透明な屋上
透明が一番好きだったひとは
屋上に一番近い人だった
屋上は優しかったから
透明を愛したひとに
色を与えたかった
どんな色でもよかった
色という名のつくわたしの気持ちなら
透明なひとは
透明のままに立ち去った
最期にわたしに
色を与えながら
わたしもまた屋上に程近く
透明な屋上は
わたしに優しいのかもしれなかった
透明な屋上
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