君の残したあの約束

世界を巻き戻せるなら
君の背を送ったあの瞬間へ
必ずなんて約束はいいから
ただ笑って 抱き寄せて


だいたい何だよ 君はこっちなんて見てなくて
一人空回り

そんな緩んだ頬 あの子に見せて
抱いたんでしょ もう分かってる

自慢話は早く切り上げて
この深い傷が叫び出す前に

世界を巻き戻せるなら
君の背を送ったあの場所へ
名前なんてどうでも良かった
隣に立って 祈るだけ


どうせ変でしょ 君の顔を見なくてすむように
伸ばし過ぎた前髪

帰る場所は決まってるんだから
泣かないよ いつも通り

うんときつく結んだ左手
この包帯がほどけちゃう前に

世界を巻き戻せるなら
君の背を送ったあの瞬間へ
繋ぎ留められる幻に
刻みつけるような キスをしたかった


君が大切にしてたものは 一つ残らず 
この二つの手で守ってみせる
君の腕の中にいた あの小さな子どもは
今日からきっと大人になる


もし世界を巻き戻しても
君の背をもう一度見送るだけ
守れない約束だと ほんとは知ってた
行かないで、スキ やっぱり言えないよ 


今夜 あの店で待ってる
隣の席はもちろん空けてあるから
何時までも 
現れない君の笑顔を かき集めた君の面影を 
絶対許さない

君の残したあの約束

君の残したあの約束

歌詞。 守られないある約束について。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-11-26

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