アキアカネ

同じことを繰り返してる
周りは変わっているのに
僕はただ悟りを繰り返してる
皆は気にせずに今を笑ってる

寂しい季節に
僕は一人で木陰と揺れていた
そうしていると
君は心配して声をかけてくれた
ありがとう 
少し疲れていただけさ 
そう言って見上げると
そこには青空が広がっていた

自分のことを特別だと思ってる
隣の芝生が青く見えるから
僕は遠くを見て黄昏れている
皆を気にしてるうちに道を見失う

儚い季節に
僕は一人で目を泳がせていた
そうしていると
アキアカネが何かを察して
右腕に静かに止まった
ありがとう
少し休んでいただけさ
そう言って目が合うと
青空のどこかへ飛んで行った

アキアカネ

アキアカネ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-09-20

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