ワタシはまたアナタの夢を見ました

忘れていたはずなのに
記憶の破片が残っていました
ワタシの脳の深いところに
それは鋭く深く刺さっていました

ワタシはまたアナタの夢を見ました

あれから時は流れたのに
そこから一歩も動けずにいました
アナタがNOとあの時に
言い放ってからずっと続いていました

一つ二つと
ワタシの宝物を磨き
部屋に飾っていたら
次の日 錆びていました

ワタシはまたアナタの夢を見ました

枯れていたはずなのに
庭の向日葵が咲いていました
しかし喜んだのも束の間
よく見ると花びらは裂かれていました

ワタシはまたアナタの夢を見ました

あれから何度も忘れようとしたのに
そんな努力を真っ向から否定した
アナタが躊躇無く夢に
出てきました ずっと夢見ていました

一つ二つと
ワタシの指を折り
感傷に浸っていたら
次の日 腫れていました

ワタシはまたアナタの夢を見ました

ワタシはまたアナタの夢を見ました

ワタシはまたアナタの夢を見ました

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-09-30

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