母になった友達

ずっと仲のよかった幼なじみの女の子。

大学を卒業し就職をしてしばらく経った頃、彼女は当時付き合っとった彼氏との子供を授かった。

二人は結婚した。

産まれた子供も今では反抗期にさしかかり対応が大変らしい。

子を産んで、彼女は変わった。
変わったというのは語弊があるのかもしれん。
彼女が子供を授かったらこうなると、昔から予想しとった感覚がある。

独身の頃、彼女は、短気でもなければ人に対して怒りを顕にするタイプでもなかったのに、人前で子供を叱るようになった。

本人も「私は人が変わったなー」と笑っとった。

それだけ、子供ってのは女性の感情を簡単に揺り動かす存在なんやなーと思った。同時に、突き動かす存在でもあるんやと。


子供を望まん私には一生体感することはないやろうその感覚。責任感。優しい気持ち。

子供を育てる世の中のお母さんに、尊敬の念を抱く。

母になった友達

母になった友達

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-12-12

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