二人ささやき

本当はとっくに
気付いていたんだ 君の声
ただ返事するのは
今じゃないって 思ってた
 
青空と淡い光に
照らされていたんだ 僕の影
遠く見つめるのは
何より 君を求めていたから

どうして何で
訳など無いよ

悩める私に
そっと吹いたんだ 夏の風
病める僕の
頭を冷やしてくれたんだ 夏の風

目を閉じて
耳をすまして

僕の
私の
声を聞いて

二人ささやき

二人ささやき

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-09-17

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted