーうぅ、うぅ」この様な体験が無い美子は驚きの中に、過去に無い刺激に「ああーああーああーああーだめーーー」良夫の腰の動きに躊躇いも無く声が出てしまう。
「この子、私の予想通り、二穴が好きに成りそうだわ」
「おお―良く締まるぞ!先生良い物をお持ちだ!」聞こえているのかいないのか判らない美子のマンコに締め付けられて、声を発してしまう良夫。
「ああーーだめーーーああーああーー」
「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーー」の声が出始めると益々髪を振り乱して狂った様に頭を動かす美子。
張り型から手を離し、髪を掴みに手を伸ばすと良夫の腹に押されて、肛門の張り型が奥まで押し込まれて「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーーだめーーーーーーーーー」で身体の動きが止り、気を失ってしまった様だ。
それでも腰を動かす良夫は長い美子の黒髪を引っ張りながら、一人で興奮をして自分も果てて中出しをしてしまう。
「御主人、中出ししたら駄目ですよ!この子の生理はまだ把握していないのですから、妊娠したら大変ですよ」
「大丈夫だろう?歳も取っているし、一応洗浄しておけ!」と疲れた様子で腰から離れると、白い液体が美子の陰毛を伝わりながら台に落ちた。
「御主人未だ未だお元気ですね!」
台から降りて褌を肩にかけて風呂に行こうとする良夫が、振り返って「あの髪に興奮したから逝ってしまったよ!」と微笑んだ。
良夫を見送ると音羽が「本当に毛に興奮なさる変な旦那様だわ」そう言って三人が微笑む。
「この女の髪とこのお毛毛も旦那様が剃り落とされるのでしょうか?」
「今終ったので、数日後に成るでしょうね、殿御は回復までに時間が必要よ!それに旦那様のお歳でほらこんなに出されては、もう空っぽだわ」
赤貝の剥き身を洗う様に白い精子を搔き出し、洗浄をしながら笑う三人。
気を失った美子が目覚めたのは、地下の座敷牢に放り込まれてしばらくしてからだった。
目を開くといち早く頭に手を持って行くと髪を確かめて、一安心の顔をするが肛門の痛みに先程の責めを思い出していた。

智子は薬の影響で何も判らず、毎日の様に二人の男に犯されていた。
身体に覚え込ませて、自然と客を取らせる様にしてしまう性奴隷方式だ。
薬が無ければ生活出来ない中毒女にされてしまうのかも知れない。
それ程意志が固い性格だから、普通には中々客は取れないと思われたからだ。
しばらく男二人に任せて、様子を見る事に成っていた。

翌日細谷中佐に朗報が届いた。
智子が住んでいた家を捜索した結果、大野木の元妻土井明子と連絡をした手紙が残されていたのだ。
それを聞いた中佐は直ぐに明子を捕えて、尋問をして大野木の所在を吐かせる事に成った。
土井明子は東北秋田県に逃げて生活をしている様で、十数人の憲兵を東北まで極秘で送り込む事に成った。
管轄が異なるので、東北地区の憲兵隊に任せるのが常識だが、明子を手に入れたい細谷は規則を無視して出張命じたのだ。

繁盛

 54-018
細谷の部下達は手柄を自分の物にする為に、態々関西から秋田に逮捕に向かうのだと思っていた。
同行している町村大尉だけは本心を知っていたので、憲兵達の会話を笑いながら聞いていた。

翌日片山良夫は奇抜な事を店の人を集めて話した。
「ここは尼が売り物の遊郭で、三日後開店する!だが今の尼に成っている遊女だけを抱いては実感が湧かないだろう?それであの美子の頭を公開で断髪、剃髪を行うのはどうだろう?勿論下の毛も同時に剃ってしまう」
「えーー」音羽が真っ先に驚いた。
「公開とは?自由に誰にでも見せるのですか?」
「それは出来ない!直ぐに営業停止に成る!開店三日間に来られたお客様に、入場券を優先割引き販売して、残りは知り合いに販売する。約一週間後八月一日にイベントとして行う!良い宣伝に成るだろう?」
「素直には成りませんよ!薬でも使うのですか?」
「これ程苦労して仕上げた、変態性癖の女として売り出す!二穴を使える遊女として高価な価格で特別な客に売りつける!だから噂が流れた方が良いだろう!様子はどうだ?食事はしているか?」
「はい、旦那様のお情けで貴女だけ坊主に成ってないのよ!元気を出して仕事が出来る様に成れば許されるかも知れないと申しましたら、食べましたので朝から風呂に入れて調教の準備は致しました」
「安心させた方が驚きは大きい!」そう言って笑う良夫。
何を考えて居るのか、意味不明の良夫に従業員も脅かされる事は度々だった。
事実良夫は従業員の幸せを考えた事も無い、自分の趣味と実益の為なら全てを犠牲にしても達成したい人間だ。
過去に世話に成った人でも自分の役に立たなければ平気で売り飛ばす。
事実元の主の熊倉に世話に成っていたのに、憲兵と組み追放、熊倉の家族が今どの様な生活をしているのか?確かめた事も無いのだ。
自分で決めると早急に大工を入れて、一部を改造して見せる場所を翌日から工事に取りかかった。
反対に翌日からの美子には、八月一日にお披露目が有るので、島田に髪を結い上げて着物を着て、遊郭の中を木戸から歩いて店まで来る行事を行うと伝えた。
「その様な恥ずかしい事は出来ない」と言うと「遊女の仕来りだから中止には出来ない!尼遊女のお披露目は出来ないが?尼に成るのなら話しは別だよ!」と言われた。
自宅からは随分離れているから、自分を知って居る人は居ないだろうと嫌々承諾した。
「貴女一人では無いのよ!廓中の新人の顔見せだから、心配しないで大丈夫よ!」
「は、はい」
「唯、うちは他の店とは少し違うから、よしこは坊主に成らない代わりに縄で縛ってお仕置きされる様子でも演じて貰おうかと思っているのよ!」
「えっ、縄で縛られる?」
「逃げ様とした遊女が捕えられて、店に戻される感じを演出するだけだわよ!明日から練習しましょう!」
「私以外にも?」
「同じ様な趣向は毎回有るから、何処かの店の子と一緒だわ!廓抜けの戒めの意味も有るのよ」
仕込み女達に言葉巧みに信じ込まされる美子。
まさかそのまま、剃髪されてしまうとは思ってもいない。
態々割島田の髪型に結い上げさせて、大きく盛り上げ美子の美しさを引き立たせて、一気に奈落の底に突き落とそうとする変態趣味の良夫が考えた恐い趣向だった。
割島田の髪型は高島田と比べて髷がぺたっとつぶれていて、江戸後期~明治にかけて、未婚女性が多く結った髪形で、芸者の髪形としても知られています。
つぶし島田の髷を割り、中を通した掛物を見せた髪形で太夫の髪型です。

関西から秋田まで土井明子の連行に向かったが、道のりは遠かった。
大私鉄によって形成されていた鉄道網は1907年にほとんどが国有化され、帝国鉄道庁により様々な夜行列車が運行されるようになった。
国有化され官営鉄道となって以降は、軌道や車両の改良により速度の向上が図られた。
1912年から運行された東京 - 下関間の特別急行列車は新橋駅を8時30分に出発し、大阪駅には20時33分、山陽本線内は夜行で走って終点の下関駅には翌朝の9時38分に到着しており、所要時間は25時間8分であった。
1・2列車は日本を代表する列車として設定されており、編成は一等展望車1両、一等寝台車1両、二等座席車2両、二等寝台車1両、食堂車と荷物車の7両編成であった。
この列車は1930年に「富士」と命名され、さらにスピードアップし東京駅を13時ちょうどに発車し下関駅到着が翌朝の8時50分、所要時間は19時間50分となったが、やはり山陽本線区間は夜行であった。

三日を要して漸く秋田に到着、一応大野木が一緒に住んでいないか?同居人の存在等を調べて、検挙まで三日を要する計画に成っていた。
町村大尉は事情知っているので、苛立つが致し方無いので我慢をして、三日目の夜逮捕する事に成った。
その間に遊郭尼御殿は華々しく開店し、良夫の予想通り物珍しさも手伝って盛況に成っていた。
総体的に他の店よりも美形の女性を揃えていたので、人気に成っている。
客引きは、来月一日の顔見せに出る遊女は年配だが、美人でこの様な仕事は初めての子だと宣伝に余念が無い。
今月一杯に来られたお客様には、特別招待でその遊女の儀式の見学券を差上げると煽った。
「儀式って何だ?」と尋ねる客に耳元で「大股開きで、観音様が拝めます」と囁いた。
「美人って本当かな?年増の美人は。。。。。。。」と言う男の目の前に逮捕前の美子の写真を突き出した。
「おーこれなら年増でも充分だ!おいらは一口乗った!」
この様にして、毎日の様に来店客が増えるので、良夫の鼻は益々高く成り、見物席が満杯に成ると打ち切りだ!と店員に指示をする嬉しい誤算に成っていた。

結局秋田から、明子逮捕移送の連絡が細谷中佐に届いたのは、予定より大幅に遅れて関西に到着が八月三日に成ってしまった。
細谷中佐は一日の話しを聞きつけて、自分も見学させて欲しいと連絡してきたのは、三十一日の夜に成ってからだった。

行列の中の美子

54-019
末の日曜日に越智静との二度目の食事会に向かった垣内上等兵は、予想も出来ない失敗をして再び見合いを潰していた。
成り行きから垣内上等兵に任せざるを得ないので、心配はしていたのだが?
大河内睦子、乳母のとめ、この二人が一緒に食事会に来たのだが、とめは前回の時から不審に思っているので、垣内上等兵に罠を仕掛けていた。
それは軍人なら必ず知っている事を静に質問させたのだ。
「その様な事、円山様がご存じの筈無いでしょう?」と睦子が言うのを遮って、垣内は質問以外の事まで物知りの様に喋ってしまったのだ。
「まあ、よくご存じです事!」今日は洋服で異なる雰囲気の静に、完全に舞い上がった垣内上等兵は、言わなくても良いのに軍の実情まで話してしまったのだ。
呆れて褒める睦子だが、とめはこの男は丸菱の息子では絶対に無いと見抜いてしまった。
乳母のとめは祖父賢三が最愛の孫娘を託すだけ有り、学問から家事、習い事まで全てを網羅している女性だった。
だが、年齢的な事も有るので松木先生に師事していた。
とめは自分が把握した事実はその場では全く出さず、二人には垣内と打ち解けた様に見せかけて「次回はお二人で食事を、なさって下さい」と場を盛り上げた。
だが帰ると賢三に「自分の懸念が的中していました。この縁談はお辞めに成られるのが得策と思われます」と本人が偽者だとは一言も言わないで、賢三を納得させた。
ここで偽者と言うと、大河内の顔を潰してしまい関係が悪化すると配慮していた。
静には「あの伸二郎さんは静さんの婿には不向きです!」の一言で終る。
有頂天で帰った垣内上等兵は、もう自分は気に要られたので、中佐の作戦は成功ですと報告していた。

八月一日、垣内上等兵は兵舎内で不審な死を遂げる。
昼頃、大河内睦子が大変申し訳ないと断りの電話を掛けて来たのが起因に成っている。
作戦失敗で苛々しながら夕方遊郭に向かう予定に成っている細谷中佐。

昼から美子は前田と男達に連れられて、美容院で着物を着せて貰って、割島田の日本髪を結い上げて貰っていた。
つぶし島田の髷を割り、中を通した掛物を見せた髪形で中々この髪型が似合う女が少ないのも事実だった。
割島田は昔では遊郭の太夫が結った髪型で、明るい着物を着た美子は三十位に見える美しさに仕上がっていた。
「綺麗!見とれるわよ!今から戻ると丁度だわ」
車に載せられ廓に向かう頃、日は沈み電球、提灯の明かりが遊郭の雰囲気を醸し出し、木戸の前には遊び客が増えていた。
「おおー別嬪だぜ!」車の客室を垣間見て、男達が騒ぐ声が美子にも聞こえた。
いよいよ、遊女と成るのだと思うと気分が一気に暗く成る。
「尼御殿の前に止った様だ」開門前の木戸の隙間から覗き込んで言う。
「尼に成ってないのに、尼御殿に入って行くぞ!」
「後で顔見せに出るから、間近でゆっくり見物するか?」
しばらくして木戸の開門に成るが、尼御殿の中で美子は後ろ手に縄で縛られ、着物の上から胸を同じく縄で縛られて準備が始まっていた。

木戸が開き男達が流れ込んで来ると、お目当ての店、お目当ての遊女の店に足を運ぶ。
各お店から顔見せ遊女が木戸前に集まり始めたのは半時間後、逃走で縛られた遊女は全員で三人の設定。
今月初見せの遊女は十五人程度が木戸横に集まっている。
人力車に載せられて三人の遊女が登場すると、各店まで女中が愛嬌を振りまきながら、店の名前と遊女の名前を宣伝して歩く事に成る。
一番遅れて美子の人力車が、前田と縄を持つ男三浦と一緒にやって来た。
「おおーー美人だ!」「あれは何処の新入り?」「尼御殿の新入りらしいぞ!」
「尼では無い遊女も居るのか?」「でも中々の器量良しだな!」「あんな女が良いのだよ!」
遊女の行進が始まり、最後尾に三人の遊女が縄で縛られて歩いている。
「年期明けまで逃げずに頑張れよ!」お芝居だと判っていても、声をかけてしまう客達。
「よしこ!別嬪!お前の弁天様を拝みに行くぞ!ほら!観覧券持って居るぞ!」と美子に見える様に手を振る客。
観覧券って?その声の方角を見ると「前を向いて歩け!」と縄を引っ張られる美子。
先日良夫に強姦されてから、何度か仕込み女に客の扱い方を習わされたが、誰とも性交に成る事は無く過していた。
幸い髪を剃られる事も無く、今日の日を迎えて気分的には助かったと思っている。
来年の夏まで我慢すれば、元の生活に戻れる事だけが今の心の支えだ。
「よしこ!会いに行くからね!」「予約一杯か?」
その様な声援を聞きながら歩いている時、細谷中佐が遊郭に到着して、人混みの中を歩きながら顔見せ行列を見て美子の美しさに目が止った。
(この中では際立っているな!意外と若く見える!)と横目で見ながら尼御殿の方に向かった。

尼御殿の観覧席は既に大勢の客が座り美子の到着を待っていた。
事前に大声を出さない事、本人に告げない事を教えられて、後数人の到着を待つのみに成っている。
真鍮の洗面器が数個並べられ、湯が注がれるのを待っている。
天井の滑車から、縄が数本垂れ下がり、下刈り佐吉と田中とみが剃刀を数本並べて待っている。
手拭いが数十枚重ねて置かれ、刷毛も数本準備、ハッカ液の小瓶も見える。
シャボンを泡立てる容器も数個準備されている。
そのひとつの容器に、ハッカ液を数滴落としている田中とみが「これは、ハッカ液で一緒に塗り込むと、剃る時にマンコに強烈な刺激が有り耐えられないと思います」と説明した。
「多分暴れますので、五月蠅いと思いますので皆様よろしく」良夫が説明を始めた。
「よしこは全くこの場で全身の毛を剃り落とされる事は知りませんので、泣き騒ぎますのでお許しを!」
「それは面白い、現実に遊郭に売られて来た時は、マン毛剃られるのだから、実演を見られるのは楽しいぞ!」客の一人が大きな声で言うと、拍手が湧き起こる。
その場に細谷中佐が入って来て、空けて有った一番良い席に座った。

見世物美子

 54-020
拍手に迎えられて各々の遊郭に帰って行く遊女達の行進。
美子も沢山の客を引き連れて店に戻ると、歓声と拍手に中「また尼御殿に来て下さいな」とお辞儀をして店に入った。
「もう少し安い店なら行くのだけれど、あの女は多分超高級だろう?」
「松の特って値段の女だと思うぞ!」
「一晩に一人しか客を取らないって女か?」
「ここの女は全員尼姿だと聞いたが、今の女は違ったな!」
「聞いた話だが、今から公開で得度式を行うそうだ!」
「あの日本髪を剃り落とすのか?」
「身体中の毛を今から、公開で剃り落とすって聞いたぞ!俺の知り合いはその観覧券って物を持っていやがった!俺も見たい!」
「本人は知らずに剃り落とされるらしいぞ!」
「身体中の毛ってマン毛もだよな!すると腋も?素っ裸を間近で拝めるのか?」
美子を名残惜しそうに見送った客が口々に喋る。
聞いていた桐谷が「二席なら確保出来ますよ!見応え有りますよ!」と言った。
「高いのだろう?」
「百円ですよ!安いと思いますよ!滅多に見られないショーですよ」
「でも百円は馬鹿高い、この遊郭一の女が抱けるよ!」
「あのお姉さんの顔見たでしょう?スタイルも抜群ですよ!抱けませんが充分抜けますよ!もしも抜けなければ、全額お返ししても良いですよ!」
「えーー、本当なのか?俺はそう簡単には立たないので有名だぞ!」
二人連れに的を絞って話したのは、結構噂話をする客を二三人入れて、宣伝に使えとの良夫の指示だったので、桐谷が目を付けたのだ。
結局二人の客は京都から来ていて、話しのネタに百円の大金を払って桐谷に付いて地下の会場へと向かった。

前田が店に戻った美子の頭にいきなり布袋を被せて、視界を遮ると驚いた美子が「何するの、解いて歩けない」と言うと男達が美子を担ぎ上げて、地下の会場に運び入れる。
「きゃー何処に行くの?」驚いて叫ぶ。
「今夜の最初の客の処に行くのよ!お偉い方だから顔を見られたく無いのよ、だから少しの間辛抱して頂戴!」
「えー、その様な変な客は嫌です!」
「客を選り好みは出来ないのが遊女の仕来りよ!」そう言うと途中でドイツ人の女医クレブスが注射器を持って待っている。
素早く着物の袖を捲りあげると腕に注射針が突き刺さる。
「何、痛い!変な注射をしたのね!」恐怖を感じながら怒る。
「初めてのお客さまに失礼が有ったら大変だから、沈静剤をして貰ったのよ!さあ!向かいますよ」
ドイツの科学者が開発した女性の感度を異常に上昇させる薬の実験に、自分が使われた事は美子は全く知らない。
三人のドイツ人は殺人兵器(薬品)を造る傍らで、女性の性の向上を目指す薬とかの開発も行っていた。
その為、細谷中佐と目的が一致して、今回の来日に成っている。
会場に運び込まれても、客は固唾を飲んで見守るだけで、声を出さないので美子には何処に誰が居るのか判らない。
畳の敷かれた寝台の様な場所が造られているので、美子は畳の部屋に置かれたと思う。
後ろ手の縄を解き始めると同時に、帯も緩めて外し始める音羽。
三浦が後ろ手の縄を緩め終ると、直ぐに両手を天井の滑車から降りた縄に結び付ける。
「何、外して貰えないの?」
「少し我慢しなさい!お客様が来られますよ!」
帯が身体から離れた時、両足首にもベルトが巻付けられて、同じ様に天井の滑車から垂れ下がった縄に結び付けられた。
帯が無く成ると「お待たせしました!今から美子の遊郭お披露目を行います!ご存じの様に遊郭の女性は陰部に毛が無いのが仕来りですが、美子はまだ初めてでその儀式も終っていません!只今よりこの場で儀式を行う事と致します。ご観覧下さい!遊女には決して触れない様にお願い致します」
「何!ここは何処なの?えー嫌!嫌よ!」と騒ぎ始めた美子の頭に被せた布袋を取り払うと、光に照らされて眩しそうに目をパチクリさせて、周りを見渡して「いゃーーーーいやーーたすけてーーーー」
騒ぎ出すと同時に立ち上がろうとするが、足首を引っ張られて身動き出来ない。
「お客様にお前のマンコをお見せして、座敷に呼んで貰うのだよ!」良夫の声にその方向を見ようとするが、角度が合わないので見る事が出来ない。
「本日の儀式を担当しますのは、下刈り佐吉と田中とみの二名でございます」
二人がお辞儀をして挨拶をする。
「夏の着物ですが、随分暑いので彼女も脱ぎたいと思いますので、脱がしますが興奮して客席を立つ事が有りません様にお願い致します」
腰紐を次々と抜き取って、直ぐに着物の前が開いてしまった。
桜色の長襦袢が着物の間に見えて、色気を醸し出す。
台の上に上がって三浦が右の手首の手枷の縄を外すと、素早く前田が肩から着物を脱がせる。
終ると直ぐに手首を縄で結び付けて、今度は反対の左手を外して同じ様に着物を脱がせると桜色の長襦袢姿に成った美子。
「よしこさんのお毛毛がどれ位生えているのか?見て見ましょう?」
三浦が言うと、左右に陣取る音羽と加東が両方から縄を持って、長襦袢の裾を開く様にして腰巻きを引っ張り膝に両方から縄を巻付ける。
客がその様子に見入るが、それ以上には捲り上げない。
必死で足を閉じている美子は、周りの人達の目を気にしている。
顔は怯えて、この様な状況に声が消えていた美子。
「美子さんは腋も濃い様ですね」
着物の袖が上に持ち上げられているので、袖の隙間から美子の腋毛が見えて濃いのが判る。
「この様な事は止めて下さい!御主人!お願いします!」
「腋毛か?マン毛か?どちらを先に剃って貰う?」良夫は自分の趣味が商売に成る楽しさに酔っていた。

吊り上げられて

 54-021
「こんな場所ではどちらも結構です!お許し下さい」
「それは無理な相談だよ!皆様は高い観賞代を既に払われて言うので、今更中止にすると一年が二年に成るけれど良いのか?」
「そんな!」
「美子は見られて幾らの遊女に成るのだよ!今夜も客は誰も入れてないのよ!」前田が言うが、既に右手にハサミを持っている。
「こんな恥ずかしい事出来ません」
この時代この様な事で見せると逮捕されてしまう事も多かった。
だが良夫には細谷中佐が付いているので、肩で風を切る勢いで今夜の様な見世物を思いついたのだ。
「ぐずぐず言わないのよ!」長襦袢の紐を解いてしまうと、直ぐに胸元が見え隠れするので、観客が目を皿の様にして見ている。
「ここを切り裂くと、皆様に美子の綺麗な乳房をご覧頂けます。
直ぐに刃先が長襦袢に入ると「ジョキ、ジョキ」と切り裂く。
「やめてーー」声も虚しく、右袖から胸前に切り刻まれると右肩から長襦袢がずれた。
左も同じ様に切り刻まれて「ジョキ、ジョキ」と音が終ると、ぼろ布の様に肩から床に流れて落ちた。
白桃の様に見えるのは両手を上に上げているからで、中央に盛り上がる乳房に場内から溜息と生唾を呑み込む音が聞こえる。
二本の腕の根元には黒々と生えた腋毛が、裸電球の光に照らされて映えていた。
「同時に両方を剃り落とします!佐吉さんとめさんよろしく」
二人が同時にシャボンを泡立て、左右から刷毛を持って黒々した腋毛に塗り込み始める。
生まれてから一度も剃られた事も無ければ自分で剃った事も無い美子。
「やめてー」とは言うが二人は完全に無視。
感じ易い注射をされているので、腋でも充分に感じてしまう美子。
刷毛が動くだけで身をよじって「やめてーー」の声を何度も言う。
塗り込みが終ると「ジョリ、ジョリ」の音が室内に響いて剃り始める二人。
強く腕を持たれて、身体を押さえられているので動けない。
剃刀の動きにはそれ程感じないと思う美子は、自分も危ないので我慢して耐える覚悟で動かない。
二人が同時に剃るので「ジョリ、ジョリ」と数分で濃い美子の腋毛は綺麗に無く成った。
再び手首の縄を緩められて、外して貰えると思う美子の腕を後ろにねじ曲げると、直ぐに後ろ手に再び縛り直す三浦。
「あっ、痛い」の声と同時に、今度は乳房の下に縄が巻付けられて背中で締め上げる。
続けて今度は乳房の上に縄を巻付け同じ様に背中に纏め締め上げる。
「うぅ、いたいー」の声が漏れるが首からもう一本の縄が、乳房の下に巻付けた縄を引っかける様に巻付けると、乳房が飛び出す様に締め上げられて、一層豊満な乳房に盛り上がった。
その時間は僅か数分で、手慣れた三浦の技術が窺える。
背中の後ろで纏め上げた縄に、天井から垂れさがった縄数本に結び付けて、美子の身体を吊り下げる準備が整った。
田中とめと佐吉は、シャボンを泡立てて準備をしている。
真鍮の洗面器にお湯が注がれて、数枚の手拭いを浸けて剃毛準備が整った。

「皆様に美子の剛毛をご開帳するのだ!」良夫の声を合図に、滑車が動き始めると、美子の身体が天井に向かって浮き上がり始める。
「いゃーーやめてーーたすけてー」数本の縄が伸びきると身体が浮き上がる。
同時に膝と足首の縄も引っ張られながら、徐々に左右に開いて行く。
腰巻きが足に絡みながらも膝が左右に開かれてしまう「キャーー、駄目ーーー見ないでーー」
覗き込む様に下から見ようとする観客。
畳の台が移動を始めると、美子の身体が少し上がっても床からは、相当離れた状態に成った。
「腰巻きを捲り上げないと、大きく開かないね」
音羽と加東が左右から足に絡みついた腰巻きを捲り上げる。
膝に結ばれている滑車が勢いよく廻ると、一気にM字開脚に美子の身体が成ってしまう。
「おおーー濃いので見えないぞ!」
「お待ち下さい、直ぐに見える様に致しましょう?今洗面器に随喜を浮かべておりますので、食べさせますのでごゆっくりご観覧下さい」
洗面器には男根の形に作られた随喜が浮かべられて、柔らかくしていた。
「お願い!やめてーー」の声も小さく成り、完全に捲り上げられた腰巻きを纏めて、後ろの縄の中にねじ込むと、美子のお尻まで丸見えになる。
そのお尻を持って、肛門を開く様に両手で押し広げる音羽。
「もう少し上に上げて!皆様に下から見て貰おう」良夫が言うと滑車が廻って、美子の身体がどんどん上がって、この場の全員が上を見上げる。
下から美子の陰部を見ると、全てが覗き見られて一層恥ずかしくて恐い状況に成った。
「こわいーおろしてーー」
「勿論降ろしますよ!手が届きませんからね」良夫の言葉に身体がくるりと廻されて、会場の客全てに見せる様にしてから降ろし始める。
「黒々して観音様が見えないぞ!」
「早くつるつるにして見せてくれ!」
客が大きな声で美子に言うと「ゆるしてー」のか細い声。
身体には腰巻きが縄に巻き付いているだけで殆ど全裸状態。
丁度佐吉の手の届く位置まで降ろされると、早速指で美子の陰毛を撫でる。
「中々良い毛並みですね!」見上げて言うと「止めて下さい!」顔を背ける美子。
「櫛で梳いてあげましょう」田中とみが柘植の櫛を持って、女陰の上の陰毛を掻上げる様に梳き上げた。
「ひぃーーー」
異常に感じる美子は思わず声がでてしまう。
見られているからだろうか?それとも変な部分を櫛で刺激されたからだろうか?もう注射をされている事を完全に忘れている美子。
とみが今度は、小陰唇から外側に大陰唇に映えた陰毛を櫛でかき分けて、膣口が開く程引っ張る。
「あっ、あっ」思わず声が出てしまう美子。
「あら、光る物が見えるわ!美子さん!気持ち良いの?こんなの好きなの?」
「いゃーーやめてー下さる!みないでーゆるしてー」の声がうわずる美子。

断髪

 54-022
綺麗に掻き分けられると「意外と綺麗なマンコしているわね」そう言うと指で小陰唇を広げてしまうとめ。
「あぅ、うぅ、やめてー」と言うが黒い陰毛の間にピンクの肉片が覗く程広げる。
「皆様!この美子は良い道具を持っていますよ!早めの予約を!」とめが会場を見廻して笑顔で言った。
横では佐吉がシャボンを泡立てて、刷毛に浸けて待っている。
「さあ、綺麗にしてあげるよ!今日からここに黒い物が生える事は無いよ!見納めだよ!」音羽が手鏡を持って広げられた陰部を写して、美子に見せ様と角度を合わせる。
顔を背ける美子に「見なければ、その日本髪も剃り上げてしまうわよ!」
そう言われて怖々と大きな手鏡を見ると「きゃー」と言いながら顔を大きく背けた。
それは自分の身体の一部とは思っても、今までこの様にして見た事が無いので、見難い恥ずかしい絵柄に成っていた。
不気味な笑みを残して音羽が手鏡を持って、横に行くと佐吉がいきなり刷毛を持って、美子の陰毛に塗り始めた。
「あっ、あっ」櫛で掻上げられた腹部に刷毛のシャボンが付着して、白く塗り消されて黒い部分が消える。
同時にシャボンが垂れ落ちて、毛先に滴と成って水滴を床に落とす。
「あっ、あっ」刷毛に再びシャボンを浸けて、クルクルと刷毛を廻しながら塗っていく。
「あっ、あっ、しみるーー、ゆるしてーー」垂れ落ちたシャボンがとみの指先にも付着するので、小陰唇にもシャボンが付着して、ハッカ液の刺激が美子にも伝わり染み始める。
とめが指を離して剃刀を持って「動くと大事な場所が血まみれに成るわよ」左手で太股を押さえて、剃刀の刃を下腹部に添えると「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
直ぐ横に加東が木の台に半紙を置いて持って居る。
剃刀の刃に載せて半紙の上に、陰毛の塊を擦りつける様に置くとめ。
「ほら、剃れたわよ!見てご覧!」美子の顔を見上げると、大きめの乳房の乳首が上に向いてそそり立っている。
完璧に感じていて、この美子はこの様に責められる事に興奮していると確信した。
所謂マゾ体質の女だと、剃り上げる二人と仕込み女は思った。
下腹部が剃り終ると、青白い肌が露出して一層歪な毛だけが残る異常な絵柄に成っている。
「一度見せてあげるわね」再び大きな手鏡を持って音羽が角度を合わせる。
「見なさい!」だが美子は目を落とさない、自分の股間が剃られた事は既に判っているので見たくない。
「そう、見ないのなら仕方が無いわね!次に頭をお願いね!」
「ま、待って!み、みます」目を手鏡に移すと「なんと!」と言うと目を逸らせる美子。
「変だったでしょう?男の人の口髭と顎髭の様?口の周りは綺麗にしないと食べ難いでしょう?はじめて!」と尋ねた。
今度はとめが刷毛にシャボンを浸けると、いきなり陰核に刷毛先を押しつけると、陰核亀頭を押しつける様に塗り込む。
「ああーーだめーーーああーああーーしみるーーたすけてーー」
大きく頭を振って反応をすると、簪が大きく飛んで落ちた。
綺麗に結われていた日本髪が乱れ始める程、頭を動かし大きな声を出す美子。
「おおー、綺麗な髪が乱れますよ!」音羽が横から言うが、既に美子の耳には聞こえていない。
刷毛が大陰唇の右側をお尻に向かって移動して、刺激を与えたと思うと直ぐに左側には毛が移動、そして再び陰核を刺激と目まぐるしく動いて「ああーだめーーかんじる!ゆるしてーーー」の言葉に変わってしまった。
今度は佐吉が剃刀を手に持ち、小陰唇の皮膚を横にして「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
「あっ、あっあっあっ、あっ、ああーーああーうぅ、うぅー」指が小陰唇を刺激して感じてしまい声が止まら無く成った。
「ジョリ、ジョリ」の音がかき消される程「だめー、だめー、しみるーーかんじるーー」頭を大きく振ると今度は櫛が床に外れて落ちる。
指が挿入されて皮膚を引っ張り剃刀が微妙な部分を移動する。
「ああーああーーだめーーーだめーー」身体が大きく動き頭が仰け反る。
薬が身体中に廻ってもう自分では止められないと、女医が細谷中佐に説明すると「面白い薬だ!処女の女にも効果は有るのか?」
「ショジョオンナ、モットオモシロイクスリアリマス!コンドハ、ショジョデスカ?」
の言葉を聞くよりも美子の反応が面白い中佐。
剃刀が今度は陰核周辺に移動して「ジョリ、ジョリ」と音を立てて動き始める。
意地悪く佐吉は美子の亀頭を指で剝きだして、刺激をするのでもう美子は髪を振り乱して「ああーーだめーーーああーああーーゆるしてーーだめーーだめーー」と叫ぶ。
いたぶられて剃毛が終るのを待って、随喜の束を男性の性器に型どった物を準備して、音羽達が次の責めを待ち構えている。
勿論これから始まる断髪、剃髪に合わせて行う予定だ。
腰巻きの部分に縄が巻付けられて、準備が始まるが「さあ、出来上がりをご覧!」音羽が再び手鏡で股間を見せる。
「いゃーー」
「見るのよ!」
「いゃーー」
「そうかい、それじゃあ!約束通り髪を剃らせて貰うよ!」
「いゃーー見ますーー」と言った時、腰が引っ張られて、身体が水平近い状態に成る。
足は大きく開かれた状態で宙吊り、背中の縄が緩められて、胸の二本の縄に天井の滑車の縄が結ばれている。
「準備が出来たら、はじめておくれ!」
「いやーーやめてーーー髪は剃らないでーーー」大きな声で騒ぐと、いきなりその口に布がねじ込まれて日本手拭いが口を覆う。
「うぅ、うぅう、うぅ」日本髪の後ろに結び付けると、声が出せなく成ると同時に恐怖の顔に変わる美子。
「もう諦める事だわ!尼御殿で働くには仕方無いわね」
「うぅ、うぅーーー」首を大きく振ると、とめが髪飾りの布天神を髪から抜き取り、縛って在る結束の紐をハサミで切る。
少し乱れていた髪が、大きく下に落ちて伸びると、美子は一層不安が増大して「うぅ、うぅーーー」首を動かす。
その時股間に音羽が入ると、無毛でつるつるに成った陰部を両手で押し広げる様に左右に引っ張る。
驚いた様に反応して、見ようと頭を上げ様とすると、再び結びの紐がハサミで切られて、大きく髪が広がって垂れ下がった。

剃り上げられた美子

54-023
「この随喜で造った男根はね、遊女をしつけるのに欠かせない品物なのよ!」
「うぅ、うぅ」
「頭を綺麗にして貰うのに、気が散るでしょう?これでも咥えて忘れなさい!」
音羽が更に大きく大陰唇を持って広げると、横から加東が随喜を持って膣口に押し込む。
既に濡れているので容易く挿入されて、更に押し込むと「うぅ、うぅー」大きく仰け反る様に頭を反らせる美子。
「はい、良い感じに頭を反らせたわね」反らせた頭を押さえつけると、額にシャボンの刷毛が移動して泡が額から流れ込む。
いきなり剃刀が額に入って「ジョリ、ジョリ」と反り始める。
ハサミも使わずに長い髪を額から剃られて、押さえつけられて動けない美子。
膣に挿入された随喜を動かし始めると、今度は音羽がお尻の肉を左右に広げる。
前田が細い男性の張り型にクリームを塗りつけて、肛門にも挿入しようと準備をしている。
「気が散るでしょう?」
そう言うとぐいっと肛門に押し込むと「うぅ、うぅーーーー」目を剝く様に身体を硬直させる美子。
「両方に入れてあげたわ、これで気が散ってしまったでしょう?」
「ジョリ、ジョリ」と剃り上げながら、どんどん額が青白く変わって髪の毛が消えて行く。
美子は頭が気に成るが、動かされる随喜の動きに完全に身体が感じてしまい、目が虚ろな状態に成っている。
「もう良いだろう?外してやれ!」良夫の一言で、日本手拭いが外されて口の中から布が取り出されると「ああーああーだめーだめーーゆるしてーーーそらないでーー」
その時既に頭頂部まで剃り上げられて、とめが髪の毛を持って佐吉に場所を変わった。
「ああーーだめーーーああーああーー欲しい!ほしいーー」
「男の物が欲しいらしいぞ!三浦入れてやれ!」と言った時、細谷中佐が自分を指さして「私が先で、次三浦さんで!」と言うと直ぐに浴衣を脱ぎ。
褌姿に変わるが、この場の誰一人この男が軍の憲兵隊の隊長だとは思いもしていない。
床にいつの間にか畳の台が置かれて、高さを調節されている。
股間に陣取ると、直ぐに褌を取り払う細谷中佐、この状況に我慢が出来ないで出て来たが、意識朦朧の美子の目に細谷の姿が入って「いゃーーーー」の声が響いた。
既に随喜が取除かれて膣口が締まり無く口を開いている。
「いやーーーーーーー」の声も無視して、細谷中佐の男根が股間に突き刺さる。
「あぅーーいやーーーーーーーーーああーああーああー」の声に変わって腰を小刻みに動かし始める細谷中佐の動きに「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーー」の声が出始める美子。
理性と性の狭間で薬の効果が増して、拒否出来ずに腰を動かしてしまう美子。
「ジョリ、ジョリ」とどんどん剃り上げられた頭は、もう後頭部に髪を残すのみで青々としていた。
しばらくして細谷中佐が果てると、三浦が間髪を空けずに変わって挿入を始める。
流石に遊女の教育係だから、上手に美子を再び燃え上がらせて、場内に大きな声が響いて、再び絶頂を迎える美子。
もうその時は二度剃りに入り、つるつるの頭が出来上がり横には抜け殻の様な日本髪が置かれていた。
「しかし、上手に剃り上げるね」驚いた様に言う客達。
しばらくして全員が満足したのか、ご機嫌な様子で尼御殿の地下から出て行った。
殆どの客は今宵遊ぶ事をしなかった。
誘われた男達も「いつの間にか終っていたよ!」と言うと、割引券を手渡して尼御殿にまた来てくれる様に頼んだ。
嬉しそうに、来週にでも必ず来ると嬉しそうに帰って行った。
良夫の作戦は大成功で終了したのだ。

翌日捕らわれている後藤佐代の元に、仕込み女の前田マサがやって来て、新々日報の依田編集長が憲兵隊の基地で拷問を受けて殺されたと、惨撮死体の写真を持って佐代に伝えた。
佐代はその写真が凝視出来ないで、身体を硬直させている。
二十歳そこそこの女の子に、依田の死体は衝撃的だったのだ。
前田は先生の配慮でこの家に隠まわれて居たのですが、憲兵が松木先生を拷問してもう先生がこの場所を吐くのは時間の問題だと言った。
美子が責められている写真を見せて、佐代の不安と恐怖を増幅させた。
「これは昨日の様子です!私は先生の食事を運んでいますので、先生の指示を伝えに参りました」写真は殆ど裸にされている姿、目を覆う佐代はまだ男性経験が無い。
「松木先生が咄嗟の気転で貴女をこの家に隠したのだけれど、いよいよ危ないらしいのよ!」
「えっ、自宅に帰れないのですか?」
「自宅に帰ると両親も家族も全員逮捕されて、編集長の様に成ってしまうわ」
「私達家族は共産主義者では有りません」
「その様な事を聞いてくれる人達では有りません、兎に角逃げなければ先生と同じ様に、憲兵に犯されてぼろ切れの様に成って殺されます」
「何処に逃げるのですか?」
「先生の話では、男の子に変装するのが一番だとおっしゃっていました!ここに男の子の服を持参しました。直ぐにこれに着替えて逃げましょう」
「は、はい」
「でもその頭だと直ぐに見つかってしまうから、私の知り合いの散髪屋に頼んで丸めてもらいましょう!そうすれば簡単には見つからないでしょう!」
「えっ、坊主にするのですか?そんなーー」
「何を言っているの?坊主と命とどちらが大事?兎に角急いで着替えましょう?散髪屋まではこの帽子を被って移動しましょう」
そこにこの家の世話をしていた女が入って来て「憲兵が基地を出たと連絡が有りました!急いで下さい!一時間以内にここに来ますよ」と言った。
「ほら、もうここは憲兵隊に知られているわ、貴女の様な可愛い子は若い憲兵隊の慰め物に成ってしまうだけよ!彼等には赤も白も関係無いのよ!逮捕されたら強姦されるだけよ!」
「は、はい」顔面蒼白で着替える佐代、ここでは洋服からもんぺ姿で髪はおさげに伸ばして、数日間生活をしていた。
綺麗な洋服は鴨居に吊して、長い髪を纏めて帽子に詰め込む様にして、ズボンに半袖姿で前田と一緒に飛び出した。
何故か車が準備されて、二人が乗り込むと直ぐに発車をした。
「松本理髪店に向かって下さい!」と運転の男に伝えた。

騙される佐代

 54-024
「細谷中佐!大工の娘の処理を始めますが?多分生娘だと思いますが?味見をされますか?」
松本理髪店から連絡をする良夫。
「若い娘でお前が散髪しようと考えて居た大工の娘だったな!」
「はい、もう直ぐここに連れて来ますが、私は坊主にすればそれで良いのですが?中佐殿が女にして下さればその後は遊郭で仕込みますが?」
「実は別の女が今日明日に来るので、昨日あの女をうっかり犯してしまったので、身が持たん!小便臭い女は君に任せる!」細谷中佐はもう直ぐ連行される土井明子の責めをドイツ人と行う予定で楽しみにしている。

松本理髪店を一日借り切って、佐代を解剖してしまう予定の良夫達。
田中とめが助手の様にして、良夫は大きなマスクに眼鏡をして佐代に気づかれない様に変装していた。
下ろした髪を二つに束ね、三つ編みにした髪型で恐そうな面持ちで車に揺られる佐代が「本当に男の子の様な髪型にしなければ見つかりますか?」と先程から同じ様な事を三回尋ねている。
「不安なのね、その様な頭にして男の子の様な服装にしたから、大丈夫だと思うわ!でも自宅には憲兵が張り込みをしているから、帰れないわね」
「何日程帰れませんか?」
「憲兵も必死だから、先生が殺されても諦めないから半年程度は隠れて居なければ駄目かも?」
「半年も隠れる処有りますか?両親に連絡をしなければ心配します」
「今、色々捜して貰っているし、両親にも連絡してくれているかも知れないわ」
「本当ですか?」急に明るい顔に成って、車は松本理髪店の横の空き地に到着した。
前田に連れられて帽子を深く被って、辺りを見廻しながら理髪店に入る佐代。
「お願いしていました後藤さんを連れて参りました」
時間を合わせた様に男の頭をバリカンで刈り上げ終って、立ち上がると「さっぱりしました」
そう言って坊主頭を撫でる。
「どうぞ!」散髪椅子の座布団を手で叩いて裏向けると、佐代に椅子に座る様に言う田中とみ。
怖々椅子に近づき帽子を脱ぐと、三つ編みにした長い髪が肩から下まで垂れ下がった。
客の男が「えっ、女の子?」と驚いた様にその姿を見て言った。
これも打ち合わせ通りなのだが、続けて「女の子が何故?散髪屋に?」
「この子これから尼寺に行くのですよ」とみが男に言うと「えっ、尼寺?」
「そうよ!半年隠れるなら絶好の場所なのよ!」
「じゃあ、今からそのおさげ髪を切っちゃうの?可哀想に何が有ったのか知らないけれど、可愛い女の子が。。。。。。」それだけ言うと役目を終えて、店を出て行く男。
「先程の話し本当ですか?」驚いて尋ねる佐代。
「本当の様ですよ!佐代さんが隠れる場所を捜して貰っていたら、ここから一時間程の山の中に尼寺が在って、そこなら憲兵も手を出せないそうよ!どうする?」前田が奥から戻って来て佐代に話す。
「尼寺は頭を剃るのでしょう?丸刈り以上でしょう?」
鏡に映る自分のおさげ髪を見ながら想像すると、暗い表情に成ってしまう佐代。
とめが追い打ちをかける様に「尼寺は俗世を断つ!男性に棄てられた女性とか現世に未練を断つ意味も有りますので、仕来りが結構有るのですよ」
「どの様な事が有るのですか?」
何も知らない佐代に「頭を丸めるのは勿論ですが、男性との性交渉を断つ為に下の毛も頭と同じ様につるつるに剃るのですよ」
「えっ、そ、そうなのですか?知りませんでした」驚いた表情を演じる前田。
「佐代さん!あま。。。。」と言いかけると「その様な処には行きません!」
「そ、そうよね!佐代さんはまだ経験が無いのですからね」
そう言うと真っ赤な顔をする佐代。
その時運転手が慌てた様子で駆け込んできて「今連絡が有ったのですが、隠れていた家に憲兵が来て管理の叔母さんが連行された様です!拷問を受けるとここに向かった事を喋るかも知れません」
「えー、それは大変だわ、店主を呼んで下さい!取り敢えず男の子に成らないと連れて行かれるわ」前田が叫ぶ様に言うと、とめが良夫を呼びに奥に入った。
良夫が出て来ると、声の調子を変えて「男の子に成るだけで逃げ切れますか?ここは寺に逃げ込むのが一番安全だと思うのですがね」と言った。
「取り敢えず、憲兵が来る前に男の子にして下さい!」
前田は決めつけた様に言ってしまう。
「じゃあ、そうしましょうか?憲兵が来ると大変だ!」
良夫は自分の趣味を楽しんでから、佐代の処女を頂こうと思っている。
白い布を大きく広げると首に巻付ける様に結び始めて、一層神妙な顔に成っている佐代。
「始めますよ!」
「待って!どうしても駄目ですか?」振り返って前田に尋ねる。
「早くしなければ、憲兵が来ます!私達ではこれ以上助けられません!松木先生の好意が無駄に成ってしまいますよ!」
「せんせい。。。。。。」と涙ぐむ佐代は覚悟を決めた様に、鏡を見てから目を閉じる。
良夫がハサミを持って、三つ編みの髪の左側を左手で持つと引っ張る。
佐代の頭が後ろに引っ張られると、ハサミが根元に入ると「ジョキ、ジョキ」と切り始める。
若い弾力の有る髪は簡単には切れないが、良夫には至福の時で目が血走っている。
引っ張られた頭が反動で戻った時、片方の髪が切られて良夫の手に三つ編みの長い髪が残った。
短い髪が鳥の巣の様に頭に残って、無残な姿に成っている。
それを見ると切り取った髪を横の台に置いて、残りのおさげ髪を再び引っ張る。
佐代の目には光る物が滲み出ているが、良夫達には全く関係が無い。
嫌がる方が一層楽しみが増す性格だから、大人しく切り取られると寧ろ不満なのだ。
それで引っ張る手に力が入るので、佐代の頭が左に大きく傾きハサミが根元に入れられた。
「ジョキ、ジョキ」と切り刻む音がして、長い三つ編みの髪が佐代の頭を離れた。
溜息が聞こえるのを無視して今度はバリカンを手に持ち、いきなり頭を抱え込んでバリカンの刃先を額に入れる。
「あっ、やめ。。。」と口走るがとめが佐代の身体を押さえて「動かないで危ないわ!」と言った。

佐代無惨

54-025
「ギーギーギー」手動のバリカンが動いて佐代の額にバリカンの刃先が入る。
前髪が頬を流れる様にハラハラと落ちて、額が青白く成ってしまう。
こうなれば諦めざるを得ないので、諦める様に成ってしまうのだ。
「ギーギーギー」の音がして、中央に白い筋が出来ると髪が左右にこぼれ落ちて、床に長い佐代の髪がどんどん落ち始める。
閉じた目から涙が流れ落ちて、無念の気持ちが胸一杯に広がる。
しばらくバリカンが動いて、何もしていないのにこの様な仕打ちを受けるのか?と思った時、理髪店の扉が開いて「大変だ!松木先生が全てを自供してしまった様で、憲兵と看護婦がここへ向かって居る様です」
その声に驚いて目を開いた佐代は無残な自分の頭を鏡の中で見てしまい。
「ああーー酷い!酷い!」と大きな声で泣き始めた。
「急いで!憲兵と看護婦が来ると、少年では逃げ切れないかも知れないわ!佐代さん泣いている場合では有りませんよ!尼寺に逃げ込むしか方法は無いかも知れません!」
「そ、そんな事を言っても。。。。。」泣き声で言うが、その間も「ギーギーギー」とバリカンは佐代の後頭部を刈り取って、床には大量の髪が散乱している。
「佐代さん!憲兵が来たら絶対に名前は言わないで、尼寺に行くので剃髪に来ましたと言い切るのよ!私は頼まれて尼寺に連れて行く人に成るからね」
「ギー、ギー、ギー」と刈り取られて綺麗な坊主頭にされてしまった時を見計らって「憲兵隊だ!」と二人の男性と看護婦の下田と糀谷が入って来た。
凍り付く佐代は自分の頭よりも命の危険を感じていた。
「ここに松木と云う茶道の先生の弟子で後藤佐代が来ていないか?」
「ここは散髪屋でございます!女性は一人尼寺に行く子が剃髪に来ているだけです」
下田看護婦が「私は憲兵隊の看護伍長だ!偽りは死罪に値するが本当だな!女が男に化ける為に坊主に成っただけではないのか?お前名前を言え!」
「私が家族に頼まれて尼寺に連れて行く前田と申します!この子は私の遠縁で同じく前田咲子と申します!今でも坊主に成って緊張していまして、憲兵様がお越しに成って口がきけない程驚いています」
「そうか!無理も無い!まあ暫く見学させて貰えば直ぐに判る事だな!」
「散髪屋!続けて尼寺に行ける様にしてやれ!」糀谷が同じ様に言って、段取り通り似作業が始まり佐代は何も抵抗せずに鏡を見ているだけに成った。
頭がシャボンで真っ白に成って、とめが剃刀で「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
黒い頭が徐々に青白く変わっていくと、室内を歩き回って刈り取られた髪を調べる様子を佐代は怖々見ている。
しばらくすると「君達は外に出て外部から来る男を入れるな!男には見せられないからな!」と言って二人の憲兵を外に出した。
「その通りだ!今から儀式をするのだろう?」前田に尋ねる糀谷。
「勿論でございます!尼寺に入信する女性は必ず行わなければ成りませんので、田中さんにお願いしています」
「そうか、それではここで行う様にしなさい!私が確認しましょう!」
その間にも「ジョリ、ジョリ」と大きな音がして剃り落とされて、綺麗な尼の頭に変わって行く佐代。
剃られる事よりも自分の名前が知られて、基地に連行されて拷問されて依田の様に殺されたら?その事だけが頭を駆け巡る。
いつの間にか良夫の姿は消えて、佐代に刺激を与えない様にしていた。
散髪椅子の背もたれが大きく倒されて「それでは、儀式を始めなさい」
「咲子さん!ズボンを脱がせるから、腰を少し上げて」前田が横に成った佐代の腰に手を廻す。
「いゃーその様な事!」
「ここに居るのは全員女性よ、恥ずかしがる事無いわ!直ぐに終るわよ」
「おい、それは男性用のズボンでは?」と身を乗り出す下田。
「違いますよ!女性用です!」そう言って素早くベルトを緩めると、腰に手を伸ばして「大人しく脱がないと怪しまれるわよ!」と小声で囁く。
その言葉に佐代は身の危険を感じて、大人しくズボンを脱がされてしまった。
「憲兵様!ご覧の通り女の下着でしょう?」
前田が佐代のズロースを見せて、納得させた様に言う。
とめが「お尻の下にこれを入れるわ」大きな枕を持って佐代の尻の下に入れて、腰を上に上げ様とした。
「さあ、腰を浮かせなさい!」と前田が佐代の腰を持ち上げる様にして、横からとめが間髪を入れずに枕を尻の下に入れた。
「危ないからここを持って居るのよ!」佐代の両手を散髪台の背もたれの後ろに廻すと紐を両手首に逮捕の手錠の様にして動かない様にしてしまった。
「恥ずかしいでしょう?直ぐに終りますからね」両足を閉じて耐えている佐代。
尼寺に入信するのに頭は丸める事は知っていたが、下の毛を剃る事は今日初めて聞いたので全く知らない。
だが、今尼寺に行かなければ、即刻逮捕連行される事は間違い無いと思う。
剃られた事も、剃った事も無いが少しの我慢だと歯を食いしばり、恥ずかしさに耐える佐代。
「顔に布を被せてあげるわね!恥ずかしいでしょう?」
目の上に畳んだ風呂敷を載せられて、視界が遮られると、直ぐに腰に手を廻してズロースを脱がし始める。
「あっ、やめてー」と口走り手を動かそうとするが、動かせない。
素早くズロースを腰からずり下ろすと、黒い陰毛が露出する。
「貴女!男性経験無いのね!」
「は、はい」下田の問いに慌てて答える佐代は、憲兵に何か言われて名前が判ると連行されると恐怖が走る。
「私達が捜している、赤の仲間で松木の弟子後藤佐代では?」
「伍長殿!この子は山寺の尼さんに憧れている子です!赤とかその様な恐ろしい娘では有りません!頭を丸める事は知っていたのですが、下の処理迄は知らなかったので戸惑っているのです」
「だが、殿御との交わり無しで尼に成るのは、少々問題だろう?」
「それは、判っているのですが。。。。。」
話している間にズロースは足首から抜き取られ、佐代の下半身は散髪椅子の上に晒された。
いつの間にか良夫が褌姿で佐代の青白く光る頭の前に立っている。

佐代は敏感

 54-026
シャボンの中にハッカ液を入れて、泡だて始める良夫。
糀谷が小さなガラスの注射器を手に持って、目で合図をすると前田と下田が佐代の足を持って大きく胸の方に持ち上げた。
「な、何をするの?」と驚いて声を出す佐代のお尻がむき出しに成った。
「お尻にも生えているか、調べるのよ!我慢しなさい!」
「パシー」とお尻を叩く糀谷。
「あっ!」と驚いた時、肛門を素早く左手で押さえる様にすると、注射器の先を肛門に突き刺す「あっ、いたーー」の言葉と同時に注入されてしまう。
「何を入れたの?」
「自白する薬よ!お前が我々に嘘を言わない様にしたのよ!後藤佐代かも知れないからね!」
「えっ!違います!」
「もう直ぐ身体が暑く成って、嘘が言えなく成るのよ!本当に尼さんに成るのか、見届けるわ!始めて、肛門の周りにも産毛が生えているわよ!」
持ち上げた足を降ろしながら、大きく左右に開いて足を動かせない様に持つ二人。
股間にシャボンのカップを持って良夫が入る。
刷毛にシャボンを浸けて、佐代の一番感じる陰核に落とした。
「あーあーヒリヒリするー助けてー」
ドイツ製の媚薬の実験に肛門から注入されて、身体が燃える様な敏感肌に変わり始めていた。
刷毛が大きく動くと「あっ、あっ!だめ、暑い、しみる」と陰毛が白く成ると益々身体を動かして「もう、ゆるしてーー」
「何を許すの?貴女!後藤佐代でしょう?自白しなさい!」
「あっ、あっ、だめーーーああーーーー」良夫が刷毛を陰核から亀頭を刺激したので、処女とは思えない感じ方をし始めた。
いつの間にか、黒い陰毛が白く成って盛り上がる程に成って遊ばれていた。
「どうしたの?具合が悪いの?」
「あつい、ひりひりします」
「もう、剃って貰いましょう」
田中とめが股間に入ると、日本剃刀を直ぐにシャボンの盛り上がった横に置くと「ジョリ、ジョリ」と剃り始めた。
肛門から注入された薬は、動悸を早め佐代の羞恥心を高めて、異常に感じる敏感な肌に変わっている。
佐代は陰毛を剃られる事が初めてだから、恥ずかしい部分を剃られるとこの様な気分に成ると納得はしたが、気持ちが良くて陰部がむず痒いと思った。
「これから微妙な部分を剃るから動かないでね、貴女のおさねを切ったら大変だからね!」
おさねを自分で触って自慰行為をした経験があるので、他人に触られるとどの様に成るのか心配に成る。
おさねとは、クリトリスの呼び方のひとつで、口にされるのも恥ずかしい。
薬の効果はドイツ人達に細かく報告する義務が、この二人には課せられている。
三人のドイツ人達は、西洋人では人体実験は終わっているが、体格の小さな日本人にはどの様な効果をもたらすのか?色々なデータが欲しいのだ。
今回の佐代の様な男性体験の無いデータも重要だった。
散髪椅子の下に枕を入れ腰が浮き上がり、両足を持たれて大きく広げられている。
視界が遮られていなくて、薬を注入されていなければ耐えられないだろう、信じられない姿を晒している佐代。
「あっ、だめ!そんな処を。。。ああーああー」とめが指で陰核を押さえながら「ジョリ、ジョリ」と剃刀を動かし始めると、もう耐えられないのか声が次々出る。
「どうしたの?我慢しなさい!動いたら、危ないわよ!」
「でも、ああーああーだめーだめです!」
とめにさねを弄られながら「ジョリ、ジョリ」と剃りあげられて、自然と愛液が垂れ流し状態に成って、処女とは思えない状態に成り、薬の効果だと思う看護婦達だ。
太陰唇の陰毛を剃り始めると、とめの指が少陰唇を刺激しながら時々膣口にも滑り込む。
「ああーああーだめーーだめ!そんなところをさわらないでーー」
「ジョリ、ジョリ」と殆どの陰毛が剃り落とされると「生娘のまま、尼には成れないだろう?どうするのだ!」剃りあげられた時、糀谷がいい始める。
「は、はい、それは。。。。」
「この場に居る男は店主だけだが、頼みこむのか?」
「は、生娘のままでは寺に行けませんね!」前田が話を合わせて嘘の話しを言う。
持ち上げた足を降ろすと、漸く解放された佐代だが話の内容が理解出来ない。
「この子が尼寺に行けないなら、基地に連れて行ってもっと詳しく調べるがどうするの?」
「この子が今生娘から、女に成れば証明されますか?」
「尼に成る女を追求は出来ないでしょう!」
「ご主人にお願いするしか、方法が有りませんか、お願い出来ませんか?」
「何、何の話ですか?」
「貴女は生娘でしょう?生娘は尼寺には入信出来ないのよ!だから今お願い出来るのは散髪屋の店主だけなのよ!女にして貰いなさい!」
「えー!いゃーいゃーです!」
「それなら、尼寺には行けないわね!怪しい女だね!連行して取り調べる必要が有りますね!」
「憲兵を呼んで参ります!」
「ち、ちょっと待って下さい!」前田が慌てた様に言って止めた。
「咲子!直ぐに終わるから、我慢するのよ!憲兵隊に連行されたら、今まで。。。。」
「。。。。。。」
「お願いします!この子を女にしてやって下さい!」
「えっ、そこに。。。。。恥ずかしい」
両足を絡ませて陰部を隠そうとする佐代。
「どうするの?憲兵は?」
「いえ!大丈夫です!お願いします!」前田が言うと、二人が絡み合わせている佐代の足を再び持ち上げて、無理矢理広げ始める。
「いゃーーいゃーーやめてーーー」
「我慢しなさい!」そう言うと一気に大きく広げられてしまった両足。
股間に身体を入れて褌を解くと、全裸に成った良夫。
直ぐに跪坐くと佐代のつるつるの陰部に顔を近づける。
「いやーゆるしてーーーいゃーーー、あっ、あっ、あっ」急に声が変わっている。
良夫の舌が佐代のさねを舐めて、両手は大陰唇の皮膚を左右に引っ張り押し広げた。

商売繁盛

  54-027
充分薬で身体が感じている佐代のさねを舐めた良夫の舌は、直ぐに押し広げてピンクの肉片に移動して舌先を丸めて膣口に忍び込む。
「ああーそ、そんな処を、ダメーダメー舐めないで!恥ずかしい!」
視界を遮られているので、一層感じてしまう佐代。
「いゃーーいゃーーやめてーーー」理性と恐怖対身体の欲望の戦いの最中に入った佐代。
だが次第に良夫の舌技に負けて「ああーああーだめー感じちゃう!」自分を抑えられない佐代。
あの美人の静も初めて自分が犯すなら、この様にゆっくり焦らして犯すが、多分あの静は自分が最初の男に成る可能性は少ないと思う。
細谷中佐が乱暴に犯すだろう?悪く考えればドイツ人が犯すかも知れない。
色々な事が佐代の膣を解しながら思い巡らせる。
その時突然「ダメーいっちゃうーーーたすけてーーこわいー」と口走り始めた佐代。
初めて逝く感覚が身体を襲い始めた様だ。
男性との性交で逝くと云う感覚を体験した佐代は、この後この感覚の虜に成ってしまい、遊女として働く事が苦に成らない様に成るのだった。
「いた、いた、いたいーー」その数分後に良夫の男根を挿入されたが、痛がったのは最初の数分間だけで、充分満足して何度も逝ってしまった佐代だった。
麻酔薬を注射されて、その後は尼御殿の地下に運び込まれて、連日仕込み女と二人の男に逝されて性交の快楽を覚えこまされてゆくのだ。
勿論ドイツの薬の影響による効果は計り知れなかった。

翌日土井明子は舌を噛まない様に口に革の猿轡を嵌められて基地に連行されて来た。
その姿を見て細谷中佐は「美人が台無しにじゃないか!」と怒る。
町村大尉が「危なく自殺される処でした!」と事情を説明した。
「ドイツの薬で素直に成るか?大野木と今も連絡しているのか?」
「自殺を考えるって事は知っているのでは?」
「ドイツの先生を呼んで来い!先ずは最近性交渉が有ったのかを調べて貰えば判る!」
「他の男も考えられますが?」
「我々が調べた情報では、明子と云う女は大野木以外とは絶対に性の関係はしないらしい!」
「大野木と何故別れたのだ!」
「情報では我々の捜索の目を誤魔化す為に、偽装離婚だとの噂です」
「まあ、ドイツの先生に調べて貰えば判明するだろう!」
短い髪に切り揃えて活動的なイメージの明子を医務室に連行する。
「舌を噛む恐れが有りますので、猿轡をしているのですが、何か方法は有りませんか?」柳田軍医が女医のクレブスに尋ねる。
「モクテキハユウカク?」と尋ねる女医。
取り敢えず尋問が必要なので、舌を噛まれると困るのだと説明をした柳田。
同じ様に小塚少将も運悪く、土井明子連行の話しを聞いて細谷中佐に尋ねた。
大野木の所在には小塚少将も多少興味が有る様で、細谷中佐は直ぐに明子を遊郭に送り込みたいが、出来ない状況に成ってしまった。
医務室に連れて行かれた明子を急遽呼び戻して、小塚に見せなければ成らなく成った。

小塚少将は土井明子を前に、舌を噛むのはいつでも出来る!大野木の潜伏先は知らないのか?と尋ねて首を振る明子を見て、暫く近くに平穏に住まわせて様子を見る様に指示をしてしまった。
細谷中佐は小塚少将には逆らえないので、指示に従う事にする。
佐代を捕えていた住居に今度は土井明子を幽閉して、監視する事に成ってしまった。
細谷中佐は下手に小塚少将に勘ぐられても困るので、明子に手を出せなく成った。
蟻の一穴の恐れを懸念して、翌日細谷達は逆手に取って「少将!意外な事実が判りました!」
「中佐何か新しい情報か?」
「はい、早速土井明子が杉田と云う新聞記者と連絡を致しました!流石に少将のお考えが成功した様です」
「新聞記者?赤の疑いが有るのか?新聞記者なら大手柄に成るぞ!世間に広める危険性を阻止出来る!」
予てから調べていた杉田夫妻を、連行する事を実行する事にした細谷中佐の悪知恵だった。
自分の手柄と小塚少将の手柄の様に話して、早速連行部隊を今夜か明日の夜を実行日にした。
「土井明子は厳重に監視して、少将の目が脇を見るまで幽閉して置け!適当に情報を小出しにして、予てからの女を次々連行しよう!手始めは日々新聞の杉田夫妻だ!妻の美登里は美人だから尼御殿に送り込んでしまえ!夫の方は拷問で殺しても構わない!次の女を連行する餌にしよう!」
「次は市会議員の金子ですかね?」
「十八の娘、珠子を引っ張って、同じ学生で大学生の尾上恭子に結び付けてしまおう」
「流石は中佐!頭脳明晰ですね」褒め称える町村大尉。

良夫の尼御殿は毎日満員御礼の盛況で、遊女の不足を露呈している状態。
美子、智子の調教は急ピッチで進み、佐代の投入も急がれた。
良夫が考えて居なかったのは、遊女の生理が重なる時に遊女の人数が確実に不足してしまう事だ。
人買いの土谷とやくざの坂井に緊急で、人を頼み込むと「坊主で美人でしょう?」と渋る。
良夫は手数料を倍払うので、誘拐でも構わない!騙して送り込んで欲しいと頼み込む。
手数料が倍で、尼御殿に連れ込むだけで良いのなら、騙して連れ込みますよと言う。
「必要なら薬も有りますよ」
「薬?」
「眠らせる薬も、外国製のガスも準備します」
「えーー、警察に捕まりませんか?」
「大丈夫ですよ!私には憲兵隊が付いています」
「えーー、泣く子も黙る憲兵のお墨付きなら安心だ!数人は送り込みますよ!眠らせる薬を下さい」と坂井は嬉しそうに話した。
自分の思惑が当たった事に自信を深める良夫は、考えが暴走し始めていた。
心の中では自分の好みで腰まで有る美しい黒髪を、商売抜きでも強姦したい越智静なのだが、静を手に入れるには細谷中佐の手が必要なので、中々先に進める事が出来ない。

強制堕胎

54-028
翌日の夜、予定通り杉田誠の自宅に十数人の憲兵隊が連行の為に押し入った。
「貴方方は?」驚いて玄関に出て行った誠と美登里。
「お前は新聞記事に共産色の臭いがする!速やかに同道する事!」
「何を根拠に!」
「文句が有るのなら、取調官に申し開きをするが良い!」
杉田誠はワイシャツを着ただけで、憲兵に連行されて「大丈夫だ!濡れ衣だ!直ぐに帰れる!」と美登里に言って車に載せられる。
「奥さんも来て頂きましょうか?」町村大尉が憲兵数人と再び自宅に入って来た。
「えっ」
「奥さんにもお聞きしたい事が有ります!支度をして下さい!」
「奥さんの証言で旦那の容疑が重くも軽くも成るのですよ!」いつの間にか柳田軍医が入って来て言う。
「本当ですか?それなら準備致しますのでお待ち下さい」
家の中を簡単に片づけて、ブラウスにスカートを着替える美登里。
玄関先で待つ町田が大きな声で「二日はかかるので、戸締まり等もして下さいよ!我々の基地まで二時間以上かかるのでね」
その様に言われて、誠の着替えと自分の着替えをバッグに詰め込んで準備をする美登里。
「まあ、ゆっくり支度をして下さい」そう言うと煙草を吸い始める二人。

暫くして美登里はバッグを二つ持って玄関に出て来ると、便所に行くと口を押さえて向かう。
その姿を見て柳田軍医が「悪阻?」と言うと「使えないのか?」と町村大尉が困惑の顔をした。
確かに人妻だが美人で若奥様の色気も備わっていると思う。
今流行のパーマをしているので、流行には目敏いのだと町村は思う。
「お待たせしました」と戻って来ると、戸締まりをして車に乗り込んだ。
運転手の男と町村、柳田の四人が一台の車に乗り込み、もう一台は前方を走っている。
暗い夜道で、直ぐに前方の車が見えなく成って、何処に向かって居るのか全く判らない。
沈黙の中「主人は決して赤では有りません!信じて下さい」と急に懇願の様に言った。
柳田軍医が「奥さん!もしかして妊娠されているのですか?」不意に尋ねた。
「は、未だ病院には行って無いのですが、その様だと思いまして今週にも行く予定にしていました」
「それは目出度い事ですね!その為にも御主人の潔白が証明されると良いのですが?」
「私は軍医をしています柳田と申します!もし妊娠されている事が判れば、御主人の取り調べにも良い影響が有るかも知れませんね!」
「本当なのですか?」
「当然ですよ!今は産めよ!増やせよ!の時代ですから、命は尊い!」
「まだ本当に妊娠の確認はされていないのなら、一度診察を受けられるのが良いのでは?」
「でも、、、、、」
「大丈夫ですよ!私の知り合いの助産婦が医院をしていますから、そこに行きましょう!軍曹!助産婦の医院に向かってくれ!」
「はい」
「えっ、主人の後を追わないのですか?」急に変な話しに成って驚く美登里。
「奥さんが妊娠されているのが判ると、取り調べ官の印象も良くなりますから、良い事ですよ!」
車は遊郭の方向に向かって走っているので、全く行き先は当初と同じなのだ。
途中で車を停車すると柳田軍曹が無線で細谷中佐に連絡をして、事情を説明する。
細谷中佐は早速ドイツ人医師、クレブスに堕胎手術の依頼をして、尼御殿に一緒に向かう事にした。

「この様な夜に診察して頂けるのですか?」
美登里は既に時計が八時前に成っているので九時は過ぎると思って、戻って来た柳田軍医に尋ねた。
「大丈夫ですよ!産婆はいつ生まれるか判らないので、時間は気にしていないのですよ!安心して下さい!」
「主人は大丈夫でしょうか?」
「取り調べは明日の早朝からですから、奥さんの妊娠の有無が充分間に合います」

車は九時過ぎに遊郭の近くに在る近藤助産婦院の前に到着。
近藤助産婦は良夫にお金を貰って、医院を夕方から貸していて留守にしていた。
「片山さん!変な事に使わないで下さいよ」
「軍のお偉いさんが変態でね!困りますよ!先生も顔を見られると後々困るでしょう?明日の開院まで何処かに遊びに行って下さい」
遊女の妊娠を始末、性病等も近藤医院で処理をするので遊郭とは関係が深い。
その中でも尼御殿の遊女は、避妊具を使わないので病気と妊娠に格段の注意を払っていた。
近藤医院とは関係が深く、良夫は近藤医院を利用する事も有ると思い常々多額のお金を払っていた。
「一応連絡はしましたが、確かめて来ます」柳田軍医が明かりの灯った医院に入って行く。
しばらくして「先生がいらっしゃったので、頼んでおきました!我々は近くでお茶でも飲んで待ちましょう!ここから直ぐですから十一時迄には陸軍基地に着きますよ」
予定に無かった美登里の妊娠、遊女で働かせるには一ヶ月以上必要に成るが、現状致し方無い良夫だ。
軍の看護婦の三人とドイツ人クレブスが既に美登里の到着を待っている。
恐る恐る助産院の扉を開く美登里は、多分妊娠していると思っているが今更ながらこの様な状況で診察を受けるとは思っても居なかった。
「杉田美登里さんですね!お待ちしていました」いつもは恐い下田が目一杯の愛想笑いで美登里に声をかけた。
「夜分にすみません!よろしくお願いします」とお辞儀をする美登里。
半袖のブラウスは薄い黄色、スカートは薄い緑色、二つのバッグを待合の椅子に置いて診察室に入る様に言われる。
遅い時間に三人の看護婦と、先生が居る事に多少の驚きを感じたが「ここの先生は、外国の女の先生です!言葉が少し判らないのですみません」
「コンバンワ!」笑顔のクレブス女医は「パーマステキ!ビジンノオクサマ!ニンシンイケマセンネ」何を喋っているか全く判らない美登里は、笑顔で返すだけだった。

美登里無惨

54-029
乱暴な堕胎手術で子供が宿らなく成る女性も多いが、良夫にはそれの方が好都合だ。
唯、病気に成ると仕事が出来ないのでそれは大きな問題に成る。
「妊娠の検査をしますので、採尿お願いします」とトイレを案内する米田。
しばらくしてトイレを出て来る美登里を、隣の診察室に案内する下田。
既に隣の部屋には、細谷中佐が来て待っている。
先日の土井明子を抱けなかったので、今夜を楽しみにしていたが妊娠と聞いて一時は驚いたが、逆に妊娠の心配が無いので安心で中出し出来ると待っている。

「外国製の妊娠検査薬を使って調べますので、直ぐに判明しますよ!」
「は、はい」
「診察台に下を脱いで上がって下さい!」看護婦の糀谷が美登里に言って、脱衣駕籠を指さした。
診察台の横に在る脱衣駕籠に、ゆっくりとスカートを脱いで畳んで置く美登里。
背中を向けて女医のクレブスが注射器に薬を注入している。
誰もが美登里の姿を見ていない状況を作って、脱ぎやすい様にしていた。
シミーズの下からズロースを脱ぐと、スカートの中に畳んで隠す美登里。
「準備出来ましたか?診察台に上がって横に成って下さい!杉田さんは婦人科初めてですか?」
「は、はい」
「恥ずかしいと思いますが、皆さん子供を産む時には恥も何も感じませんので、最初だけですよ!」
シミーズの前を押さえて診察台にスリッパを脱いで上がろうとするが、躊躇う美登里。
「全員女性ですから、気にしないで下さいね」
いつの間にか診察台の近くに下田も米田も集まって、強引に載せてしまう構えをしていた。
その必要も無く美登里は診察台に上がって、横に成って股間を押さえている。
「先生が今からドイツの妊娠検査薬を注射されますので、楽にして下さい」
「注射ですか?」
「この注射をすると十分程で身体が変化して、妊娠の有無が直ぐに自分でも判るのですよ!もしも妊娠していない場合は内診の必要も有りませんよ!内診は子宮外妊娠とかを確かめる為ですよ」
「は、はい」
「腕を横に出して下さい」そう言われて腕を出す時、クレブス女医の持った注射器を見て驚きの表情に成った美登里。
大きい注射器を持つと、腕を看護婦の米田が押える様に持って、消毒綿を腕に塗り「ちくっとしますよ」
「うぅ」注射針が突き刺さる痛みと同時に顔を背ける美登里。
しばらくして太い注射器の液体が全て美登里の身体に呑み込まれた。
「気分は?」
「何かふーっとします」そう言って溜息の様に大きく域を吐いた。
隣の部屋で早くも衣服を脱ぎ始める細谷中佐。
「このままあの女は坊主にして、尼御殿の地下に送り込むのか?」
「はいその予定です!中佐のお陰で女が徐々に揃います!一番はあの先生の薬の効果で智子も漸く売り物に成りそうです」
良夫は小声で細谷中佐に御礼を言う「お前が見つけた酒屋の女を辱めて、調教するのが今の最大の楽しみだ」
予想した通り、忘れていないと苦笑いの良夫を残して、出番を待つ細谷。

「杉田さん!具合はどうですか?」
「何か変です!雲の上を歩いている様です」
「暑く無いですか?服を脱ぎましょうね」米田がブラウスのボタンを外し始める。
「シミーズとブラジャーは切ってしまいなさい!どうせ使わないから」
三人の看護婦が脱がすと直ぐにブラジャーを中央から切られて、乳房が飛び出した。
「綺麗な乳房だわ!」
「モウカンジヤスクナッタデショウ!モウオボエテナイ、メスニナル」
裸で出て来た細谷中佐は褌を解きながら「中々今風の髪型だな!俺が強姦している時に刈り上げてしまえ!」
佐吉が良夫と一緒に来て居る事を知っているので、自分が犯す時に無惨な姿にする様に言った。
「足を広げさせろ!」
「うぅ、うぅ」虚ろな目で細谷中佐を見ているが、焦点が定まっていない美登里。
看護婦二人が両足を大きく左右に広げて、美登里の股間を電球の下に晒した。
「おさねが見えない程長いな!」
「縮れが少ない毛質ですね、それでパーマをしているのでしょう?」
股間に入ると直ぐに陰毛の中に指を入れて、弄り始める細谷中佐。
「あっ、あっ」声が出ると「乳を揉んでやれ」米田が美登里の乳房を揉み始める。
「気持ち良いでしょう?」
「あっ、あっ」
陰毛の中で陰核から亀頭を剝き出して弄くり始めると「ああーああーーああーーだめーー」の声が大きく診察室に響き渡る。
「誠!いれてーーじらさないでーー」
「御主人の名前を呼んでいるわね、乳首を吸ってあげるわ」
米田が美登里の乳房に唇を持って行くと、ペロペロと舐め始めて「ああーーだめーーーああーああーーいれてーーー」
細谷中佐が自分の男根を持って、美登里の膣口に擦りつけると「嗚呼ーー駄目ーー入れてーーー誠ーーお願い」
散々焦らして男根を、美登里の膣口に勢いよく突き立てる。
「ああーーうぅ」大きく仰け反る美登里の頭を佐吉が押さえて「ギーギーギー」とバリカンの刃先を入れて刈り始める。
「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーーまことーーーーすきー」の声と同時に腰の動きを早くする細谷中佐。
仰け反る頭は次々とバリカンが入り、額は短く刈り取られて無惨な姿に変わっている。
「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーー」その声が響いて、細谷中佐は果ててしまった。
中出しに満足そうに美登里の身体から離れると、頭を抱え上げて頭頂部までバリカンが進んで変な形で髪が残った。

狙われた市会議員

54-030
「気持ち良かった様ね!」放心状態の美登里に言う米田。
「誠!誠は何処に行ったの?」
夢遊状態の中を目で誠を捜している様子だが、髪を刈り取る作業も中断していた。
「手術の準備に入って!」
美登里の身体を押さえつけて、両手を固定して動かなくすると「なにーするの!やめてよーー」と暴れる。
後頭部に残った髪が大きく揺れているが、頭頂部まで刈り込まれて変な頭に成っている。
「手術をして遊郭で働ける様にして貰うのよ!」
「ゆう、ゆうかく。。。。」意味が判らない美登里に「毎日御主人と契るのよ!」
「誠。。。。誠。。。。。」
足を金具に固定して大きく広げると「猿轡をして、舌を噛むといけないからね」と指示をして、糀谷が「さあ、口を大きく開くのよ!痛みで無意識で舌を噛むといけないからね」
無理矢理道具で子宮を広げて搔き出す手術法、麻酔が効いていても痛みが伝わる事が有り無意識で舌を噛む。
無理矢理口をこじ開けると、布を巻付けた棒を咥えさせると後頭部で縛り付ける。
「うぅ、うぅーーー」急に怯えた表情に成る美登里。
「マスイシテクダサイ」女医が股間に入ると看護婦に指示をする。
再び美登里の腕に注射針が突き刺さって「うぅ、うぅ」と怯えた顔をしたが、暫くすると目を閉じて眠りに入る。
「ハサミ!」女医がハサミを受け取ると、長い陰毛を引っ張って「ジョキ、ジョキ」と切る。
今度は膣を広げる道具を持って膣口にねじ込む様に挿入すると、大きく広げられる美登里の膣口。
その作業の後、痛みで美登里が動き「うぅ、うぅ」と声を出す。
しばらくして、強引な荒々しい手付きで股間には鮮血が流れ出し痛々しい手術が終了して、美登里の子供は闇に葬られた。
手術が終ると、眠る美登里の頭をバリカンで全て刈り落として、シャボンを塗り剃刀で剃り上げる作業を続けて進めた。
残酷な堕胎と坊主頭にされて、眠った状態で尼御殿の地下牢に運び込まれて、明日から身体の回復を待って、薬を使いながら性奴隷の調教が行われる予定だ。

杉田誠は拷問を受けて、最終的にはドイツの科学者の人体実験に使われる事に成る。
翌日細谷中佐は小塚少将に「昨日の杉田の自供で、市会議員の金子勘三郎が共産思想の普及を陰で支援している様です!家族ぐるみで普及活動を行って居る様です!この場は少将のお力で金子議員の逮捕をお願い致します」
「市会議員の逮捕と成ると私の力が必要に成るな!早速上に報告して近日中に逮捕しよう!細谷中佐の活躍は噂以上だな!これからも頑張ってくれ!」
細谷中佐は自分の調べている資料から、順番に逮捕して楽しむ計画を実行していた。

頭の片隅では越智酒造の娘静をどの様にして、自分の物にするか?を常に考えて居る。
大店の酒屋なのでいきなり赤で逮捕する事も出来ない。
中佐は実際静を見た事は無いのだが、全員の意見を聞くと理想的な女性に思える。
この様なドイツの薬を使わずに、辱めて陵辱したいと考えている。
だが一度本人を見て見たい気持ちは常に有った。
窓から外を見て煙草を吹かしていると、基地御用達の車を発見して或る事に気が付いた細谷中佐。
基地で使う酒を越智酒造に変更して、見学に行けば娘の顔を拝めるのでは?そう考え始めると待てない細谷中佐。
酒保委員を呼び出して越智酒造の品物を使う事を前提に工場見学を準備する様に指示した。
この様な事を指示されるのは初めてで驚いた委員は、越智酒造に赤の疑いが有るのでは?と勘ぐる。
細谷中佐の任務は反逆者の摘発で、食べ物、飲み物への口出しは皆無だからだ。

翌日に成っても金子市議逮捕の指令が出ない苛立ちの中「越智酒造の工場見学の件ですが、今週木曜日なら良いと連絡が有りました」と報告が来た。
話しを聞いた人達が、査察調査と勘違いしたので早急に決まってしまった。
細谷中佐は嬉しそうに町村大尉を呼んで、一緒に見学に行こうと誘った。

美子は毎日の様に仕込み女に責められて、完全に身体がマゾ調教状態に成り縛られる事、毛剃りに快感を覚える様に成っていた。
松クラスの調教が出来る遊女として客の前に出ていた。
縄で縛られて公開で剃毛されたり、お尻に挿入される事も快感に成っていた。
智子も最初は薬で無理矢理調教していたが、最近では自分から求める様に変わって遊女の仕事が可能に成っていた。
仕込み女と二人の男は「どの様な女でも仕込みの時間の長短は有るが、必ず遊女に出来る」と自信を持っている。

木曜日の朝、細谷中佐には朗報が重なって気分良く、視察に行けると喜んでいた。
土曜日に金子市議の自宅に憲兵隊を送り込み、色々な書類も含めて共産色の強い証拠を掴み連行する様にと、小塚少将が関係各位の許可を得たと細谷中佐に命令書を手渡した。
「不穏な輩を一網打尽にしてみせます」
「今日君は越智酒造に行くらしいね」
「は、はい!少将がご存じでしたか?」
「越智賢三さんとは面識が有ってね!よろしく伝えて置いてくれ!」
「えー、少将が越智酒造さんとお知り合いでしたか?」
顔では笑っていたが、心ではこれは厄介な事に成ったと苦虫を潰していた。
しばらくして、孫娘の誘拐をすると自分の身が危ないと危険を感じたが、今日は行かなければ仕方が無いので、町村大尉と案内の酒保委員と一緒に車に乗った。
「君は越智酒造には何度か行ったのか?娘さんが美人で有名と聞いたが、会った事は有るのか?」
「はい、一度お茶を頂きました!小塚隊長の託け物をお持ちした時です」
「それで美人か?」
「は、はい目も眩む様な美しさでした!」と興奮した様子で答えた。

始まる拷問

 54-031
「流石に大きな構えだな!」越智酒造の正門前に車を乗り付けて、降りると背伸びをしながら言った。
「有名ですからね!特に関西では一、二でしょう」町村大尉も門構えに驚いた様に言った。
暫くすると守衛室から男が二人走って出て来て、丁寧に挨拶をすると「会長様がお待ちでございます」と大きな応接室に案内をした。
「あの絵は有名な画家の作品ですよ!」何号の作品だろうか?富士山の絵が素晴らしく美しい。
賢三が応接室に入って来ると、少し遅れて着物姿の美人がお茶をお盆に載せて運んで来た。
「あっ」一緒に来た運転手の酒保委員の兵士が赤面しながら声を発した。
「孫娘の静です!」
「越智静と申します!本日は当社の工場見学にお越し頂き、ありがとうございます」と挨拶をした。
髪はポニーテールにして、着物姿でお辞儀をする姿に見とれてしまう二人。
「あっ、私は陸軍中佐細谷純一郎、隣は町村喜一大尉だ!今日はよろしく!」
「申し遅れました!私は会長の越智賢三です」
「ぼ、私は酒保委員をしております、山元三郎軍曹で有ります」
静はテーブルにお茶を並べると、お辞儀をして応接室を出て行ったが、良い香りが部屋に残って居る様な気分に成っている三人。
「この富士山の絵も美しいですが、お孫さんの美しさは際だっていますね!」
「今後大きな賞を取られるのは間違い無い大観先生の作品ですよ!」
「ああ、存じています!横山大観!間近で見るのは初めてですが、素晴らしい」町村大尉が褒めると、細谷中佐が「先程の孫娘の静さんも実に素晴らしい!お美しい」と再び褒め称える。
しばらくして、工場見学をして手土産を貰って三人は二時間程の滞在で越智酒造を後にした。
賢三は三人が帰ると「お粗末な中佐だな!静の顔を見に来た様な男だ!」と呟いていた。
賢三の見方は正しく、心の中を見抜かれていた。
逆に細谷中佐は熱病の様に、静を必ず自分の物にして犯してやると意を決した。
兵舎に戻って手土産を開いた町村大尉が驚いて細谷中佐の部屋に向かった。
「これ、ご覧に成りましたか?」手土産の中身を見せる町村大尉。
(清酒、静)と書かれた木箱に入った高級日本酒「あの爺さん相当孫娘を溺愛していますね」
「酒の名前に孫娘の名前か?益々厄介だ!今同じ物を少将に届けてきた!少将の目にも触れてしまったな!」自分の夢が一気に遠くに行く気分で機嫌が悪く成った細谷中佐は、明日の金子市議一家の逮捕に自らが指揮をして行くと、段取りを決め始めた。

翌日早朝から金子家の周りに憲兵隊が出動して、自宅を取り囲み数名の憲兵が自宅に押し入って「金子勘三郎!共産思想拡散の容疑で逮捕する!尚家宅捜査も同時に行う!」
「えーー身に覚えが有りません!」
「申し開きは基地の取り調べの席で述べよ!家族の証言も大事だ!全員連行しろ!」町村大尉が告げる。
丁度女学校に登校する寸前だった珠子は驚いて声も出ない。
「家族!特に娘の珠子はまだ女学生だ!何も知らない!連行するのは止めてくれ!」憲兵に訴えるが、金子勘三郎市議は二人の憲兵に両脇を抱えられて、自宅から連れ出された。
妻と娘も別別の車に憲兵の手で、数分後には押し込められて珠子の口には猿轡が填められて声が出せない様にしていた。
看護婦の米田と糀谷が両脇に座り「舌でも噛まれたら取り調べに成らないからね!」そう言うと直ぐに車は金子の家を三台に別れて発車した。
おさげの髪の幼い珠子は大きな瞳を恐怖で潤ませながら、前方の両親の車を見つめていた。
数人が残って金子の自宅を捜索して、共産思想に繋がる物、人脈等を手当たり次第に箱に詰めてトラックに積み込み、半時間後に引き上げた。
近所の住民は物陰から覗いて、憲兵で立ち去るのを待って金子の自宅前に出て来て口々に「金子さんが憲兵に連行されるとは思わなかった」と言った。

「中々可愛い娘だったな!今回は取り調べ室で取り調べを行わないと小塚少将の目が有るからな!」
「取り調べ室でも充分中佐なら遊べるでしょう?」
「おいおい、迂闊な事を言うなよ!壁に耳あり障子に目ありだぞ!」そう言って笑う細谷中佐。
金子市議の取り調べに際して小塚少将自らが立ち会い「金子君!正直に全てを自白して楽に成りなさい!」
「私に共産思想は有りません!市民の為、国家の為に日夜努力をしています」
「奥さんと娘さんにも別室でお尋ねするので、直ぐに色々判明すると思います」

夕方に成って「押収した手紙の中に大野木と親交が有ったと思われる物が有りました」と押収した品物を調べていた憲兵が報告に来た。
「何!大野木と親交が有ったのか?」
「それと越智酒造の越智賢三から、清酒静と手紙が発見されています」
「大野木、越智、金子が繋がったのか?」驚く細谷中佐、手紙は自分が細工して町村大尉が紛れ込ませた物だが、金子と越智が懇意の間柄で、手紙には金子さんの考えは日本を元気付けますので頑張って下さいと書かれています」と差し出した。
細谷中佐は笑みを浮かべて、これで金子市議が逮捕されれば越智も同罪に成ると考えた。
小塚少将の顔が潰れてしまうが、自分の欲望の為には致し方無いと思う細谷中佐。

金子の妻清子は四十歳過ぎで、珠子の母親なので小綺麗な顔立ちをしている。
「金子お前が黙りを決めていると、妻と娘が拷問される事に成るのだぞ!」
「えー私は何も知りません!何を言うのですか?」
「そうか、この手紙がお前の自宅に在ったぞ!赤のリーダーの一人大野木との手紙だ!」
「大野木なぞと云う男はラジオで聞いた程度で、面識も全く有りません!手紙の交換が有る筈有りません」
「そうか!それならお前の妻に尋ねるとしよう!連れて来い」
清子の口には木の棒が咥えさせられて、身体には縄が巻付けられて足首には革のベルトが巻付けられている。

繋がり

 54-032
「よし、引きずり上げて少し暑いそうだから、桶に沈めてやれ!」
身体を床に横たえると、足首に天井の滑車の縄を金具で結び付ける。
「やめてーくれー頼む!妻は関係無い!」
「妻が関係無いのなら、お前一人の犯行か?大野木は今何処に潜伏している?」
「知らない!私は大野木と云う男と面識も無い!」
「おい!吊り上げろ!」の言葉と同時に妻清子の足が滑車で吊り下げられて行く。
「やめてーくれーー妻は何も知らない!」
足が吊り上げられて逆さに成って、天井に向かって足が真っ直ぐ伸びた。
髪の毛が垂れ下がって、長く下に落ちる。
声が出せない清子の顔は恐怖と、血がさがって顔が赤く成っている。
「浸けてやれーー」水桶の上で緩められた縄は清子の身体を長い髪から沈める。
「やめてーーくれーー」の言葉と同時に、引き上げられて苦しそうな清子の表情が金子に見てとれた。
「おい!自白しなければ次は娘の拷問を始めるが良いのか?」
「それだけは止めてくれーー」
その間にも二度目の水桶に清子は沈められて、苦しそうに大きく頭を振る。
長い髪が乱れて、顔に巻き付いて無惨な姿に変っている。
五回目で完全に気を失ってしまった清子。
「今日はゆっくり考えるのだな!明日も自供をしなければ娘にもお願いしなければ成らないぞ!」
「娘は関係無い!それに私は大野木とは関係無い!」
金子議員は必死で訴えるが、聞く耳を思っていない。

独房に放り込まれて、一夜を過すと明日は娘を責める予定にしている。
妻の清子は気を失った状態で、ドイツ人達の男達の宿舎に運び込まれた。
濡れた衣服を全て脱がされて、気が付いた時は二人のドイツ人のSEXの対象と成って、徹底的に遊ばれてしまった。
終れば研究の為の人体実験に使われる予定なのだ。

翌日「金子!そろそろ正直に話せ!もうひとつ気に成る事が有るのだが、お前は越智酒造の越智賢三氏と付き合いが長いのか?」
「越智会長には選挙の応援もして頂いています!越智酒造の会長に尋ねて頂いても私の無実は実証される筈です」
金子は越智賢三の顔の広さと名士で有る地位に縋る気持ちに成っていた。
兎に角この危機を脱しなければ、命も危ないと思っている。
そこに珠子が昨日の服装に猿轡状態で連れて来られた。
今朝まで猿轡は無く食事も与えられて、多少は落ち着いていたが再び緊張の面持ちで父との対面に成った。
「娘に罪は無い!許して下さい!」
「大野木との関係を認めるなら、許してやろう!」
それを認める事は死を意味して、簡単には認める事は出来ない金子。
「椅子に座らせろ!」中央に準備されている椅子に珠子を座らせると、両手を肘置きに伸ばしてベルトで固定してしまう」
何も判らない珠子は怯えているだけで「珠子に何をするのだ!やめろーー」
「お前の罪を娘が償う事に成る」
「娘はこれから頭を丸めて尼寺に行く事に成るが、今お前が認めれば許されるかも知れない!」
「。。。。。。。。」無言の金子。
「うぅ、うぅ」と驚きの表情に成っている珠子のおさげを解き始める米田。
「綺麗な髪の毛だわ、残念ね!お父様が正直に自供しないから、貴女が尼寺に行くのよ!」
「うぅ、うぅーーー」首を大きく振る珠子。
三つ編みの髪を解くと大きく広がって、大人びた顔に変わる珠子。
「最後だ!自白しなさい!」
「知らないものは自白出来ない!大野木の顔も見た事無いのに、どうして自供が出来るのですか?」
「仕方無い!始めろ!」
ハサミを手に持った米田が珠子の髪を鷲づかみにすると、引っ張ってハサミを入れる。
目を閉じて覚悟の表情に変わる珠子「ジョキ、ジョキ」とハサミは容赦なく珠子の髪を切り取り、米田の手に沢山の髪の毛が残った。
「お前が自白しないから、切られてしまったぞ!今からでも遅くは無いぞ」
「。。。。。。。。。」
再び髪の毛を持って「ジョキ、ジョキ」と切り裂くと珠子の目の前に持って行って、床にばらまく。
「やめてくれーーーー」
「どうだ!言うか?」
「。。。。。。。。。。。。」
「仕方無いな!切れ!」
再び引っ張ると「ジョキ、ジョキ」と切り取られると、もう間髪を入れずに次々と引っ張って切る。
床に一面珠子の髪が散乱して、耳の下位に切り揃えられて、長い髪がおかっぱに成ってしまった。
「金子!素直に自供して楽に成れ!娘さんが哀れだぞ!」
しばらく考える時間を与えると言って、金子は別室に移されたがそこには拷問の道具が設備された部屋だった。
珠子は猿轡を外されて「許して下さい!父は共産主義者では有りませんし、手助けもしていません!」
「坊主にされても父親を庇うのか?」
「父は無実です!」その時大きな声で父の呻き声と鞭の音が聞こえてきた。
「拷問が始まった様だな!このまま喋らなければ死ぬかも知れない!」
「助けて下さい!」
「助かる道が無い訳では無いが、お前に出来る事は保釈金を支払う事だな?」
「お金なら父が持っています!幾ら払えば良いのですか?」
「お金は既に軍が没収して共産主義者への加担を阻止したので、お金は無い」
「えっ、私にはお金は有りません!」その時再び父の大きな呻き声が聞こえた。
「女のお前がお金を稼ぐには一番早いのは遊郭で働く事だろう。前金を貰えるが一年間の年期奉公が必要だ!」
「えーーーゆうかく。。。。。。。」
隣の部屋から再び大きな呻き声と鞭の音が聞こえて静かに成った。

珠子の味方

 54-033
「お父さんは気絶した様だな!このままではお母さんも同じ様な責めに。。。。。」
「遊郭って、男の人が遊ぶ場所ですよね!そんな場所。。。。。。。」
「それじゃあ、仕方が無いな自白するまで責める事に成る!目こぼしをすると私の立場も危ういので、今の話しは聞かなかった事にな!」
「ま、まってください!ほんとうに両親を解放して、放免して頂けるのですね!」
「少なくとも憲兵隊の隊長、細谷中佐の言葉に嘘は無い!」
「。。。。。。。。」
「どうした?両親を助ける好機、私の独断の目こぼしを。。。。。もうよい!連れて行け!」
「待って下さい!お願いします!両親を助けて下さい!」と泣き出して承諾をした珠子。
「それなら、今夜の間に遊郭の迎えの車を呼ぼう!唯普通の遊郭では給金も安くて、一晩に多くの客をとらされるから、私の知っている高級遊郭を紹介してやろう、そこなら一晩に一人相手すれば充分だぞ!良かった!良かった!両親を部屋で休ませて、回復したら自宅に送り届けてやれ!この子も部屋で休ませてやってくれ!」
「あの両親と会わせて貰えませんか?」
「会っても気絶しているだけだ!それにお前が遊郭に行く話しを聞いたら、自分から自供して全員死刑に成るぞ!私の目こぼしも無駄に成る!」
「一目。。。。。。」
「窓ガラス越しなら見せてやれるか?」

しばらくして、珠子が見せられたのは父親が気絶して、血に染まった姿と椅子に座ってぼんやりと一点を見つめている母清子の姿だった。
清子は既に薬を投与されて人体実験中、意識は有るが自分で考える事は出来ない状態。
ガウンの様な物を着ているが、その中は何も身に着けて居ないのだった。
「二人は無事に自宅に帰れますよ!」
「私の事は?何と言うのですか?」
「中佐が上手に話してくれます!一年間共産活動が無い事を確認したら、娘は自宅に帰るが、それまでは軍で働いて頂く事に成ると説明するはずです」
「でもここなら、それ程遠くないので面会に。。。。。」
「呉の基地だと言います。それと面会は禁止だとも言うと思いますので大丈夫です」
米田に適当な嘘を言われて納得して部屋に案内されると、見違える様な設備の部屋に驚く珠子。

夜、珠子を迎える車が基地に到着すると、隠れる様に米田と一緒に乗り込んだ。
「両親の事、よろしくお願いします」涙ながらに何度も米田に頼むと、車は遊郭の入り口に到着した。
良夫自ら二人の男と、仕込み女の音羽を伴って出迎えに来ていた。
「この方が尼御殿の御主人、片山さんよ!ご挨拶しなさい!」
「えっ、尼。。御殿」驚いた表情に成る珠子。
「どうかしましたか?」良夫が尋ねると「尼って女の坊主の事ですよね!」
「そうですが、うちは尼さんの遊女売っている店ですが?どうかしましたか?」
「えー、それは困ります!一年で戻れません!」そう言うと踵を返そうとする珠子。
「普通の給金の倍貰えるのは、このお店しかないのよ!直ぐに憲兵が来るわよ!」
「さあ、さあ!お嬢さん行きましょう」二人の男が両脇から珠子を抱える様に木戸から入ってしまう。
「いやーーかえしてー」
「この木戸を入ると年期が終るまで生きて出られないのが、廓の仕来りだ!諦めて勤めるのよ!」
今日は珠子以外に、従業員を数人採用していた良夫。
特に風呂焚きとか飯炊きとかの仕事をする男が不足して、補充で二人と同じく下働きの女も二人採用して、今その中の一人伊藤吉司が木戸を入って来た。
「吉司!今夜からだったな!この女今頃駄々を捏ねている一緒に連れて行ってくれ!」
二十歳前後で体格の良い吉司は、その場に中腰に成り「背中におんぶします」と言った。
男が珠子を抱え上げて吉司の背中に乗せると、吉司は直ぐに立ち上がり走り始める。
「いゃーーおろしてーーー」
「元気な男が来た様だな!細々した下働きには適した男だ!」良夫は今夜から入った伊藤吉司をその後も可愛がって使う事に成る。

「お前、名前は何て言うのだ?」吉司が背中の珠子に尋ねた。
「貴方に名乗る名前なんて無いわ!」
「お前も騙されて連れ込まれたのだろう?俺はお前の味方だ!でも逃げ出そうなんて考えたら駄目だぞ!殺されるより恐い事に成るからな!」
「騙された?どう言う事?」
「お前のおっぱいが背中に当たって、気持ち良いな!」
「変態!降ろしてよ!」
「廓をよく見て、逃げ出す時は一緒に逃げ様!それまで我慢しなよ!俺は味方だ!」
「貴方何者?」
「それは今内緒だけれど、その内教えるよ!必ず逃げ様!この尼御殿は憲兵と仲間だから簡単には逃げられない」
「えっ、憲兵と仲間なの?貴方誰なの?」
「坊主にされて、客を取らされるけれど我慢するのだよ!必ず、必ず救い出すから!」
吉司は尼御殿の場所を知っていながら、遠回りをして店の前まで走ってきた。
「こら、何処を走っていたのだ?」
「初めてで店を迷ってしまいました!すみません」そう言ってお辞儀をした。
「地下室に連れて行け!」
珠子を背負った状態で地下室に向かう吉司。
「教えて!」
「もう何も喋るな!危険だ!」と小声で囁く様に言う吉司。
珠子はこの男を信じて良いのか?それとも?判らないまま地下の部屋で降ろされた。
仕込み女の加東フミと前田マサが「ここではその髪をつるつるに剃って、尼として客の相手をするのだよ!」
「お前は遊郭に売られて来たのよ!覚悟は良い?」
「男の経験は無いわよね!」
「いくつなの?」二人が交互に質問の様な事を言う。
「十八歳です!」怖々答える珠子は今からの恐怖を感じていた。

珠子処女喪失

 54-034
「ここは遊郭で男と女がまぐあう場所なのよ!他の店では一夜に十人以上の男とまぐあう事も有るけれど、このお店は超高級店で貴女は一人のお客とまぐあえば終りなのよ」
「。。。。。。。。。。」
「でもこの店は、尼さんが売りの店だから、坊主に成って貰わないと客の相手は出来ないのよ!今から部屋を見せてあげるから、付いておいで!」
前田マサに付いて行く珠子は、怖々と地下室から一階に向かった。
「声を出したら駄目だよ!聞こえるからね!」
「は、はい」
十八歳の少女には恥ずかしい気持ちも有るが、興味も有る事だから心臓の高鳴りを自分で聞く程の興奮で付いて歩く。
木の隙間から覗くと、芳田貞子が綺麗な青々とした頭を蚊帳の中で男と絡んでいる姿が見えて「あっ!」と小さく呟く様に発して口を押さえた。
男女のまぐあいを初めて見た珠子の身体は凍り付いて動けない。
男の股間に大きな男根を見て、あれが自分の中に入るのか?と思うと思わず股間を押さえている珠子。
袖を引っ張るマサに気が付かない珠子「これ!」と耳に囁かれて気が付くと、ようやくその場を離れて異なる部屋に向かう。
「あっ!こ、、これ」異なる部屋を覗き見た珠子は口をマサに手で覆われて、ようやく声が出ずに我慢が出来た。
中では坊主の美子が長襦袢姿で天井から縄で縛られ、大きく左足を吊り上げられて陰部を露出させられて、男が張り型を持って無毛の膣口を広げて挿入を始めた。
「ああーーああーーだめーー」急に大きな声が聞こえて、驚いて声を出してしまいそうに成るが、マサの手が珠子の口を押さえると同時に、誰かに身体を持ち上げられてその場を移動させられた。
「もう充分見たでしょう?貴女もあの子の様に客を取る練習をするのよ!」
「うぅ、うぅ」三浦に抱き抱えられる様に、地下室に連れ戻される。
「私にはあの様な事出来ません!」
「そうなの?今から調べてあげるわ、股間が濡れているなら充分仕事が出来るわよ!」
「えっ、濡れていません!」直ぐに手首に革のベルトが巻付けられて、天井から降りた縄に結び付けるマサ。
「何をするの?やめてー」
「遊女に成れるか調べてあげるのよ!もし素質が無ければこの場で帰してあげるわ!」
女学生の服装の状態で、紺のスカートに白の半袖の制服姿、変わったのはおさげの三つ編みの髪を切られて、首が隠れる程度の長さに切り刻まれている。
「スカートを捲り上げて!」マサが三浦に指示をする。
「いゃーーやめてーー」
「恥ずかしいのね!誰か!目隠しを持って来て!この子初めてだから恥ずかしいのよ!」
日本手拭いを畳みながら加東フミが部屋に入って来た。
大きな瞳でて手拭いを見て「目隠し要らない!」
「恥ずかしいのよね!目隠しをすれば大丈夫よ!」加東が折り畳んだ日本手拭いで珠子の大きな瞳を覆って頭の後ろで強く結び付ける。
「これで大丈夫よ!」と言うと三浦が紺のスカートを捲り上げる。
「やめてーー」と声を上げると、同時に細谷中佐が部屋に入って来る。
既に褌一枚の状態で、いきなり白の制服の胸を両手で掴んだ。
「きゃーーー」と声を上げると同時にスカートの下に履いている紺のパンツを一気に押し下げるマサ。
膝より少し下でパンツを降ろすのを止めると、足が自由に動かせない。
そのままズロースに指をかけると、一気に下に降ろしてしまう。
「いゃーー止めて下さい」
「一人前にお毛毛が生えているね、先程の遊女を見ただろう?ここの毛はつるつるに剃るのだよ!勿論頭もだ、けれどね!」
「いゃーー見ないでーーー」
両手は上に引っ張られているので、身動き出来ない珠子。
「あっ、そんな事しないで、いゃーやめてーー」マサに陰毛を掻き分けられて、大陰唇を持って左右に広げられてしまう。
そこに加東の指がゆっくりとピンクの肉片を広げる。
小陰唇が剥き出しに成ると、愛液が出ているのか湿って光る。
「いゃーーー駄目――そんなーー恥ずかしい」
加東が右手の一指し指にドイツ製のクリームを浸けて、塗り込むと「あっ、あっ、やめてーーだめーそんな」塗り込みが終ると「間違い無く濡れているわね!充分遊女に成れるわね!お乳を揉んで貰って気持ちも良く成ったでしょう?」
「いいえ!気持ち悪いです!」細谷中佐の煙草の臭いを臭いながら顔を背ける。
息を耳に吹きかけられたからだが、知らない男が自分の乳房を揉んでいると思うが、股間が暑く成って来て変な気分に成って来た。
細谷中佐が乳房を揉みながら、目で自分の褌を外す様に指示をした。
三浦が微笑みながら細谷中佐の褌を解き始める。
もう何人の生娘を犯したのか、記憶にも残って居ない程の人数。
外人も含めると五十人は遙か越えて、もう直ぐ三桁に成るのでは?と自分でも覚えていない。
スカートのホックを外されて、床に滑り落ちると珠子の下半身を隠す物は無く成った。
膝で止まっていたパンツとズロースを脱がす為に、靴を加東と前田が片足ずつ持って脱がせると、スカートも一緒に足首から抜き取った。
「後でこの黒い物も剃ってあげるけれど、取り敢えず男根を咥えてすっきりする事ね!」
そう言いながら二人の女が片足ずつ持って、大きく広げて持ち上げる。
「いゃーーやめてーーこわいーーゆるしてーーー」
白い尻を触りながら持ち上げると、珠子の陰毛を右手で掻き分ける様に触る細谷中佐。
「いゃーーやめてーーたすけてーー」
左手で自分の逸物を持って、珠子の小陰唇に擦りつける。
「だめーーーゆるしてーーーたすけてーーーーいたーいたいーーこわいーーー」
男根を擦りつけながら亀頭部分を少し入れると「いたいーーーいたいーーやめてーー」大きな声を出す珠子。
「ぎゃーーーーーー」一気に腰に力を入れて、挿入し始める細谷中佐。
「いたいーーーーいたいーーーだめーーーーーぬいてーーーこわれるーーーーーー」
一気に押し込まれて、痛みで大きく頭を振りながら「いたいーーーーたすけてーーーーー」
ゆっくり腰を動かし始める細谷中佐は、痛みに苦しむ珠子を見て笑みを漏らしていた。

信頼

 54-035
細谷中佐は汚れた男根を抜き取って外に射精をする余裕を見せた。
痛みに歪む珠子の股間から処女喪失の証しが流れ落ちて、二人の女が上げていた両足を降ろす。
泣き声で珠子のショックが見てとれる。
「汚れたね!」濡れた布で股間を拭き取る加東。
「最初は痛いけれど、徐々に慣れて気持ち良く成るから大丈夫よ!」細谷中佐が褌を持って部屋を出て風呂場に向かうと、目を覆っていた日本手拭いを外された。
でも泣き止まない珠子に「泣き止まなければ、頭も刈ってしまうわよ!」
そう言われて泣き止もうと努力をするが、無念の気持ちと痛みが心を砕いていた。
「貴女がここで働くから両親は解放されたと思うわよ!」
「本当ですか?」
「今、連絡が届いたわよ!今夜中に自宅に帰れるらしいわ」
女達が言う話しは全く嘘で、母親の清子は媚薬の実験に使われて、父親は殺人兵器の実験台にされる予定に成って、自宅も財産も没収される。

しばらくして、珠子も風呂場に連れて行かれて、女達に身体の検査をされてそのまま地下の座敷牢に放り込まれた。
あの男?吉司の事を急に思いだして、あの話しは一体何だったのか?ここから連れ出してくれるのだろうか?食事を運んで来た女性に尋ねると「最近来た人ね!下働きしているわ、どうしたの?」と逆に質問された。
「何でも無いです!下働きの人なのですね!」その話を聞いて珠子はあの話は冗談だと思った。
下働きの若い男が自分を助けてくれるとはとても考えられなかった。
股間に丸太が入った様な感覚は翌日まで続いて、珠子は毎日この様な痛みが有るなら死んだ方が良いと思いながら疲れて眠ってしまった。

翌日細谷中佐は小塚少将に、金子議員が越智酒造の越智賢三と親交が有り、銘酒静を貰っていました。
一度賢三を調べる必要が有るのでは?と尋ねて、共産主義者では?と言った。
小塚少将は急に怒り出して「君も銘酒を貰ったらしいな?君は共産主義者か?斬殺されるのか?越智さんは市会議員さんを工場見学に招待して、全員に差上げられたのだ!君は誰でも共産主義者に仕立てるのか?金子議員も無実では無いのか?」と怒り、細谷中佐は余りの怒り様に縮み上がってしまった。
細谷中佐はとんでもない事を喋ってしまったと後悔して、部下に八つ当たりをしていた。
町村大尉と柳田軍医は、その様に小塚少将が越智酒造を気にされているなら、孫娘の遊郭行きは大変だと忠告をした。
すると細谷中佐は逆に「俺の腹の下で、あの美人の孫娘を犯してやらねば気が収まらない!」と怒り狂う。
二人に越智酒造と孫娘を捕える策を至急考える様に指示をした。

次の獲物、尾上恭子を捕える為に、土井明子が連絡をした大学内での共産思想活動と決めつけた手紙の作成も指示をした。
尾上恭子の実家は地主で小作人を数多く抱えて、恭子自身は大阪の大学に通っていた。
美人で大学内では人気者なので、既に男性関係も豊富だとの情報は中佐の元にも入っていた。
生娘で無かったので目星を付けた女で一番遅く成ったのだが、むしゃくしゃして気分の悪い細谷中佐は、恭子の捕獲に動き始めたのだ。
「今度の女は経験豊富かも知れないので、充分虐めるのには楽しいかも知れないぞ!」
「地主の娘で問題は起りませんか?」
「土地の没収まで脅しに使えば、妾の子供だから尾上の本家も目を瞑る」
「成る程、流石は細谷中佐殿考えが深いです」町村大尉が煽てる様に言った。

尼御殿では美子の人気が一番で、一日一人の客に成るので変態の客が予約すると、順番待ちに成り美子が生理に成ると忽ち遊女不足を露呈した。
美登里も漸く身体が回復してこれから調教に入る予定。
土井明子を使えないのが良夫には手痛い、大野智子も薬の効果も手伝って順調に客が取れる様に成った。
良夫から言わせれば「女も毎日男に抱かれていると日課の様に成って、無い日は寂しく思う様に成る!遊女を長年見てきたが、食事と同じだ!口が違うだけだ!」と豪語して、調教で次々遊女を投入する考えを示した。
土谷仁蔵が新たに五人の女性を捜して連れて来た。
給金が多いので尼にでも簡単に成ると云う、関東の遊郭で働いていた女が二人で、即戦力に成ると喜んだ。
他の三人は最初の女の子と同じで、田舎の美人?可愛い女の子?だったが、良夫には今は人手が必要だと即採用にした。
生理が重なると直ぐに遊女不足に成って、売上げが大きく下がる。
忙しくても松、竹は日に一人しか客を取らないので、一気に不足に成る。
梅でも日に二人程度の客だから、値段が高くなって当然だった。
上客のみが尼御殿を利用するので、遊郭の中でも特別扱いの店に成っていた。
他の遊郭の経営者からは、あの様な発想と美人を集められない!片山さんは凄い人脈をお持ちだと、羨望の眼差しで見られていた。
一部の店では陰口で、どうやら軍のお偉方と繋がっている様だ!特に美人のよしこは変態遊戯も出来て順番待ちが一ヶ月以上に成ると噂が出ていた。

地下室では連日新入りの調教に余念が無く、仕込み女と二人の男は毎日疲れ果てていた。
その為、珠子には手が廻らず最初細谷中佐が犯してから、何も無い状態が続いていた。
吉司は風呂焚き、飯炊き等の火の番関係の仕事を中心に行い、尻が軽いので時間が空いた時には用事を頼まれる事が多くなり、良夫以下の信頼も厚く成っていた。
「吉司、座敷牢の女に飯を運んで!」忙しくて手が廻らない女中頭がこの頃から、吉司に捕えた女に飯を運ばせる様に成った。
吉司が珠子に会ったのは約二週間振り、放置されて生理に成った珠子の調教はどんどん伸びていた。

身代わりの条件

 54-036
美子が佐代を尼御殿で見たのは、自分ももう責められる事に快感を覚え、二穴責めまで出来る様に成ってからだった。
「可愛い弟子も、今では美子と同じで特別な遊女に成ったのよ!」
「えっ、佐代さんも私と同じ縄?」
「そうよ!今では性交をする事に喜びを感じているのよ!ここからご覧!」
秋の風が遊郭に吹く頃、完全に佐代は美子と同じ様な責めを喜ぶ遊女に仕上げられていた。
「今、お客にマン毛を剃られているでしょう?あのお客の為に伸ばしたのよ!お金はたっぷりと貰ったけれど!一ヶ月剃らなかったからね!よしこにも同じ事をしたいと要ったけれど、断ったのよ!よしこのマン毛を伸ばすのは大変だからね!予約が多すぎてね!」
「佐代さん。。。。。」隙間から覗きながら無惨な佐代を見ているが、音羽に長襦袢の裾から手を入れられて「もう縦縄が濡れているね」と股間に食い込んだ縄を触られて「あっ、あっ」と声が出てしまう美子。
「さあ、行こう!お客が待っているわ!」褌の様に縄が陰部に食い込んで縛られて居る美子は、身体を押されて客の待つ部屋に向かう。

数週間後、大学が始まるとしばらくして町村大尉を先頭に、尾上恭子の通う大学に憲兵が数十人なだれ込む。
驚く学生と先生達、学長室に向かうと「この大学に共産思想を蔓延させている学生が居るとの連絡が予てから入って居る!今日はその学生を連行して取り調べを行う!異存はあるまいな!」
「誰なのです!当大学にその様な学生は居ないと思いますが、学内でその様な運動をしている事は聞いた事もございません!」
「おい!学長!お前の目は節穴か?これを見れば判るだろう!」
一枚のビラを見せると、学長の顔から血の気が引いた。
そこには共産主義者で逃亡中の大野木、佐々木の名前が有り二人を称える文章が書かれていた。
「若者に共産主義を称える事を教えているだろう?」
「これは一体誰が?」
「尾上恭子とその友人達だ!」
「えーー当大学の憧れの学生では?」
「外国の言葉で言えばミス大学か?」頷く学長だが、顔面蒼白状態で言葉が無い。
「連行する!尾上恭子と赤木、浜田の男子学生!女は大久保昌代、泉和子!合計五人だ!」
他の四人は別に連行の必要は無いのだが、尾上恭子だけを連行出来ないので連れて行く。
「俺達が何をしたと言うのですか?」
「五月蠅い!取り調べは基地の取り調べ室で行う!」
数十分で五人はトラックに乗せられて、大学から連れ出された。
大学を出て数キロ走ると、女子学生と男子は異なる車に乗せられる。
その中でも恭子は別の車に乗せられて、いつの間にか大久保昌代が恭子に入れ替わっていた。
小塚少将の前では、大久保昌代は猿轡をされて尾上恭子として紹介して、大野木との関係を自白させる様に小塚少将に指示される。
大久保昌代は意味が判らない状態で薬を注射されて、ドイツ人達の実験に使われる事に成る。
恭子は全く別人として同じ基地に運び込まれたが、本人は自分に対して取り調べが行われない事を不審に思い始めた。
牢に放り込まれて丸一日何も無く、来るのは看護婦の三人が交代で食事を運ぶだけだった。
小塚少将が替え玉に気付く事も考えられるので、何もせずに放置していたのだ。
二日後米田が「貴女、憲兵に間違われて居る様だわね!大久保昌代さんが貴女に成っているわよ!昨日から取り調べの拷問で今朝息を引き取ったわ」
「えーーーーそれって?」顔面蒼白で尋ねる恭子に「連行した憲兵が名前を間違えた様ね、首謀者が尾上恭子だと憲兵隊には情報が入っていたからね!」
「私、何も知りません!共産主義者の大野木も佐々木も面識は有りません!両親を呼んで下さい!」
「貴女馬鹿なの?今自分で尾上恭子って名乗ったら、殺されるだけよ!私は憲兵とは関係の無い看護婦だから、黙って居ても喋っても関係無いのよ!憲兵は強引だから自分達の失態は絶対に隠すから、取り調べもせずに貴女を殺すわ!」
「えー私は大久保昌代でどう成るのですか?」
「首謀者は尾上恭子で赤木、浜田は協力者に成っているわね!彼氏なの?」
「彼氏では有りません!友達です!」
「身体の関係の有る友達?」
「貴女には関係有りません!」
「そんなに強気に出ると、憲兵を連れて来るわよ!それでも良いの?」
「それは。。。。本当に昌代さん亡く成ったの?」
「見たいのか?無惨な姿だよ!責められて血みどろで、鞭で叩かれていたからね」
「どうすればここから出して貰えるの?」
「しばらくは大久保さんで生きる事だけれど、ここから逃げると直ぐに追っ手が来るわね!何処かに隠れるのが一番よ!」
「何処か隠れる場所が在りますか?」
「女が隠れて暮らすには一番見つからない場所は、遊郭でしょうね」
「遊郭?」
「そうよ、遊郭なら女が多いから身を隠しても判らないわ!以前もここから逃げた女性が居たけれど、遊郭に匿って貰って逃げ切った様だわ」
「でも遊郭で何をして暮らすのですか?」
「貴女は美人だから、遊女でもしたら?」
「馬鹿な事を言わないで下さい」そう言って怒る。
「でも遊女が一番身を隠すには一番だけれど、女中でも良いかも知れないわね」
「女中って?」
「お客さんの酒を準備して、遊女の世話をする仕事かな、沢山働いて居るから隠れる事が出来るかも知れないわね」
「それじゃあ、少しの間女中をすれば憲兵の目を逃れられますね!」
「遊郭の尼御殿に送り届けて貰える様に、出入りの業者に伝えてあげるわ!明日の夜逃げなさい!」
「助かります!大久保さんには悪いけれど、身代わりに成って貰います」そう言いながら手を合わせる尾上恭子。

罠に落ちた恭子

54-037
翌日尾上恭子の遺体だと言って昌代を恭子に態々見せると、余りの悲惨な姿に目を覆う尾上恭子。
遺体を見せられて一層恐怖心が倍増した恭子は、翌日の夜看護婦米田の手引きで、尼御殿から迎えに来た吉司と運転手の二人と車に乗って基地を脱出した。
「大久保昌代さんですか?」吉司と運転手は詳しい事を何も聞かされていない。
女中に成る女を一人陸軍基地から、判らない様に連れ帰って来いと言われただけだ。
だが吉司は恭子を一目見た時に、この昌代と云われた女も遊郭に売られたと感じ取った。
運転手の手前、何も感じない様に話して、遊郭での女中の仕事の内容を話して聞かせた。
基地を離れるに連れて恭子は安心した様に吉司に詳しく尋ねる。
吉司はきっとこの昌代も騙されて遊女にされてしまうのだろうと思うが、迂闊に喋る事が出来ない。
細谷中佐を筆頭に、町村大尉、柳田軍医、そして看護婦の三人が仲間で主人片山良夫と組んで尼御殿を利用して、女性を半ば強制的に遊女に仕立てていると調べて居た。
伊藤吉司と云う青年は何か意図が有って、尼御殿に勤めているのは明白だった。

恭子は遊郭に到着して驚いていたが、数時間後に憲兵が数十人遊郭に乱入して、遊び客を震え上がらせた。
(基地を脱出した共産思想家の尾上恭子が、大久保昌代の名前を騙り遊郭に逃げ込んだとの情報有り、雇った遊郭には厳重なお咎めが有る。間違えて雇った場合は速やかに憲兵に申し出る事!)の文章を遊郭の組合長、柳本に渡して帰って行った。
「明後日まで猶予するが、その後は一斉に家宅捜査の予定だ!各遊郭に伝える様に!」そう言って帰って行った。
「米田看護婦に頼まれたが、憲兵は既に気が付いた様だな!どうする?」良夫は仕込み女の三人を交えて恭子を前に困った顔をした。
「どうか、私を憲兵に突き出さないで下さい!お願いします!突き出されると殺されてしまいます」
「そうは言われても、憲兵の捜査で見つかれば私達も罪に問われて、死罪に成るかも知れない」
「お願いします!匿って下さい!」
「そうね、御主人この子もこのままなら直ぐに見つかってしまいますが、遊女の姿なら見つからないのでは?」音羽が言い始めた。
「御主人、他の遊郭なら直ぐに見つかりますが、この尼御殿なら人相が変わりますから見つかりませんよ!」
「だが、尾上さん!遊女に身を隠しますか?もしそれが出来るなら、憲兵に見つからないかも知れませんがね!」
「遊女に成るのですか?」
「勿論頭を丸めるだけでは、厳しい憲兵の目を逃れられないかも知れませんが、大地主の娘さんが遊女に成っているとは、憲兵も思わないでしょう?」
「そうよ!命が無くなれば何も出来ませんよ!少しの間辛抱すれば逃げ出せて、元の生活に戻れますよ!」
「生娘では無いでしょう?少し社会勉強の為、殿御を研究したと思えば我慢出来ますよ!一年は直ぐです!」
「一年?」
「そうですよ!遊郭には決まりが有って、年期一年が最低なのですよ!」
「。。。。。。。。」悩む恭子の顔。
「無理なら、直ぐにここを出て行って貰わないと、我々にも害が及ぶわ!」
「自宅には既に憲兵の手が廻って居るから、絶対に帰れないわよ!既に両親も捕まっているかも知れないわ!」
「えー」青ざめる恭子は身に覚えの無い共産思想で、追い詰められてしまう。
「不安なのは判るわよ!遊女の心得は私達が教えてあげるから、直ぐに慣れて一年は直ぐに終る」
「そうよ、目を閉じて殿方が終るのを待てば良いのよ!」
「ここの遊女は日に一人から二人の高級店だから、他の店に比べてとても楽なのよ!」
口々に教え込む三人の仕込み女。
「迷っていたらどうにもならないわよ!髪を御主人に切って貰って決断する事だわ!」
「どうするのだ!」良夫が詰め寄ると項垂れて「よろしくお願いします」と軽くお辞儀をした。
「そう決断したのね!じゃあ気が変わらない間に、頭を丸めてしまいましょう」
「行きましょう」
「何処へ?」
「地下に在る遊女に成る練習場よ!そこなら憲兵に見つからないから、店に出られる様に成るまで隠れて居たら良いのよ!」
理屈なら地下で匿って貰えれば、遊女に成る必要が無いと思うのだが、気が動転している恭子には全く判らない話に成っていた。
セミロングの髪で今流行のパーマをしている。
先日まではこのパーマが人気の的で、男子学生にも注目された美人が、今から坊主にされ様と地下室に連れて行かれた。
「そこの椅子に座って、御主人がバリカンで刈り上げて下さるから、その後はとみさんが綺麗に剃ってくれるわ!」
男性用の散髪様の椅子が置いて在り、そこに座る様に言う音羽。
ワゴンの上にはバリカンが置かれて、良夫には至福の時を迎える事に成る。
その頃細谷中佐が遊郭に来て「どうだ!予定通りか?」と尋ねた。
「今から散髪ですから、中佐がお遊びに成るのは一時間程後に成りますね」
「そうか、少し早かったか?美子を久しぶりに責めさせて貰おうか?」
「美子は昨日まで生理で休ませていましたので、今から下刈りをする予定です!好きな客が居て生理の前から伸ばして居るのですよ!」
「それじゃあ、駄目じゃあ無いか?」
「それがそのお客さん急に病気に成って、今夜来られないと連絡が有ったのですよ!入院されて一ヶ月は遊べないのですよ!頭は先程佐吉さんが綺麗に剃り上げて準備が終ったのですが、ですから美子は今夜の客が居ないのです!完全予約の上玉ですから、この様な時は困ります」
「お金は貰ったのだろう?」
「勿論でございます!先程連絡に来た丁稚さんが置いて帰りました」加東フミが微笑む。
「それじゃあ、私が美子を責めてやろう!下刈り細谷を一度してやろう!」上機嫌の細谷中佐だ。

恭子無惨

 54-038
「私の事を恨んでいるだろうから、素直には成らないから縛り上げて準備が終ったら呼んでくれ!それまで若い女の子と一杯飲んで待っている」細谷中佐は上機嫌で奥の座敷に向った。

散髪椅子に座った恭子はバリカンを手に持つ良夫を見て、覚悟を決めた様に目を閉じた。
「急に動くと危ないので、ここに手を置いて頂戴!」音羽が肘置きに腕を置く様に言う。
肘置きには腕を固定するベルトが付いているのだ。
「ここですか?」腕を置くと間髪を入れずに、ベルトを巻付けてしまう音羽。
「えっ」驚くが「剃刀とか使いますから動くと危ないでしょう?だからここでは全員安全の為にこの様にするのよ」
「動かしませんよ!」急に腕を束縛されて怒る恭子。
「でも無意識で手を頭に持って行って、怪我をした子が居たのでね」
腰の上にもベルトが巻付けられて、身体を椅子から動かせない様にした。
無理矢理散髪をここでされた女が数人は居た事が判る設備だ。
音羽が白い散髪用の布を恭子の首に巻付け様とすると、良夫がパーマの恭子の髪を後ろから左手で持ち上げて首に巻付け易い様にした。
既に右手にはバリカンを握りしめているのが見える。
音羽が恭子の首に巻付け終るのを待って、後ろに伸びた髪を一段と持ち上げる良夫。
音羽が結び終ると「少し頭を前にしなさい!」と言いながら恭子の頭を押さえつけた。
良夫が襟足の部分にバリカンの刃を入れ「ギーギーギー」と音を立てて刈り始めた。
「あっ」いきなり後頭部から刈られて驚きの声を発したが、頭を押さえられて身体も動かせない。
「ギーギーギー」の音と同時に白い布に恭子の長い髪が伝って床に落ち始めた。
襟足から後頭部に何度も「ギーギーギー」とバリカンが移動して、地肌が露出して刈り上げられた。
しばらくして、ようやく押さえられていた頭から手を取除く音羽。
鏡に映る自分の姿を見た恭子には、前髪が残って居るのでそれ程無惨には見えない。
すると良夫がハサミに持ち替えて、恭子の長い髪を強く引っ張って「ジョキ、ジョキ」と切り始めると、目を閉じて覚悟を決める恭子。
「ジョキ、ジョキ」次々と引っ張って短く切り刻むと、白い布の上にはパーマの恭子の髪が山の様に重なって床に滑り落ちた。
「ジョキ、ジョキ」「ジョキ、ジョキ」
切り刻まれて、しばらくすると無惨な短髪の恭子が出来上がった。
それでも目を開こうとしない恭子、自分の惨めで無惨な姿を見たく無かったのだ。
良夫は疲れたのか後の作業を音羽と、とみに任せて自分はその場から出て行き、細谷中佐の処に向った。
音羽が短く成った恭子の髪をバリカンで刈り取り始めると、横ではとみが剃刀を準備して、シャボンを泡立てて剃り上げる準備に入った。

白い乳房を長襦袢からはみ出した若い遊女と酒を飲んでいる細谷中佐に「後半時間程で、あの女の剃髪が終ります」
「俺は今から美子のマン毛を剃って遊ぶ準備をさせている!多分俺を恨んでいるから怒るだろうな」
「中佐が下刈りをなさるのですか?確かに美子は今夜の客キャンセルに成りましたから、空いていますが地下の女性と遊ばれるのなら。。。。」
「虐めて辱めて遊ぶだけだ!道具も準備させている」
「それなら、ドイツの方に頂いた面白い薬が有りますので、一度試されますか?」
「どの様な薬だ?注射か?」
「私も一度も使った事が無いのですが、中佐を気嫌いしている美子と遊ぶなら面白いかも?女のあそこに直接注入する薬ですよ!」
「マンコに直接流し込むのか?面白そうだな!そろそろ準備が出来たかな?」
「私が見て参りましょう」良夫が出て行くと、細谷中佐ももう待てないのか部屋を出て行った。

三浦に長襦袢姿で縛り上げられて、白熱電球の明かりに照らされて、頭が青々と光る美子。
中央の床柱に縛られて、膝にも縄が巻付けられてお客が来てから、足を吊り下げられて股間の伸びた陰毛を剃られる予定の美子。
過去にも一度この体勢でこの客には剃られた経緯が有るので、要領は知っている美子。
マゾの美子にはこの様に縛られて剃られる事に快感を覚えているので、苦には成らない様だった。

準備が終った時に良夫が入って来て「おおー美子さん良い感じですね!」通常良夫がこの様な場所に入って来る事は珍しい。
「今夜お前のお客さんは病気で来ない!」
「えっ」では何故縛られて居るの?と不思議な顔をする美子。
「違うお客様が代わりに綺麗にして下さるそうだよ!」
「えっ、何方様でしょうか?」と言った時「私だよ!」そう言って襖を開いて入って来た細谷中佐。
「あっ、貴方は!私を騙した!」
「私が久しぶりにお前の観音様を拝んでやろうと思っているのだよ!」
「結構です!貴方にその様な事をされるのなら、今舌を噛んで死にます!」
「おおー強気ですね!編集長が亡くなった時、青く成ったのに死ねますか?」
「死ねますわ!貴方に犯されるならし。。。。。」と言った時、口に布を巻付けた棒が咥えさせられる美子。
「うぅ」三浦が咥えさせた棒の両端の紐を、美子の後頭部に結び付けてしまう。
「残念だったな!舌を噛まれたら大変だ!マン毛を剃って観音様を拝めないからな!」
「三浦、縄を巻き上げてくれ!」良夫の指示で縄を天井の滑車から引っ張る。
左足が膝から長襦袢の外に飛び出し、白い太股が良夫達の目に飛込む。
「それ程生え揃ってはいませんが、美子は結構毛深い女ですから、中佐丁寧に剃ってやって下さい!美子動くと傷物に成るぞ!中佐がお前のマン毛を剃られる事は無い事だ!」
縄が巻き上げられると、完全に横に膝が出てしまい辛うじて、長襦袢が美子の陰部を隠している。
「これは邪魔だな!」垂れ下がった長襦袢の裾を捲り上げる細谷中佐。
横では良夫がガラスの注射器の様な物を盆に載せて待っている。

花電車の修行

54-039
「汚い生え方だな!」捲り上げられた股間を見て細谷中佐が言った。
「まだ伸びていませんから、仕方有りませんよ!あの変態客の為に生理の後に、この様なプレーをさせるのですよ!結構この美子はこのプレーが好きですからね!」
「うぅ、うぅう」大きく首を振って反応する美子に「嬉しそうでしょう?今日はこの薬をマンコに入れてそれを確かめて見様と思うのですが?」お盆の上の注射器を持って話す良夫。
片足立ちで左足を大きく吊り上げられて、股間を晒している美子の中央に跪いて「美味いらしいぞ!」見上げて言うと下を見て首を大きく振って拒否する美子。
短く生えている陰毛を左手で撫でる様にして、指で左右に開いてピンクの肉片を露出させると、注射器の先を挿入する良夫。
「うぅ、うぅ」大きく首を振る美子だが、小さな注射器のポンプを押し込んで液体を膣口に注入する。
「美子!高い薬を溢すなよ!」細谷中佐が言う。
先が細い管に成っているので、膣の奥に勢い良く注入されたが、注射器を抜き取ると多少こぼれ落ちた。
「しばらく、効果が出るまで待とうか?」顔を見上げて微笑みながら言った。

その頃恭子の頭はシャボンの泡で二度剃りの為に真っ白に成って、とめの手で「ジョリ、ジョリ」と剃り上げられていた。
先程迄のパーマの綺麗な髪は姿が消えて、床に散乱してとめと音羽に踏みつけられていた。
目を閉じて耐えているが、その前では桐谷が天井の滑車から垂れ下がった縄に、足枷のベルトを結び付けて次の準備に取りかかっていた。
後数人は美子の様な女が必要なので、男性経験の豊富な恭子に的を絞って調教を始め様としていた。
「もう直ぐ終りですよ!綺麗な尼さんに成りましたから、憲兵が来ても心配無いですよ!」
そう言った時「大変です!憲兵が急に遊郭を調べに来ると今組合から連絡が来ました」
「えっ、誰かが密告したの?大変だわ!御主人に相談してきます」音羽が地下室を急ぎ足で出て行く。
驚いた恭子は目を見開いて「私を捜しに来るのですか?」とみに尋ねた。
「多分そうですよね、早く剃り上げて、その服も浴衣に着替えて遊女に成りきらなければ危険だわ!」そう言って怯えさせる。

美子は股間が暑く成って、ムズムズしてきたのか目が精気を失って、卑猥な眼差しに変わって来た。
「どうしたのだ?腰を振っているな?これを咥えさせてやろうか?」
細谷中佐が張り型を見せると「うぅ、うぅーーー」首を振るが腰の動きが止まらない。
「これを塗ってやればもっと正直に反応しますよ!」シャボンを泡立てて良夫が刷毛に浸けて、伸び始めている陰毛に塗り始める。
ハッカ液が入っているので「うぅ、うぅーーー」身体と首を大きく振って反応をする美子。
「おおー尻振りダンスを始めた様だな!」
「中佐!そろそろ剃ってやらねば、染みる様ですよ!」
「そうか、じゃあ始めるか?」
剃刀を持って中腰に成って剃刀をシャボンの付いた下腹部に持って行った。
「ジョリ、ジョリ」と音がして、シャボンと一緒に短い陰毛が剃り取られていった。
「うぅ、うぅーーー」首を大きく振る美子の乳房を揉み始める良夫。
「これを入れてやろうか?」張り型を目の前に見せると、頷く美子はもう耐えられない身体の疼きを感じていた。
「そうか?薬でもう我慢が出来ないのだな!美子にはこれから花電車も練習して貰おうと思っている!」
「それは面白い、何でも出来る美子の人気は益々上がるな」
「はい!中佐殿、剃り終わったら私が仕込みますよ!」お盆にバナナと生卵を盛って加東フミが入って来た。
既に美子の膣には良夫が張り型を咥えさせて、剃刀の動きに合わせて動かすので美子は既に陶酔の中で、お盆の品物には目を向ける事は無い。
「うぅ、うぅ」の声が猿轡の中から漏れて、もう細谷中佐に遊ばれている事を完全に忘れていた美子。
しばらくして綺麗に剃り上げられて、幼女の様な陰部に張り型が突き刺さった美子は、薬の影響なのか何度も逝っているが、繰り返す状態に成っている様だ。
「美子!何度でも逝くから明日の仕事に影響するぞ!」そう言って微笑む二人。
音羽が既に二人を呼びに来ているが、声をかけるタイミングを待っていた。
「正子!準備終ったのか?」良夫が尋ねると頷く。
「次はフミに生卵でも食べさせて貰え!」そう言った時、吉司に案内されて町村大尉と柳田軍医が二人の憲兵と一緒に来たと連絡が届いた。
「準備が整った様だな!吉司!美子の身体に見とれているのか?」
「は、はい。。すみません!」と軽くお辞儀をすると直ぐに部屋を出て行った。
確かに若い吉司に美子の身体は刺激的だったが、今は珠子をこの遊郭から連れ出す事に全力を尽くそうと思う。

地下に行くと「おお、綺麗な尼さんに成りましたね!だが遊郭に憲兵が捜査に来た様ですよ!何をしているのです、その様な洋服を着ていたら直ぐに尾上恭子さんだと憲兵に発見されてしまいますよ!長襦袢に着替えさせなさい!新しく入った遊女が今、仕込まれている事にするのです!」
「は、はい判りました!」
「憲兵が隣の(だるまや)に入りました!次はここに来ますよ!」再び吉司が言われた事を大きな声で地下に伝えた。
散髪椅子から解放されて立ち上がると、直ぐに音羽が恭子の上着のボタンを外し始める。
長襦袢を前田マサが持って横の散髪椅子に置くが「早くしないと駄目だよ!」スカートを今度は脱がせる。
何も自分では出来ない早さで、二人がかりでシミーズ姿にされてしまう。
驚いて胸を押さえる恭子に「恥ずかしがっている場合では無いのよ!」直ぐにシミーズの肩紐を肩か外し始めるのと、恭子の手を持って押さえた胸から横に移す。
下にシミーズが滑り落ち、ブラジャーとズロース姿に成る時、足首に桐谷が素早く足枷を巻付け初めていた。
「長襦袢に着替えるのよ!ブラジャーも外すわよ!」上半身に気を取られている間に、両足には足枷のベルトが巻付けられてしまう。

恭子は遊女へ

    54-040
美子が始めさせられた花電車の芸は、遊女の性器を使った芸で下記の様な事を行った。
生花    女性器に花を生ける。
金庫    女性器にコインを入れたまま歩く。成功したらそのコインは女性が貰う。
鈴鳴らし  クリトリスに糸で鈴を結びつけて鳴らす。
習字    しゃがんだまま女性器に挿入した筆で字を書く。
台車引き  クリトリスから糸を結んで台車を引く。
産卵    卵を膣に挿入し、そして出す。出す様子を産卵に見立てる。
バナナ切り 女性器にバナナを挿入し、入り口の部分で切る。バナナを切れるように膣の筋肉を動かすには訓練が必要。上級者は鉛筆も折る。
吹き矢   筒を女性器に挿入し、合図とともに矢を飛ばす。
ホタル   女性器に白熱電球を入れて光らせる。暗いところで行うとホタルのように見える。
リンゴ切り 女性器にタコ糸を巻き付けたタンポンを入れ、糸の反対側を客に持たせ、そのタコ糸でリンゴを切って見せる。
タバコ   女性器で火をつけたタバコを吸って、煙を吐く。
ラッパ   女性器で玩具のラッパを吹く。
吹き戻し  女性器で吹き戻しを吹く。

今夜は生卵とバナナ切りを手始めに教えられて、薬の影響なのか随分長い時間性器を触られていても苦に成っていない美子だった。
翌日も客と取らないのだと勘違いをしてしまう責めの連続だった。

その美子と同じ様に特別な遊女に仕立てる為に、調教に入って居るとは知らない恭子。
長襦袢を着せると言いながらブラジャーを剥ぎ取り、両足首には足枷のベルトが巻付けられている恭子。
「両手を後ろに!長襦袢に袖を通すのよ!」そう言って後ろに廻した手首を持つと、二人の女が恭子を引っ張って「ここに横に成るのよ!」台の上に押さえつける様に寝かせてしまう。
驚く恭子は「何をするの?」と声を大きく叫ぶ様に言った。
「馬鹿!憲兵が地下に来たのよ!」そう言った時に町村大尉達が入って来た。
「この遊郭に尾上恭子が逃げ込んだと通報が有ったのだが、この店に来ているのでは?」そう言いながら、恭子に近付いて来た。
「この女は?年齢的には合っている様だが?」
「この女は人買いから買い取りまして、今遊女の躾けをしている最中でございます。名前は青木千代子と申しますが、遊女の仕来りを知らないので今教えているのです」
「お前は青木千代子と言うのか?」短い棒を持って恭子の乳房を突く。
「は、、はい青木千代子です!」
「何処の生まれだ!」今度は腹を突きながら尋ねる。
「あ、、、の、、」口籠もると「丹波の女です!」良夫が直ぐに助け船を出して助ける。
既に恭子の両手は頭の上で、紐で結ばれて動けない様に成っている。
「もしお前が尾上恭子だったら、直ぐに基地に連行して死刑だ!我々を騙して身代わりの大久保昌代と入れ替わるとは、絶対に許せん!本当にお前は青木千代子だろうな!今度はズロースの上からお腹を押さえると、怯えた恭子は小便を漏らして震えていた。
「おい!この女小便を漏らしたぞ!怖がって居るのだろう?尾上恭子では?」
「大丈夫でございます!今からこの女の遊女に成る為の躾を行いますので、ご覧頂ければご納得頂けるでしょう」
「それはそうだな、尾上恭子は妾の子だが、大地主の娘だ!その様なお嬢様が遊女に成る筈は無いな!始めろ!」
「初めて下さい」良夫が言うと、音羽が「お漏らしした物は早く脱いだ方が良いわ、お腹が冷える!」そう言うと直ぐにハサミを持って、ズロースを切り裂いて尻の下から引きずり取った。
「遊女には必要の無い物が海苔の様に成っているわね!桐谷さん引っ張って!」
そう言うと直ぐに滑車に引っ張られて、両足が天井に向って上がって行く。
「えっ、何!」の恭子の驚く声を無視して、どんどん上がると同時に両足が左右に広げられてしまった。
両足はどんどん上に上がって、腰、腹、背中が下の台から離れてしまうが、それでも止まらない。
「たすけてーーー」の声と同時に遂に光る頭も台から離れて、完全に逆さ吊りに成って漸く止まる。
「今から、マン毛を剃り落としてあげるわ!」
「ゆるしてーーーたすけてーーーおろしてーー」直ぐにシャボンの泡が刷毛で陰部に塗り込まれて、とみが既に剃刀を持って待っている。
早く進めなければ、血が脳に落ちてしまって危険な事も有るので作業は早い。
「ジョリ、ジョリ」直ぐに剃り始める。
「丸見えで、それ程多く無いので早いわね」そう言いながら「ジョリ、ジョリ」と剃り進める。
細谷中佐が横に来ると「店主!新しい遊女か?」
「はい、丹波から来た青木千代子と申します!今夜が遊女の仕込みの初日でございます」
「そうか!私が一度味見をしても良いな!」
「いゃーー」逆さの状態で叫ぶ様に言う恭子。
「隊長大丈夫でございます!遊女に成るのですから、客は選り好み出来ません」
「嫌です!」今度ははっきりと言う恭子だが、とみが「ここは何度も使って居るだろう?選り好みしなくても良いのよ!」そう言いながら、左手で小陰唇を広げてしまった。
「あっ、あっ、やめてーーー」
「今日から毎日の様にここを使わないと仕事に成らないのよ!もう綺麗に剃れたわ!少ない方だから楽だわよ!」
その言葉と同時に天井からゆっくり降ろされる足。
少し降ろして恭子の頭が台の上に戻ると、ゆっくりと肩から背中が床に置かれて、恭子が一安心に成っている時、細谷中佐が褌を解いて大きく開かれた両足の間に陣取って待ち構える。
身体を全て降ろされると思っていた恭子の身体が途中で止まると、膝を抱える様に細谷中佐が股間に入り右手で自分の逸物を持って、恭子の無毛の陰部に亀頭を擦りつけ始めた。
「いゃーー、やめてーー」
「遊女は文句を言わないのよ!」音羽が横から乳房を揉み上げる様に掴んで言った。

策謀

  54-041
翌日陸軍基地で細谷中佐は信じられない話しを耳にした。
朝帰りの三人は寝ぼけた様に部下からの言葉に耳を疑って、寝ぼけていた頭が急に目覚めてしまった。
「今、何と言った!」聞き間違いかと思い聞き直す細谷中佐。
「中佐殿、もう一度話しますが、小塚少将の一番下の息子様と越智酒造のお嬢様の縁談が急遽決まった様ですので、お祝いのお言葉を。。。。。」
「五番目の子供か?確かヨーロッパに。。。。。。」記憶を辿る細谷中佐は、自分の今回の計画の最終目的の美女が上官の息子の嫁に成る事実。

基地に戻ると目の前が暗闇に変わってしまったが、お祝いを述べる為に小塚少将の部屋に向う。
渋々一応のお祝いの言葉を述べると、小塚少将は先日久々に越智賢三と食事をして、急に決まってしまったと笑顔で話した。
来春日本に戻るので、その時に結婚式を行う予定で、今は二人共写真で見る程度で一度も会って居ないと笑った。
「もうヨーロッパには戻られないのですか?」
「日本の銀行に就職する事が決まっているのだよ!東京に住む事に成るだろうが、式は地元の神社で挙式を行う予定だ!その時はよろしく頼むよ!」笑顔の小塚少将。
「はい、精一杯お手伝いさせて頂きます」
「私も驚く程の美人だったので、写真を見て五郎は即答で決めた様だ」
「私も工場に行った時にお目にかかりました!本当にお美しいお嬢様でした」
「本人は結婚式まで会えないので、花嫁姿を見れば驚くだろう、写真より数段美しいからな」
その後は散々息子と静の自慢話を聞かされて、細谷中佐は自分の部屋に戻った。
一日中機嫌が悪く、部下の話にも耳を貸さない。

恭子の遊女への道筋が付き、新しい遊女も入り尼御殿は毎夜繁盛の極みに成り良夫は上機嫌だった。
地下では新人の遊女の仕込み、恭子の調教、堕胎を行った美登里も同時に調教が進められて、そろそろ店に出せる状況に成っていた。
吉司が嘘の話しをして、延び延びに成っている珠子だったが、手の空いてきた音羽達の目に止まってしまった。
もう細谷中佐に処女を奪われてから二ヶ月が経過していた。
一方の細谷中佐はもうそろそろ土井明子の事も、小塚少将は忘れた頃だろうと遊郭に売り飛ばそうと考え、久々に良夫に遊びに行くと連絡をしてきた。

翌日夕方店に来ると「ご無沙汰でございましたね!中佐!」良夫が早速挨拶に訪れた。
「面白く無い事が有って、遊ぶ気にも成らなかった」
「どうされたのですか?」と尋ねた良夫に、細谷中佐は結婚話を伝えた。
一瞬放心状態に成ってしまう良夫だったが、しばらく考えて「その五郎とか云う男には未だ会って居ないのですね」
「そうだよ!親同士が決めた縁談だから、式の当日二人はご対面で初夜を迎えるのだろう?お互いの家が堅い家だから、結婚式の前に性交をする事は皆無だろう」
「それなら、私に面白い考えが浮かびました!中佐は式の段取りを細かく聞いて下さい」
「何を聞くのだ!その様な事を知ってお前はどうするのだ!」
「はい、花嫁を誘拐します!」
「えーーーーー小塚少将のご子息を!そんな事をすれば死刑だ!俺はそこまで勇気は無いぞ!その様な恐い事を考えるお前とこれ以上付き合うと俺の身が持たん!」そう言いながら立ち上がる細谷中佐。
「小塚少将のご子息を誘拐するのでは有りません!花嫁に成る予定の女性が亡くなるとか消えるだけですので、直接関係は有りません!破談ですよ!式を前に逃亡ですね!好きな男居たのに結婚を強要されて逃げたのですよ!」
「成る程、あれだけの美人だから、好きな男が居ても何も不思議は無い訳だ!」
「その通りです、両親宛の手紙も準備させます!」
「それは無理だろう?」
「その為に、色々な事を中佐にお調べ頂きたい!文金高島田で綿帽子ですから、顔が見えません!替え玉も準備すれば誘拐は可能です」
綿帽子とは絹性の布で作られた被り物のことです。
元々は室町時代から江戸時代にかけて防寒用としてかぶられていたものが、ウェディングベール同様「挙式終了後までは新郎以外に顔を見られてはいけない」という考えから婚礼用として使用されるようになったそうです。

「いつ誘拐をするのだ!」
「多分当日は早朝から着付けと髪を結い式場に向うと考えられます。式場で着付けとか髪は結えませんので、多分神社からそう遠くない美容室だと考えられますが、近く過ぎると誘拐は困難ですね」
「半時間以上離れた場所なら可能か?」
「はい、美容師も時間が有れば手懐けられます」
「片山!本当にお主は悪よのう!俺も相当な悪だがお前には脱帽するよ!」
「来春ですから、準備時間は充分有ります!目的を達成させましょう」笑顔で乾杯する二人。

気分の良くなった細谷中佐は、地下の様子を見たいと良夫と一緒に降りて行く。
「ああーああーーいくーーいくわー」の声が聞こえて向うと「先日の学生か?良い声が出ているな!」
「はい、あの子は美子と同じ様に育てる予定です、今も逆さ吊りであの声が出ています」
股間を張り型で責められて声を上げる恭子を横目で見ながら細谷中佐が、奥の座敷牢の方に向い珠子に目が止まる。
「あの子は全く進んでない様だが?」
「体調を崩していたので、伸び伸びに成ってしまったのです」
「あれから全く手つかずか?」
吉司はまたまた細谷中佐が地下室に行ったので、心は穏やかでは無い。
上手に体調不良で珠子の調教と坊主を伸ばして来たが、今夜が最大のピンチに成ると何か手立ては無い物かと思案をしていた。
「あの女の調教を始めないのか?連れ出せ!私が教えてやろう」
桐谷に連れ出される珠子は、この細谷中佐に処女を奪われた事は知らない。
音羽が来て「この子もう体調は戻ったのだろう?向こうに連れて行って調べて見ましょう」と歩き出した時「きゃーーーーー」「きゃーーーー」「たすけてーーーー」尼御殿が暗闇に包まれて、何も見えない状況に成った。

珠子の調教

 54-042
吉司が苦肉の策でショートさせて、尼御殿を停電させたのだ。
地下は何処からも明かりが入らないので、全くの暗闇状態で蝋燭を持ち込んでも中々明かりを回復させるのに時間がかかった。
勿論蝋燭の本数を極端に減らして居たのも吉司の犯行だった。
細谷中佐は気分を害して、珠子も抱かずに地下から戻って、酒だけ飲んで風呂に若い女を連れて入っただけで眠ってしまった。
吉司は珠子を必死で守ろうとしているのだが、中々助け出す手立ては無いのが現実だった。
吉司は珠子を助ける為に尼御殿に勤めて居る訳では無いが、自分の好みの女性で可哀想だから助けてやりたいだけだ。

翌日、良夫に従業員が「何処かの店が妬みで尼御殿の電気をショートさせた様です」と報告した。
良夫は吉司に、夜に成ったら厳重に見張る様に指示した。
吉司は快諾をしたが心の中では笑っていたが、もう二度とこの手が使えない事も事実だ。
数ヶ月間を過して、吉司はこの店の絡繰りを自分なりに分析をしていた。
先ずこの店の経営に尽力しているのは、憲兵隊の隊長の細谷中佐、町村大尉、柳田軍医で変なドイツの医者も関わっていると調べていた。
女を連れて来るのはやくざの坂井と人買いの土谷だが、特別良い女は金で買われたのでは無くて、憲兵隊が無理矢理連れて来た様に思えた。
勿論吉司の憧れの珠子もその中の一人だと、珠子本人から聞いた。
吉司は時間が空いた時に珠子の父親の消息を捜したが、異なる町の為中々判らなかった。
その為、珠子には自分の思いは伝えられないし、変に動いて良夫に見つかると追出されて元も子もない。

だが翌日吉司の思いも虚しく、珠子の調教を始める指示が良夫から仕込み女に通達された。
他の女の順調に調教が進んでいる為に、仕込みの女達の手が空いたのだ。
最近では下刈りと頭を剃る女を二人雇い入れて、その二人には遊女の手入れのみをさせていた。
とみと佐吉は地下での仕事が多く成り、未だ素直に成っていない女専門に成っていた。
謂わば地下は良夫の秘密の遊女製造工場で、普通では遊女には成らない女を遊女に仕立て上げる調教場、警察が入れば直ぐに良夫は逮捕されて、尼御殿は閉鎖に成るだろう?だが後ろには恐い憲兵隊の隊長が控えて居る為、その点は安心なのだ。
商売仇の遊郭が地元の警察に、尼御殿の内情を調査する様に頼んだが即時却下に成っていた。
憲兵隊から警察署に尼御殿の事で何か有れば連絡をする様にと指令が出ていたからだ。
その為何も調査は行われず訴えは消えてしまい、逆に訴えた者を特定して連絡する様に言われた。
吉司も近所の噂で、警察に訴えても駄目な事は以前から知っていた。
何か目的を持って尼御殿で働いている事は明白だった。
それは一緒に働いて居る田中とみは感じていて、先日吉司に尋ねてみた。
すると吉司は将来自分も遊郭を経営したいと、笑顔で答えたのでとみは安心して「頑張って!」と褒め称えた。

「今から、延び延びに成っていた子の調教を始めます!」音羽が昼休みの時に言った。
「音羽さん、あの風呂焚きの男の子、あの子に惚れているのかも知れないわよ!」とみが微笑みながら話した。
「そうなの?あの子もこの様な場所で働くには、歳も若いから刺激が強いわね!」
「それなら吉司に思いを遂げさせたら喜んで、私達の用事を率先して貰えるわ」
「良い考えだわ!昼からなら丁度彼も暇でしょう?連れて来て!」
吉司の知らない間に珠子とまぐあう事が決められて、良夫には内緒で吉司を交えての調教が始まろうとしていた。

吉司が地下に連れて行かれた時、珠子は既に牢から出されてドイツの薬を注射されていた。
「たま。。。。」言葉を呑み込む吉司。
今変に騒ぐと自分の立場が悪く成るので、ここは耐えなければいけないと目の前の珠子の姿を見る。
「吉司!今日はお前にこの珠子の身体を抱かせてあげるわ!」
「えーーー」驚く吉司は自分が珠子を抱けば、細谷中佐達と同じに成ると思うと即座に断った。
「嫌なの?お前が抱かなければ、三浦さん達が抱いて遊女の修行を始めるけれど良いの?まだこの子一人の殿御しか知らない筈よ!吉司この子好きなのでしょう?」
「まぁ、少し好みかも」そう言って照れた。
「それなら貴男が二人目の男に成ってあげなさい!喜ぶわよ!薬を注射したから気持ち良く成ると思うから、貴男の事を忘れないと思うわよ!」
珠子に話しが聞こえる程近くなら、この話しを聞いても承諾しないだろうと思う吉司。
「それ程おっしゃるなら、お願いします」
自分の事を珠子が覚えて好きに成ってくれるなら、遊女で遊ばれる前に自分が契ろうと思い始めた。
「それなら、行ましょうか?でも直ぐには抱けないよ!道具の状態を調べてからだよ!病気だったのだからね!」
自分の嘘を信じているので、病気では無いとは今更言えない吉司。
でも今日を境に遊女の修行、剃髪、剃毛をされるのだと吉司も覚悟を決めていた。

一方細谷中佐は小塚少将に「ご子息の結婚に向けて花嫁は一人で大変だと思いますので、結婚式までの間お手伝いの女性を少将が向わせるのは如何でしょう?」と進言していた。
「細谷中佐!お前は中々気の付く男だな!私も五郎が結婚式まで帰れないので、親同士で決めてしまって良かったのか心配していたのだよ!成る程、花嫁の身の回りの事をする女性を準備するのは良い考えだ!先方も半年間だけお手伝いを準備するのは大変だ!早速賢三さんに話してみよう」
「私が知っています女性は、これまで由緒有る貴族のお嬢様とか侯爵のお嬢様の結婚式までの見習いとか準備に携わった方で、この方なら少将の顔も上がるのでは?」
「それは適任だ!もう乳母の鈴木とめさんも歳だから、気に成っていたのだよ!私の面子も立つ良い話しだ!中佐ありがとう!これからも式まで色々頼むよ」
「もし決まりましたら、本人を少将に紹介致します」小塚少将は細谷中佐の申し出を大変喜んで、明日にでも妻を越智家に向わせる事にした。

結ばれた二人

 54-043
長襦袢一枚で台の四隅に棒が建っている台に両手を縛り付けられて動けない珠子は、恐怖で顔を強ばらせている。
薬の影響で身体は多少暑く成っているが、それが性行為には結び付けられない珠子。
口には既に木に布を巻付けた猿轡がねじ込まれて、言葉を失わせていた。
側に来た吉司を見て驚きの表情に成る珠子に「お前の事が好きだと言うので、今から抱かしてやろうと思っているのよ!嬉しい?」
「うぅ、うぅーーー」首を大きく振る珠子。
自分の味方だと思っていたのに、あの痛みを伴う丸太の様な性器を自分の身体に入れると思うと顔が憎悪の表情に変わった珠子。
「でもいきなり抱かれても、お前も気分が乗らないでしょう?今から私達が気持ち良くしてあげるわね」
音羽と田中とみ、桐谷、加東フミの四人が珠子の調教を担当している。
別の部屋ではもう一人恭子がハードな調教をされて、美子、佐代に並ぶ芸達者な遊女の道を歩まされていた。

とみがシャボンを泡立て始めて、珠子の顔が引きつる。
頭を剃り上げられると思うと恐怖の表情に成る。
「頭は店に出る様に成れたら丸めてあげるわよ!今剃り上げても直ぐには使い物に成らないからね!二度手間なのよ!お前はもうここに慣れているから、丸めなくても諦めているからね」髪は伸び放題で全く整えられていないので、昔の面影はまるで無い。
「うぅーうぅー」
「そうだよ!これはお前のマン毛を剃って、吉司が舐めやすい様にしてやるのさ!」
「うぅ、うぅーうぅー」大きく首を振ると、必死で足を閉じて動かさない珠子。
動けなくても自分の股間が見られるのを防ごうとしているが、長襦袢の下は何も身に着けて居ない。
この遊郭全体が蒸気で暖房しているので温かく、特に地下は温かく作られているので、夏より冬の方が快適に過ごせる。
「足を閉じていたら、剃れないわよ!貴女を大好きだと言う吉司に見せてあげなさい」
桐谷が右足を持って引っ張ると、同じ様に左足を右足に合わせて移動する珠子。
「これこれ、一緒に動かすと股が開かないわよ」微笑みながら左の足首を持って、反対側に引っ張る加東フミ。
「うぅ、うぅ」顔を大きく振って必死に足を閉じ様とする珠子。
「無駄よ!ほうら、足が広がってしまうでしょう?」
「足に気を取られていると、お乳が見えちゃうわよ!」今度は音羽が両襟を持って大きく左右に開く。
珠子の若々しい乳房が白熱電球の明かりに照らされて美しく輝く。
「吉司、吸ってあげなさい!そうすれば自然と股が開くのが女よ!」
吉司も半ば諦めて珠子の側に来ると「いつまで着物を着ているの?薪の臭いがするわよ!脱いで!」音羽に言われて慌てて着物を脱ぎ始める。
珠子の乳房を見て興奮している吉司はもう自分を抑えられないので、股間が勃起しているのが音羽達にもよく判った。
「吉司!息子さんは既に元気に成っている様だな!」桐谷にからかわれる。
「さあ、ここを吸ってあげなさい!自然と股は広げる様に成るから」
吉司は目で珠子に謝る仕草をするが、無視をして顔を背ける珠子。
いきなり吉司が珠子の乳房を掴むと、唇を乳首に持って行く。
乳輪を舐めると直ぐに乳首を吸い上げる吉司、若い吉司にはもう止められない。
日頃から陰ながら好きだと思っていた珠子の乳房を吸い舐めると、もう股間が今にも破裂しそうに成っている。
「ほら、気持ち良いから足に力が入らないわ」そう言いながら大きく広げる両足。
捲り上げる長襦袢、白い太股の根元に黒い茂みが現われて、とみが早速シャボンを刷毛に浸けて塗り始める。
元々感じ易く成る注射が効果を表わし珠子の抵抗もここまで、吉司に乳房を揉まれて吸われる。
股間を刷毛が移動して我慢出来ない刺激が脳に伝わる珠子。
縛られて居る指先に力が入り、目を閉じて感じ始める様子がよく判る。
「ジョリ、ジョリ」とみが剃刀で剃り始めると一層感じてしまう珠子。
「あっ、あっ」声が異なって猿轡から漏れ始める。
それ程濃い陰毛では無いので、とみは直ぐに剃り終わって、小陰唇を左右に広げて状態を調べ始めた。
その指の動きに我慢が出来ないで目の視点が変わってしまっている。
「流石にドイツの薬だわね、あれ程嫌がっていたのに気分を出しているわ」
「吉司!もう入れてあげない!貴男も我慢の限界でしょう?」
舐めていた乳房から口を離すと、立ち上がって褌を解き始める吉司。
「おお!中々立派な物を持っているわね、桐谷さんの仕事でも出来るわよ!」
広げられた両足の間に身体を入れる吉司。
目で珠子に謝ろうとしたが、もう完全に普通の瞳では無い大きな目。
股間に顔を埋めると直ぐに舐め始める吉司、自分は何分我慢が出来るか自信が無いが、皆の見ている前なので異なる事をして機嫌を悪くすると、珠子の身に何が起るか判らないと思う。
「ペロペロ」の小さな音を立てながら、珠子の亀頭を指で捲りながら舐め始めると「ああーああーああーーああーーーだめーーだめーー」の大きな声が急に部屋に響き始めた。
音羽が珠子の猿轡を外したので大きな声が出ていたのだ。
「上手だね!舐め方が上手いよ!何処で習ったの?ねえ桐谷!吉司この年齢にしたら上手過ぎるね!」
褒められて調子に乗る吉司だが音羽は吉司を見て、この子は遊郭の事を知っている子だと感じていた。
それは若い時にこの様な事を見ていたか、自分が体験したか?どちらか判らないが、確実に遊郭の情事を知っている人間だと思った。
この歳で遊郭の事を知っているのは、経営者の家族?だが経営者の家族が今更風呂焚きの下働きはしないだろうと思う。
「ああーーだめーーーああーああーー」益々大きな声を出して仰け反る珠子。
先日初めて処女を失った少女とは思えない感度の良さに、ドイツの薬?吉司の舌技?疑問の中で、吉司が挿入を始めると痛がると思われていた珠子が、簡単に受け入れて悶え始めた。

潜入成功

 54-044
翌日、細谷中佐から話しが上手く運んだと上機嫌で連絡が良夫に届いた。
良夫は予てから頼んでいた音羽正子を呼んで、半年間越智酒造に潜入して欲しいと頼み込んだ。
音羽は以前も侯爵の家とか伯爵の家のお手伝いの経験が有り、良夫の作戦には欠かせない女だった。
音羽自身も生まれが良く行儀作法も申し分ないのだが、行き過ぎの躾けをしてしまうサド的な部分が問題を起こして解雇にされた経験が有る。
最近では遊郭の調教でその才を発揮して、吉原では有名だったので引き抜いた。
「御主人、私は半年間越智酒造に潜入しますが、気に成るのは下働きの吉司で中々の男です!」と珠子とのまぐあいの様子を話した。
当初は内緒にする予定だったが、音羽の脳裏に残ったので話す気に成ったのだ。
良夫は笑って「伊藤吉司と云って、有馬温泉の仲居の子だ!心配する様な男では無い!遊郭関係の子供では無いから安心して良い!だが音羽の話を聞いて居ると艶技に優れて居る様だな!いつまでも風呂焚きさせる必要も無いのかもな!」と別の意味で感心していた。
音羽の潜入は来月の一日からで、明日にでも小塚少将に挨拶に行こうと良夫は越智静を手に入れる為の作戦が進んで居る事を、嬉しそうに話して音羽と二時間程話しをした。
話しの中で尼御殿の前は華御殿で、店の経営者熊倉一族は全て憲兵が処分して、熊倉次郎の家族も妾の子供まで始末されていた。
店に居た遊女は他の店に引き取られて、良夫以外で残っている使用人は皆無に成っていた。
主人を裏切って手に入れた遊郭なので、全員解雇しなければ後々恨みを買うと思ったのだ。
音羽の話が気には成ったが、今頃熊倉の家族が尼御殿に現われる筈は無いと思った。
熊倉の年齢から考えて、吉司が若すぎるのも否定の根拠だった。
音羽の話で考えると、何処かの遊郭で育った可能性が残る程度で、それ程重要には思わない良夫。
打ち合わせでは誘拐の段取り、神前結婚の場所と着付けの美容院、そして替え玉の準備等二人の話は細かい部分に及んだ。
越智静の誘拐の計画を知っているのは、遊郭の中では潜入の音羽、とみ、加東フミ、前田マサ、三浦、桐谷、基地関係では細谷達三人の憲兵と看護婦、そしてドイツ人。

翌日細谷中佐の迎えの車に、留め袖を着て乗り込む音羽正子。
今日小塚少将に嫌われたら全ては終ってしまうので、気合いが入る音羽。
良夫が付き添いで付いて行く訳にも行かないので、もう任せるしか術が無いのだ。
細谷中佐に付き添われて小塚少将に面会した音羽は、元勤めて居た伯爵とかの名前を聞かれても答え無かった。
小塚少将は逆に、勤め先の内情を他で喋らないと褒め称えた。
守秘義務を守ると喜び、越智酒造に来月から向わせると決定した。
大喜びに成ったのは細谷中佐で、これで大きな関門を突破したと既に静を誘拐した様な気分だった。
小塚少将の悲しむ顔を想像するだけで、笑いが込み上げて来る中佐。
潜入の準備の為に翌日から尼御殿の仕事は殆ど出来なく成った音羽。

そろそろ土井明子も遊郭に送り込んで、楽しもうと考えて居る細谷中佐に小塚少将が「最近はあの土井明子からの情報が少ない様だな!もうそろそろ限界か?」と細谷中佐に逆に尋ねて来た。
「情報が収集出来なく成れば、土井はどの様に致しますか?」
「刑務所に送り込む以外に方法が有るのか?」
「は、はい!泳がして大野木を誘き出す、、、、、」
「離婚した元夫婦だぞ!大野木が現われるとは考えられない!来月中に刑務所に送り込みなさい!」
小塚少将の命令に逆らえない細谷中佐だが、良夫は「匿っている家を襲って明子を誘拐して、大野木の仕業に見せれば少将に面目が立つでしょう?」と悪知恵を教えた。
取り敢えず音羽の潜入が終ったら、実行に移す為良夫は坂井親分に頼み込んだ。
坂井は女を捜すより、押し込みの方が楽だ!と喜んで引き受けた。
十一月一日、音羽は小塚少将夫妻に連れられて越智酒造に向った。
音羽の品の良い言葉に賢三を始め、静の両親久三、久夫妻も何も文句は言わず、世間知らずの娘ですからよろしくお願いしますと丁寧に頼んだ。
しばらくして静と音羽の対面に成って、流石の音羽も静の美しさと品の良い立ち振る舞いに言葉を失った。
あの二人が熱心に成る筈だ!洋服の上からだが理想的な体格に見える。
色は白く、黒髪は長く伸ばせば腰まで届く様に見えるが、今日はポニーテールにしている。
胸はブラジャーを着けて居るのだろうが、形が良く大きすぎず小さすぎず、腰は締まりお尻も垂れずに形が良い。
音羽の身体を隅から隅まで舐める様に見る視線に驚く久だが「今、お嬢様のお身体を拝見しまして、お式までに多少直される箇所が有るのか?と思いましたが、完璧でございます」
その言葉に安堵の顔をして「最近の下着は良い物が出来まして、、、、、、」そう言って微笑む久。
「お母様!恥ずかしいわ!」静が頬を赤くして言った。
静との挨拶が終ると同時に乳母の鈴木とめが挨拶に入って来た。
「乳母の鈴木とめです。よろしく」と簡単に会釈をして挨拶をした。
「今日からお世話に成ります音羽正子でございます。静さんの事で判らない事は度々お聞きすると思いますがよろしくお願いします」と畳に頭を擦りつけてお辞儀をした音羽。
この乳母の心を掴めなければ必ず誘拐は失敗すると、良夫に教えられていたので丁寧に挨拶をした音羽だった。
その場に居た人達が音羽の行動に驚いたが、とめの心を掴む事には成功した。
それは全ての人がとめの意見に左右される程、静の事に関しては信頼をしていた事を良夫は見合い話の失敗で心得ていた。
その日から住み込みで、身分的には女中だが一般の女中とは異なり、静の嫁入り支度と心構えを指導する先生の様な存在で半年間勤める事に成った。

翌日には早速とめが、お嬢様は結婚そのものを理解されていない程、男女の事は全くご存じ無いのだけれど、自分は子供の時からお育てしましたので、その様な事をお教えするのは不得意なので、時間を見つけて男女のまぐあいに付いて、心構えを式までに指導して欲しいと頼まれた音羽。
心の中ではそれが一番得意よ!と叫んでいたが「お嬢様には時期を見まして、恥の無い様にお教えします」と軽く請け負った音羽。
とめの話しでは、静は生理が規則的で殆ど遅れたり、早く成らないので、式の日取りも決め易かったと微笑みながら教えた。

仰け反る明子

 54-045
結婚は本人の意志とは全く関係無く、親が決めて本人はそれに従うのが慣わし。
特に越智酒造では祖父の賢三が絶対的な権力を持ち、息子夫婦も全く反抗は許されない。
孫の静も賢三には可愛がられてはいるが、結婚相手は自分では自由に成らない。
小塚家と越智家の事で、仕来りに乗っ取って式は執り行われる事に成る。
神社で式の後、二人を交えて披露宴が行われると、その後新婚初夜を迎える。
二人が結ばれる事を親戚の代表が監視して、結婚式が終了する事に成る。
直接性交を見る訳では無いが、隣の部屋で行為を確認して来客にその事実を伝えると、一晩中飲み明かして両家の絆を強くする習わしだった。
色々な事を仕来り通りに進める必要が生じる為、音羽の様な女性が越智家には必要だった。
乳母の鈴木とめは頭が良く、越智家の信頼も厚いが高齢で中々一人では結婚式の準備が出来ない。
静には腹違いの弟が居て、越智家の跡継ぎは弟に成るが妾の子供なのだ。
久は静を産んでから不妊が続き、数人居る妾の子供で年長の久夫が選ばれていた。
賢三も妾が数人居て子供も多いが、本妻の子供久三が跡取りに成っている。

音羽の潜入が落ち着いた翌週、土井明子が住んでいる住宅に良夫が準備したやくざ者数人が押し込み大野木の仕業の様に、管理の人間を縛り上げて明子を連れ去った。
小塚少将に翌日、細谷中佐は土井明子が赤の連中に略奪されてしまいましたと報告した。
小塚少将の面目は丸つぶれで、細谷中佐は得意顔に成っていた。
細谷中佐に追う様に指示はしたが、細谷中佐は形だけ追っ手の軍を配備した。
「ここは、何処です!貴男達は何者なの?」
地下室で目隠しを外されて驚きの表情で怯える明子。
「今日から女として楽しく生きられる様にしてあげますよ!」良夫が怯える明子に向って言った。
「そうよ!大野木と別れて女としても寂しいでしょう?」前田マサが明子の頭を押さえつけて言った。
近くの部屋から女の喘ぎ声が大きく聞こえて、明子はここが何処なのか?と青ざめる。
「ここは遊郭の地下室ですよ!明子さんも今日から遊女の修行をして頂きます!ここで訓練をして客を取って頂きます!」
「馬鹿な事を言わないで!何故私がその様な仕事をするのですか?」
「共産主義者で牢獄に入るより、良いでしょう?」
「牢獄の方が良いわ!この様な場所で私が働くと思っているの?」
そこにクレブス女医が入って来て「オンナザカリネ!」明子を見て言う。
「クレブス女医、この女を素直にして下さい!」
「マカセテクダサイ!シンサツダイニノセテ!」
近くの診察台を指さすクレブス女医。
三浦が縛られている明子の身体を抱え上げると診察台の方に運ぶ。
「ゼンラニシテノセテクダサイ!デンキチリョウヲシマシヨウ」
「やめてー」手首と足首を縛られて居る明子。
「この方はドイツのお医者さんだよ!それも婦人科専門だ!最近性交をしていないので、急にすると駄目だから、診て貰うのだよ!」
「何を言っているの?私は死んでも遊女に成りません!帰して下さい!刑務所に送って下さい!」
「美人で充分男を喜ばせるのに、刑務所で過すのは良くないですよ!」
その様な話しをしている時、細谷中佐が部屋に入って来た。
「あっ、貴男は憲兵隊の、、、、、罠に填めたのね!」
「土井明子さん!もう諦めてここで働くのだよ!ここは尼御殿と云う遊郭だよ!」
「尼、、、御殿?」
「ここは遊女が全員尼に成って、男を喜ばせる場所なのだよ!明子さんもここで働くには頭を丸めて貰わねば成らない!」
「えっ、この様な場所で働く位なら刑務所に入れて下さい!」
手首の縄と足首の縄を素早く解くと、明子のズボンを三人で素早く脱がせる。
「やめてー下さいーー」
逃れ様とするが、三浦に身体を押さえられて、前田マサと田中とみが脱がせるので直ぐにズボンは身体を離れる。
「これも早く脱ぐのよ!」ズロースを一気に腰から降ろされると、黒い陰毛の股間が全員の目に入った。
「結構濃いですね!それもつるつるに剃らないと、ここでは働けませんよ!」良夫が覗き込んで言う。
細谷中佐は上着を脱ぎ棄てて、念願の明子を抱く準備をしている。
下半身を剥ぎ取られて、抱え上げられて診察台に載せられる明子。
「やめてー」と叫んだ時、口に布が押し込められて声を奪ったクレブス女医。
両手を直ぐにベルトで拘束すると、両足も革のベルトで膝を固定してしまう。
クレブス女医が、診察台の下に在る歯車を廻すと、自然と明子の股間が大きく開いてしまう。
上着のボタンをハサミで切り取るマサ、床に飛んで転んで行くと自然と明子の胸が開く。
「これも必要無いわ!」ハサミが明子のシャツを切り刻む。
その時、明子の顔が苦痛に歪む。
クレブス女医が指をいきなり膣に挿入して、左右に広げる行為をしたのだ。
「スグニヌレルカラ、イタクナイ!」不気味な笑みを見せて、小さな筒に成った長い金属の棒を広げた膣の中に滑り込ませるクレブス女医。
黒い陰毛が大陰唇に密集して生えているので、陰毛の中に金属の棒が生えている様に見える。
「うぅ、うぅーーー」首を大きく動かして反応をする明子。
金属の棒に電流が流れて、大きな刺激が明子に伝わり始める。
ブラジャーを切り取られて乳房が飛び出すと、今度はその乳首を摘まむ道具を持って挟み込む。
「コレデ、シゲキガアル!チュウシャヲスレバ、カンペキ!」嬉しそうに両方の乳首に電流を流す準備を終る。
今度は注射器を持って、明子の腕に近づくが明子は膣の刺激で感づいていない。
腕に注射針が突き刺さると、悪魔の薬が明子の身体に流れ込んで行った。
「コノチリヨウデ、チュウササンノペニスヲヨロコンデウケイレマス」
すると明子は既に思考能力が無くなって、乳房への刺激と膣への刺激に身体を震わせ始めていた。
「この治療で、雌に成るそうですよ!」
良夫は嬉しそうに明子の身体を見ながら言う。
「ああーーだめーーーああーああーー」口から布が取除かれて、大きな声が室内に響き渡った。

正月の風景


   54-046
男性経験の有る女にこの薬は有効で、今後もこの薬を使って調教すれば誰とでも性交をするが、中毒の様に成って雌奴隷に成ってしまうと、クレブス女医は良夫と細谷中佐に説明した。
完全に訳の判らない状態の明子を犯して、細谷中佐は「もう一つ楽しみが無かったな!あの酒屋の娘には使えない薬だな!」と一言云うと褌を肩にかけて、風呂場に向った。
良夫の楽しみはその後で、長い明子の髪をハサミで切り刻んで、嬉しそうな顔に成っていた。
腰まで伸びている越智静の髪を切り刻む夢を見ていた。

珠子は吉司に犯されてから、数日後再び生理が始まり調教は中断して、吉司も安堵をしていた。
食事を運ぶ機会に巡り会った吉司は珠子に先日の事を謝ったが、珠子は吉司に犯された事が良かったのか、頬を赤くして「良かった!」と言うのだった。
「それなら貴男が二人目の男に成ってあげなさい!喜ぶわよ!薬を注射したから気持ち良く成ると思うから、貴男の事を忘れないと思うわよ!」と言った音羽の言葉を思い出した吉司は、これで良かったと思った。
これから遊女に成っても珠子が自分の事を忘れないのなら、ここから逃げる時必ず自分に付いて来るだろうと思った。
(少し辛抱して下さい!必ずここから救い出します!結婚して下さい!)その様に紙に書いて珠子に渡したのは三日後だった。
珠子は翌日嬉しそうに「必ず?」と言って微笑むと吉司との結婚を夢見る様に成った。
だが現実は遊女として見た事も無い男に抱かれる日々が訪れるのは、間近に迫っていた。
遊女と下働きの男の苦難の恋は今始まろうとしていたのだ。
幸か不幸か薬の影響も有って、珠子は吉司を最愛の男性と思い、吉司は珠子を最初に見た時から好みの女性だった。
二十歳そこそこの吉司には女学生だった珠子が、年齢的にも合っていたのだろう。
しばらくして珠子は泣く泣く坊主にされて、遊女として店に出される事に成る。
幸いかなその後、吉司と珠子は数回性交をさせて貰いお互い満足をしていた。

年末に成って、尼御殿の人気は益々伸びて売上げも遊郭の中では図抜けていた。
客の数は少ないが、落す金額は通常の遊郭の倍から三倍で、お金持ちの上客のみに成っていた。
人気は美子、佐代、恭子の順で変態行為が出来る遊女として売れっ子だ。

相変わらず細谷中佐達は月に二度程、尼御殿に遊びにやって来る。
最近では新人の遊女も入って来ないので、初物はご無沙汰だとご機嫌斜めだが、もう三ヶ月待てばあの越智静が手に入ると、今ではそれだけが楽しみに成っていた。
時々潜入の音羽から連絡が入り、順調に信任を得ていると誘拐に向けて順調だと喜ぶ。
大河内睦子も週に一日から二日、茶道、華道を教える為にやって来る。
良い縁談が決まって嬉しいのだが、松木美子が突然赤の疑いで姿を消したのが今も信じられないのだ。
だがその様な疑いの話しをして、自分も仲間だと疑われたら大変と口を閉ざしているのが現実だ。

音羽に「もうそろそろ、男女のまぐあいの話をお嬢様に教えて下さい!」鈴木とめにその様に頼まれる程の信頼を得たのは年末押し迫ってからだった。
両親もその様な事を教えるのは乳母の仕事だと決めているので、何も話す事は無かった。
それでも音羽は「頃合いを見て!」と微笑むだけで「年が変わりましたら、書物をお渡し致そうかと考えて居ます」ととめに伝えた。
鈴木とめ自身は一度も結婚は無く、形だけの乳母で教育係の色合いが濃いのだ。
若い時に恋愛したが、先方の家族の反対で断念してから独身を貫いていた。

遊郭も正月元旦は休業で、翌二日には営業を始める為、休めるのは大晦日と元旦の二日だけだった。
姫始めに美子で、いや佐代でと予約が殺到して、割高で競りの様そうで幕の内の価格が決まる程人気に成っていた。
流石に細谷中佐達三人は故郷に帰り、正月を過すので半数の兵隊は基地を空けていた。
良夫は遊女の足抜けを防ぐ為、坂井の親分に店内にも店外にも見張りを配置して、万全の警備体制を敷いていた。
他の店とは異なる遊女を沢山抱えていたから、逃亡を一番恐れていた。
誘拐、薬による強制的な調教等、他の店では中々出来ないSM的な行為、
良夫の危惧は坊主と云う見かけの区別が、遊女の逃亡を極端に少なくしていたのだ。
鬘でも有れば逃げる女も居ただろうが、つるつるの頭では、逃げるには目立ち過ぎるのも事実だ。
吉司はここかから遊女を逃がすには、男装は不可欠だと思っている。
特に逃げる前には頭を剃られていない事と、帽子の準備が必ず必要に成ると、こっそり帽子と男性用の服装を集めていた。
珠子と自分が逃げるだけでも大変な事だが、多くの遊女を逃がすには何か作戦が必要だと考えて居る。

越智酒造も正月から、来客で賑やかに成り静も艶やかな振り袖姿を披露していた。
特に小塚少将夫妻の訪問には、これから家族に成るので越智家も接待に余念が無かった。
「今更ながらに、お美しいお嬢様ですな!」小塚少将は静の振り袖姿に微笑みながら言った。
「静さん、実はお年玉では有りませんが、五郎との新居に東京に家を建設中ですのよ!」妻の文代が続けて話した。
「えっ、新居が?」
「そうですよ!日本橋に今建設しています!これが写真ですわ!」そう言ってアルバムの様な物を机の上に置いて広げた。
建設中の写真が数十枚、賢三も久三も聞いていなかったので、驚きの表情で写真を見ていた。

小塚夫妻と越智家の面々は、その日の夜は飲み明かす程楽しそうに話しに湧いていた。
この後恐ろしい計画に巻き込まれるとは、越智家も小塚家も全く予知していない。
一人音羽だけが、もう直ぐ泣く顔が目に浮かぶとニヒルな笑みを浮かべていたのだ。

誘拐の段取り

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珠子は結局正月から店に出たが、仕込み女の加東フミが驚く程尺八と手抜きの技が異常に上手で殆どの客が、生尺と手で終ってしまう技を見せたのだ。
この技は吉司が珠子の為に教え込んだのだが、他の仕込み女も何故珠子がこの様な技を知って居るのか不思議だった。
この技のお陰で珠子の性交機会は、極端に他の遊女に比較して少なく成っていた。
吉司の最低限の反抗姿勢で、珠子も吉司の意図を理解して練習を繰り返していた。
だがいつまで待てば脱出出来るかの見通しは全く無いのが現状だ。

一月の中旬、藪入りは奉公人の休みで音羽も休みを貰って、越智酒造から良夫に現状報告にやって来た。
待ちに待っていた情報は、西宮の槙美容室で着付けをして式場まで半時間程度だと良夫に伝えた。
家族は前日から神戸のホテルに宿泊予定、十二時から神前結婚式で夕方五時から披露宴を親戚一同小塚家で執り行なう予定。
「槙美容室は誰の知り合いだ?」
「神社に近い場所を捜していた様です、小塚婦人の美容室の知り合い程度だと聞きました」
「それは助かる!まさか美容室から誘拐されるとは思っていないだろう?私が色々手を廻して誘拐の準備をする!乳母を先に式場に送り込んで、付き添いは必ずお前がするのだぞ!」
「はい心得ていますわ!クレブス女医に良い薬を貰って居ますから、必ず成功させます」
「眠らせる薬だな!眠らせる機会が重要だから頼むぞ!娘の身体を見たか?」
「裸は見る事は無いのですが、洋服でも着物でも素晴らしいと思います!髪も伸ばし続けて文金高島田を結う為に万全で腰まで有りますよ!」
音羽は良夫の趣味を知っているので、大袈裟に褒め称えると目の色が変わっている良夫。
「もう三ヶ月無いので、見破られない様に頼むぞ!」小遣いを渡して音羽を労う良夫。

藪入りから戻ると、予てから頼まれていた初夜の心構えを教える為に、江戸時代の艶浮世絵の本を持って鈴木とめに見せて許しを得る事にした。
本には男女の営みが赤裸々に描かれて、大きく膣を広げられた女性の陰部が丸見えの浮世絵。
中には挿入された絵も数枚有り、鈴木とめも顔を赤くして見ていたが「お嬢様は何もご存じ無いので、これ位の絵を見せてあげなければ何も判らないでしょうね!私が今日にでもお嬢様に教えますので、明日以降お見せして下さい」と音羽に全てを任せた。

だが音羽が静に見せたのは動物の性交の絵で、頬を赤くして「こんなの見たのは初めてですわ」興味津々に犬、猫達の性交の絵を見て微笑む静。
「人間も同じ様な事をして子供を授かるのですよ!五郎さんとの間に早く出来たら宜しいですね」
「はい」
「旦那様に全てを託して、お嬢様は目を閉じていたら宜しいのですよ」
「はい、私もその様に思っています!でも結婚式まで一度もお目にかかれないので、恥ずかしいです」
不安半分、夢が半分の静は結婚式が待ち遠しい。
大きな黒い瞳、長い黒髪、白くて細い指先で本のページを捲りながら音羽に「初めての時は痛いの?」と急に尋ねた。
「最初だけですよ、直ぐに気持ち良く成りますし、慣れますから大丈夫ですよ!誰でも女性なら経験する事ですからね」安心させる様に言った。
鈴木とめが男女の営みで、心配な事は全て音羽に尋ねて下さいと伝えたので、その後は一週間に一度位の割合で尋ねる様に成り、音羽に対する信頼が増していった。
音羽は良夫に指示された様に何も男女の性技は教えず、静を初心な状態で誘拐して自分が陵辱して教え込むと意気込んでいる。

数日後良夫は自ら槙美容室の場所、地形等を町村大尉と一緒に軍の車で下見に向った。
少し走ると土煙が舞い上がる程乾燥している。
結構大きな美容室で、大きな通りからひとつ入った道に面して、裏手には公園が在り簡素な住宅街に成っている。
「この公園の横なら車を駐車していても怪しまれないな!」町村大尉が地形を見て言った。
二人も公園の側に車を置いて、歩いて槙美容室の近くを調べて廻る。
「おー、良い知らせだ!」良夫が槙美容室の近くの張り紙を見て急に叫んだ。
「どうされましたか?」町村は車の事を考えて調べて居たので、急に電柱を見て叫ぶ良夫に驚いた。
「槙美容室が美容師、美容師見習いを募集しているのですよ!これで誰かを潜り込ませば楽に成りますよ!」そう言って微笑む。
パーマに時間を要するので、席数も多く従業員も多数勤めて居る。
この槙美容室なら、席数も十以上で通常の業務以外に結婚式の着付け日本髪を結うので、相当な人数の美容師、髪結いを雇って居ると考える良夫。
「当日、数人の知り合いも客で入れましょう、そうすれば店内も相当混雑して誘拐には最適な環境に成るでしょう」
「片山!お主の頭は悪知恵の塊だな!流石の私も驚くよ!」
「皆様に喜んで頂く為に色々考えて居ますと、この様に成りました」そう言って笑う。
息が白く真冬の空気の中に二人の笑い声が響いた。
町村大尉も迎えの車を美容室の駐車場に置いて、偽の花嫁を乗せた車を公園の横に駐車して入れ替われると目算を立てた。
偽の花嫁の準備をしても、今の時点では何人がこの美容室に来るか判らないので、中々決められないが、車の大きさと花嫁衣装を考えると運転手を含めて三人が良いと考えて居た。
音羽が上手に付き添いで車に乗れなければ、誘拐が困難に成ってしまう。
勿論運転手は軍が準備する事に成っているので、細谷中佐の思いのままに成るのだが、誘拐が混乱無く終るには音羽の働き次第だ。
小一時間槙美容室の周辺まで調べて、その後は遊郭までの順路を調べる二人。
車の数も少なく、上手に運ばなければ直ぐに誘拐の場所が露見する。
「誘拐が判明するまで、半時間もかからないだろう、偽の花嫁の車は神社の入り口で左折して走り去るので、その時点で警察に通報されるだろう」
「暫くは偽の花嫁が警察を翻弄するが、半時間程度が限界だろう?」
「ですから合計すれば一時間、遊郭に入る寸前でまで引き延ばせる限界ですね」
二人は車で走りながら時間を計測して確認をした。

絶頂

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二月中旬に成ると小塚少将は越智賢三達を連れて、東京日本橋の五郎の新居に案内をした。
それは新居に持ち込む家具を購入する目的も有った。
「もう殆どの家具は揃っていますので、越智さんからは形だけの物を、、、、」
「えっ、そ、それは出来ません!越智酒造の名前が、、、、」お互いが譲らない。
結局東京で買う物は殆ど無く、越智賢三の顔を立てる為に花嫁道具は小塚の自宅に運ばれる事に成った。
お互いの家の格式、面子を重んじる為に両者譲らずの決着に成った。

良夫は槙美容室に田中とみと知り合いの大内光子を面接に行かせると、即採用に成って驚く二人。
特に田中とみは剃刀が使えるので、大変重宝されて直ぐにでも来て欲しいと言われて面接から戻って来た。
良夫は自分の計画がトントン拍子に進むので、笑いが込み上げて来る。
この調子なら、音羽の腕次第で簡単に誘拐が進むと嬉しく成ったのだ。

音羽が三月上旬、衣装合わせの為に槙美容室に三人で行く予定、着付けをして貰うのは奥様の久と花嫁の静の二名に成ると伝えて来た。
自分ととめもセットはして貰えるかも?も言って笑った。
その話しの中で夫に成る小塚五郎が、予定より一週間早く帰国するかも知れないと付け加えた。
それは大きな誤算で、結婚式までに静に会う可能性も有る事を意味していた。
船の移動からシベリア鉄道に変更して帰って来ると伝え聞いていた。
例えば1935年(昭和10年)当時だと、横浜 - マルセイユ間は、日本郵船などの欧州航路で約30日-35日を要していたが、シベリア鉄道と朝鮮総督府鉄道、南満州鉄道を使う(下関 - 釜山 - 哈爾浜 - 満州里 - チタ経由)と15日で到達する事ができ、日本とヨーロッパを結ぶ当時の最速ルートとなった。
翌日早速細谷中佐に相談する良夫、それは困った事に成ったと言い、軍に手を廻して乗客で発見したら数日間遅らせる手立てを考えると言ったが、上手く出来るのかは不明だ。
小塚五郎の写真と渡航許可書の写し等を手に入れて、足止め工作を考えると言う細谷中佐も必死に成った。

美子は完全に遊女に成りきり、花電車の特技も身に着け最年長ながら、尼御殿一の売れっ子遊女に成っていた。
頭を剃りたい客は居ないが、濃いマン毛を剃りたいと云う客はいつの間にか複数に成って、下刈りの手を借りる事は皆無に成った。
縛られる事、花電車の遊戯も美子にはひとつの快感に成っている様だ。
吉司は自分で遊女別に、入店経路を調べ始めていた。
それはまるで刑事の様に時系列で調べ、本人に尋ねる事も有ったが上手に機会をみて調べ無ければ、直ぐに良夫達の耳に入ってしまう危険をはらんでいた。
吉司は店の人達に重宝されていたので、空いた時間に従業員から情報を集め、時には遊女本人に確かめて情報を集めていた。

一、杉田美登里の場合、仕込み女からの情報で、妊娠していた新聞記者の妻を憲兵がここに連れて来て、堕胎をされてドイツの薬で狂わされて性奴隷に成った。

二、尾上恭子の場合、恭子は資産家の妾の子供で大学生だったが、赤の疑いで憲兵に連行されて、隠れる為に一年間遊女の仕事をしていると本人から聞いた。

三、大野智子の場合、恋人が佐々木で共産主義のシンボル的な男、その為憲兵に逮捕連行されて、ドイツの薬で美登里と同じ様に性奴隷にされていると、下刈り佐吉に教えられた。

四、土井明子の場合、元亭主が共産主義のリーダー大野木、美登里達と同じくドイツの薬で今では性奴隷と化して、毎夜客を咥え込んで喘いでいる。

五、松木美子の場合、華道、茶道の師範をしていたが、展覧会で新々日報の編集長が逮捕され、その愛人として憲兵に連行されたが、気が付けば遊女にされていた。

六、後藤佐代の場合、美子と同じ展示会に自分の作品を展示、同じ様に憲兵隊に連行された大工の娘。同じ様に遊郭に送り込まれた。

七、そして、金子珠子は市会議員の娘、共産主義だと疑いを受け、両親と一緒に憲兵隊に連行され、両親を助ける為に遊女に身を落した。

以上七名は全て憲兵隊、特に細谷中佐達三人が大きく関与している。
吉司はこの七名以外はお金の割りきりで働いて居るか、売られて田舎から出て来た女性だと調べ上げていた。
坂井と人買い土谷が連れて来た女性は、他の店の遊女と遜色は無いが七人は何か犯罪の臭いがするのだ。
休みで時間が空くと吉司は金子議員の自宅を捜しに行ったが、珠子の両親が住んでいる形跡は皆無だった。
でもその事実を珠子に伝える事は出来ない吉司は「両親は以前の生活に戻って居たよ!議員は辞職された様だ!」と嘘を伝えて安心させていた。
真実は憲兵の手で殺害された事は明白だったが、それを証明する手立ては無いと思う吉司。
恐ろしい憲兵の横暴に、女を強姦する行為、それを利用して遊郭を経営する片山良夫のあくどい商売の手口。
勤め先の主人を、憲兵を利用して追出して乗っ取り、尼御殿を軍の金で造り富を得ていると調べ上げていた吉司。
乗っ取るだけでは無く、勤める遊女も憲兵とつるんで赤をでっち上げて居る様に思えた。
ここに勤めて半年以上が経過して、吉司の調べた情報をどの様に世間に伝えるか?そして片山良夫を絶頂の座から、どん底に落すにはどの様にすれば良いのか?吉司の悩みは今その一点に絞られていた。

決行近し

 54-049
普段は見せない憎悪の顔で吉司は、調べ上げた事を書き記したノートを枕の下に敷き眠りに入った。

尼御殿では「お前の手と口の技は最高だな?俺は逝かない事で有名な男だが、前回はやられた!今夜は負けないぞ!」部屋に珠子を呼んでご機嫌な客。
「はい、今夜も頑張って下さいね」珠子が大きな瞳で男の股間を右手で押さえる。
「お前のその可愛い口で舐められるだけでも興奮するよ!」
珠子は吉司に教えて貰った技で、最小限の性交で切り抜ける様にしていたのが、逆に客の人気を得て客が挑戦する様に成り、異なる客が噂を聞いて「俺は負けないぞ!」と珠子を指名して来る様に成った。

漸く春の空気を感じる様に成った三月十日、越智酒造の越智久と静は着物を車に積んで槙美容室を訪れた。
鈴木とめが同行したが、音羽は車の関係で同行は許されず成り行きが心配になったが、今更変に思われたら全てが水泡に成るので諦めた。
店に潜入した二人、田中とみと大内光子に委ねるしか術が無かった。
店主の槙は静を一目見るなり「今まで自分も数多くの花嫁の着付けをして参りましたが、この様なお美しい方は初めてです」と絶賛した。
持って来た白無垢は最高級品、これ以上に綺麗な花嫁は見た事が無い出来に仕上げ致しますと言った。
久も自分の着る留袖を新調して上機嫌で、洋服の上から羽織って鏡の中の自分にうっとりする。
「婆やも着物を持って来れば良かったのに!」静が久の様子に、とめに言うと「私はお嬢様の結婚式に出席出来るだけで幸せでございます」
「馬鹿ね!涙ぐんで、、、一緒に東京の新居に行きましょう」
「旦那様が新しくて若い方を準備して下さいますのに、私の様な年寄りが行くと迷惑です!」
店主の槙秀子が白無垢を従業員と一緒に広げて、再び感動して褒め称える。
春らしいピンクのワンピースの洋服の静の肩に白無垢をかけて、姿見の鏡を近づけて「素晴らしい!」と嬉しそうに言った。
世辞が半分だが、事実静の肩に羽織った白無垢が静の顔を一段と輝かせていた。
店の中はパーマの女性で一杯に成って、奥の座敷にまで熱気が伝わる程。
「私も結婚式が終ったら、短くしてパーマにしようかな?東京は神戸と違い若い女性は殆どパーマだって聞いたわ」
「今の流行だけよ!直ぐに元に戻って長い黒髪が喜ばれます!短いくねくねの髪は日本人では有りません!」久が怒る様に言う。
微笑みながらとめが「お嬢様も若い娘さんの様にしたいですよね!」援護する、
しばらく着付けの打ち合わせをする四人、店主の槙秀子は打ち合わせが終る寸前「前日からお泊まりですよね!」頷く母の久。
「それでは前日に顔剃りにお母様と一緒にお越し下さい!化粧の乗りも良くなりますし、お嬢様は色が白いので産毛が目立ちますから、特に日本髪にしますと襟足が気に成りますから必要です」
「この子色が白いので、結構毛深いのが目立ちますので必要だと思って、近所の理髪店に神戸に来る前に行こうかと思っていましたのよ!ここで出来るなら助かるわ!ホテルからも近いので便利だわ」槙の話しに喜ぶ久。
「本当に長くて綺麗な髪ですね!これだけ長いと洗髪も大変でしょう?」
「近所の美容室に週に二回から三回行かせますのよ」
「まあ、大変ですね」
話しが終ると店の中を案内しながら、従業員を紹介する槙。
店の従業員も客も静の美しさに目を奪われて「何処のお嬢様?」「でも美しい方ね」と囁きが聞こえる。
パーマに時間がかかるので、雑誌を読んで雑談しかする事が無い。
田中とみと大内光子もこの時初めて静を間近で見て、男達がこの静に熱心に成る事を理解した。
あの長い黒髪を坊主にしてしまう快感はとめにも有った。
サドの血があの美人を無茶苦茶にしたいと思う、良家のお嬢様に生まれて生活の心配は無く美しい。
自分は見難い姿で貧乏だったので、その落差は大きすぎる。
今でも田舎では両親が貧乏な小作人生活をしていると思うと、一層嫉妬心が湧いてくる。
「あっ、そうだわ!」槙が突然思いついた様に言った。
「時間がございましたら、折角ですから洗髪されませんか?美容師も髪の感じが判りますので助かります!」
「えっ」と驚く静だったが「奥様もご一緒に!」と付け加えると「そうね、文金高島田を結って貰うから、判って頂いた方が宜しいでしょう」久は自分も洗髪して貰えたら、待たなくても良いと思う。
「乳母の鈴木さんもどうぞ!」
しばらくして三人は揃って洗髪台に座って、髪を洗って貰う事に成った。
槙秀子はサービスの気持ちが表われたのだが、田中とみと大内光子には親しく成るチャンスに成った。
ポニーテールにした髪を解くと予想通り、長く腰以上の長さが有る。
大内光子が担当に成り洗髪を始めるが、数人が交代で洗い乾かす様に槙に指示された。
しばらくして三人は「さっぱりしました!」と礼を述べると、留袖、白無垢等、着物と付属品の数々を店に預けて帰って行った。
「素晴らしい衣装ですね、高いでしょう?」置かれた着物を見て従業員達が、羨望の眼差しで眺めていた。
次回三人が訪れるのは式の前日、四月四日に成る。
いよいよ計画が着々と実行され様としていた。

良夫は何処から連れて来たのか、背丈と体格の合う若い女性を三月の二十日過ぎに準備していた。
女性は菊池と云うモデルで、花嫁衣装の撮影を行う事と車で市内を走る様子も撮影する事で契約をしていた。
本人は誘拐の片棒を担がされて居る事は全く知らない。
勿論良夫が全面に出る事は無く、万一失敗しても自分まで辿り着けない様にしていた。

決行前夜

54-050
三台の車の運転手は憲兵隊の町村大尉の部下で、母親久の乗車する車と偽の花嫁が乗る車、そして静が乗る車だ。
着物を直して、化粧も直せる音羽が静と同じ車に乗る事が決まって、良夫はもう誘拐は成功したと確信していた。
多分誘拐から半時間後には、異常事態で憲兵隊の捜索が行われて、直ぐに地元の警察にも連絡される。
細谷中佐は自ら率先して捜索に向う予定だ。
行き先は尼御殿だが、数人の憲兵と一緒に来るのが、事件発生後一時間は必要だと計画していた。
細谷中佐達三人と片山良夫、美容室槙に勤めて居る二人、そして音羽が集まり最終の打ち合わせが行われたのは、三月下旬だった。
細谷中佐が開口一番「小塚五郎は、式の二日前に帰る予定に成った」と嬉しそうに話した。
国境で足止めする手立てが出来た様で、満州国で足止めするらしい。

静達は十二時の結婚式の半時間前には、神社に到着予定に成っているので、槙美容室を出るのが十一時前、車に乗り込むのは音羽と運転手に静。
母親と乳母の鈴木とめを式場に運ぶ事に成る車は、花嫁より後に乗り込む事が確実だから、花嫁を乗せた車は一度公園の方に走って、母親達の車の前方に付ける。
この間に偽の車が入れ替わって待つ事に成る。
花嫁が戻る事は駄目だから、前進のみの運転に成るので入れ替わりが成立する。
後方から見るので、二人には花嫁が入れ替わった事は判らない。
白無垢の善し悪しも後方からでは判別出来ないので、綿帽子を被れば殆ど判別は不可能だろうと町村が言った。
音羽が「ナンバーは大丈夫でしょうか?」
「そこまで注意深く見る人はいないだろう」良夫が言う。
「流石は音羽さんだ、そこも細工をして置きましょう、あの婆さんは鋭いので危険だ!」町村大尉が言った。
遊郭まで静を眠らせて運ぶが、一時間程度必要なので、その頃には憲兵隊も警察も動き始めている。
「兎に角、遊郭に連れ込む迄が勝負だ!出来るだけ速度を出して走らせます」
「私は神社で小塚少将の様子を見ながら、遊郭に向うが少将の目が有るので、臨機応変に成ると思うが、少なくとも二時には遊郭に行く予定だ!」
「大丈夫ですよ!中佐がお越しに成るまで手を付けずに待っておりますので、ご安心を!」
「片山!涎を溢すぞ!目の前の大好物を我慢出来るのか?」
「音羽さん、例の薬は保管しているな!」
「はい、綺麗な洒落た入れ物に入った状態で持って居ますわ」
「その薬を吸込ませれば、暫く気を失うらしいので、その後はドイツの先生の指示通りにすれば一時間程度は眠った状態です」
綿密な打ち合わせが終ると、全員誘拐が成功した気分に成っていた。

その日の夕方小塚五郎は満州国の入出国で捕まって、予定通り足止めされてしまった。
陸軍少将小塚玄二郎の息子を名乗る男が、日本に入国するので本人確認をする様にと細谷が手を廻していた。
五郎は問答無用で拘束されて、乗り継ぎの列車には乗れなく成って、結局四月一日夕方自宅に戻って来た。
結婚式には間に合ったと小塚夫妻は安堵したが、まさか部下の策謀だったと知るはずもない。

結局五郎と静は一度も会う事も無く結婚式に臨むことに成る。
この時代別に珍しい事では無く、見合い写真と実物が異なる事も屡々起った。
五郎は両親に「式までに一度見たかったな!本当にあんなに美人なの?」と尋ねた。
すると「写真以上の美人だよ!会ったら驚く!」そう言って笑った。
二日、五郎は時差呆けで完全に寝ていた。
十五日間以上の長旅は想像以上に疲れる様で熟睡だった。
一方の静は最後の準備に忙しくして、四日に神戸のホテルに向う準備をしていた。
花嫁の荷物とは別に自分の身の回りの荷物を東京の新居に送っていた。
結婚式の翌日から九州への新婚旅行の後、そのまま東京の新居に住む事に成っているので準備は今日が最後だった。
既に東京の新居にはお手伝いが住んでいるので、荷物を送れば受け取って貰える。
四日神戸のホテルに宿泊するのは、両親と親戚が数人、静、鈴木とめ、音羽。
四日朝早く両親と静、鈴木とめ、音羽正子の五人は神戸のホテルに向った。
五郎も理髪店に行き明日の結婚式の準備をしていた。
理髪店とホテルは小一時間の距離だったが、二人が顔を合わせる事は無い。
越智賢三は前日から小塚家に行き歓待を受けて、一足早いお祝いムードに成っていた。

四日の昼過ぎにホテルにチェックインした四人、越智久三と鈴木とめは一緒に神社に打ち合わせに向う。
久と静は槙美容室に昼食後向うと、音羽は実家に明日の支度に戻ると言って別れた。
音羽は明日使う薬の後、指示されている物を受け取りに向ったのだ。
最初の薬は一瞬で気を失うが、その後一時間以上眠らせる薬は日持ちが難しいので、前日受け取る時に使い方も教えると聞いていた。
音羽が見せられたのは、明日花嫁を運ぶ車だった。
クレブス女医が町村大尉の運転で待ち合わせ場所にやって来て「この車で運ぶのですが、中をご覧下さい」そう言って車内を見せる。
「コノザセキノシタヲミテ!」音羽が覗き込むと小さなボンベの様な物が在る。
「これは何ですか?」
「マスイノボンベデス、サキニマスクガツイテイマス、サキニワタシタクスリデキオウシナイマスガ、スグニメザメルノデ、コノマスクデハナトクチヲオオイマス、ココノコックヲヒラクトガスガデマス、イップンホドスワセレバカンペキデス」
「運転手が時間を測りますから大丈夫です」
「イチドレンシュウシマショウ、マチムラサンジッケンダイニナッテクダサイ」
「ガスは出ないのですよね!」怖々実験台に成る町村大尉。
音羽が酸素マスクを手に持って、町村大尉の口と鼻を被う「このコックですね」と動かす。
「モウジカンデスヨ!ジカンヲマチガエルト、セッカクノエモノガ、ツカイモノニナリマセンヨ」そう言って微笑むクレブス女医。
マスクを外されて大きく深呼吸する町村大尉だった。

恥じらい

 54-051
「最初の小瓶はクロロホルムですよね、このガスは?」
「マスイヤクデス、オオクスイコムトイノチノキケンモアリマス!イマノキュウインジカンナラ、イチジカンイジョウハネムリマス」
「先生も来られるのですよね!」
「モチロンイキマス、イロイロナジッケンシタイデス、ワタシタチノクスリノコウカモタメシタイデス」
三人は色々と人体実験を繰り返し、殺人兵器のガスも製造して既に実験を終っていた。
裏の楽しみである女性の性感を上昇させる薬、男性を元気にさせる薬と研究には余念が無い。
最近では特に男性経験の無い女性でも感じてしまう薬の開発に力を入れている。
今回の静はその点で最適の女だと考えて居る。
既に性奴隷に成る薬は数人で実験済みで、成功しているが本人の意志が欠落する欠点が現われているのだ。
土井明子、大野智子、杉田美登里は既に食べる事と性交をする事が毎日の生活に成っている。
最近では率先して男性自身を握って、自分の股間に入れようとする程、狂ってしまった様だ。
良夫の商売には最適なのだが、普通の生活は出来ない状態だから改良が必要だと思っていた。
「ワタシハ、メイキトヨバレルカラダヲツクリタイノデス」
「えっ、名器って数の子天井とかミミズ千匹の事ですか?」町村大尉が驚いて尋ねた。
「ニホンデハソノヨウニイウノデスカ?」そう言って微笑むが到底出来ないだろうと思う二人。
音羽は明日の段取りを聞いて他は冗談だろうと思いながら、クレブス女医達と別れるといよいよ明日だと緊張が高まった。

その頃槙美容室では、越智親子が顔剃りの真っ最中で、田中とみの剃刀が久の顔を丁度剃り終わり、静は洗髪が漸く終り頭にタオルを巻付けてターバンの様に成っていた。
数年前からタオルが生産されて、日本手拭いに代わって使われ始めていた。
吸水性が良く、特に美容室では重宝されている。
「お嬢様、丁度お母様の顔剃りが終りましたので、こちらにどうぞ!」
タオルを巻付けた状態で、椅子に座るとリクライニングの様に背もたれが倒れた。
眉もはっきりしているので、身体中の毛は多くて堅いだろうと思いながら、刷毛でシャボンを泡立てる田中とみ。
「化粧無しでこの肌艶は素晴らしいですね!それじゃ、始めます」
刷毛でシャボンを静の顔に塗り始める。
目を閉じると、剃刀で額から眉を整えてゆくとみ。
(明日はお前のマン毛もつるつるに剃り上げられるわ)そう考えながら手早く剃り進める。
向こうの洗髪台では母親の久が気持ち良さそうに、髪を洗って貰っていた。
しばらくして静の顔剃りが終って、背もたれが戻されると「襟足から項を整えますね!ブラウスのボタンを二つ外して貰えますか?」
「えっ」驚く様に答える静。
「白無垢は項から背中まで白粉を塗りますので、剃って置いた方が良いのですよ!」
「は、はい」そう言いながらブラウスのボタンを上から二つ外すと、待っていましたと大内光子が「失礼します」と言うと同時に首元を持って下に大きく広げて降ろした。
「あっ」の言葉と同時に静の白い肩が飛び出して、前はブラジャーの紐が見える。
「色が白いので、産毛が目立ちますね」そう言うと直ぐに刷毛で、首筋から背中まで塗り始める。
背中を刷毛が移動する時、身震いをする様な仕草に(感度の良い子だわ)と思うとみ。
真っ白く塗られたシャボンを、剃刀が素早く動いて剃り上げていく。
襟足は流石に「ジョリ、ジョリ」と音が聞こえて静にも毛が剃られている感覚を感じた。
しばらくしてとみが剃刀を置いて「お疲れ様でした!終りました!後は髪を乾かして明日に備えて下さい」とお辞儀をして向こうに消えた。
しばらくして二人は髪を整えて、明日着付けと髪結いに来る時間を確認して帰って行った。
もう外はすっかり暗く成り、いよいよ明日の結婚式に緊張をしていた。

翌日静より早い時間に槙美容室から近い美容室で、モデルの菊池が着付けと文金高島田を結い上げ始めていた。
美容室の前には町村大尉の準備した車に、憲兵が運転手に変装して乗っている。
撮影のカメラマンの車も準備しているので、菊池に露見する事は無いと自信を持っていた。
もしも警察に止められても、菊池は事情を知らないので話しが進まない。
同じナンバープレートの車がもう一台、早朝のホテルの前に到着して、もう一台は久の乗る車も同時に横付けした。
美容室まで四人を乗せて向う予定だ!車内の状況と違和感を払拭する為に敢えて準備した町村大尉。
「早朝から申し訳有りませんね」そう言いながら運転手に心付けを渡す鈴木とめ。
続けてとめが「長時間待って頂かないと駄目なので、お茶でも飲みに行って下さい」と言った。
「は!ありがとうございます!」と礼儀正しく答えた運転手に、軍隊の人?と「軍の関係者の方ですか?」と尋ねると、少し慌てて「はい!しばらく入隊していました!」と誤魔化した。
もう少しでとめに見破られる寸前で回避した運転手の駒井は、背中に冷や汗が吹き出していた。
しばらくして三人が着物姿で玄関に出て来た。
久と静は既に長襦袢までは着付けた様で、羽織る様な着物を着て車に乗り込んだ。
「お母様はそちらの車ね!私は音羽とこの車かな?」そう言って異なる車に向うのを「お嬢様と私はこの車ですよ!この車はバック出来ないので先に走ります」
「そうだったわ、だから美容室でも近くを一廻りするのよね」
「はい、そうでございますよ」そう言うと、運転手の開いた扉に乗り込む静。
絨毯が足元には敷かれて、着物が汚れない様に座席にも絨毯の様な敷物が敷かれていた。
助手席に乗り込む音羽も留袖を風呂敷に包んで持っていた。
「お嬢様今朝は何時にお目覚めでしたの?」
「五時前には起きたわ、下着を着なければ駄目だから大変よ!」
「美容室で着せて貰えましたのに何故お母様に着せて貰われたのですか?」知っていて尋ねる音羽。
「だって恥ずかしいわ」そう言って顔を赤くした時、車が走り始めた。

着付け

54-052
神前結婚式は神社の神殿にて行われる伝統的な挙式スタイルです。
盃を重ねることによって「家と家」の固い絆を結ぶという意味が込められた「三々九度の盃さんさんくどのはい」や、玉串にふたりの心を乗せて神に捧げるという意味がある「玉串拝礼 (たまぐしはいれい)」などの儀式を通して、神さまに新郎新婦さまの結婚を報告します。
儀式を通して両家の家族が一体となるので、家族になる喜びを強く感じる式です。

槙美容室では、早朝から髪を結う女性が二人、着付けの女性が数名、髪をセットする女性が二名早朝から、四人の到着の為に待っていた。
「早速お嬢様の髪から始めましょうか?」静の着物姿を見て槙秀子が言った。
全員着物だから、髪を整えて化粧をすれば簡単に着物は着付けられる。
静は簡単に着て来た着物を脱ぐ様に言われて、長襦袢姿に成ってその上にガウンの様な物をすっぽりと被って椅子に座った。
いきなり襟を大きく緩めて「白粉を塗ります」と言われて広げられる。
胸が見える程広げたのは勿論、大内光子と田中とみの二人、髪は結えないが化粧と着付けの担当に成っていた。
「自分で着たの?」頷く静に「白無垢を着る時に使われる長襦袢は、襟の幅が通常の2倍ある「広衿」など、一般的な着物で着る長襦袢とは形が違うのよ、だから少し変に成っているのね!後で綺麗に直してあげるわね」
「は、はい!お願いします」
首から背中まで白粉を刷毛で塗り始めるが、静には何故かくすぐったい状況に成っていた。
しばらくして塗り終わると「髪を結って貰って」そう言って二人は音羽の着付けに行った。
「胸を大きく開いてやったら、驚いていたわ」
「刷毛で感じていたから、相当敏感だと思うわ」
「着付けの時に、おっぱい見てしまおうか?」
「行き過ぎると、後で叱られるわよ!恐い憲兵さんは嫉妬深いから首が飛ぶわよ」
「わあーー恐い」三人のひそひそ話が続いて盛り上がる座敷の奥。

しばらくして鈴木とめの髪と着付けが最初に終って、音羽も続けて終了した頃に静の文金高島田が綺麗に結い上がり全員が途中でも見物に来た。
槙秀子が「こんなに綺麗に結えたのは久しぶりだわ!素材が良いのね!髪も綺麗で弾力が有るので形が良いわ」自画自賛の出来映えに、久を筆頭に褒め称えた。
「飾りと綿帽子は着付けと化粧が終ってからにするわね」
「これで白無垢を着たらお姫様の様だわ」「本当に綺麗!」「化粧してないのにこの美しさ!素晴らしいわ」と口々に褒め称えた。
「じゃあ、向こうの部屋で着付けして貰って、大内さん!田中さん!お願いします!」
椅子から立ち上がるといつもより背丈が大きく成った気分に成る静。
その時槙に勧められて便所に向う静、着物を着付けてしまうと中々小便にも不便なのだ。
しばらくして大内が便所から戻った静の手を持って座敷に上げると、そこには白無垢の打ち掛けと、掛下が広げて静を待っていた。
横には着付けに必要な物が一式置かれていた。
抱え帯は帯の左後ろ下に結ぶ細帯のこと。帯結びを引き立て、後ろ姿のポイントに成る帯だ。
帯締めは結んだ帯を固定させる紐のことで花嫁の帯締めは中に綿をつめた「丸ぐけ」を使います。
半衿はんえり襦袢 (じゅばん) などの襟の上に装飾を兼ねて縫いつけた襟のことで削 (そぎ) 襟とも呼ばれる。
筥迫はこせこ江戸時代には、化粧道具や懐紙を入れて使用した今でいう“化粧ポーチ”のような物だ。
懐剣かいけん護身用の短剣の事で花嫁さまを様々な災いから守り、無病息災を祈るものとされています。しまう場所は帯の所で、完全に隠れるようにはしまわず、正面から少し見える様にします。
末広すえひろ扇子せんすの事で、先に行くほど末広がりに広がる形から「末広」と呼ばれています。この扇子には「永遠に幸せであるように」という願いが込められています。
帯揚げ和装小物のひとつで着物を着る時に、結ぶ帯の形を補助する小物の一つで、これを包む帯状のものの事です。
伊達衿だてえり着物を2枚重ねに見せるため、襟の下に付ける別衿の事で、顔の一番近い位置にあります。
草履は白無垢に合わせて草履の色も白色に統一されている。
帯枕は、着物を着るときに結ぶ帯の形を補助する小物の一つで、背中に付けて、帯の形を整えたり、アレンジしたりするのに必要な物だ。
帯板は帯を締めるとき、前にはさみ、前帯の部分にシワがよらないようにするための和装小物で「前板」とも呼ばれています。
腰紐は着物の丈に合わせて、腰などで結ぶ紐の事です。
体型に合わせて4~6本準備されていた。
「身体が重く成りそうですね」小物品を見て目を丸くする静。
着付けの終った二人は店が準備したコーヒーを飲んで、雑談をして待っている。
久の髪がもう直ぐ出来上がりそうに成っていた。

髪を結う時に付けていたガウンを脱ぐと、いきなり白い肩まで露出した状態に成る。
「本当に色が白くて肌が綺麗ですね!」羨ましい様に大内光子が言うが、確かにどちらかと云えば色の黒い手が静の露出した部分に近づくと、違和感が有る程違いが判った。
長襦袢の着付けを直しながら肌襦袢の上から、静の乳房に触れる光子。
「お嬢様は胸の形が良いので、着物はお似合いですね!補正も殆ど必要無いですわ」
笑顔で執拗に胸を触る言い訳をした。
長襦袢を整え終ると、本格的に着付けが始まる。
長襦袢の下は肌着と裾よけ(腰巻き)のみで、白足袋を履くと掛下を着て強く紐で結んで形を整えていく。
しばらくすると掛下の着付けが終り、化粧をして髪飾りを付けると、見違える美しさに成った静。
打ち掛けを着て小物を身に着けると、漸く三人とご対面に成って「!」「!」「!」言葉が詰まる静の花嫁姿だった。

誘拐

  54-053
丁度測った様に、良夫が予約させた美容室の客が数人入って来た。
誰にも静の話はしていないので、静の花嫁姿に「わあー綺麗な花嫁さん!」「綺麗!」「今から結婚式?」「大安だったわ!何処まで行かれるの?」客は口々に静を見て言った。
鈴木とめが時計を見ながら「少し早いけれど、遅いより良いでしょう?奥様神社に向いましょうか?音羽さん着物と化粧に注意してね」客が入って来たので、向かう事にした。
「はい、ここに化粧の道具を頂きました」そう言って小さな箱を見せる音羽。
音羽も多少の着付けと化粧の心得が有ると言った事が、静の付き添いに成れた一因だ。
静が母の久に一礼をすると、綿帽子を持って槙秀子が最後の形を確かめて「完璧よ!最高の花嫁さんだわ!」そう言って送り出した。
静の手を持って音羽が店を出る時、拍手が湧き起こった。

運転手が車の扉を開いて待っている。
鈴木とめにはその仕草が憲兵隊の姿に似ていると再び感じたが、軍隊に居たので仕方が無いのかと考えを流してしまった。
数十年前とめは近所の人が憲兵に連行される光景を間近で見て、嫌悪感を覚えていた。
その為軍人は好きでは無い、今回の縁談も内心乗り気で無いと初めて聞いた時に思った程だ。
小塚少将の人柄に接する内に、その危惧も薄れて今日に至っていた。
「とめさんは軍人が嫌いだったな!でも小塚さんは違うぞ!一度話しをしてみれば良い!それでも駄目ならこの縁談は断ろう!」半年程前に賢三からとめはその様に聞かされていた。
自分をそこまで信頼して下さる越智家の人々に涙が溢れたのを思い出していた。
「婆や!泣かないで!」とめの姿を見て思わず声をかけた静。
「すみません!余りにもお美しくて、、、、」誤魔化すとめ。
見送られて車に乗り込み軽く会釈をする静。
助手席に音羽が荷物を抱えて乗り込むと、直ぐに運転手がお辞儀をして車に乗り込んで「そこを廻って来ますので、準備をしてお待ち下さい」と言うと車が動き始めた。
とめと久は横に駐まっている車に乗り込み、荷物の確認をする。

音羽は車が動き始めると「緊張されていますか?」後ろを振り返って静に尋ねた。
「はい、もう足が地に着いていない様な気分ですわ」
「これを試されますか?」小さくて綺麗なガラスの小瓶を見せる音羽。
「それは何なの?」
「外国製の香水の一種で一気に吸込むと、爽やかな気分に成って落ち着く様です!私も時々使いますよ!効果は二時間程続きますね!もしも使われるなら今使って式の前にもう一度使えば完璧ですね」
「外国には色々な変わった品物が有るのですね」
「どうされますか?一度だけなら効果が少ないですが、二度使うと効果は確実ですよ!」
「これから、沢山の人に会いますから、失敗は出来ませんね?音羽が使って良かったのなら私にも効果が有るわね!良い香りなの?」
「最初はアルコールの様な臭いですが、一気に吸込むと素晴らしい香りが身体中に広がります」
「それは楽しみ、入れ物もおしゃれだわ!フランス製ね」
「運転手さん、そこの公園の横で少し止めて下さる!直ぐに終りますから」
「はい、判りました」
車が右折すると目の前に公園が見えて、その少し前には偽の花嫁を乗せた車が停車している。
車が前の車に接近した時「あの車にも花嫁さん?」と静が見つけて言うと車は停車した。
助手席から素早く静の隣に乗り込む音羽、慌てて着物の裾がドアに引っかかる。
「私が瓶の蓋を開けますから、一気に吸込んで下さいね」
「は、はい」静の返事と同時に小瓶を静の口元に持って行く音羽。
「じゃあ、開きますよ!」そう言うと自分は息を止める。
吸い込みながら「うぅ、変なにお、、、、、」直ぐに気を失う静。
瓶の蓋を閉じると、窓を開いて大きく深呼吸をする運転手と音羽。
座席の下から酸素マスクを引っ張り出すと「時間測って下さい」と運転手に言った。
「うぅ」小さく声を出す静の口と鼻を被うとコックを開いた。
直ぐに「はい!」と運転手が時間を告げると、直ぐにコックを締めて大きく溜息をついた音羽。
完全に意識を失った静の頭を自分の肩にもたれさせると「行きましょう」と運転手に告げた。

偽の花嫁が乗った車の後を久達の乗った車が付いて走るのが直ぐ近くに見えて、土煙が舞い上がる。
「見破られて無い様だわ」と音羽が言うと車は正反対の左に左折して、エンジンを吹かすと尼御殿の方向に走り去って行った。
しばらくして偽の花嫁を乗せた車を後ろから追い掛ける車の中で、とめが「音羽さん助手席に見えない様です」と急に言い出した。
「そんな事無いでしょう?離れているから見えないのよ!それに土煙も凄いから見難いでしょう!」
「先程の信号の時に、見えなかったので、、、、」
「運転手さん見えますか?」久が尋ねると「私の運転席から今は良く見えますよ!後ろを振り返って花嫁さんに何か話されていますよ!」と適当な嘘を言った。
音羽達を乗せている運転手は無線で「S奪取成功!予定通り!」と連絡をした。
基地の町村から神社の細谷中佐に連絡されたのは、誘拐から十分後だった。
自然と笑みが溢れる中佐を小塚少将が見て「何か良い事が有ったのか?嬉しそうだな!」と言った。
急に我に返って「部下が大野木に関する重大な情報を掴んだと連絡してきましたのでつい、、、」
「それは良い事だ!式が終ったら中佐は直ぐに本部に戻り指揮をしてくれ!」
喜びが顔に表われて思わず嘘の話しで誤魔化した細谷中佐は、もう直ぐこの場所は修羅場に変わるぞ!少将の驚く顔が目に浮かぶ。

しばらくして神社に向う交差点で「あれ?真っ直ぐ行ってしまったわ!」驚く久。
荷物を膝に載せて降りる準備をしていたとめが驚いて前方を見るが車は左折してしまう。
「追い掛けましょうか?」久が言うと、運転手が「この次の角を曲がれば神社に到着しますから大丈夫でしょう」と車を走らせた。
不安な二人は車の窓から付近を見ているが、神社は直ぐ目の前に近づいていた。

遊郭へ

 54-054
尼御殿でも良夫がそわそわして、受け入れの準備に取りかかっていた。
クレブス女医から「ユウカイセイコウ!ワタシイマカライキマス」の電話で良夫は顔を赤くして地下室の点検を再度始めた。
吉司も唯ならぬ空気を感じて「何か有りましたか?」と加東フミに尋ねていた。
「お姫様?お嫁さん?が来るらしいわ」
「お姫様?」と聞き直すと「花嫁さんよ!」と言われた。
「旦那様の花嫁さんですか?」
「まあ、そんな感じかな!今夜は盛り上がるわよ!久しぶりに!」とだけ教えてくれたが吉司は御主人が若いお嫁さんを貰うのかと思っていた。

田中とみと大内光子も大役を終って安堵の表情に成っていたが、急には退職出来ない。
早朝から出勤したので、午後に成ると揃って店を後にする事に成っていた。
「変だわ?静の車が来ないわ?」車を降りて待っている久ととめ。
「本当ですね!奥様変ですよ!旦那様と小塚様に連絡された方が宜しいのでは?」
久は慌てて神社の境内に入って行く。
鈴木とめは来ない車を待っているが、先程乗って来た車も辺りに居なく成っていた。
「お嬢様が誘拐された?」同じ様に慌てて久を追い掛ける。
「貴方!大変ですわ!」息を切らせて久が久三に伝える。
「何!」と驚いた時、とめが走って来て「私達が乗ってきた車の運転手も仲間です!もう居ません!」話しは直ぐに小塚少将と賢三にも伝わる。
小塚少将は細谷中佐に「花嫁が誘拐された!緊急で捜索する様に警察に連絡しなさい!憲兵隊も直ぐさま出動させて、即刻逮捕しなさい」慌てる小塚少将。
婿の五郎も唯ならぬ様子に「お父さん僕は何をすれば、、、」と慌てている。

しばらくして「少将殿!地元の警察が一斉に捜査に出ました!取り敢えず大阪の警察、岡山の警察にも連絡致しました!」細谷中佐が連絡に来た。
「憲兵隊も出たのか?」
「はい!五部隊に別れて主要な道路に向いました!目立つ車ですから、直ぐに犯人は捕まりお嫁さんは戻られると思います!私も前線に出様と思いますが?」
「君はしばらくここに居て連絡をしてくれ!」
今から尼御殿に向う予定で言ったが、逆に留め置かれて予定が狂った細谷中佐。
(自分が行く前に、ご馳走を食べないか?)不安な表情に成る細谷中佐。
自分の部下が運転手をしているが、偽の花嫁を乗せた車は検挙される心配が有事も気に成る。
今回の計画で心配な点は、静を乗せた車が遊郭に着く前に警察に捕まる事がもう一つの心配点だ。

その頃、捨て石に成るには偽の車が捕まる方が、時間を稼げるとも考えて居た良夫だ。
憲兵より恐い考えの良夫は、店の警備をしているやくざ者に遊郭の周囲の状況も調べさせていた。
しばらくしてその中の一人から「警察が検問を始めています」との通報を貰い、時計を見ながら危険を感じていた。
車が未だ少ない為道路その物が少なく、発見されるのは時間の問題に成ると危機感が大きく成った。
日本政府は自動車より鉄道に力を注いでいたので、道路の整備が本格的に成ったのは第二次世界大戦後だった。

とめがお嬢様の乗られた車の番号は京の1550でしたと覚えていたので、警察も憲兵もその車を捜す。
京とは京都府登録の車だと云う事、県の名前と四桁の数字がナンバーに成っていた。
外国の車は当初から知っていたので、捜査の範囲は限定されていた。
勿論憲兵隊も、細谷中佐子飼の部隊は事情を知っているが、それ以外の兵士には教えていない為、独自に捜そうとする。

砂煙の舞う道路を警察車両、憲兵隊のトラックが急いで走って行く。
小塚少将のご子息の嫁が結婚式当日誘拐された事実は、軍隊にも警察にも大事件で、神戸の町は騒然と成っていた。
神社では小塚少将が越智賢三と協議して、結婚式の延期を決めたのは事件発生から半時間後だった。
その時「車が芦屋付近で発見されて、今憲兵隊と警察が追っています」の一報が入って喜ぶ小塚少将と賢三。
この通報は片山良夫が、予てからの計画で芦屋方面を走る事を知っていたので電話をしたのだ。
抜け目の無い良夫は、自分達の居る兵庫地区に警察の目が来ない様に手を打ったのだ。
その為モデルの菊池と町村大尉の指示で、運転手をしている後藤が危機に落ちていた。
後藤も今は憲兵隊には属していないので、憲兵隊に捕まっても顔は判らない。
しばらくして芦屋で二人の乗った車が、警察に検挙されたが「結婚式を車で楽しもう!の撮影ですよ!」菊池は芸能事務所の名刺を出して警察に訴えた。
確かに良家のお嬢様には似つかわしくない喋り方に、警察署には連行されたが人違いに成るのだ。
ナンバープレートは本物で、警察はお嬢様を連れ去った車が偽装していたと決定して、再び捜索を始める。
この僅かな時間の経過が、音羽達を載せた車を遊郭へと運んで来た。
予定より遠回りをしたので、半時間以上遅く成っての到着に成った。
いつの間にか静の身体には薄い布が被せられて、窓から花嫁衣装が見えない様に成っていた。
「音羽お姉さん!着飾って見違えたよ!それにこの車も凄いね」木戸の男が冷やかす駕、昼間で殆ど遊郭には人通りが無い。
この廓には今九十軒程の店が在り、遊女の数も一千二百人を超えている。
昼の二時前後は人が殆ど居ないで、女中とか風呂焚き男、細々とした買い出しの人の出入りが有る程度だ。
良夫の雇ったやくざ者が数人車の中を覗き込むが、音羽に怒られて車から離れる。
尼御殿の前に良夫自ら出て来て、出迎えると同時に運び入れる為に桐谷と三浦が出て来た。
音羽が先に車を降りて「御主人、布を被せた状態で運び入れなければ、今は警察も憲兵も必死ですから、近所に見られても危険です!変に通報されても困りますよ!」
「そうだな!もう一人吉司に手伝わせるか?呼んで来い!」
何も知らなかった吉司が事件を知る切っ掛けに成った。

まな板の鯉

  54-055
吉司は呼び出されて店の外に出て来た。
「今から三人で運ぶのだが、近所に見られたら困るので布を被せたまま運ぶぞ!」
「吉司は足を持て」そう言われて待っていると、二人の男が車から布が被せられた人を引きずり出すが異常に丁寧で割れ物に触れる様だ。
吉司の目に白無垢の裾が見えて、先日聞いた御主人の嫁さん?でも意識が無い様だ。
不審に思いながら足を揃えて持ち上げると、良夫も手伝って布が落ちない様に丁寧に運び入れる。
「このまま地下まで運ぶぞ!」良夫に言われてそのまま運ぶが、草履が足先から下に転がり落ちる。
誰かが階段で静の身体を覆っていた布を足で踏んだのか、するすると落ちてしまう。
白無垢の姿が目の前に現われて「わぁー」思わず声が出てしまった吉司。
綿帽子で覆われて顔ははっきり見えないが、美しい人だと思う。
そのまま布が階段に置き去りにされて地下に運び入れると「そこの畳の上に!」
十二畳程の畳の部屋に運び込む。
その時クレブス女医が遅れて階段を降りて部屋に入って来て「ドノヨウナムスメ?」
「あそこに居ますよ!」指を指す良夫。
「オオーニホンノハナヨメ、カオガミエナイネ」
「少し待って下さい!打ち掛けと綿帽子を脱がせて天井から吊せ!」
畳の上に座る様に静を置いて、桐谷が身体を支えて打ち掛けを肩から脱がせる。
呆然と見つめている吉司は、未だ静の足を持った状態で下から綿帽子の顔を見上げて「綺麗!」と呟いていた。
打ち掛けを脱がせると、綿帽子を音羽がゆっくりと頭から外す。
「おおー噂以上の美人だな!文金高島田の髪も艶が有る」良夫が近づいて静の顔を食い入る様に見る。
三浦が細い静の手首に布製の手枷のベルトを巻付ける。
その手枷に天井から垂れ下がった縄を結び付けると、両手が頭上に上がって白い腕が肘の部分まで捲れ上がった。
「吉司!いつまで足を持って居るの?もうお前の役目は終ったわ、風呂焚きの時間でしょう?」音羽に言われて驚いた様に両手を足から外すと、軽くお辞儀をして地下室から出て行った。
階段を上がった処で、前田と加東に出会った吉司の顔を見て「美人だっただろう?陸軍少将の息子の嫁を誘拐してきたのだよ!」加東が喋る。
「えっ、陸軍少将ってあの細谷中佐の隊長ですか?」
「そうだよ!日頃から、、、、、いや!詳しい話しは出来ないね!今から私達も拝んで来るわ!」
その後吉司は下刈りの佐吉を捜して地下室の話しをすると「もう見てきたのか?今夜は面白い!俺の出番は無いかも知れないがな!とみさんが留守だから、坊主にする時は俺にお呼びがかかる!」
「細谷中佐の上官で小塚少将の息子の嫁を誘拐して来た様な話を聞きました」
「やはり、噂は本当だったのだな!結婚式場から誘拐してきたのだろう?細谷中佐も恐ろしいがここの主人も恐い人だ!見つかれば打ち首だ!」
「あの美人もう二度とここから出る事は無いのですね!」
「クスリを注射されて、性奴隷にされてしまうのだろう?」
「美登里さん達と一緒ですね!」
「良く知っているな!」
「見れば判りますよ!目が変に成っていますよ!」
「そうだよな!男を求める雌豚状態だよな!この話は他でしたら危ないぞ!」
「はい!判りました」
吉司は陸軍基地の小塚少将に手紙を送る事を思いつく、自分の息子の嫁が誘拐されて遊女にされると知ったら、ここに乗り込んで来る!そうなれば片山良夫は終りだ!珠子を連れてここから逃げられる!今まで書き貯めた物に、今回の事件を書き足して送ろうと決めて、風呂を焚きながら書き始める吉司。

地下では座らされて、両手を天井に引っ張られている静。
クレブス女医が「ホソヤサンガクルノハイツデスカ?」
「判りませんが、中佐が来られなければ何も出来ません!」
「クルマノボンベヲココニモッテキテクダサイ!」
「そうだ!車も処分しなければ見つかる!」急に思い出して車の処に戻ると、ボンベを外して地下に運び込むと、車を帰らせて証拠を消した。
「イマネムラセルト、5ジマデメザメマセン!」困った顔をするクレブス女医。
自分はこの静で実験をしたいので、早く犯してぼろぼろにして欲しいのだ。
隣の部屋に在る診察台で、破瓜後の処女膜の状態と膣の状態を調べて、名器のメカニズムと感度の実験をする予定にしていたのだ。
帯に収めていた懐剣、筥迫、末広を抜き取り邪魔に成る物は静の帯から外した。

その頃細谷中佐に小塚少将が「捜索範囲を広げて、暗く成る前に車を発見しなさい!」
「それでは、私も一隊を引き連れて西に向います!ここで連絡を待っても時間の経過が、、、、」
「そうか!流石は中佐!自分の事の様に心配してくれるのか?ありがとう!」目頭を押さえる小塚少将。
「もう今日の式は取りやめたので、本部に戻って各地からの連絡を私自身が聞こう!頼んだよ!細谷君!」
漸く許可が出て神社を後にする細谷中佐は、厳しい顔から笑顔に変わって車に乗り込む。
しばらくして小塚少将は陸軍基地に、五郎と越智夫婦、賢三は神戸の警察本部に向って情報の収集をする事に成った。
町村大尉は細谷中佐よりも先に尼御殿に向う、途中から電話で細谷中佐の動向を良夫に伝えて来た。

地下室に連絡を貰って駆け込んだ良夫は「後一時間程度で、細谷中佐が来られるそうですよ!」と伝えると、クレブス女医が「ヨカッタ!モウスコシデネムラセテシマウトコロダッタワ」そう言って微笑んだ。
もう直ぐ静が目覚めると良夫に伝えるクレブス女医は、鞄から注射器を取り出して「コノチュウシャシテオキマショウ!チョウドヨイジカンデス!」
「美登里の様に成る薬は困るのですが?」
「チガイマス、カンドヲアゲルモノデス!コンヤハドコマデ?SEX?フタリ?」微笑みながら尋ねる。

美子との対面

 54-056
「何も知らないお嬢様に、皆さんの前で小便とか大便をさせて、屈辱を味合わせるのは如何でしょう?もう数時間便所に行っていませんから、溜まっているでしょう?」音羽が言うと、静の身体が少し動いた。
クレブス女医が腕をもっと捲り上げる様に指示をして、消毒綿で白い静の腕を拭くと注射針を突き刺し薬が注入されていった。
「ホンライハ、クスリノシヨウゼント、シヨウゴヲチェックシタイガ、ショジョダカラムツカシイ」
「うぅ、うぅ」小さく痛みを感じたのか声が出た静。
「もう直ぐ目覚めますね!私が目の前に居たら、気が狂うかも知れませんね!」音羽が不気味な笑みを浮かべて言った。
三人の仕込み女と二人の男、そして良夫に囲まれて静は長い眠りから目覚め始めた。
文金高島田の重い髪には、飾りが付いてキラキラ電球の光に輝いていた。
しばらくして、目を少し開きながら近くを見ながら遠くを見て「あー腕が痛い!」
「お嬢様お目覚めですか?」音羽が声をかけると「何?音羽!これは何のまね!腕が痛いわ外して!ここは何処なの?」
「そうですね、ここは結婚式場では在りませんが、初夜は直ぐに迎えられますよ」
「何!言っているのよ!この人達は誰よ!」
「お嬢様の初夜のお手伝いをして頂く方達ですよ!」
「小塚五郎さんは何処なの?見当たらないわ!」
「小塚五郎様はいらっしゃいませんが、お嬢様の初夜の相手はもう直ぐお見えに成りますよ!」
「えーーーどう言う意味ですか?神社で結婚式をせずにここに連れ込んだの?音羽!貴女何者なの?」
「そうですよ!私を覚えていませんか?」良夫が口を開いた。
「、、、、、、あっ、貴方は丸菱醤油の、、、、、、、」
「思い出して頂けましたか、あの偽者と結婚されていたら、この様な苦労は無かったのに、ここは私のお店ですよ!」
「店?」
「ここは遊郭の地下室で、これからお嬢様には私の店で働いて頂く訓練をして頂くのです!」
「貴方頭が変なの?私の旦那様は陸軍の小塚少将の息子さんですよ!直ぐにここに憲兵が来て逮捕されますわ」
「さあ、それはどうでしょう?憲兵はもう直ぐ来るでしょうが、お嬢様を助けに来るでしょうか?」
「えっ、どう言う意味ですか?」
「お嬢様の初夜の相手かも知れませんよ!」
「馬鹿な事を言わないで下さい!」
「それではお嬢様がよくご存じの方をここにお呼びしましょう!これから一緒に働く仲間に成るのですからね」そう言うと桐谷に指示をする良夫。
三浦が今度は指示をされて、縄を滑車で巻き上げ始める。
「少なくとも元先生をお出迎えするのに座っていては失礼でしょう?」
「元先生?」と言いながら、腰を上げて立たされる静。
そこに猿轡をされて、紫の頭巾を被った美子が後ろ手に縛られて入って来た。
美子は静を見て驚きの表情に成り、静は「先生!ここにいらっしゃったのですか?」
「そうですよ!ここで遊女として働いて頂いているのですよ!」
「そんな!先生の意志では無いでしょう?」
「いいえ、ここは尼御殿と呼ばれている遊郭ですよ!先生のかぶり物を取ってあげなさい」
桐谷が頭巾を解いて美子のつるつるの頭を静の目の前に晒した。
「あっーーー」言葉が無く成り驚く静に「自分から進んで剃られて居るのですよ」
「そんな事は嘘です!先生!」と叫ぶ静は恐怖の顔に変わっていた。
「先生は頭だけでは無いのですよ!女の大事な部分も剃られてつるつるにするのが好きなのですよ!桐谷お嬢様に刺激が強いが先生の喜ぶ準備をしてあげなさい!佐吉を呼んで来なさい」
普段は客に剃らせるのだが、良夫はここで佐吉に剃らせて見せ様としていた。
静に恥じらいと恐怖を与えて、自分が最後は剃り上げてやろうと思っていた。
細谷中佐が犯してから剃るか?犯す前に剃り上げるか?それは未だ決まっていない。
もう直ぐ来る細谷中佐は興奮しているので、直ぐに犯そうとするだろうか?
先に辱める方が面白いと思うが、中佐の考えはよく判らないのだ。
桐谷が静に対面する柱に美子を縛り付けると、足首に縄を巻付けて天井から垂れ下がった縄に結び付けた。
その時佐吉が地下室に入って来て、静の花嫁姿を見た。
「佐吉美人の花嫁だろう?」
「はい、別嬪さんですね!これ程綺麗な花嫁を見た事が有りません」
「その花嫁のマン毛では無く、そこの美子の物を剃って、その花嫁さんに見せてやるのだよ!始めてくれ!」
「先生をその様な事に使わないで下さい!私はその様な事を見たく有りません」そう言って顔を大きく背ける。
佐吉の前に長方形の木箱が置かれて、その中にはシャボンを泡立てる器、刷毛、日本剃刀、タオルが入って居る。
加東が真鍮に入った湯をその木箱の横に持って来た。
「よく見るのだよ!美子先生が可愛い女の子に成るのよ!」
「やめてーー」
「お嬢様が代わるの?」音羽が言うと口を閉じる静。
桐谷が縄を巻き上げると、美子の左足首が徐々に上に引きずられて上がっていく。
長襦袢のみしか身に着けていない美子は、足が持ち上げられると自然と股間が開いてしまう。
佐吉がその長襦袢の裾を捲り上げると、短く生えている黒い股間が静の目にも入る。
「いゃー」と顔を大きく背けると、横に居た前田が静の顔を正面に向ける。
今度は目を閉じようとすると「目を閉じていると、お嬢様に代って頂きますよ!」と音羽が言った。
大きく開かれた股間に佐吉がシャボンを塗り込んで、白く変えてしまう。
「うぅ、うぅ」美子は猿轡の中で声を発している。
静は先程注射された薬の影響で、身体が暑く成って徐々に興奮をしていた。

疑念

 54-057
「お嬢さん興奮するでしょう?お水でも飲んで下さい」
水差しを盆の上に載せて持って来る加東が、細い水差しの口を静の口紅で赤い唇に差し込む様に押し込む。
身体が暑く成っていた静は躊躇わずに飲み始める。
その様子を見て不気味に微笑む音羽と良夫。
「佐吉、先生が早く剃って欲しいと言っているぞ!」良夫が言う。
佐吉が剃刀に持ち替えて白く盛り上がった股間に剃刀を持っていく。
水を飲み終わった静が「やめてー」と叫ぶと「代わりに剃って貰うの?」音羽に言われて大人しく成る静。
下から美子の顔を見上げて下腹の皮膚を伸ばすと「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
半紙を横に置いて剃り取った陰毛を載せる佐吉。
剃り取られた部分が綺麗な肌色に成って、静の目に飛込む。
「いつも剃られて居るから、伸びる暇が無いのよ!先生はマン毛が多くて濃いのよ!お嬢様はどうなの?」音羽に尋ねられても「、、、、、、」何も答えない静だが、益々身体が暑く成って着物が厚い様な感じに成っていた。
「ジョリ、ジョリ」の音が続いて白い部分が大陰唇に残るのみ成って小さい。
元々陰毛は少なく生え始め状態で、十日程伸ばして居るだけだから早い。
大陰唇の割れ目を引っ張りながら「ジョリ、ジョリ」と剃ると、ピンクの肉片が時々静の目に入るので一層興奮して来た。
「お嬢さん!また喉が渇くでしょう?水を飲みなさい」再び水差しの先を唇に押し込む加東。
静は躊躇いも無く飲み干してしまうが、水差しの中には利尿剤が混入されているのだ。

その頃風呂焚き場で一生懸命に手紙を書いている吉司。
遊郭の外の郵便局まで手紙を投函して、電報も隣の煙草店から打とう!急がなければあの美しいお嬢様が陵辱されてしまう!この現場を見せれば流石の憲兵の隊長も逮捕されて、珠子も解放される。
悪者片山良夫も打ち首に成る!そう考えながら筆を走らせる吉司。

その頃町村大尉が部下数人と遊郭の近くに来て、自分ひとりで尼御殿に向った。
数人で来ると目立つので、部下達には三四時間の自由行動の後集合すると別れた。
細谷中佐は車を全速力で走らせて、遊郭を目指していたが道路事情も悪く中々早い速度では走れない。
町村大尉が店に来た時、吉司は今回の事には詳しい事を書かず、息子様のお嫁さんが誘拐されて尼御殿の地下に捕えられています!早く助けて下さい!と書き、他の女性達の詳しく調べた資料を添えた。
詳しく今回の事を書く時間が無いと思ったのだ。
店から飛び出す吉司とぶつかりそうに成った町村大尉。
地下に降りて行くと、丁度美子の剃毛が終って次の遊びを始める処だった。
「あっ、憲兵さん!助けて下さい!貴方は会社に来られた方でしたね!」静が町村大尉を覚えていて、いち早く声をかけた。
「お嬢様!あの憲兵さんも私達の仲間ですよ!お嬢様の裸の見物に来られたのですよ!」
「そんな!」
「お嬢さん!今日は一段とお美しいですね!」近づいて顔を覗き込む町村大尉。
顔を背ける静に音羽が「次は先生の特殊技術を見せてあげましょう」
そう言って微笑むと、お盆に載せたバナナを前田が持って来た。
「吉司に先に舐めさせようか?」良夫が言うと町村大尉が「今、入り口でぶつかりそうに成ったぞ!何処かに急ぎの用事でも頼んだのかと思う程の勢いで、木戸の方角に走って行ったぞ!」
「そうか?何も頼んで無いが、煙草でも買いに行ったのか?」良夫が言う。
「変ですね!後で見てきます!」音羽は前から吉司の事を普通の風呂焚きとは思って居なかった。

吉司はもの凄い早さで走り、郵便ポストに投函すると、近くの電報受付の煙草屋に飛込む。
「こ、これを打って欲しい!宛先は岩岡陸軍基地、小塚少将閣下だ!」
手渡された紙には(娘危篤、手紙を読れたし)と書かれている。
色々書くと誰が見るかも知れないので、兎に角自分の出した手紙を読んで貰う為の手段だった。
「変な電文だね!小さい子供さんが居るのかい?あんた!少将の知り合いだったのかい」そう言いながら女は電文を電話で送り、吉司は煙草を買って店に戻って行った。
店に帰ると直ぐに音羽が風呂焚き場を覗きに来て「何処かに行っていたの?」
「煙草を買いに行っていました」
「一本貰える?」
「はい、どうぞ!箱で差上げますよ!」
「悪いわ、一本で良いわ」
吉司は煙草を吸いながら、音羽に煙草を差し出すとマッチで火を点けた。
音羽は新品の煙草を見て、吉司が本当に煙草を買いに行ったのだと安心して、吹かし初めて「綺麗なお嫁さんだっただろう?」
「はい、手が震えました!何処のお嬢様ですか?」
「越智酒造の娘さんよ!ここの御主人と細谷中佐は本当に恐い人だよね!上官のご子息の結婚式から花嫁を誘拐して来るのだからね!」
音羽は詳しく教えれば吉司がもう一度動くと考えて、詳しく話しを教えた。
そして煙草が消えた時、風呂焚き場を後にして物陰から、吉司の様子を見ていた。
だが吉司は全く動かないので、帰ろうとした時吉司が奥の遊女達の住まいの方に行ったので、後を付ける。
それは珠子の部屋の方に向ったので安心して、あの子が好きだから会いに行ったのか?自分の取り越し苦労だったと地下に戻って行った。
「珠子!もう直ぐここから出られるぞ!この前渡した服装に、いつでも着替えられる様に準備を忘れないで!」
「いつなの?」
「明日か明後日だ!」
「判った!準備して待っているわ!危ない事は避けてよ!命が亡く成る様な事は危険よ!」
「大丈夫だ」小声で話す二人だが、格子の向こうなので抱き合う事は出来ない。

小便事情

 54-058
「小塚少将!変な電報が基地に届いていますが?」電話で連絡をすると「どの様な電文だ!読んでみなさい!」と言う小塚少将、事件に関連するかも知れないと思った。
「はい、読み上げます!(娘危篤、手紙を読れたし)とだけ書かれています」
「送った人は?名前は?」
「有りませんが、送った場所は神戸管内です」
「手紙!私宛の手紙は届いているのか?」小塚少将は静を誘拐した犯人からの手紙で、身代金の要求が書いて有るのだと考えた。
「郵便局に問い合わせて、私宛の手紙が有れば急いで配達する様に通達しなさい!義理の娘を誘拐した犯人から身代金の要求に違い無い!」その様に決めつけた。
犯人は神戸市内に静を監禁していると考える小塚少将、身代金を幾ら要求するのだろう?兎に角無事に静さえ助け出せば、軍の力を総動員しても誘拐犯を逮捕してお金も取り戻そうと決意した小塚少将。
軍からの連絡に郵便局は神経を尖らせて、小塚少将宛ての手紙を捜したが三時の時点では発見されていない。
何故なら、吉司の手紙はポストに入った状態で、本局に回収されていなかった。
電報と手紙の時間差が、静の運命を大きく変えてしまう事に成る。
時間は三時、静の目の前では時間稼ぎの為に美子の花電車を見せられて、興奮で何度も水を飲んでしまう静。
戻って来た音羽に「どうだった?」と尋ねる良夫。
今は大事な時だから、良夫も神経を尖らせている。
「お嬢さん!先生の素晴らしい演技に喉が渇く様ね!」
「もう、先生を虐めるのは止めて下さい!」静が必死で頼み込む。
恥ずかしいのと、松木先生が哀れに思えた。
「次は先生がバナナを切るわよ!先程は卵を上手に割ったでしょう?」
前田が今度はバナナを剝いて、自分の口に放り込んで尺八の仕草をして美子に見せる。
そして、それを開かれた股間にゆっくりと挿入すると「うぅ、うぅ」顔を歪める美子。
「今日のバナナは少し太いかな?」そう言って微笑む前田。
初めて見る光景に興奮して喉が渇く静はたっぷりと、水と利尿剤を飲まされてそろそろ効果が表われる頃に成っていた。
顔を歪めながら美子はバナナを膣で切り始める。
しばらくして、バナナが切れて床に落ちると、その場に居た人が全員拍手をした。
「流石に美子先生だ!大した技術だ!」良夫が褒め称えた時「遅れて、申し訳無い!」と地下に細谷中佐が降りてきた。
「あっ、貴方は細谷中佐!首謀者は貴方なのね!」恐い顔で睨み付ける静。
「お待たせして、ご機嫌斜めか?それにしても美しいな?小塚の餓鬼にやるのは勿体ない話しだ!俺が男の味を教えてやろう」不気味な笑みを浮かべて、静の顔を覗き込む。
「貴方に犯されるくらいなら、舌を噛んで死にます!」
「意外と気が強いお嬢様だな!俺の腹の下で良い声を出すのは時間の問題だよ!」
「獣、近寄らないで!」
「先生の演技はこの辺で、お嬢様も朝から便所に行かれていない様で気に成っていたのですよ!」音羽が急に便所の話しを始める。
直ぐに細谷中佐は段取り通り進んでいると思うと「それは大変だな!我慢は身体に良くない!早く準備をしてあげなさい!」
静も今まで考えて居なかった便所の話しをされると、急に尿意を感じ始めて「あのう、便所に行かせて貰えませんか?」小さな声で言い始めた。
「何か言ったか?良く聞こえなかったな」細谷中佐が耳を静の顔に近づける。
「便所に、行かせて貰えませんか?」
「便所に行きたいのか?花嫁の着物を着ていると大変だろう?」そう言いながら静の腹の部分を撫でる。
「触らないで!獣!」
その時「大丈夫です!便所を持って来ました!」大きなブリキのたらいを持って来た加東。
「お嬢さん便所を持って来ましたよ!これは大きいから溢れる心配は無いわ!」
目の前に置かれて驚きの表情に成る静。
「花嫁衣装が汚れますから、みんなで手伝ってあげましょう」
「いゃーーやめてーー便所に行かせて下さい!」
細谷中佐が静の背中に周り、背後から腹を押さえる様に撫でて「我慢は身体に毒だ!ほらお腹が張っているよ!」
「いゃーーやめてーー便所に行かせて下さい」
お腹を押さえられて一層尿意が倍増してきた静は、額に汗が噴き出し始める。
音羽が前に来ると「衣装が汚れますよね!手伝ってあげましょう!前田さんも一緒に手伝って!」そう言うと着物の裾を左右に広げ始める。
「いゃーー、そんな事しないで!」足を閉じて抵抗する静。
「でも汚れてしまいますよ、早く捲り上げましょう!毎日便所でお尻を放り出しておしっこするでしょう?私達が手伝ってあげるのよ」
「いゃーーやめてーー」と大きく首を振ると頭の簪が音を立てて飛んで行った。
着物を捲り上げて帯に引っ掛ける様にすると、一層腹が押さえられて尿意が増す静。
目の前では良夫と町村が静の股間に注目をしている。
少し離れた場所ではクレブス女医が自分の出番を待っているが、先程の注射の効果も気懸かりだ。
もし陰毛が濃いのなら、そのまま剃り上げて観念させるのを先に行いたいのだ。
細谷中佐が犯した後では意味が違うと思って居る。
クレブス女医の考えも同じで先程の薬が破瓜を感じ易くする事は無いので、この美人が感じる事をして欲しいのだった。
「いゃーー、だめーーだめーー」大きな声が静の口から飛び出して、着物を捲り上げられると白い長襦袢の裾が今度は捲り上げられ、腰巻きが露出してしまったからだった。
「もう一枚だわ!前田さん持っていてね!」
「きゃーーーやめてーー」の声と同時に腰巻きが捲り上げられて、股間が見え始める。
「さあ、いつでもおしっこが出せるぞ!」
「思い切りたらいの中に飛ばしなさい」口々に言う。
必死の形相で「いゃーー出来ません!ゆるしてーー」もう涙が流れ始めている静。
その間にも、腰巻きは大きく捲り上げられて、下半身は完全に露出してしまった。
「お嬢さん!先生に負けない程の密林なのね!」覗き込む音羽。
「そうなのか?片山さんの勝ちだな!」お腹を押さえながら微笑んで言う細谷中佐。
初めて静の誘拐を考えた時、美子以上の剛毛若しくは同等なら、良夫が剃毛作業を先にしても良いと話した事を覚えていた細谷中佐だ。
「はい、ありがとうございます」と御礼を言うと、佐吉に剃毛の道具一式を運ぶ様に指示をした。
美子の剃毛をした道具とは別に、良夫が静の剃毛に準備している数々の道具だった。

二人の思惑

 54-059
捲り上げた長襦袢と腰巻きを纏めて紐で腰に巻付ける。
「これで着物は汚れないから安心しなさい!」
「もう、便所に行かせて下さい!お願いします!」泣きながら訴える。
「おい、おい、お嬢様の便所は目の前に在るから、早くそこに勢い良くだしなよ!」
そう言って手を下腹部の露出した部分を抑える細谷中佐に「やめてーーーだめーー」静の顔は汗と涙で汚れて必死の我慢が見える。
「我慢をすると身体に悪いわよ!」音羽が言うがもう反論出来ない静。
「どおした?まだ出ないのか?」お腹を押さえる様に触られて「ああーーーーーーーーー」の声と同時に足を閉じた状態で、おしっこが流れ落ちる。
「足に付いているわよ!足を開きなさい」と足を左右から加東と前田が引っ張る。
「バチャバチャ」大きな音がブリキのたらいに静の小便が飛び散ってしまった。
「クスン、クスン」と泣き声を残して、流れ始めた小便は止める事が出来ない。
覗き込む様に見ている良夫達だが急に「何処から出て居るのだ?判らないな!」
「本当ね、一杯お毛毛が在るから、判らないですね!」音羽が良夫の言葉に合わせた。
しばらくして最後まで出し切って憔悴の静に「さあ、拭いてあげよう」太股にも飛び散って濡れてしまった部分をタオルで拭き取る加東。
「もう、ゆるして!私には先生の様な事は出来ません!今帰して貰えるなら義理の父にも言いません!」泣きながら訴える静。
「どうぞ!御自由に訴えて下さいよ!みんなの見ている前でたらいに一杯小便したとね!」
細谷中佐が笑うと「ははは」「ははは」とその場の全員が声を出して笑った。
佐吉が予てから準備していた道具を持って再び地下室に降りて来た。
「御主人準備されていた物をお持ちしました」両手に駕籠をぶら下げて良夫の側に置いた。
「ご苦労さん!」駕籠の中身を確かめながら「タオルも持って来てくれ!」駕籠の中からバリカンを手に持って「おしっこをしても見えない程の密林だから、これで刈り取って良く見える様にしてあげましょうか?」
驚きの顔で「いゃーーそんな事いゃーー」身体を大きく動かす。
文金高島田の花嫁がたらいに小便をさせられて、今度はバリカンで陰毛を刈られるのは前代未聞の趣向だった。
既に両足は固く閉じて揃えているので、股間には長い陰毛が両足の付け根に見える。
「ここで働くには先程の先生の様に、頭とマンコはつるつるに剃らなければ駄目なのだよ!諦めなさいよ!」
「いゃーーこの様な場所で働く位なら死にます!」恐い顔で睨み付ける静。
「心配しなくても、あそこに居られる先生が働ける様にして下さいますよ」
静が右の奥に立っている外人の女性を見て「変な事をすれば直ぐに舌を噛みます!」と睨み付けた。
その時部屋に長方形の畳一枚程の台が桐谷と三浦が運び込んで来た。
静が台の方を見た時、前田と加東が左右の足首に布製の足枷を巻付け始めた。
白足袋の部分を触られて「何をするの?やめてー」足を広げられると思ったが、足首に何か布を巻付けられただけで、二人が離れて安心する静。
「自分の姿を見た事無いでしょう?」
「。。。。。。」意味が判らない静の前に大きな姿見の鏡が今度は運ばれて、目の前に立てられると「いゃーー」顔を背ける静。
鏡の中には花嫁衣装を捲り上げられて、下半身剥き出しの自分の姿が映っている。
「どう?自分の姿は凄いでしょう?でも良く見えないでしょう?肝心の部分が?」
「いゃーーはやく帰して-、もう直ぐ義理父が助けに来られますよ!その時は全員逮捕されます!今なら助かりますよ!」
「お嬢様は気が強いですね!まだその様な事を期待しているのですか?今頃は関係の無い処を捜し廻って居ますよ!」細谷中佐が微笑みながら言った。
その時、電話が基地から尼御殿にかかって来たと呼び出されて、町村大尉が地下室を出て行った。
「何でしょう?」良夫が小声で細谷中佐に尋ねた。
「軍医に基地の様子を伝える様に指示していたのだよ!多分少将が基地に帰られたのだろう?」
両手を天井から吊されている手首も布製の手枷、足にも同じ物が巻付けられているとは思って居ない静。
革の手枷、足枷は傷が付く恐れが有る為、使用していない。
「お嬢様、いつまでもその様な姿では恥ずかしいでしょう?台に載せてあげましょう!立ったままで下半身剥き出しでは冷えるでしょう?」
台が静の後ろに運ばれて「載せてあげなさい」良夫の指示で、三浦と桐谷が左右から静の身体を抱え上げる様に台に載せる。
「あっ、やめなさい!何をするの?」
白い足袋だけが異様に感じるが、着物は捲り上げられた状態で仰向けに台に載せられた。
「何するの?手が痛い!」直ぐに手の縄が緩められて、台の反対側に引っ張られて同じ様に台に縛り付けられてしまった。
長方形の台の隅に縄を結ぶ処が在ったのだ。
帯が背中に在るので、背中が上がっている様に成って仰向けに寝かされると、手首の事に気を取られていた隙に、足枷に天助から垂れ下がっている縄に結び付けられていた。
頭の後頭部に枕が放り込まれて、文金高島田が崩れるのを防ぐ。
もう直ぐ乱れて髪型も大きく崩れてしまうのだが、今は美しい姿を見たい良夫。
隣の部屋には布団が敷かれて、細谷中佐が静の処女を頂く準備がされている。
細谷中佐の希望は、腰巻き一枚を着けさせて上半身を縛り強姦したいと決めていた。
いつもの様に診察台とかで犯すのでは無く、新婚初夜で犯される静を希望していた。
上官の息子の嫁を強姦する気持ちの良い行為に夢を描く恐ろしい男だ。
今夜にはクレブス女医の実験も始まり、雌豚へと変わって行くのは必至だが、今は初心な美女を辱めて楽しみたい。
明日に成ればあの文金高島田の髪もつるつるの坊主にされて、遊女の修行が始まると思う二人だ。
「何をするの?降ろして下さい!」顔色を変えて仰向けに寝かされている静。
着物が邪魔をして自分の下半身は見えないので一層不安が募る。
静の腰の下にも大きな枕を差し込む為に「お嬢さん、腰が痛いでしょう?」音羽が枕を持って腰の下に差し込もうと待っている。
加東と前田が両方から静の腰を抱え上げると、間髪を入れずに横に長い枕を腰から尻の部分に差し込まれてしまった。
必死に両足を閉じている静の下半身が上に上がって、頭が低い位置に成っている。
そのまま台が移動されて、白熱電球が沢山垂れ下がり天井から縄が垂れ下がった位置に移動された。
静の股間の黒い陰毛が白熱電球の光に黒く輝いている。
「変な事をすると、舌を噛みます!」顔の近くの音羽を睨み付けて言う静。
「そう、死んだら素裸にして、遊女の死体で木戸の近くに晒されるわ!それでも良いの?烏の餌に成って、その大きな目玉をくり抜かれるのよ!」微笑みながら言う音羽の言葉に恐怖を感じる静。

陰毛遊戯

  54-060
「お嬢さん!それでも舌を噛むのかい?両親が見たら葬儀も出来ないだろうね?越智酒造の娘が遊郭で、死体で発見されたら世間体が悪いでしょう?」
覗き込みながら静に言う音羽「卑怯者!貴女は鬼ね!」と云う静の足首の足枷に天井の縄が留め金に繋がれていた。
音羽は舌を噛む事を自粛させる話しをしても、静は恥ずかしさに耐えかねて発作的に舌を噛む可能性が有ると思っているので、いつでも口にねじ込むタオルを袖に隠し持って居る。
「お嬢様のおしっこが何処から出ているのか調べてあげましょう!」
「えっ、変な事をしないで!」顔色が変わる静。
「巻き上げろ!」良夫の言葉に三浦が滑車で縄を巻き上げ始める。
足が動き出して「何!何よ!何をしているのですか?」驚く静は必死で足を閉じている。
「やめてーーーだめーー」静は自分の足が持ち上げられている事を知って必死成る。
両手は左右の台の隅の金具に縛られて動かせない。
顔を振って訴えると、また簪が音を立てて遠くに飛んで転がって行った。
両足が自分の身体より上に上がり白い足袋が静の目に見えた時、一層静の恐怖は大きく成って「やめてーーーーーだめーー」そう叫んだ時、徐々に足が左右に引っ張られてしまう。
「お嬢様の大事な処が見え始めましたよ!」良夫が嬉しそうな顔で言う。
「やめてーーとめてーーみないでーー」次々と言葉を発するが恥ずかしさで、頬が赤く紅潮している。
クレブス女医はその様子を見ながら「チュウサニダカレルトキハサイコウニヌレテイマスワ」と小声で囁いた。
「薬の効果で?」頷くクレブス女医は、薬と処女の女の感じ方の研究に余念が無い。
どんどん開かれてしまう両足「たすけてーーーみないでーーゆるしてー」の言葉を残して、両足は大きく開かれて止まった。
電球の下に晒されて黒々とした股間を覗き込む様に見る良夫達、いつの間にか後ろに細谷中佐、クレブス女医も集まって来た。
その時町村大尉が地下室に降りて来て、細谷中佐に耳打ちで「少将が基地に戻られましたが、変な電報が届いた様です。それで今、何かを待っている様です」
「変な電報ってどう言う事だ!」そう言いながら静の側から離れる細谷中佐。
「柳田軍医の話しでは少将宛てで、娘危篤なので手紙を読んで欲しい様な事が書かれて居た様です」
「娘が危篤?小塚少将の子供は全員男だ!五人?隠し子か?真面目な顔をしているが妾が居たのか?」
「でもその様な事で基地内の兵士が動揺しませんよ!結婚式が途中で中止に成った時ですから、考え難いのでは?」
「それでは娘って誰だ?間違いか?それで手紙は見つかったのか?」
「それは無い様です!郵便局まで調べさせた様ですが無かった様です」
「悪戯だな!小塚少将が局まで調べたのは、今回の誘拐事件の脅迫状だと思ったのだよ!」
「成る程!そこに股を大きく広げたのが娘さんですね!」
「そうだよ!誰か少将をからかう為に電報を打ったのだよ!発信元は神戸市内だろう?」
「はい、その通りです!流石は中佐殿ですね!洞察力が素晴らしいです!」
「馬鹿な少将の事は忘れて、美人の良い声を聞こう!」
笑顔に成って元の場所に町村大尉と戻る中佐は、目で良夫に待たせたな!と言った。

風呂焚き場の吉司は電報によって何かが起ると期待を持って待っているが、今の処何事も無い。
「吉司、お湯をこの洗面器に入れて頂戴!」加東フミが真鍮の洗面器を持って立っていた。
「は、はい」驚く吉司に「あの美人さんの事を考えていたのね!おしっこをさせられて、今からこれよ!判るでしょう?」真鍮の洗面器を持ち上げて笑い「好きよね!旦那さん!女のマン毛とか髪の毛を剃って喜ぶ何て、変態の見本の様な人だわ、でもそれが大当たりで店は盛況だけれどね」
「あのお嬢さん大丈夫でしょうか?」
「気が狂うとか自殺?無い無い、ドイツの注射をされているから大丈夫だと想うわ」
「純粋無垢のお嬢様だったので心配していましたが、ドイツの薬ってそれ程凄いのですか?」
「だって、美登里さんとか明子さんを見れば判るでしょう?」
「は、はい」そう言いながら風呂場に向って行き湯を入れて来た吉司。
「これから楽しみよ!あの生娘が犯されるからね」嬉しそうにお湯を持って地下室の方に行った。
吉司は気持ちが焦るが、どうする事も出来ない!小塚少将に電報が届いて手紙を捜して頂けたか?不安だけが大きく成っていた吉司。

「旦那様お待たせしました!」加東が真鍮の洗面器を持って地下に入ると、線香の臭いが地下に漂っている。
もう静は泣いているだけで何もされていないが、腰の枕を入れられて居るので、肛門まで白熱電球の光に晒されていた。
股間に立つ良夫の横には蝋燭が不気味な炎を揺らしている。
「タオルを濡らして、準備を頼む!」そう言いながら線香を箱から取り出して、蝋燭の炎に持って行く良夫。
既に線香の臭いがするのは、良夫は面白い遊びを始め様としたが、湯が届くのを待った様だ。
「お待たせしました!お相撲さんもするのですよ!」泣いている静の顔に近づいて話す音羽。
「そうですよ!お嬢様は毛深くてお尻の穴の近くにもお毛毛が生えているのですよ!それを今から線香で焼いてあげますよ!」
「えーーやめてーーゆるしてーー」急に泣き声で驚きながら訴える。
「珍しい事では有りませんよ!お相撲さんはいつもしているのですよ!」音羽がハンカチを持って涙を拭きながら言った。
「私はお相撲さんでは有りません!」と怒るが、既に線香を持った良夫が静の剝き出された肛門の近くに線香を持って行った。
短い産毛の様な毛が生えている処に、線香の火を点ける。
直ぐに熱で燃えてしまうと、横でタオルを準備して待っている加東の顔を見る良夫。
肛門から少し離れた大陰唇の下の方には、長い陰毛が見える。
毛の焼ける臭いが部屋に充満して、不気味な雰囲気に成る。
良夫はその長い陰毛に線香を近づけて、燃やし始めると一気に縮れて二三本が燃える。
「あついーーーーーーやめてーーー」の大きな声が地下室に響き渡った。
気分だけで熱い静だった。

狂う剃毛

 54-061
地下室が毛の焼けた臭いが充満して、濡れたタオルで燃やした部分を拭き取る加東。
「あっ、いゃーやめてー」触られた事が無い大陰唇を指で押さえられて、思わず声が変わってしまった静。
「ジュウブン、クスリキイテイマスネ」その様子を見逃さないクレブス女医。
「大変だ!燃えたかも知れないわね!女医さんに見て貰いましょう」大袈裟に言う音羽。
「そうだな!もの凄い臭いだから、傷ついたかも知れないな!クレブス女医頼みます」良夫も打ち合わせ通りの言葉を言う。
「大事な処が火傷したかも知れませんよ!」
良夫が股間を離れて、クレブス女医が代わって入るが既に左手には小さな容器を持って居る。
クレブス女医が「ヤケドシテイタラタイヘンデス、クスリヲヌリマシヨウ」
「お嬢様の大切な部分が火傷だなんて、旦那様手元が狂ったのですね」
音羽が言いながら再び涙をハンカチで拭き取る。
クレブス女医が右手で陰毛を掻き分ける様に触ると「うぅ、うぅ」声を出す静。
「お嬢様!痛いのですか?」音羽が尋ねるが「、、、、」今度は声を出さない様にした静。
「先生!お嬢様の大事な部分が火傷なら、薬を塗って上げて下さい!」
「ハイ!ヤケドシテイマス!クスリヌリマス、スコシシミル?」
「薬を塗って頂ける様ですよ」
「あっ、あっ」急に声が出てしまう静、大陰唇を広げられて指が這ったのだ。
「我慢して下さいよ!薬を塗り込んで貰いますからね」
「あっ、あっ、あっ、あぅー」クレブス女医の指の動きにもう声が止められない静。
完全に身体には感じ易くする薬が充満して、クレブス女医の指には特製の媚薬軟膏がたっぷり浸けられている。
それを小陰唇の部分に満遍なく塗り込まれては、もう我慢が出来ない静は声が指先の動きに合わせて出てしまう。
「あっ、あっあっあっ、あっ、ああーーああーうぅ、うぅー」膣の入り口にも指が少し入るので静はもう何が何だか判らない。
「終りましたよ!どうされたのですか?」音羽に言われて急に我に返る静だが、既に涙は完全に消えていた。
股間では笑みを浮かべてクレブス女医が良夫と交代した。
徐々にこの連中の罠の中に填まり込んでゆく静だが、本人の自覚は全く無く恥ずかしさから、快感を覚え初めていた。
塗り込まれた媚薬軟膏は静の性器に刺激を与えて、感度を数倍上昇させている。
「火傷をすると危険なので、これで刈り取らせて頂きますよ!」態々静に見える様に上げて手動バリカンを見せる良夫。
「もう、止めてー下さい」静のか細い声。
陰部に心臓が移動した様な疼きが静を襲い始めていたのだ。
「ああーや、、め、、てー」の言葉と同時にバリカンの刃先が下腹部の陰毛に入ると「ギーギーギー」と音を立てて僅かに動き始めた。
「ああー、ああー」と腰を動かそうとすると、良夫が左手で太股の付け根を押さえた。
「動かないで!」「ギーギーギー」音はするが殆ど刈り取られていない陰毛。
静に屈辱を与えるだけの行為で少ししか刈り取れないのだ。
音羽に「もう諦めなさい!」と言われて、抵抗する気力が消えてしまう静。
「ギー、ギー、ギー」バリカンが下腹部を何度か移動する。
唇を噛んで耐える静は、恥ずかしさと屈辱で一杯に成っていた。
しばらくしてバリカンを置くと、前田が泡立て始めたシャボンの容器を受け取る良夫。
直ぐに加東がタオルを真鍮の洗面器に浸けて準備している。
「あぅ、あっ、あっあっあっ、あっ、ああーーああーうぅ、うぅー」声が小刻みに出てしまう静。
陰部の陰毛には良夫が刷毛でシャボンを塗り始めて、黒々とした陰毛は白く変化しているが、刷毛は先を陰毛にねじる様に動かし、シャボンが陰毛を伝って性器に流れ込んでいる。
良夫は更に大陰唇から亀頭に塗り始めると「ああーーだめーーーああーああーーだめーだめー」の声と同時に頭を大きく振って乱れる文金高島田から簪が再び飛んだ。
刷毛で塗り込まれて「あぅ、うぅ、うぅー」と言った後「ああーああーああーああー」の声が連続して出る静。
加東が蒸しタオルを白く盛り上がった陰毛に載せて、指で静の割れ目をタオルの上から擦ったのだ。
「処女もこの責めにはもう我慢が出来ない様だな!」
「私はもう下半身が我慢出来ません!」町村大尉が股間を押さえる。
「女を一人準備しましょうか?」良夫が町村に尋ねる。
「お願い出来ますか?最近ご無沙汰だったので、もう駄目です」
前田の案内で地下を出て行く町村大尉。
「彼は若いから、この美人のあの表情を見たら暴発するだろう」そう言って笑う細谷中佐。
しばらく蒸らすとタオルを陰部から取除く加東。
白い肌に岩海苔の様に陰毛が貼り付いて、見え難かった小陰唇がピンクの肉片を覗かせていた。
「クレブス女医!もう一度火傷の跡を診て貰えるか?お尻の毛を焼いた部分が気に成る!」
「ソレハイケマセンネ!バショヲカワッテクダサイ!」と言うクレブス女医の右手には、小さなガラスの注射器が持たれている。
先はガラスの管の付いた注射器で、肛門に薬を注入する為の注射器の様だ。
既に黄色い薬が注射器に入って居るのが見てとれる。
直腸から直ぐに吸収して、静の特に下半身が疼き始める薬だと聞かされていた良夫。
勿論身体全体も疼いてしまうが、処女の静に効果が有るのか?良夫と細谷中佐は疑心暗鬼だ。
半ば放心状態で下半身を白熱電球の光の下に晒している静の太股の付け根を押さえられて、急に我に返ると「ホントウネ、スコシヤケドカモシレマセンネ」そう言って左手で肛門の近くの皮膚を引っ張る。
「うぅ」と声が出た静に「クスリヲイレテオキマショウ」
そう言うと間髪を入れずにガラスの先を静の肛門に突き刺した。
「あぅ、うぅ、いたいーーー」腰を動かそうとすると、加東が腰を押さえて動きを止める。
「いゃーーーーーー何を入れたの?」驚いて尋ねる静。
「モウスグオワリマスヨ」
「我慢してね!お嬢様!乱れると恥ずかしいでしょう?」そう言うと再びハンカチで顔を整える様に拭いた。
「いゃーーーもうやめてーーー」叫ぶ様に怒る。
「オワリマシタ!スグニキキマスヨ!テイモウサレルノガスキニナルカモ!」そう言って白いお尻を撫でると股間を離れて行ったクレブス女医。

絶頂剃毛

54-062
「SEXニメザメルワネ!インランニナリマスヨ!」細谷中佐に話すクレブス女医。
再びシャボンを泡立てている加東、良夫はマイクを準備して剃り上げる音を静に聞かせて辱め様と準備をしていた。
良夫は静の髪は長くて美しいのは判っていたが、陰部がどの様に成っているかは今日まで判らなかった。
変態趣味で毛に異常な興味を持つ良夫には、今のこの光景は理想に近い夢の様な静の身体だった。
身体全体が毛深い訳でも無く、大事な部分には随分と毛が密集している夢の様な身体だ。
心の中では一応スピーカーの準備が役に立ったと、内心嬉しい気分でスイッチを入れる良夫。
直ぐに薬は効果を表わして、静は心臓が陰部に移動した様な疼きを感じ始めていた。
泡立てた容器を受け取る良夫は、刷毛にたっぷりとシャボンを浸けると、下腹部の一番感じ難い部分に毛先を落した。
それだけで身体をびくっとさせる静は、異常な感度に成っている事が手に取る様に判った。
刷毛をうごかして、下腹部を白く盛り上げる様にしてしまう良夫。
静は「あっ、あっ」と時々声を出すが、目を閉じて既に観念の様子が判る。
剃刀に持ち代えると横から加東が今度は大きなマイクを近づける。
いきなり「ジョリ、ジョリ」と大きな音が地下室に響きだして「きゃーー」と言いながら目を開いて天井を見つめる静。
「どう?気持ち良いの?剃られて居る気分はどう?」少し剃り取った陰毛を半紙に移し取り、戻って来た前田が「お嬢様のいやらしい部分のお毛毛ですよ!ご覧なさい!」そう言って顔の側に持って来た。
「いゃー、やめてーゆるしてーー」恥ずかしそうに顔を背ける。
「先生と同じ様につるつるにしてあげるのよ!頭の髪に比べたら平気でしょう?」音羽が慰める様に言った。
大きく顔を横に向けて見ない様にすると、髪に残っていた簪が飛んで全て無くなった。
「ジョリ、ジョリ」再び嬉しそうな顔をして剃り始める良夫。
「ジョリ、ジョリ」「ジョリ、ジョリ」下腹部を押さえながら剃り進む日本剃刀。
剃り取られた部分の白い肌は青白く、先程迄密集していた事実を残して剃り落とされた。
直ぐに半紙は静の黒い陰毛で一杯に成る。
再び半紙に載せて静の目の前に持って行く前田。
「いゃーー」顔を横に向けると「こんなに沢山剃られたのよ!気持ち良い?」
「、、、、、」
白く塗られていた部分は素早く剃り落とされて、静が感じて狂う部分は今も手つかず。
「鏡で見せてやれ!自分の陰毛の多さも一緒にな!」
鏡を二枚使って見事に見せる様に角度を調節する三浦と桐谷。
姿見の鏡が静の股間を映し、その鏡をもう一枚が角度を合わせて静に見せる様にした。
「お嬢様、自分のめこが見えますか?」
「きゃーーー」顔を背けると、音羽が頭を押さえて動きを止める。
「しっかり見なければ、直ぐにバリカンでこの髪を刈ってしまうわよ!」
そう言われて見ると「あの黒々している部分がお嬢様のめこよ!まだ良く見えないでしょう?これからゆっくりと剃って貰うのよ!判った!」
「もう許して下さい!もう充分いたぶったでしょう?」
「その様な事を言っても身体はもっとって、言い始めているでしょう?」
「その様な事は有りません!」
「そのめこに男性のまらが入るのよ!教えて欲しかったのでしょう?今頃は式も終って披露宴の自宅に移動している時ね!ここでももう直ぐ初夜の準備をしているのよ!旦那様は少し違うけれど上手に入れて貰えますよ!」
「いゃーそんな事したく無いです!」
「でもめこの中は既に、どうしょうも無いでしょう?」
「その様な事は有りません!」言い切る静。
「お嬢様は処女ですから、処女膜が有るのですよ」

処女膜しょじょまく
処女膜は、膣口のすぐ内側にあるフリルのような粘膜のひだのことです。処女膜の形は、人それぞれです。処女膜は、膜といっても、太鼓の膜のように膣口を完全にふさいでいるものではなく、小指の大きさくらいの穴が開いています。
処女膜の穴、すなわち、膣口から生理の血液やおりものなどの分泌液が出てきます。
殆ど知識の少ない静には恥ずかしいのと同時に興味深い世界だった。
「御主人!良く見える様にお願いします!」
「もうやめてーだめーーーだめーー」早速刷毛が残りの部分にシャボンを落すと、早速感じてしまい声が出る。
「あっ、あっあっあっ、あっ、ああーーああーうぅ、うぅー」刷毛が大陰唇、亀頭表皮に触れると、もう我慢が全く出来ない。
両手に力が入って、白い足袋の先が伸び切る様に成ってしまう静。
薬が身体中に浸透して、心臓がまんこを支配しているので、もう訳が判らない状況に変わってしまった。
良夫は面白そうにシャボンの付いた毛先で、静の亀頭を擽る様に動かす。
「ああーーだめーーーああーああーー」
「そ、そんなとこ、、、、、ああーーああーーいゃーーゆるしてーー」
どんどん膣口から愛液が流れ出し、白いシャボンを雪解けの様に消し去る。
充分愛液で剃り上げられる程流れ出して、肛門の方に流れている。
散々弄くられて日本剃刀に持代えると、左側の大陰唇から「ジョリ、ジョリ」と音を立てて剃り始める。
「あっ、あっあっあっ、あっ、ああーーああーうぅ、うぅー」指が小陰唇を刺激するので我慢の限界を超えている。
「ジョリ、ジョリ」と左側を剃り終えると「ふーーー」大きな息を吐く静。
刺激が再び始まると「あっ、あっあっあっ、あっ、ああーーああーうぅ、うぅー」膣口に少し指が入っているので、一層感じている。
右側の大陰唇の皮膚を大きく伸ばして「ジョリ、ジョリ」と剃刀が移動する。
しばらくして、静は頭を仰け反らせる様に成っていた。
音羽は既に乱れている文金高島田を直そうとしない。
この後は全裸にして、隣の部屋で細谷中佐に犯される事が決まっているからだ。
「あっ、あっあっあっ、あっ、ああーーああーうぅ、うぅー」剃刀に合わせてもう声が止まらない静。

強制初夜

 54-63
靜の股間は、亀頭表皮の周囲だけ異常に黒い少しの陰毛を残して、上下が青白く光ってつるつるに剃り上げられた。
「もう一度見せてあげましょう?気持ちが良くて声が止まらなかったわね」
「、、、、も、もう、、、」と言った時、靜の視野に自分の股間が入って「いゃー」そう言って再び顔を背けると「良く見なさい!自分のめこが丸見えでしょう?」
「あっ、いゃーだめ!」前田が手を伸ばしてつるつるに成った大陰唇を左右に広げて鏡に映した。
「お嬢様の奥の中まで見えますか?」前田が向こうから声をかけて恥かしめる。
「その様な事しないでーーいゃーん!」
前田の手で大きく広げられて、靜の少陰唇の中央に膣口が小さく口を開けて鏡に映る。
「お嬢様大変ですねー下のお口から涎が流れ出ていますよ!」音羽が大袈裟に言いながら、静の頭を持って見せる。
「先生!少し多い様ですから、診察して頂けませんか?」
「ソレハイケマセンネ!」そう言いながら、股間に良夫と交代で入って来ると、前田が広げている少陰唇を広げて固定する器具を放り込む。
鏡にはクレブス女医の背中しか映って居ないが、静は陰部に何かが入っている気分が続いていた。
「あっ、あっ、あっ」広げる器具を前田が持って、クレブス女医は細くて長い金属の棒を持っている。
先には小さなゴムの様な物が付いている様だ。
「あっ、あっ、ああーああー」細い棒が小さな膣口に挿入されて、一層感じている様だが、次の瞬間「あっ、いゃーだめ!ああーーーーー」大きな声と同時に、音羽が支えられない程頭を仰け反らせて、文金高島田の髪が大きく崩れて、飾りの紙も大きく崩れた。
「Gスポットヲシゲキシマシタ!」笑顔のクレブス女医だが、その場にいた全員には判らない。
唯、静がクレブス女医の金属の棒で、強烈に感じてしまった事だけが判った。
Gスポットの事実を知る人はクレブス女医だけで、この後の検査で面白く成りそうだと笑みを浮かべて金属の棒を抜き取り場所を良夫に譲った。
「その棒は魔法の棒ですか?」不思議そうに尋ねる細谷中佐。
長時間吊り下げられて静は徐々に恥じらいも少なく成っていた。
今の刺激で逝く感覚を覚えて、身体全体的に脱力感が残っていたが、今まで味わった事が無い気分に成っていた。
益々敏感に成った陰部に刷毛が這うと、最初とは比べられない程敏感に成っている静。
「あっ、あっ、そこはだめーー感じちゃうー」亀頭表皮に刷毛が動き、毛先を丸める様に刺激を与えて遊ぶ良夫の刷毛。
「あっ、いゃーだめ!」再び大きく仰け反り、息が荒く成っている。
「うぅ、うぅ、あっ、あぅ」声が途切れなく出る。
「サキホドノGスポットで、モウタガガハズレタヨウダワ」微笑むクレブス女医に「Gスポットって何だ?」不思議そうに尋ねる細谷中佐に「コノコノツボ!」
「成る程、この娘の壺が判るのか?」微笑む細谷中佐。
散々刷毛で遊ぶ良夫が「豆が大きく成って出ていた様です!毛に隠れていましたが、今現れました!」嬉しそうに言うと、クレブス女医が「リソウテキナセイキヲシテイマス!サイコウノジョセイネ!」と言う。
「まだ乳房はみてないが、顔と道具は最高なのだな!」
嬉しそうな細谷中佐は、早く犯して良い身体を確かめたい。
膣口から金属の棒を入れて処女膜は大丈夫なのか?と尋ねたら手を振って笑い。
「バショヲマチガエナケレバホソイノデ、モンダイガイ!」そう言った女医。
良夫が剃刀で最後の部分を剃り始めると「ああーああーだめー」「ああーああーだめーだめー」大きな声を出して身体を動かすので、前田と加東が靜の身体を押さえていた。
亀頭表皮を指でおさえながら「ジョリ、ジョリ」「ジョリ、ジョリ」ゆっくり丁寧に剃る良夫は、何度も色々な女の陰毛を剃ったがこれ程感じた剃毛は始めてだった。
クレブス女医の再三に渡る薬と、Gスポット責めで燃え上がって仕舞った様だ。
「ああーだめーかんじちゃーー」頭を仰け反らせて亀頭表皮の刺激に再び逝ってしまった静。
大きく髪が乱れて一瞬気絶した様に成った靜。
つるつるの陰部を鏡で見せる予定だったが取りやめた良夫。
亀頭クリトリスを剃刀の背でいたぶられて、完璧に逝ってしまった靜は、ぐったりして足を吊り上げていた縄が漸く緩められて降ろされた。
だが以前の様に直ぐに足を閉じる事も出来なく成っている。
そのまま台が隣の部屋に移動させる三浦と桐谷。
中央には少し大きな布団が敷かれて、枕が二つ並んでいる。
細谷中佐は、既に軍服を脱ぎ始めて準備をしていた。
「旦那様が準備されていますので、お嬢様も準備しましょうね」
「、、、、、」
両手の縄も外されて、男二人に抱えあげられて台から降ろされると、捲り上げられていた着物を前田と加東が元の状態に戻す様に着物の裾を直す。
畳の上に横たえられて、まだ放心状態から戻れない靜だが、殆ど連れ込まれた状態に戻す。
文金高島田は、少し乱れた状態から戻らない。
徐々に靜は冷静さを取り戻し始めて、解放して貰えると思ったのか起き上がり「帰して貰えるの?」と訪ねた時に、細谷中佐が褌姿で入って来た。
「何を言っているの、旦那様が準備終わっているのに、花嫁衣裳を着たままよ!さあ、早く着物を脱いで準備をしましょう!」音羽が言うと、帯を解き始める二人。
「いゃー中佐は絶対にいゃー」と逃げ腰に成るが、既に帯を締めを解かれている。
二人の女は素早く帯を解き、音羽も手伝うので直ぐに帯が畳に落ちる。
「いゃーゆるして!中佐は絶対にいゃー」叫ぶ様に言うけど、着物の腰紐が次々と解かれて、肩から掛下の白い着物が取り払われ、長襦袢姿にされる静。
「初夜の準備だが、暴れるので裸にして後ろ手に縛りあげて貰えるか?」布団の上に胡座をかいて座る細谷中佐が言った。
長襦袢の腰紐を解き、素早く肩から脱がして肌襦袢と腰巻姿にされた。
両手で胸を押さえて座り込む靜。
「恥ずかしがるの?今まで大股開きて、マン毛を剃られていたのに!早く立ちなさい!」
背中に廻ると前田が肩から肌襦袢を無理矢理脱がそうとすると、胸を押さえる手を音羽と加東が引っ張る。
肌襦袢が剥ぎ取られると、そのまま両手を背中に捻じ曲げられる。
着物の腰布で今度は前田が乳房の下に巻き付ける。
今度は乳房の上に巻き付けると、後ろ手に巻き付け締め上げる前田。
腕が背中で組んで固定されると、靜の形の良い大き目の乳房が飛び出して素晴らしい姿に成った。
後ろ手に縛られて乳房の上下に腰布で飛び出した乳房、布団の細谷中佐に身体を預ける様に押し出した。

破瓜

  54-064
「おおー美しい乳房だな!布団に連れて来なさい!」
「いゃー貴方に犯されるなら、死んだ方がましよ!」
「烏に目をくり抜かれても良いの?」音羽が尋ねると振り返って「かま、、、うぅ」振り向いて喋ろうとした口に、いきなり小さなタオルを捻じ込まれた。
直ぐにその口に日本手拭いを前田が巻き付けて、タオルが吐き出せない状態になってしまった。

「残念だったな!その絵姿は最高だ!こっちへ来い!可愛がってやろう!」嬉しそうな細谷中佐。
「うぅ、ウゥ」睨みつけるが背中を押されて、倒れ込む様に細谷中佐の手の中に掴まれる靜。
いきなり乳房を右手で掴まれて、力が抜ける靜に「柔らかい乳房だな!おぼこは最高だな!」背中を抱き寄せて乳房を揉み始める。
「いゃー」と猿轡の中で叫びながら、身体を逃れ様とする靜を布団に押し倒す。
今度は直ぐ様身体を靜の股間に入れ様と腰巻の裾を押し広げる細谷中佐の右手。
必死で腰を引いて逃れ様とするが、広げられた腰巻を細谷中佐の身体でおし広げられる。
膝の部分迄細谷中佐の身体が入ると、今度は自分の褌を右手で解いて後ろに放り投げる。
細谷中佐のまらが既に、完全に勃起状態に成っているのが良く判る。
今度は右手で靜の腰巻を一層捲り上げて身体を押し広げると、靜の両足が細谷中佐の身体を抱える様に宙に浮いた。
女達はその様子を興味深く直ぐ傍で凝視している。
細谷中佐の右手が無毛の靜の亀頭に触れると「あぅ!」目を見開いて細谷中佐の顔を見るが、自然と濡れてしまっている靜。
日本手拭いに隠れた静の口が何かを訴え様としているが、今は細谷中佐の手に必死の抵抗をしている。
薬の影響により、触られると自然に反応してしまう身体。
完全に開かれてしまった股間に、今度は自分のまらを右手に持って、亀頭部分を靜の少陰唇に擦り付けて動かす細谷中佐。
「うぅ、うぅーーー」首を大きく振って抵抗する。
徐々に開く膣口にまら先が挿入されて行くと「あぅ!いたーいたー」の声と同時に痛みが靜の陰部に走る。
その顔を見ながら笑みを浮かべる細谷中佐が一気に押し込むと、痛みに顔を歪めて枕が遠くに飛んで、文金高島田の髪が一層崩れた。
征服感を感じた細谷中佐は続けて腰に力を入れて押し込む。
小さく猿轡の中で「あぅーーいたいー」聞こえると、そしてゆっくり腰を動かし始める。
歪む顔が「あぅーーい、いたいー」と涙目で訴えるが、猿轡の日本手拭いに涙が流れて濡れた。
しかし右手で乳房を揉みながら腰の動きが早く成ると、靜の表情が変わっていく。
音羽がもう大丈夫と思って、靜の顔の処に行き日本手拭いを解いて、口の中からタオルを取り出す!
「ああーーああーいくーーいっちやう」「ああーああーーいくーーいくわーーーだめーーだめー」大きく仰け反る。
「ああーああーーいくーーいくわーこわいーーだめーーだめー」一層仰け反る。
痛みと興奮で身体が硬直している静の白い足袋先が天井を向いて伸びきっている。
細谷中佐はその様子に自分も興奮してしまい中出しで発射に至る。

痛みの中から感じてしまった静は、処女を失った衝撃が強姦で、それも一番嫌いな細谷中佐に抱かれて逝ってしまったショックに放心状態。
満足して靜の身体から離れる細谷中佐の身体の下の布団に、靜の処女の証がはっきりと残っていた。
「あの子を診察台に運んで、妊娠すると使い物にならないわ」
音羽に言われて、横たわって動けない靜を三人の女が抱き上げて運んだ。
「痛かったけれど感じてしまったのね!早く先生に診察して洗浄してもらわないと、嫌いな中佐の子供を身籠もるわよ!」
音羽にそう言われても反応は無い靜。
後ろ手を解かれると診察台に乗せられて「何!もう許して!」急に我に返って騒ぎ始める靜。
「洗浄して貰わないと、中佐の子供が出来てしまうわよ!」
「えっ、それは困ります!子供と一緒に死にます!」
「その様に成ると困るでしょう!だから洗浄して消毒して貰いなさい!」
両手が自由に成ったが直ぐに診察台に仰向け成る様に言われた。
妊娠していたら大変だと言う音羽の言葉は直ぐに理解して、怯えてしまった靜。
犯されると死ぬと言ったが今は妊娠に怯える靜に変わっていた。
人は時と場合で直ぐに変わるので靜の豹変も理解出来る。
部屋の中には、五人の女性のみで男性は誰も居ないので、靜もこれ以上変な事は無いと安心していた。
これからは、クレブス女医の実験と良夫の趣味、そして尼御殿で働く為の調教に成る予定だ。
その様な事は全く知らずに、細谷中佐に犯されて妊娠の恐怖だけで診察台に横たわっていた。
「コシマキヲハズシテクダサイ!」
「お嬢様は恥ずかしいので、先生布をお願いします!」
身体に白い布を被せて欲しいと音羽がクレブス女医にお願いした。
予め決めて有る段取り通りに進める会話で、布が静の首からからだ全体を包み込む様に被せると安心する静。
布の一片を金具で留めて有るのでその部分を上下出来る様に成っていた。
腰巻きの紐を緩め手解き始める前田「あっ、いゃ、やめて」
「早く洗浄しなければ中佐の子供を妊娠してしまいますよ!」
そう言われて身を任せる静の手を持って、診察台の横の金具を握らせる。
金具を握るとカバーで蓋をしてしまうと手首が抜けない様に成っている。
腰巻きの紐を解いて、腰から取り去ると完全に全裸にされてしまったが、布が静の目から見えるので、差程の恥ずかしさが無い。
「足をここに載せて下さい」と金具に膝を載せると、直ぐにベルトで固定をする。
寝台の下のハンドルを回し始めると、診察台が上昇を始めながら左右に広がり始める。
「あっ、なに!」急に我に返る静。
「大丈夫ですよ!洗浄するのに大きく開かなければ出来ないでしょう?恥ずかしく無いですよ!外国の女性は全員この様にして診察して貰うのですよ」
いつの間にか音羽が静の顔の側に来ている。
話しをしている間に大きく開かれて、無毛の陰部をライトの下に晒している静。
「センジョウヲハジメマス!」クレブス女医の方から見れば、静の乳首まで見えるのだが、静は布に覆われて陰部だけが露出していて、これから洗浄されると思って居た。
兎に角妊娠だけは困ると思うのが今の静の気持ちなのだ。
陰毛を剃られて、強姦されて妊娠は最悪の結果で相手があの細谷中佐、本当に妊娠なら自分は命を絶つだろうと考えて居た。

Gスポット

54-65
その細谷中佐は風呂に入って上機嫌で「お前あの女を見ただろう?今俺は抱いてきたのだよ!良い身体だった!おぼこは良いが特にあのお嬢様の身体は最高だった!」
吉司に先程の話しを自慢の様に話していた。
「今は旦那様が?」
「お前の旦那は少し変態だから、お嬢様の髪の毛を狙っているだろう?下の毛を最初に剃らしてやったので満足していたよ!」
「あの綺麗なお嬢様はどの様に成るのですか?」
「今晩中は徹底的に辱められて、明日から遊女の修行に成るだろうな?あの美人だから人気は間違い無いが、暫くは店には出せないだろうな?誘拐のほとぼりが冷めるまでは修行の連続だ!お前も舐める事が出来るかも知れないぞ!」
「本当ですか?もうあの文金高島田を剃られたのですか?」
「まだだ!おまえの旦那は一番好きな事を最初にはしない男だ!だが冷酷な男だから、あのお嬢様が耐えられるかな?」そう言って笑う。
既に日は西に傾き夕日が沈みそうな時間に成っている。
吉司は自分の手紙が届いて無くても調べて貰えれば、もう憲兵隊が到着する頃だと気を揉んでいた。

診察台で「い、いたいー」膣を広げられて痛みに顔を歪める静。
その横で音羽が「我慢しなさい!直ぐに終りますよ!」と言う。
静の頭の処にハサミを持って、加東が来て「文金高島田が重いでしょう?」そう言いながら結われた髪の髪飾りを外して、結んで有る糸を切って形を崩していた。
女の責めの方が男より数段上だと言うが、クレブス女医はその中でも容赦の無い医術的サド女で、先程処女を失った静に対して責めを始め様としていたのだ。
診察台に寝かされて崩れていた髪が、糸とか紐を切られて後頭部と頭頂部が完全に崩れていた。
膣の洗浄を始める事に成っているが、細谷中佐は無精子症で妊娠の心配は全く無い事を知っていた。
クレブス女医が細谷中佐の精子を調べて判明していたが、敢えて誰にも話していない。
「Gスポットノイチハセイカイ!ショジョマクハイチブハソン」静の膣をライトで照らしながら独り言の様に言う。
膣の大きさ子宮口までの長さを測る為に道具を挿入する。
「うぅ、うぅ」感じているのか、痛いのか判らないが声が出る静。
まだ充分薬の効果は残っている筈だが、痛みが多少残っているので感じ方が少ない。
寸法を測り終えると、指にクリームを塗り込むと静の亀頭を親指と一指し指で摘まむ様に引っ張る。
「ああーーーーだめーーー」の大きな声を発する静。
身体全体に電気が走った様に感じたのだ。
今度は小さな道具を持って、不気味に微笑むクレブス女医。
クリトリスを吸い出しながら、振動を与える道具だと事前に説明されていた良夫がその時、女医の後ろにやって来た。
いきなりクリトリスに吸着させる女医に「ああーああーーだめー」叫ぶ様に反応をする。
「ああーああーいくーーいくわーいっちゃうーーー」の声、直ぐに声が変わってしまい静は膣から愛液が流れ始める。
「クリトリスヲクリームデ、シゲキシテイルノヨ!キモチイイデショウ?スワレテオオキクナッタワ」
今度はGスポット用の張り型を持って、左手で膣に挿入するクレブス女医。
両手でクリトリスとGスポットの同時刺激で、いきなり大きく仰け反って「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーーだめーーだめー」
「ああーああーーいくーーいくわーこわいーーだめーーだめー」仰け反る静。
直ぐに逝ってしまうが、止めないクレブス女医。
しばらくして再び「ああーああーーいくーーいくわーだめーーーだめーー」身体を大きく動かそうとするが、手も足も固定されて動かせない。
「イクコトヲカラダガオボエテシマウト、ナンドデモイクワヨ!」
白い足袋先が大きく伸びきってしまい何度も逝き続ける静。
「先生!この子目が変に成って来ました」音羽がクレブスに伝えて、漸くクリトリスから道具を外した。
大きく勃起したクリトリスを良夫が見て、顔を近づける。
クレブス女医が手で舐める?と尋ねる仕草をした。
頷くとクレブス女医が場所を譲った。
良夫は既に着物を脱ぎながら股間に入ると腰を落して、静のつるつるの陰部を両手で持つと左右に大陰唇を広げる。
ピンクの小陰唇から膣口が大きく口を開いて、手招きする様に愛液を流して光っている。
長い舌を出してぺろりと肥大したクリトリスと呼ぶ、クレブス女医の指先に導かれる様に舐める良夫。
「あぅー」急に驚いた様に再び感じる静。
散々逝ってぐったりとしていた静が再び異なる刺激に目覚めた様だ。
「ぺちゃ、ぺちゃ」と音を立てて舌で舐め始める良夫に、大きく反応して「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーー」と再び仰け反る静。
先程迄処女の女が急にこの様に乱れてしまうのは?見ている女達が半ば呆れている。
「クスリハコワイデショウ?」クレブス女医が微笑みながら小声で言う。
日本にも随喜と呼ばれる性の小道具が有るが、クレブス女医は色々研究をしているのか、次々と静に使って居る様だ。
Gスポット用の道具を見せて「ココカラクスリガデマシタ!Gスポットニチョクセツヌリコミマシタノデ、ショジョノオンナモゴランノトオリ!」
その話しの間に良夫が褌を外して、挿入の準備に入った。
ゴムを装着していないので、中出しは厳禁だとクレブス女医に釘を刺されている良夫。
接して漏らさずは、この様な店で働く人間には常識で、三浦と桐谷は自分でコントロール出来る。
華御殿の時には遊女の教育係の経験も有る良夫、その点には自信が有る。
下刈りの仕事の経験も有ったが、どうしても女の髪にも興味を持ってしまい、二度程長い髪を切ってしまって熊倉に怒られた事も有った。
良夫の言い訳は「女が云う事を聞かないので、仕方無く切って仕置きをしました」と言った。
熊倉は「お前の気持ちは判るが!女の髪を切るのは商売物を傷つける事と同じだ!女が稼げるまでの給金の二割をお前の給金から引く!」と言い渡された。
その時から、自分の理想の遊郭を作る夢を持っていたのだ。

連続で逝かされる静

54-066
良夫の舌技で愛液と唾液で静の陰部はべとべとに成っている。
漸く顔を陰部から離して勃起した自分の逸物を左手に持って、静の陰部に擦りつける様に這わせる。
微かに布の隙間から静の顔が見えるが、向こうから見えても目のみなので誰か判らない。
「妊娠していたら困るので、奥の方まで道具を入れて洗浄されるらしいですよ」
音羽が静の耳元で囁く様に言うと「おね、、がい、、、しま、、、あぅ、あぅ」いきなり良夫の逸物が挿入されて返事が出来ない静。
腰に力を入れて押し込むと「ああーーああーーだめ!もう、、、、、」と口走りながら仰け反る。
細谷中佐の時は痛みが多かったが、今は痛みも治まってクスリの影響も手伝って感じている静。
腰を動かし始めると、乱れた文金高島田の髪が揺れて診察台から流れて垂れ下がって頭が小刻みに揺れている。
それを見てしまった良夫は興奮がピークに達する。
「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーー」
「ああーああーーいくーーいくわーこわいーーだめーーだめー」一層仰け反る静。
逝く感覚を未だ怖がっているが、そのまま何度も仰け反り逝く。
この診察台で何度逝ったのか数えられないと、音羽は呆れる薬の怖さを感じていた。
「ああーああーーいくーーいくわーいっちゃうーーー」の声を残して、再び目を剝く程仰け反ると意識を失ってしまった静。
「気絶したのか?眠った顔も可愛いな!次の責めに連れて行け!」いつの間にか浴衣を着て細谷中佐が風呂から戻ってきた。
静の下腹に射精して良夫も褌を肩に風呂場に向うと、静も診察台を降ろされて女達に全裸状態で隣の部屋に連れて行かれる。
「本当に綺麗な身体だわね、この遊郭で一番は間違い無いわ」
「薬を使わずに仕事が出来るまで待つと、御主人は言っていたけれど時間がかかるわね」
「この乱れた髪を御主人の趣味で坊主にされたら諦めるわよ!先程の良い声が好き者の証拠よ!」
「あの外人先生がその頭に電気の線を貼り付けて、色々測定するのでこの子の好き者度合いが判明するって聞いたわ!」
口々に喋りながら静を隣の部屋に連れて行くと、中央に木製のギロチン台が設置されていて、天井から数本の縄が垂れ下がっていた。
「ここで責められて、坊主にされたら諦めるわね」
腰に太い革のベルトを巻付けると、足首の足枷にも垂れ下がった縄の先の金具を取り付ける。
「よく眠っているわね!」
「加東さん知らなかったの?クレブス女医が軽い麻酔を吸わせたのよ!」
「えっ、本当なの?」
「あの叔父さん達が休憩する為と、この子を休ませる為よ!」
「逝っただけで長い気絶だと思っていたわ」
腰に巻付けたベルトにも天井の縄を金具で左右二箇所固定した。
「さあ、お嬢様!この中に首と手を入れましょうね」
「これで頭も動かせないから、御主人のハサミがお嬢様の黒髪を切り刻むわ!」

その頃郵便局の職員が夕方の郵便物を本局に持ち帰って、憲兵隊からの要請の封書を判別し始めていた。
「ここに!有りました!小塚少将閣下と書いて有ります!」手柄の様に差し出す職員。
上司の課長が「これは間違い無い!捜し物の手紙だ!」と確認すると電話で陸軍基地に問い合わせをする。
連絡は直ぐに小塚少将に伝えられたが、封書を読んで貰う訳にもいかず、至急持参する様に伝えた。
郵便局はオートバイを飛ばして岩岡陸軍基地に向った。
小塚少将は直ぐに憲兵隊を組織して、自ら乗り込む意欲を見せたので、基地内の大勢の軍人が知る事に成った。
当然柳田軍医の耳にもこの様子は入って、尼御殿の方に伝わり遊び終った町村大尉が電話を聞いた。
「何か変わった事が起ったのか?」
「実は例の手紙が見つかった様です」
「内容は判ったのか?」
「まだ郵便局員が基地に運んでいる様ですので、誰も内容は知りませんが、少将は自ら憲兵隊の指揮をされて出動準備をされています」
「何故だ?」
「息子の嫁を誘拐した連中が身代金の要求に手紙を送ったと思われています」
「ははは、誰が身代金を要求するのだ?今まで中佐とここの主人が強姦して、次は私が強姦の番だが少し時間が必要だよ!」
「でも手紙は何なのでしょう?」
「兎に角誘拐とは無関係の手紙なのは間違い無い!内容が判明したら直ぐに連絡を頼む」
「娘危篤、手紙よまれたしの文面から、娘はご子息の嫁ですよね!危篤は今遊郭に捕らわれている?手紙を別に送ったから読んで欲しいと言う意味だと思うのですが?」横で聞いていた看護婦の米田と糀谷が電話の終わった柳田に話した。
「だが、遊郭では心当たりは全く無い様だった」
「誰かの悪戯でしょうか?」
「唯気に成るのは、郵便局の話しで投函された地域は遊郭を含む地域だった事だ」
「遊郭を調べに行って来ましょうか?」
「そうだな!尼御殿を良く思っていない店が連れ込むのを見ていて、、、、」
しばらく考えて柳田軍医が「それは有り得ないかな、内部に居る可能性が高いと思い!どの様な手紙が届くのか?本当に今回の誘拐に関する手紙なのか?全く判らないのが事実だ!憲兵隊の横暴に関する投書かも知れないが、タイミングが良すぎる」
「私が一度尼御殿を調べに行きましょうか?」
「そうだな!まだ郵便が到着するまで一時間程かかるし、少将がここから遊郭まで軍を派遣しても同じく一時間以上必要だから、それまでに判明すれば脱出も可能だ!」
「判りました!急ぎます!」米田看護婦が基地の車で出発したのは五分後だった。

俯けにギロチンに挟まれて、手首と顔を出して眠る美女、静。
全裸で腰と足首、そして膝にも布製のベルトが巻付けられて、天井からの縄が緩めて床に膝を付いて眠っていた。

浣腸遊戯

54-067
「未だ寝ていますね!」音羽達が休憩から戻って来て、まだ意識の戻らない静を見て言った。
そこに良夫と細谷中佐達が入って来て「始め様!もう直ぐ目覚める!」
「私も元気に成ってきました」町村大尉が静の裸を見て興奮したと言った。
「縄を引っ張れ!」三浦に指示をする良夫。
ワゴンの様な物を押しながら前田が入って来ると、真鍮の洗面器の中に牛乳が入っている。
その横には太い浣腸器が二本、刷毛とシャボンを泡立てる容器、日本剃刀数本、バリカンが並んでハサミも二本置かれていた。
腰の縄が巻き上げられると、静は強制的に四つん這い状態に成り、足は左右に少し開いて縄で引っ張られた。
白い足袋だけが異様な雰囲気で、木のギロチン台に両手と首を入れて依然眠っている。
「何度も逝ったから身体が疲れてしまったのね!お嬢様には過酷だったわね!」
「私はまだ味わっていませんが、、、、」近くに行って背中を触って、胸に手を廻して乳房を掴む町村大尉が「良い大きさで、弾力が有りますね」と言った時「うぅ、、、」と静の声がギロチンの向こうで聞こえた。
ゆっくり目を開いて身体が動かない事に気付くと「たすけてーたすけてください!」と騒ぎ始めた静。
音羽がギロチンの向こうに行くと「お嬢さんお目覚めの様だね!今日、小便は出したけれど、大の方は未だだったでしょう?」
意味が理解出来ないのか静は「、、、、、」前田が下腹を触って「溜まって居る様ですよ!」
理解が出来たのか静は大きな声で「したくないです!」と叫ぶ。
「お嬢さん!安心して下さい!これを使いますから、簡単に出せますよ!」
俯いている静の目の前に太い浣腸器を見せる音羽。
「いゃーーそんな物使わないでーーーーー」
「自分で出せないでしょう?だからこれが必要なのですよ!」
「便秘では有りませんから、必要無いです!止めて下さい!」
「でもね!お嬢様が排泄されるのを見たいと、旦那様達がおっしゃるので、ここで出して頂けますか?」
「そんな事!変態の憲兵に見せたく有りません!もう充分辱めたでしょう?帰して下さい!いゃーーやめてーーそんなところを触らないでーー」指にクリームを浸けて肛門を触り始めたクレブス女医。
「キレイナコウモンダワネ!」
「うぅ、やめてーーーだめーー」静は尻を動かして指を避け様とするが、クレブス女医の指先が肛門に侵入する。
「あぅ、うぅ」顔を上に向けて嗚咽を発する静は、始めて侵入した指先に痛みを感じた。
指を肛門に入れて動かして馴染ませると、横で浣腸器を持って細谷中佐が待ち構えている。
目で合図すると浣腸器の先を近づける細谷中佐。
指をゆっくりと抜き取ると間髪を入れずに浣腸器の先を突き刺す。
「うぅーや、め、てー」唸る様な声と同時にポンプを押し込む中佐。
苦痛に「い、たいーやめてーーーだめーー」静は尻を動かして抜こうとするが、尻を加東に押さえられてどんどん牛乳が肛門から注入されていく。
二本目の浣腸器に牛乳が吸込まれて準備が行われて、一本目が終るのを待っている。
「どうだ!お腹が膨れてきたか?」右手を腹の下に入れて撫でる良夫。
「苦しいーーもうやめてーー」の声と同時に一本目の注入が終り浣腸器を抜き取ると、同時にクレブス女医が横から指で肛門を押さえて逆流を防いだ。
二本目の浣腸器と取替える細谷中佐は、目が血走って興奮を隠せない。

基地では小塚少将は「手紙を開封して読んで貰った方が良かったかも知れない!」と配達のオートバイを待ちかねて居る。
もう気持ちは誘拐犯の身代金の要求に違い無いと銀行にはお金を準備させていた。
手紙の開封と同時に助けに行ける様に準備をしている。
越智の両親が神戸から基地に向って車を走らせていた。
必ず誘拐犯は両親にお金を運ばせる要求をすると考えて居る小塚少将だった。
「後何分で来る!」
「少将!まだ半時間近くはかかると思います」
「そうか、いつもは近いと思っていたが、神戸の本局は遠いのだな!どの辺りから投函された手紙だったのだ!」
「はい神戸の遊郭の近くの郵便の様です」
「遊郭?犯人はその様な場所に潜伏しているのかも知れない!遊郭は人通りも多いので隠れるには絶好の場所だ!だが袋の鼠に成る場合も多い!地元の警察に出入りの人間を徹底的に調べる様に指示をして、誘拐犯と仲間を一網打尽にする様にしなさい」
小塚少将の命令で、半時間後には遊郭の出入りの人間は完全に取り調べを受ける事に成る。

外の動きを全く知らずに、尼御殿の地下では静が身体から大量の汗を噴き出して、二本目の浣腸に身体を震わせて、か細い声で「ゆるしてー、便所に行かせて下さい!お腹が痛い!」
ポンプを押し込む細谷中佐の顔も真剣で、静の腹から押し出す力の強さに驚き押し込む。
「うぅーうぅーーだめーーゆるしてーー」嗚咽の様に叫ぶ静の声をギロチン台の向こうに聞いて一層興奮する細谷中佐。
良夫もお尻の様子と、静の歪んだ顔を移動しながら何度も見て「美人の歪んだ表情は最高だ!」そう言って絶賛する。
もう言葉を発せられない程の膨満感に苦しむ静。
「もう少しだわ!」音羽が額の汗をハンカチで拭き取るが、もう花嫁姿の静は何処にも居ない。
文金高島田の髪は大きく乱れて、化粧も完璧にはげ落ちて殆ど素顔に近い。
長い髪が後頭部から下に垂れ下がり、頭頂部と前髪に僅かに文金高島田の面影を残しているのみだ。
いつの間にか、浣腸器と洗面器以外の物が静の頭の近くに移動している。
バリカン、ハサミ、刷毛、剃刀等が並べられて、次の恐怖が近づいているが、静にはそれが目に入らない程の苦痛が襲っている。
「駄目だな!もう入らない!」ポンプを押しながら限界だと言い始めた細谷中佐。
「ワタシニマカセテクダサイ」横から浣腸器を譲る様に言うクレブス女医。
額に汗を出しながら、場所を変わる細谷中佐。
「ヨシオ!オナカヲナゼテクダサイ!」クレブス女医が指示をして、良夫が「ここですか?」静のお腹に手を廻す。
「モウスコシシタマデ、ナゼテクダサイ!クリトリスのフキンマデオネガイシマス」
「ああーーああーーだめ!」の声と同時にポンプを押し込むクレブス女医。

糞射

 54-068
「うぅ、ぎゃー」頭を上に向けて大きな声を発した時、浣腸器の牛乳が全て静の肛門に飲み込まれた。
「モウイチド、オオゴエガデルワ」クレブス女医が浣腸器を加東に託して、変な物を白衣のポケットから取りだした。
「コレハ、アナルノセン!フンシャヲフセギマスノデ、コノコハスコシクルシミマス!マチムラサン!ソノトキニカキマゼテクダサイ!アナタノペニスデ!」
「えっ、私に糞が飛ぶのでは?」驚く様に言う町村大尉。
「ヒッシデシメテイマスカラ!ヨイトオモイマス!」
「成る程!膣を掻き混ぜると、一層締まるのですね!面白い!」
「私はそろそろ、準備に取りかかりますよ!」笑顔でギロチン台の向こうに行く良夫。
その時再び「ぎゃーー」と大きな声を出した静は頭を大きく上げていた。
肛門にコルクを押し込まれて、痛みで大きな声を出したのだ。
浣腸器を抜き取ると同時に差し込まれて、お腹の痛みと排泄したい気分が静を狂わせる。
「おねがいーーー便所にいかせてーー」言葉がスムーズに出せない。
白い背中に汗が噴き出す静。
町村大尉が浴衣を脱いで、褌を慌てて取り払うと既に逸物は勃起状態で、静のお尻の後ろに立つ。
右手で肛門のコルクの下に手を持って行くと、無毛の陰部を弄り始める。
「やめてーー便所!便所!おねがい、、おねがいします!」
額に汗を一杯噴き出して、良夫の顔を見て訴える様に言う静。
美人の苦しむ顔を見て一層喜ぶ良夫は「今からその長い髪を切って坊主にしてやるからな!」そう言って馬の尻尾の様に垂れ下がった長い黒髪を手で掴む。
「けだものーー」頭が上に引っ張られて、良夫の顔に投げかける言葉。
「うぅ、ああーーやめてーーーーやめてーーーーーだめーーやめてーー」町村の逸物が挿入されて、一層苦しみ始める静。
腰に力を入れると一層「ああーーああーーだめ!うごかさないでーーーいたいーーべんじょーーー」泣き叫ぶ静。
膣を掻き混ぜられて、一層苦しさが増してもう耐えられない状況に成っている。
「締まる、締まるぞ!良い感じだ!」町村大尉は静の膣が締まるので喜ぶが、静はもう痛みが腹の中で移動するので感じる事は無く苦痛のみに成っている。
「ああーーああーーだめ!」と頭を上げた時、良夫のハサミが馬の尻尾の部分を「ジョキ、ジョキ」と切り裂き始めた。
不気味な笑みを見せて切る姿は狂った男の姿そのものだった。
町村大尉がしばらく腰を動かしたが、我慢出来ずに射精をしたのはその時だった。
空気の抜けた風船の様に成った静のお腹、糞謝を我慢していたが掻き回されてもう我慢の限界に達していた。
町村が逸物を抜き取るのと、良夫が長い馬の尻尾の様な髪を切り取るのが同時で、町村大尉が右手で自分の逸物を持とうとした時、コルクに触ってしまい身を屈めた瞬間、町村大尉の額にコルクが勢い良く飛び出して直撃した。
「いたいーーーー」と行った瞬間、静の肛門から糞謝の直撃を浴びて「わーーあーーーー」の声が静から聞こえて、町村大尉も「助けてくれー」の声で顔から胸が糞と牛乳で信じられない形相に成った。
「はははー」思わず笑ってしまう細谷中佐。
その場の全員が爆笑に成って、ひとり泣きじゃくる静と長い髪を持って放心状態の良夫の姿が印象的だ。
一度出てしまった糞はもう止める事が出来ない。
最後の一滴まで絞り出す様に排泄してしまった静は、泣き止まずに涙に暮れるだけだった。

しばらくすると「いつまで泣いているの?お風呂に行くよ!」
三人の女が縄を外して、静を風呂に連れて行く準備に入った。
予定外の糞謝で汚れてしまった町村は額を押さえながら、風呂場にフリチンで走って行った。
「大尉の顔に当たって跳ね返って、身体に一杯糞が付いているよ!」
「本当よ!美人が台無しだわ!」綺麗に洗ってあげるよ!」
ギロチン台を外された静の頭は、長く垂れ下がっていた髪が無く成って纏まって、文金高島田の名残を残している。
「もうゆるしてー帰して貰えないナラ、一層殺して下さい!」
「そんなに投げやりに成らなくても、女の喜びを知ってここで生活するのも楽しいわよ!」
引きずられる様に、三人の女に風呂場に運ばれて行く静。

その時軍の看護婦米田が尼御殿に飛込んで来て「この店の中で怪しい人は居ませんか?」いきなり話した。
「例の手紙の主がこの店に居るのか?心当たり無いな!片山誰かその様な人居たか?」細谷中佐が良夫に尋ねる。
良夫は切り取った髪を綺麗に箱にしまい込み、ご満悦の表情で「この店の誰かが小塚少将に手紙を書いたのか?先ず面識が無いだろう?誰も居ないがな」
その時音羽が風呂場から一人戻って来て「もうあの子相当参っていますから、もう少しで自由に成ると思いますね!自殺も既に頭から消えていますよ!今髪を洗っていますが、肩より少し長い程度ですから、洗い易く成っていますね」
「これから、中佐にもう一度犯されながら、散髪してやりますよ!」良夫が嬉しそうに言う。
「米田さんも見学に?」音羽が米田の姿を見て尋ねた。
「店の従業員で小塚少将に手紙を送った人が居ると、調べに来たそうだ!」
「えっ、この店に間違い無いの?」
「この管内のポストに投函された様なのです!」
「私が疑っているのは吉司だったのですが、関係無い様で、、、、でもあの時間に投函したのなら、夕方集配に来る筈ですから考えられますね!近くの煙草屋は電報も扱っていますよ!」
「何!誰かその電報扱いの煙草屋に聞きに行かせ様!」
「いいえ、私が行って来ます!」音羽が自分から進んで尋ねに向う事に成って出て行った。

守秘義務で電報の内容は教えられないのを、お金を渡して聞こうとする音羽。
しかし、昼間の受付の人は既に帰って居ない。
吉司が電報を打った事実も確認出来ないが、昼ごろから夕方迄二通の電報が打たれた事実は掴んだが誰かは特定出来ない。
昼間の受付をした女性に連絡が取れたら、連絡をする事で店を後にした音羽は、吉司の可能性が高く成ったと、ポストを見ながら店に戻って行った。

危機

 54-069
店に戻ると吉司が呼び出されて問い詰められ始めていた。
「吉司!昼に煙草を買いに行って電報を打ったでしょう?」音羽が問い詰める様に言った。
「僕が誰に電報を打つのですか?お袋は有馬温泉の仲居をしていますが、他に身寄りは誰も居ません」
「陸軍岩岡基地の小塚少将宛てで!」
「その様な雲の上の方は存じません!何を送ったと言われるのですか?」
「娘危篤!手紙読まれたしって送ったでしょう?」米田が言うと、一瞬顔色を変えたが吉司は開き直って「それ何ですか?私は独身ですし、娘危篤って意味不明でしょう?」
「一筋縄では話しませんよ!」音羽が決めつけて言った。
「だって僕には身に覚えの無い話しです!」
良夫は従業員に耳打ちして、良夫の部屋を捜す様に指示をしていた。
その時身体を洗い終った静が連れられて風呂から戻って来た。
その姿を見て吉司は、相当責められてしまったと感じていた。
股間が少し痛いのか、歩き方がぎこちない。
音羽は静が吉司の知り合いでは?と二人の動きに目を光らせていたが、全く面識が無さそうで、目も合わせる気配が無かった。
良夫に耳打ちでその事を告げる音羽、すると良夫が「そこに立たせて吉司に見学させてやれ、本当に電報を打つ程の仲ならこれから耐えられないだろう?」
三浦が吉司を立たせて柱に軽く縛り付けた。
「濡れ衣です!私には何の事か判りません!」訴える吉司。
「あっ、いゃーやめてー」暴れる静の身体を再びギロチン台に挟もうとしている女達。
先程とは反対に仰向けにギロチン台に挟み込むと、両手と首が固定されてしまった。
下半身は投げ出した状態に成って、同じ様に革のベルトを腹に巻付けられている。
その時吉司の部屋を調べていた男が戻って来ると、紙切れを持って良夫の処に向う。
その紙切れを見て良夫が吉司の処に向うと「これは何だ?遊女の事を何故書いて持って居る?」
「それは遊女の特徴を覚える為で、食事を持って行った時に話しをすると和むからです!」
「全員の事は書いて無い様だが?」
「少し問題の有る女性だけ書きました!」中々上手に切り抜ける吉司。
その時「御主人!遊郭の外に警察が沢山居て、客を調べている様です!今夜は客が少ない様です」と伝えに来た。
「警察が遊郭の外で尋問しているのか?」
「はい、その様です」
「強盗か犯罪者が逃げているのだな!」
「その様ですが、今夜の尋問は厳しい様で、予約の客も断って来ました」
「そうか、それなら遊女も暇だろう?珠子を地下に連れて来い!」
そう言うと三浦達に指示をして隣の部屋から診察台を運び入れて、ギロチン台の横に並べて置く様に指示をした。
「吉司!このメモ書きと電報、手紙は何か関係が有るのだろう?お前の好きな珠子がどう成っても構わないのか?お嬢様の代わりに先にクレブス先生の実験台に成って貰うぞ!」
「彼女は関係有りません!それにそのメモは私の遊女さんを覚える為の書き置きです!他意は有りません!信じて下さい!」
「そこで二人の女の喜びの声を聞いて考える事だな!」
腰を再び吊り上げられて足首が左右に広げられて、同じ様に吊り上げられる静。
再び浴衣を脱ぎ捨てて、静の股間に入る細谷中佐。
いつの間にか静の口には木に布を巻付けた猿轡が咥えさせられて、後頭部で結ばれていた。
「つるつるのおさねが綺麗だぞ!」腰を屈めると早速長い舌を出して、舐め始める細谷中佐。
横に診察台が並べられて、珠子が連れて来られて「長襦袢を脱いで上がりなさい」音羽に命じられて長襦袢を脱ぎ始める珠子。
縛られて居る吉司の姿を少し見たが、逆らう事は無く長襦袢を床に滑らせると、光る頭を診察台に横たえるまで時間はかからなかった。
珠子は自分が逆らうと、吉司に何か恐ろしい事が起ると思い指示に素直に従った。
「ここに手を載せなさい、足はここよ!」
両手を直ぐに拘束されて、両足も膝を金具に固定されると「コレヲアタマニカブラセテ」クレブス女医がつるつるの珠子の頭に電気の線が沢山着いたバンドの様に成った物を被る様に指示をした。
横には大きな機械が置かれて、電線の様な物が繋がれている。
スイッチを入れるクレブス女医は、画面に信号の様な物が映し出されるのを確認すると、ワゴンに載せてペニスの様な物を数個載せて持って来た。
「イマカラジッケンヲハジメマス!コノコニ、ナガサフトサシンドウノコトナルモノヲクワエサセマス!」
珠子が感じる時を記録する道具の様で、本当は静で実験予定だった様だ。
静の頭がつるつるに成ったら行う予定の実験が早く成った様だ。
「珠子さんにその様な実験をするのは辞めて下さい」吉司が心配して叫ぶと「詳しく話せば辞めるがな!」
珠子を連れて来た加東が「御主人!珠子の部屋にこの様な物が隠されていました」そう言うと良夫に手渡す。
男性用の服と帽子を見て「これは何だ!逃げる準備か?」珠子の目の前に見せる良夫。
「良夫!お前が珠子を逃がす為に渡したのか?」そう言うといきなり頬に平手打ちをした。
「お前の好きな珠子が狂うのをよく見るのだな!先生始めて下さい」
そう言う横では静が細谷中佐に陰部を徹底的に舐められて、指で弄くられ、乳房を吸われて揉まれている。
猿轡で声はかき消され、ギロチン台の向こうに成っているので、表情は見えていない。
クレブス女医が注射を珠子の腕にすると「スグニキクカラ、ハジメマス」
「やめてくいれーー」吉司が騒ぐと、良夫が吉司の側に行くと「お前が電報を打ったのか?」と尋ねる。
「知りません!私は関係有りません!」と決して話さない吉司。
吉司には珠子の身の危険も気に成るが、この連中を葬り去るには、今自白して全てを話す事は自分の命も亡く成るが、取り逃がしてしまう恐れが有るので、絶対に口には出せない。
今目の前で犯されている越智静の姿には、目を覆う事も致し方無いと心に決めていた。
寧ろ悲惨な方が、小塚少将達が乗り込んで来た時、罪は重く成ると考えている。
大きく股間が開かれて、珠子の無毛の陰部が明かりに照らされ吉司の目に入る。



 

女陰炎上

 54-070
「ヨネダサン、コレデソチラノコノクリトリスヲ、ソロソロシバッテモラエマスカ?」
クレブス女医が絹糸より少し太い糸を米田看護婦に見せて言った。
「えっ、これで縛るのですか?豆を?」驚く米田に「ホソヤサンガソウニュウスルマエニ、シバッテクダサイ!イキッパナシニシテカラ、ゴシュジンガカリアゲマス!」
「惨い!処女だった女性にそこまでするのですか?」驚く米田だが、この場の男達も女も賛成の様で何も言わない。
「好き者にするには奈落の底に落すのが一番ですよ!マン毛を剃られて、頭も剃られて落胆しても身体が許さない様に成れば、仕事をしますからね!遊女の身体にする為には一番です!」良夫が決めつけた様に言うと、クレブス女医は金属で作られた男のペニス型の一番小さな物を手に持って、珠子の股間に入る。
金属のペニスには振動を発する物が入っているのか?コードが伸びて頭の横の機械に接続されていた。
「ゴシュジンガソリオワッタラ、ソノコニモコレヲツカイマショウ」
「あぅ、うぅ」と声を出した珠子。
今まで何も言わずに我慢をして、吉司を助け様としていた珠子も金属のペニス状の道具を膣に挿入されて声が出た。

直ぐ横では静の身体を細谷中佐と米田看護師、音羽と加東が加わって舐める!舐める!胸からつま先まで徹底している。
薬の影響も続いているので、絶えず嗚咽が出ているのだが猿轡でかき消されている。
良夫が散髪屋の髭剃りの様に静の頭の処に椅子を置いて座っても、静は陶酔の中で目を閉じている。
俯せの時とは異なって、頭全体が少し上に上がっているが、静は全く気に成らない様だ。
今、三浦の縄操作で身体が水平では無く、身体下がって米田達が舐めている。
音羽は集中して左右の乳首、細谷中佐は陰部専門、加東が身体全体だ。

「ああーーああーああー」急に声が大きく成り身体を大きく動かし始めた珠子。
「おい!このまま責められると狂うかも知れないぞ!」町村大尉が吉司に言うが、吉司は同じく「私には身に覚えの無い事です」と答えるだけ。
二番目の太さの金属のペニスは、先が大きく歪みゴムが着けて在った。
そのペニスが挿入されて、珠子が大きな声を発し始めて驚いた。
「Gスポットノアジハイカガカナ?」
「ああーああーーいくーーいくわーこわいーーだめーーだめー」一層刺激を受けて大きな声の珠子。
目を閉じて耐えている吉司だが、この声に反応しているのは細谷中佐達で「片山!準備はまだか?俺はもう入れたいぞ!」と言い始めた。
「洗面器が届いたら始め様!」嬉しそうに静の長い黒髪を触って楽しんでいる良夫。
馬の尻尾の様な長い髪を切り取っても、まだ背中に垂れている黒髪に喜びを感じる良夫。

その頃陸軍の基地に待ちに待った郵便のオートバイが到着。
小塚少将自ら職務室を出て玄関に出迎えると「ご苦労だった!予定より十分早く到着したな!」そう言って配達員を労うと、郵便を受け取り「中々の文字だ!悪戯では無いな!」脅迫状だと思っているので、犯人の分析から始める小塚少将。
身代金は幾らなのだと思うが、手紙の分厚さに違和感で封を切った。
読み始める小塚少将の顔から、血の気が引いていくのが手に取る様に判る。
「閣下!どうされました?身代金が多いのですか?」驚いて尋ねる部下の安東中佐。
読み終えるとしばらく考えて「緊急に重要な者を集めてくれ!それから柳田軍医と看護婦、ドイト人を即刻捕えよ!」
「でもドイツ人は、、、」
「命令だ!即刻問答無用で逮捕して牢獄に放り込め!一切連絡をさせるな!」
「は、はい!」少将の恐い顔に震え上がる中佐は、即刻部下を呼んで命令を下した。
小塚少将は安東中佐だけに事の顛末を伝えて、精鋭部隊を連れて尼御殿に向う様に指示した。
会議では細谷中佐以下事件の関係者を全員逮捕する事を伝えて、詳しい事件の内容は伝えなかった。
到底話せる内容では無く、細谷中佐達が権力を使って一般人を処刑、強姦、略奪を繰り返していたと説明した。
金子市議の殺害、尾上恭子、松木美子と新々日報の依田の事件も偽装だったと説明、それ以外にも多数の事件を私利私欲の為に行っていた。
隠れ蓑に遊郭の尼御殿の片山と云う男と結託しているらしい。
この片山良夫は、遊郭華御殿の主人を裏切って殺して乗っ取った様だ。
私に宛てた手紙を書いたのは、その華御殿の主人熊倉次郎さんの唯一残ったご子息で、伊藤吉司君だと説明した。
家族は全員細谷中佐達に殺されたが、伊藤吉司君は熊倉次郎さんの妾の子供だったが、数年前に母が別れて居たので助かった様だと話した。
「陸軍岩岡基地の恥だ!関係者全員逮捕して、即刻斬首!」小塚少将は幹部を集めてこの様に述べていた。
安東中佐はこの会議には出席せずに、小塚少将の指示を受けて既に部下を従えて尼御殿に向っていた。
遊郭を監視している警察に、今夜の遊郭は閉鎖して猫の子一匹出すな!の指示が出ていた。
尼御殿に乗り込み逮捕の指示が出せなかったのは、既に静達が彼等の生け贄にされている可能性が高いので、世間に内密で救い出す事にしたからだった。

その様な事は全く知らない地下の連中は、今絶頂の極みで「準備が整った豆を縛っても良いぞ!」
特殊な縛り方で、小さな輪を糸で作ると静のクリトリスに被せる様にはめ込む前田。
舐め尽くされて放心状態の静が「あぅーーーー」と急に目を見開いて身体を硬直させた。
糸で縛られたクリトリスを軽く引っ張り腰が動くと、待っていましたと細谷中佐が浴衣を脱ぎ捨てて、股間に入ると早速自分の逸物を静の大陰唇に擦りつけて、流れ出した愛液に載せて亀頭を膣口にゆっくりと挿入した。
「ああーあぅ」猿轡の中で大きな声が出ている静。
挿入の刺激とクリトリスへの過激な刺激は、痙攣を起こす程感じ始める。
良夫はハサミを手に、左手で静の髪を持つと「ジョキ、ジョキ」とハサミを入れ始めて、不気味な笑みを浮かべていた。

切られた美髪

  54-071
下から突き上げる様に入れられた細谷中佐のまら、上に引っ張られているクリトリス、吸われる乳房。
大きく開いて、これ以上広げられない足。
「ああー、ああー」「ああーああー」目が虚ろに成って嗚咽を吐く静。
処女を失ってから数時間後とは思えない乱れ様なのは、身体だけでは無い。
自慢の髪も既に良夫の手で短く切り刻まれて床に大きく散乱して、足の踏み場も無い状態に成っている。
静の頭は短く切られて少女のおかっぱ頭の様に成っている。
横の台にはバリカンが置かれて、そのおかっぱ頭を刈り上げ様として、良夫がハサミを置いてバリカンを手に持った時「御主人!何か遊郭の外が変です!」と駆け込んで来た桐谷。
その声に「何だ!」細谷中佐が突然振り返って尋ねた。
「遊郭への客の入場が禁止に成りました」
吉司はその様子に、軍が到着したのか?と安堵の色を見せた。
珠子は既に失神して動かない状態に成って居る様だ。
クレブス女医はコーヒーを飲んで、再び珠子が気づくのを待っている様子。
バリカンで刈り上げる予定が中断に成って、良夫は桐谷と一緒に地下室を出て行く。
白い下腹に射精、白い物を残して、細谷中佐は静から離れて風呂場に向って行った。
音羽が「何か変だわね!遊郭への客の入場禁止って?」そう言うと自身も地下を出て行く。
大きく足を広げて放置された静の股間は、先程迄細谷中佐に遊ばれていた部分が赤く染まっている。
米田は糸を外してクリトリスを元に戻してから、自分も気に成って地下室を出て行った。

良夫は急いで遊郭の木戸の処に行った。
遊郭の中は閑散として客が極端に少なく、良夫を見つけてチンピラが挨拶をした。
「何か有ったのか?」
「警察が入場を規制していますね!犯罪者が居るので捜していると言いましたよ!」
「犯罪者が遊郭に入っていると云う事か?」
「極悪人が客として紛れ込んでいるので、後程軍が来て各遊郭を調べるそうです」
「憲兵が来るのか?」
「その様ですね!どの様な悪なのでしょうね?憲兵が来るまで警察に逮捕させないのですから、極悪人ですよ!旦那さんの店にはその様な奴は居ませんよね!お金持ちの上客ですからね!」そう言って微笑む。
良夫は直ぐに戻ると「今夜は中止だ!軍の調査が有るかも知れない!」地下に連絡すると、直ぐに女達を牢に閉じ込めて隔離しろと命じた。
「どうしたのだ?」細谷中佐が風呂から戻って来て尋ねた。
「憲兵がもう直ぐ極悪人の検挙に来る様です!客に紛れ込んで居る様で入場が禁止に成っています」
「何!俺には連絡は入っていない!」
「中佐は地下にいらっしゃったので、連絡出来ないでしょう?」
「部下はその辺りで遊んで居るから、連絡は、、、、怠けているな!」
町村大尉を呼んで数名の部下と連絡をする様に指示をした。
基地の柳田軍医に連絡をしたが、連絡が出来ませんと言われた。
「手が離せない用事で電話に出られないらしい」
「私が部下を捜してきます」町村大尉が尼御殿から出て部下を捜しに行った。

数軒の遊郭を探しに行くと、二人の憲兵隊が客に紛れ込んで遊んで居たが、他は遊郭の外で遊んでいると聞いて木戸に向うが、出る事が出来ない。
(自分は憲兵隊の町村大尉)だと口に出そうに成ったが、今は誘拐事件を追っている身、迂闊な事は言えないと引き返した。
だが河の向こうには異常な人数の警察が居て、遊郭を出る人は厳重に調べられていた。
(これは相当な大物だな!)独り言を言いながら、尼御殿に戻って行った。

地下ではクレブス女医が麻酔を注射して、珠子と静に長襦袢を着せて座敷牢の奥に閉じ込めて扉を閉めると、奥に部屋が在る様には見えない隠し部屋に変わった。
吉司は結局最後まで口を割らなかったので、疑惑が残っていたが同じく眠らされて牢に放り込まれて、後日に詰問する事に成った。
「ダンネンダッタ!モウスコシデフタリトモ!SEXドールニナッタノニ!」クレブス女医が残念そうに言った。
「俺は憲兵に見つかると困るので、何処かに隠れて居た方が良いな!」
「吉司の部屋が空いていますから、しばらくそこに隠れて居て下さい」
憲兵が遊郭に来たら連絡を貰える様にチンピラに伝えると、町村大尉と細谷中佐は吉司の部屋に隠れる事に成った。
米田とクレブス女医は女性だから、関係が無いだろうと安心していた。

二十分後、チンピラがもの凄い勢いで走り込んで来て「三十人以上の憲兵が来たよ!銃を持っている!きっと凶悪犯だ!」そう話してチンピラが店を出様とした時「岩岡の憲兵隊だ!家宅捜査をする!」と入り口に聞こえた。
チンピラの話と同時に急いで吉司の部屋に向う二人。
「経営者は誰だ!確か片山良夫だが!」安東中佐が尋ねる。
「何でございましょう?私が主の片山良夫ですが?」と暖簾をくぐって出て来ると「逮捕しろ!」の命令で憲兵が直ぐさま良夫を捕えると、後ろ手に縄をかけた。
「何をなさるのですか?私はここの主ですよ!極悪な犯罪者は当店には居りません」
「ここに伊藤吉司と云う若者が居るだろう?ここへ連れて来なさい!」
「その様な者は、、、」
「お前は黙れ!」近づく良夫を押し倒す安東中佐。
驚いて倒れ込んで起き上がる良夫はこの時、唯ならぬ空気を感じていた。
「全員手分けして捜せ!全員向こうに集めろ!女も客も全てだ!一人も逃がすな!」
この時、良夫は電報の主が吉司で、手紙が小塚少将に届いたのだと確信していた。
内容がどの様な物なのか判らないが、少なくとも吉司は珠子を助け出そうとしていた事は確かだと思った。
まだこの時点では、小塚少将のご子息の嫁を自分達が誘拐した罪だとは思っていなかった。
しばらくして数人の客が自分から、玄関の間に出て来た。

裏切り

 54-072
集めた客と従業員、遊女に名前を尋ねて調べる安東中佐。
「この中に伊藤吉司は居ないのか?」大きな声で尋ねている最中にも、次々と遊女と下働きの女が憲兵の捜索で集まって来た。
長襦袢でつるつるの頭をしているので遊女だと直ぐに判る。
その時、音羽達とクレブス女医が憲兵に連れられて来ると「その女に縄を!」直ぐに指示をした。
「ナニヲスルノデスカ!ワタシハドイツノイシャデス!」そう言って怒るが憲兵はクレブス女医を後ろ手に縛って、隣の部屋に連れて行く。
「今から名前を呼ぶのでこの場所に居たら、手を上げろ!解放するので安心して良いぞ!」
「杉田美登里、金子珠子、尾上恭子」と言った時、恭子が手を上げて立ち上がった。
憲兵が恭子を隣の部屋に連れて行くと再び「大野智子、土井明子、松木美子」その時美子が手を上げて「松木美子です」とか細い声で言った。
「後藤佐代!」同じく佐代も立ち上がって返事をした。
「次は音羽正子!」と言うと手を上げる音羽。
「逮捕!連れて行け!」部下に命ずるが反対側の部屋に連れて行かれた。
「えっ」驚きの声を上げて部屋を連れ出された音羽。
「前田マサ、加東フミ、田中とみ」呼んでも躊躇って手を上げない二人だったが、安東中佐が「今呼ばれた者の命は助かるぞ!三浦、桐谷!も居ないのか?」
前田マサと加東フミは慌てて手を上げると、憲兵に隣の部屋に連れて行かれた。
「三浦と桐谷、伊藤吉司は居ないのか?杉田美登里、金子珠子、大野智子、土井明子は居ないのか?」
客の身元が判ると、憲兵は直ぐに解放して店を出て行かせた。
残った従業員に「今尋ねた者は何処に居る?」
恐る恐る芳田貞子が「地下室だと思いますだ!」と教えた。
いつの間にか良夫は玄関先から、別の場所に連れて行かれて居なく成ったので安心して言った様だ。
「地下室が在るのか?憲兵を案内して貰えるか?」
数人の憲兵を案内して芳田が地下の秘密の入り口に案内した。
普段は簡単に入れるが、緊急時には入り口は完全に判らない様に箪笥が置かれていた。
「この箪笥は動きます!」と言うと憲兵数人が動かして、地下の入り口を発見した。
すると全員が銃を手に持って地下への階段を降りて行った。
「何だ?この設備は?」
「遊女を拷問するのか?」
床一面に静の髪の毛を見つけて「誰か新しい遊女が連れて来られたのか?」そう言いながら、奥へと進んでいくと格子の部屋が在る。
「誰か居るのか?」
「はーい!お客さんですか?今夜は寂しい夜かと思っていたのよ!」奥から声が聞こえて居る。
「鍵が在るので、ここから奥には行けません!」
「銃で鍵を壊せ!」
「バキューン!」と大きな音が響くと鍵が吹っ飛んで、扉が開くと奥に向って進む。
「銃を持っているから、気を付けろ!」
「細谷中佐と町村大尉は生け捕りにするのだ!」
「越智さん!伊藤吉司君!」呼びかけるが返事は無い。
二人とも睡眠薬で眠らされているので、返事も出来ない状況だ。
遊女が三人恐そうに身を潜めて座敷牢の隅かたまっている。
全員坊主頭の美人で薬物の中毒だと判るので、先程居なかった遊女にされた女だと見当が出来た。
「土井明子か?」「杉田美登里?」「大野智子?」それどれ頷いたので、身柄を確保して地下室を出た。
「安東中佐殿!伊藤吉司さん、金子珠子、越智さんの姿は地下室には見当たりませんでした!」
「他の連中も見つからないのか?従業員の部屋も調べたのか?」
「ここに集まっているので、調べていません!」
「直ぐに案内して貰って調べろ!」
二組に分れて再び捜索に向う憲兵隊。

その頃吉司の部屋に隠れて居る細谷中佐と町村大尉は、銃声を聞いて「誰か殺されたのか?極悪犯がこの尼御殿に居たのだな」
「その様ですね!もう直ぐ憲兵隊が引き上げるでしょう!そうすれば呼びに来ると思います!」
「この様な狭い部屋に暗がりで居るのは耐えられん!」
「でも中佐殿、我々がここで見つかると軍法会議に送られますよ!」
「そうだな!もう少し我慢するか!」
そう言って横に成った時、直ぐに扉が開いて「おおー憲兵は帰ったか?」と起き上がった時、電気が灯されて銃口が二人を狙っていた。
「細谷中佐殿と町村大尉殿ですね!同行願います!」憲兵に言われて「、、、、、」唖然とした。
直ぐに連行されて玄関の間に連れて行かれる二人。
「よし!小塚少将閣下に連絡をして来い!」
「安東!我々の罪は捜索をサボって遊郭で遊んだ事か?」細谷中佐が尋ねる。
「柳田軍医が全て自供しました!誘拐を企んだ罪は打ち首ですよ!」
「、、、、、柳田軍医が、、、、」言葉を失う二人。
「伊藤吉司君と金子珠子さん、そして越智静さんは何処に隠した?」
「私はその様な人は知らない!柳田軍曹が何を言ったか知らない!誘拐上官のご子息の嫁を、誘拐する事は無い!」
その時「女の一人が自白しました!案内するそうです!」
音羽は自分が助かりたい為に憲兵に交渉を持ちかけたのだ。
土井明子達は直ぐに病院に運ばれて、他の遊女と使用人は解放された。

音羽の案内で再び地下に向う安東中佐達、良夫と細谷中佐、町村大尉は軍の異なるトラックに乗せられて、陸軍基地に向った。
クレブス女医、加東、前田、米田の四人も別のトラックに乗せられて基地に移送された。
地下に行くと音羽は自分が助かりたいので、秘密の通路を安東達に教えて奥に導いた。
驚いたのは三浦と桐谷で、銃口を向けられて抵抗も無く逮捕された。
牢獄に三人が眠る様に倒れているのを発見すると「麻酔薬で眠らされているだけよ!一時間程で目が覚めるわ!」と説明した。
「ご苦労だった!この女も連れて行け!」安東中佐の命令に約束が違うと怒る音羽。

幸せ?

54-073
夜中に成って神戸市内の病院で目覚めた伊藤吉司は、目覚めると同時に珠子の容体を尋ねた。
病室には安東中佐が事情を聞く為に待機していて、吉司に「手紙をありがとう!小塚少将閣下も御礼を申していました!唯自分の部下が信じられない事件を起こし誠に申し訳無いと詫びられています。金子珠子さんも別の部屋でまだ眠られて居ますが、大丈夫だとの報告が来ています」
安心した吉司は色々な事を安東中佐に告げたが、静が受けた性的な責めを敢えて話さなかった。
「越智酒造のお嬢様は?」
「まだお休みですが、ご両親は坊主にされなかったので良かったと安堵されていました」
「尼御殿はどの様に成るのでしょう?」
「小塚少将が今後の事は色々と決められますが、元の持ち主に返却されるでしょう」
「父はもう殺されて居ませんが?」
「ご子息の吉司さんに返却されると思います。遊郭には働かなければ生活出来ない女も多勢居ますから、伊藤さんの手腕にかかっていますよ!」笑顔で吉司の肩を叩いた。
しばらくの間、詳しい事件の真相を聞いて安東中佐は病室を後にした。
吉司は病室を出ると珠子の病室を捜す、天涯孤独の珠子には誰も面会者は居ない筈だ寂しい思いをしている。
病室を見つけると看護婦に「気が付きましたか?」と尋ねて飛込む。
「珠子!大丈夫か?」半分泣きながらベッドに駈け寄ると、いきなり「吉司さん!お父さんもお母さんもあの中佐に殺されたのでしょう?」と尋ねた。
「知っていたのか?」そう言いながら抱きしめると「知っていたけれど、言えなかった!認めたく無かった!」そう言って吉司の胸に抱きつきながら泣いていた。
もう直ぐ夜明けが近づいていた。

美容室に潜入していた田中とめも翌日逮捕されて、事件の全容は厳しい憲兵の取り調べに意外と簡単に喋る良夫。
自分の夢は達成されたと、半ば満足感さえ漂わせていた。
反対に細谷中佐は、良夫にそそのかされたと自分の意志では無かったと何度も言ったが、小塚少将は「お前の所行は全て伊藤吉司が書き記している。言い逃れは出来ない!それに仲間の看護婦達もお前の悪行を述べていた!」と強い口調で言った。

全ての取り調べを終えて、数日後小塚少将は越智賢三を尋ねて、自分は責任を取って退任するが、お嬢様さえ宜しければ五郎と結婚して貰えないだろうか?と投げかけた。
自分の部下の悪行で大変な事に成った孫娘を、責任を取った形で息子の嫁に改めて欲しいと告げたのだ。
涙を流しながら「あの様な傷物の孫娘を、、、、、、」言葉を詰まらせる賢三。
「息子も承知で静さんを嫁に欲しいと申しています。駄目でしょうか?」
小塚少将は傷物に成った越智静を気遣って、息子五郎を説き伏せたのだ。
辞退する賢三を、自分の部下が起こした事件の責任は自分に有るとの固い信念で、賢三を説得する。
話しが終ってしばらく考えて、静の気分が収まるまで少しの猶予を頂きたいと告げた賢三。
今回の事件で寝込んでしまった鈴木とめと母親の久。

一ヶ月後尼御殿は新しい主人を迎えて再開した。
風呂焚きをしていた伊藤吉司が軍の援助も頂いて、元の様に尼と普通の遊女を抱えて華御殿として再開した。
吉司の側には珠子が寄り添い、近い将来夫婦と成って遊郭の運営を行う様だ。
吉司は尼でそのまま仕事をするならそれでも良いと、遊女達に告げると「これの方が楽なのよ!」と数人の遊女から返事が返ってきたのだ。

鈴木とめの容体が良く成った頃、静にも大きな変化が起っていた。
小塚少将の息子さんと結婚したいと言い始めたのだ。
それは細谷中佐達が軍法会議で、斬首が決まった知らせが届いた時だった。
自分の処女を奪った難い男の処分が決まった事が、切っ掛けだったのか?
良夫達事件に関わった他の者達は、発表も無い状態で斬首に成っていた。
全ての処分が行われると、小塚少将は退任して息子の五郎と静の結婚式は、小さな神社で人知れず行われた。
改めて見た静の美しさは、色気も備わって五郎の心を魅了した。
新婚旅行に向う二人、盛大な挙式では無かったが、二人は有馬温泉に向う。
有馬温泉で二泊すると、その後は東京の新居に向う予定だ。
東京に行けば噂も消えて、二人は幸せに他人からの干渉の噂も無く生活出来ると思っている。
「お嬢様、宜しゅうございました」とめは事件とその後の静の決断を喜んでいた。

だがその静の思いは少し違っていた。
細谷中佐に犯されて、散々遊ばれて女の性が目覚めていたのだ。
約二ヶ月男の物が恋しく成って我慢が出来なく成っていた。
結婚が出来る幸せとは別に、あの快感が忘れられなく成っていた。
有馬温泉に到着すると直ぐに五郎に抱きついて「好きよ!大好きなの!」そう言って唇を自分から奪う。
五郎も清楚な静の容姿からは信じられない態度に最初は戸惑った。
ヨーロッパで遊んだ経験から初心な静をゆっくりと自分好みにと考えていた。
それが全く異なり積極的な姿に驚きながらも興奮する。
口づけが終ると静は「お願いが有るのです!聞いて貰えますか?」と切り出した。
「何?」怪訝な顔で尋ねると「私実は毛深いの、あそこの毛を剃ってから契りたいの、良いでしょう?」と言い始めた。
「ヨーロッパでは女性は陰毛を剃る習慣が有るのですよ!宗教的な事も有るのですが?静さんもその様な考えなのですね!悪魔が住んでいると言われていますからね」そう言って驚かない五郎。
しばらくして室内に「ジョリ、ジョリ」「ジョリ、ジョリ」の音が聞こえて、燃え上がる静。
「多いですね!」笑顔を見せながら黒く盛り上がった陰毛を剃る五郎。
静は自分の性欲を満たす為に、その後は性交の度に五郎にお強請りをした。
燃える静の姿に興奮して抱きつく五郎は、その後も幸せな新婚生活を送った。
世の中は徐々に戦争に突入する時代へと進んで行くが、二人は平和な生活を過した。

吉司の遊郭も珠子と二人三脚で繁盛して、子供が産まれたのは翌年で、珠子と静は殆ど同時期に女の子を産んだ。
太平洋戦争勃発までのしばらくの時間を平和に過していた。


                    完

                     2019.01.29

新落華の宴

新落華の宴

昭和初期から始まる物語で、軍人が日本を掌握していた時代、遊郭に勤める片山良夫。 新たに建設される基地には秘密が有った。 良夫は幼い時の体験から変な性癖が有り、その性癖を利用して自分の理想の遊郭を作りあげようと考えて居たが、資金が無く時間だけが過ぎて行った。 新しく建設される基地の下見に来た軍人三人に目を付けて自分の理想を話す。 夢が理想に向かって進み始めるか?基地の秘密と良夫の夢が合致するのか? 自分の夢の実現には、主人も平気で裏切る良夫は遊郭尼御殿の主に成り、次々淑女を尼に仕立てて稼ぎ始める。 長編、新落華の宴の始まりです!

  • 小説
  • 長編
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