完全の管理者
全人類の過去の人生にいったいどれほどの価値があるだろう、価値があろうとなかろうと、その男の仕事はひとつ大きな黒い塔から過去へとび、不完全な人生の意味付け、を行う、彼の正体は最後の人類。
未来の、超発達した社会にいて、何不自由ない便利な生活を続けていた男だったが、男の耳あるとき天から声が聞えた。
「この世界はあなたによって形作られた世界にすぎません、あなたはこの世界の終わりをみとどけて、そしてこの世界を閉じてください」
それから数日間で、男意外のすべては消滅した、友達、家族、ありとあらゆる生物は残像のように、データのようになって消えた。この次元の終了までおよそあと100年、男は最後の人類の一人として、過去へとダイブする。
完全の管理者