僕を止めないで
走り出した僕は決して誰も止められない
誰かが呼び止めたって振り返ることは無い
時間が無いから先を急がなければならない
青空が青いから自分の色を探してた
無個性なまっさらな僕を変えたかった
だから君に憧れたんだ
真似をした だけど一向に
それは僕にならなかった
現実を悟った 大抵の夢は叶わない
いくら対抗してみたってあいつには敵わない
もう今更僕がここに居る必要は無い
焦った僕は紙にペンを走らせていた
全速力でのろまな僕自身をも走らせた
ただ 弱い僕を強くしたかった
必ず報われる努力をしたかった
達成による快感が欲しかった
自分による幸せが欲しかった
だから僕は走り出したんだ
吹っ切れた そして次第に
それは僕になり始めていた
僕を止めないで