終着点
 降り注ぐ日差しは
 在りし日の恩寵の変奏でしかあり得ず
 ゴンドラ式の夢は前へ前へと進んでいく
 やけにくっきりとした鍵盤様の駅舎は
 押し広げられた寒気によって引き締められ
 夢と現の渚にある私は
 エスカレーターの終着点にあることを未だ知らない
終着点
 降り注ぐ日差しは
 在りし日の恩寵の変奏でしかあり得ず
 ゴンドラ式の夢は前へ前へと進んでいく
 やけにくっきりとした鍵盤様の駅舎は
 押し広げられた寒気によって引き締められ
 夢と現の渚にある私は
 エスカレーターの終着点にあることを未だ知らない
終着点