百人十色
道化モノを演じる僕は
どこか胡散臭くて
トボケた会話の中
流行りの歌を知らない僕を
君は「損してる」なんて責めた
百人十色な世の中で
ごちゃごちゃで充分
自分の色を見つけたいんだ、って
あの台詞は本気のつもりだったのに
噛み合わない空間の中で
他に何を言えばヨカッタの?
僕は塗り潰すよ 明日を
半端モノの行く末は
勿論ソコくらいしかなくて
宙を見据えながら
いつも変わらない僕の言い草を
君は「頑固だ」なんて笑った
百人十色な世の中で
めちゃくちゃで上等
自分の色を見つけたんだ、って
冗談にしか聞こえなかったんだね
デコボコな僕らの溝を
埋めることなんて考えもしない
僕は塗り潰した 未来を
百人十色な世の中で
十色しかないあの絵の具で
百人十色な世の中で
自分の色を見つけたんだって、って
僕は塗り潰した そうやって
百人十色