幻想画家

yumieisuke

  魔法世界には、幻想画家という職業があって、彼等の絵はとても素晴らしいものらしい、だけどその絵は、描かれた直後に消えてしまうから、それを目にする事はとても貴重な体験だという、そもそも魔法世界は、現実世界と隣接していて、リンクする事もあればとても遠い場所にある事もある、それは周期的に現れる事もあるし、何か祭りごとのときに現れる事がある。
 
 なぜ僕がそれを真実だと信じているかって?昔僕のばあちゃんは売れた画家だったんだ、だけど晩年は、手がおもうようにうごかず、よれよれの線で変な絵ばかりをかいた、だけど僕はすきだった、ばあちゃんの書いた線をなぞって、僕が書き直すと、とてもきれいな絵がかけたからだ、というのは、家族向けの建前で、ばあちゃんが俺と二人きりのとき、幻想画家になったことを、僕だけが覚えているからさ。

幻想画家

幻想画家

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-09-16

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted