scene

現実を悟った
人の顔は哀れすぎた
そんな風になりたくないって
子供ながらに思っていた
僕は今の僕をどう思う

友達を真似した
そして自分らしさを忘れた
誰かと同じが嫌だって
口癖のように言っていた
僕は今の僕になんて言う

最悪だ
憂鬱な気分になって
この場面の空気を
入れ替えようと
急いで家を出て
僕は駆けた
そうして

久しぶりに会った
君の姿は儚すぎた
涼しい季節の風が吹いて
揺られながらも懐しんだ
僕は君の目を見つめた

君は少し微笑んだ
するとフラッシュバックした
例え無理に嫌ったって
会えば元の通りに戻った
僕は君の事を愛していた

最悪だ
心臓に動悸が走って
この場面の空気を
入れ替えようと
急いで別れを告げ
僕は駆けた
そうして

僕はまた逃げた

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-10-20

Copyrighted
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