「そんなあい」
「そんなあい」
眠るきみが 夢から覚めないように
音のない朝と ぼくは出逢う
どんな夢を見ているんだい
ありのままのきみの寝顔が愛おしいや
いびきですら愛おしい
そんなあいが あるってこと知らなかったなぁ
シミの数や まつげの一本一本が
ただただ愛おしいなぁ
そんなあいって きっとほんものなんだ
ぼくは そう人を愛したい 変かな?
まぶたの重ささえも愛したい
いびきも きみの呼吸の証だろう
そんなあい ちいさな しあわせが
世界にあふれたのなら
人間はゆたかだ
きみとならきっと
そんなあいを 分かり合えるような気がしてさ
気のせいじゃなかった 信じられる理由?
きみが ぼくのとなりで 生きてることだ
ありがとう ありがとう
どんなに言葉にしても
言葉の箱は狭すぎるなぁ
きみのせいだね
入りきらない ありがとう を
こころに溢れさせてさ
どうするの。
「なにもしてないよ」 と
きみは言うけれど
きみがきみとして生まれ
僕と出会ってくれたことが
きみが僕にしてくれたことだ
うん、そうだよ。
たとえ他に何をしてくれたとしてもだ
一番に きみが僕にしてくれたもの
きみが生まれてきて
こんな僕を 見つけてくれたこと
そんなあい
そんなあい
そんなあい
たとえ生きることがつらくなっても
このいのちをもった僕を見つけた
きみがいるならば
生きる理由 なくなりはしないだろう
きっとね
「生きることが辛くなっても
共に生きよう 涙は我慢しなくていい」
きみは そういう ひと ゆたかだな
「僕はしあわせだ」と伝えたらきみは
「なら、良かった」なんてさ なんてさ。
そんな愛が世界に
溢れる日がくるなら
にんげんは ゆたかだ
共に生き
ありがとうを 伝えよう
そんな愛が そんな愛で
世界が溢れたなら
にんげんは ゆたかだ ゆたかだ
そんなあいで
そんなあいで
そんなあいで
にんげんは ゆたかさ
「そんなあい」