朝のこと

それは朝のこと
いつも通り
朝ごはんを食べて
スーツに着替えて
会社へ行く途中

何かが見えた
モチベーションが
上がったところで
警鐘と共に
電車のドアがしまった

そして偶然近くの
君の姿を見ていた
それほど魅力的で
徐々に近づくと
こちらに気付いた

それは一瞬の出来事
君はわざとらしく
揺れてもないのに
体を僕に寄せ付けてきた
同時に大きい声で
痴漢ですと叫んだ

それは朝のこと
冤罪なのに
周りは鼻息を立てて
今にも僕を捕まえて
突き出そうとしてる

Youtubeで見た
通りに実行する
スマホのカメラを回して
名誉毀損だと
告げてドアが開いた

瞬間全速力で
その場を後にした
カモが逃げたように
にやっとした
君の笑みに中指だ

それは一瞬の出来事
君はわざとらしく
揺れてもないのに
体を僕に寄せ付けてきた
同時に大きい声で
痴漢ですと叫んだ

朝のこと

朝のこと

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-10-21

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