求めていた俺 sequel

メズタッキン

第四部 「覚醒のズメ子編」

二十三話 激突


ドゴォオオオン!!

聖川東学園四階マルチメディア室入り口のドアが、ズメ子の力尽くの突進によって吹っ飛ばされた。

「ハッハッハッハッハッハッハッ」

午前3:45分。

呪いの怪物が再び学園校舎(バトルフィールド)へと帰還する。


同時刻。桐生は、サファイが校舎の屋上を経由して中庭の祠に向かったことをコウスケに電話で伝える。

「・・と、いうわけだから、サファイが目的を終えるまでなんとかうまく逃げ切ってくれ。事が済んだら連絡する!」



「わかった」

聖川東学園二階の廊下。

コウスケは桐生との通話を終えてケータイをポッケにしまう。

「ハッハッハッハッハッハッハ」

そして運悪く、通話が終わった瞬間にズメ子とバッタリ遭遇。

「はぁ、まったく。電話ぐらいゆっくりさせろよ・・なっ!!」

ビュオオオオオオオオオ!!

コウスケはズメ子に向かって氷結の嵐を吹かす。

ズメ子は壁を走るなり、天井に張り付いたりするなどして上手くコウスケの攻撃をひょいひょい回避する。 ズメ子がコウスケの攻撃を避けた後の廊下は、カチコチと見事に氷っていた。

「くっ、なんて身体能力だ! ここは一旦退こう」

ダダッ

コウスケは攻撃を諦めて、逃げに徹する事にした。

「ハッハッハッハッハッハッハッハ」

当然ズメ子はその後を追う。

コウスケは隠れ場所にトイレの個室を選び、そこに避難した。

「ひとまずここでやり過ごそう。仮にヤツに見つかっても、トイレのドアを開けた瞬間俺の能力で・・・」


一方その頃で、サファイは四階の家庭科室の排気ダクトの中を屋上に繋がる煙突目指してよじ登っていた。

「くっ、手足がそろそろ疲れ始めたか・・。でも、もう少しの辛抱だ!!」

サファイは歯を食いしばり、ただひたすら上を目指す。


コウスケを途中で見失ったズメ子は、ターゲットを桐生一行に変更し、二階から四階へと向かった。そして、ズメ子が三階の階段から四階に辿り着いたその時。

ビュババッッッ

偶然階段の上で待ち構えていた江原岬の罠にかかった。

「ひっかかったわね!!!」

江原が使用したのは、引き金を引くと敵を捕獲する縄を発射する銃、「逃がさないぜガン」だった。

全身縄が絡まったズメ子は身動きが取れず、ジタバタ足掻く事しか出来ない。

「ナイスだ江原さん!」

江原の陰に隠れていた桐生と栗山マナトが、捕獲されたズメ子を確認するため近づこうとする・・・が、

「ダメよ2人とも!離れてッ!!」

ドンッと、江原が桐生とマナトの体を両手で咄嗟に突き飛ばした。 何故か? ズメ子の肌に触れた先程の縄がみるみるうちにブチブチと千切れてしまっていたからだ。

「なっ、これも呪いの力か!! 空間を捻じ曲げるわ、縄を直接手で触れずに千切るわ何でもありかよ!」

「ハッハッハッハッ」

ズメ子に自由が戻る。

「こうなったら・・」

ザッ

ズメ子の前に立ちはだかったのは“能力者”桐生だった。

「馬鹿やめろ!そいつにお前の硬直能力が効く保障はないし、万が一反撃してきたら・・」

マナトが注意を喚起するも、桐生は見向きもせず、ただ目の前の敵だけを見つめている。
そしてこう言った。


「保障・・・ね。 大丈夫だよマナト。俺は最初っから ”保障“なんてモンはアテにしてねーから!」

「ハッハッハッハッハッハッハッ!!」


ついに、桐生とズメ子の一騎討ちが始まった。

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-10-23

Copyrighted
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