魚の眼
魚は瞳を閉じたりはしない
やがて剥かれる宝玉のままで
わたしをとりまく宥景に似ている
(ときめいた円の閃く空には傷だらけのそよ風がたゆたい、午後に戸惑う)
つんざく体温を寄波がほどかすと
めのうの螺旋が降りつもる
まっさおな淵に朽ち果てて眠るように
わたしの瞳に還りなさい
空漠が色を思い出しつつあるから
あなたをとりまく宥景には似つかない
とりとめもない話を聞かせて
魚の眼
魚は瞳を閉じたりはしない
やがて剥かれる宝玉のままで
わたしをとりまく宥景に似ている
(ときめいた円の閃く空には傷だらけのそよ風がたゆたい、午後に戸惑う)
つんざく体温を寄波がほどかすと
めのうの螺旋が降りつもる
まっさおな淵に朽ち果てて眠るように
わたしの瞳に還りなさい
空漠が色を思い出しつつあるから
あなたをとりまく宥景には似つかない
とりとめもない話を聞かせて
魚の眼