「恋ってものは、難しいなぁ」こう口にしたのは初めてだった。
恋、辞書で引いても恋愛感情など、さまざまな憶測が飛び交っているが、多分正解なんてものは存在しないんだろう。
高校生にあがり、新生活が始まると思いこんでいたがそこまで中学とは変わらない。
普通の授業をして、普通の昼食をとり。それが人生において重要だということ。そうずっと思ってた。
相手に合わせて機嫌を取る。それだけで十分。
中学の頃、彼女ができて、その子は破天荒で全部を笑い飛ばして生きている人だ。なぜ僕は付き合っているのかさえ分からなかった
普通の中学生活を終え高校に入った。彼女は交通事故で亡くなった。
彼女は破天荒だ。朝の冷たい風が肌を刺す、目からは大粒の涙。
「恋ってものは、難しいなぁ」そう口にすることで自分の感情を抑えてる。と思う。
多分正解はないのだろう。
ただ彼女が死んだことだけが頭の中でかき乱している。
そのまま自分の家に帰る途中。私はマンションの屋上に行き、彼女のところに行こうとする。

恋については大事にしていってほしいです

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-12-02

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted