傘は何処に忘れてきたの

後悔の雨、傘は何処に忘れてきたの

子どもの頃何度も何度も
後悔してからじゃ遅いって
言われてきたけれど
本当の意味で気づくのは
やっぱり失ってからで
大切だったなって
後悔の雨

もっと大切に、もっと優しく
もっともっとって
出来たはずの出来なかった事が
出し惜しみの優しさが
止めどなく降り続いて
不甲斐ない僕を濡らしていく
傘は何処に忘れてきたの



夢見たいな夢を見た朝
もう少しって目を瞑る
傘を無くした浅はかな僕は
進む事も、戻る事も出来ずに
僕だけを慰める小さな部屋を
また少し汚した

傘は何処に忘れてきたの

傘は何処に忘れてきたの

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-09-30

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