愛こそ全て

 愛こそ全てと人は言う。
 愛し愛されることこそ人生の喜びと人は言う。
 愛。
 己の全て命すら相手に捧げたくなる気持ち。
 愛。
 相手の全てを自分に捧げて貰いたくなる気持ち。 
 愛。
 愛。
 愛。
 だが、愛を捧げよというが、人で無ければならないとは言ってない。
 俺は人が嫌いだ。
 人は騙し裏切り、醜く。
 純粋から
 愛から
 最も遠い存在。
 そんなものを愛せない。
 だから俺は犬を飼う。
 犬を全力で愛せば、犬は全力で答えてくれる。
 人で無くて虚しくないかと問われれば、それがどうした?
 愛の前では対象がなんであろうが小さな事。
 それが犬だろうが猫だろうが芸術だろうが、愛を手に入れた人間は幸せだ。
 俺にとっての愛は犬だっただけのこと。
 俺は愛を手に入れた。
 愛を手に入れ俺は満たされた。
 だから俺は幸せを手に入れた。
 故に俺は叫ぶ。
 愛こそ全て。

愛こそ全て

愛こそ全て

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-11-17

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