終着点

 降り注ぐ日差しは
 在りし日の恩寵の変奏でしかあり得ず
 ゴンドラ式の夢は前へ前へと進んでいく
 やけにくっきりとした鍵盤様の駅舎は
 押し広げられた寒気によって引き締められ
 夢と現の渚にある私は
 エスカレーターの終着点にあることを未だ知らない

終着点

終着点

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-11-05

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