Poisson rouge de fin d'été
――何気ない日常、街を行き交う人の群れ、その雑踏に紛れ、一人揺蕩う私は、あの無意識的な、愁傷とともに、短夜に寄り添う、アンチテーゼ――
て、何言ってっかわかんないんですけどっ?!
それはまるで、儚くも消えゆく。
見上げた時、微かに視えた波紋に、
その中心から世界が広がっていくような気がした。
穹の蒼さと同じで、それは気のせいでしかなかった。
鏡だらけの迷路をさ迷い、
でもそれは、時に万華鏡のように彩りを変えた。
たまに襲いくる大きな波が、
この先の天変地異を予言する。
そして許可なく、私の背を叩く。
時間が誘拐され、痛みを融解していく。
でも、その趨勢には抗えない。
周囲を照らす、てらいのない無垢な眼からも。
光が乱反射している。
それはまるで、儚くも消えゆく線香花火のように。
その星の数ほどの煌めきに、
消えないでと願った私は、
ちらちらと移ろう晩夏の金魚。
Poisson rouge de fin d'été
エンディングBGMには、夏恋慕(feat. 春茶)?!
ここで突然ですが、臥煙伊豆湖は小説『物語シリーズ』に出てくるキャラではあるのですが、当然ながら竈門禰豆子とは何の因果関係もござ今のはメラゾーマではない、メンヘラだ……
って、ほんと何言ってんのかわかんない……