アキアカネ
同じことを繰り返してる
周りは変わっているのに
僕はただ悟りを繰り返してる
皆は気にせずに今を笑ってる
寂しい季節に
僕は一人で木陰と揺れていた
そうしていると
君は心配して声をかけてくれた
ありがとう
少し疲れていただけさ
そう言って見上げると
そこには青空が広がっていた
自分のことを特別だと思ってる
隣の芝生が青く見えるから
僕は遠くを見て黄昏れている
皆を気にしてるうちに道を見失う
儚い季節に
僕は一人で目を泳がせていた
そうしていると
アキアカネが何かを察して
右腕に静かに止まった
ありがとう
少し休んでいただけさ
そう言って目が合うと
青空のどこかへ飛んで行った
アキアカネ