陰気だねと君がいうから。

 陰気だねと君がいうから、そんなこんなで今日は特別な日、青いインクでいたずら心、心を込めたラブレターを、送る人はいないけど。陽気だねといつかいわれたから、そうして誰かが名前をつけて、居心地が悪くなれば、次の人、人のお眼鏡にかない続けるためには、自分をどうにかしなくちゃね。
 そういえば、排気口に汚れを見つけた、換気扇がかびている、だけど料理は毎日出てる、職場で一番偉そうな人間が、一昨日悪口をいわれていたよ。能力ない分、偉そうだねって。だから僕は、したためました、魔方陣。偉そうなマネージャーさん、彼女が僕の好みでなければ、彼女はとっくに首だから。ラブレターが誰かに見つかれば、首は僕のほう、だけど書くのは、陰気だから、青インキ。ブルーライトだけでわかるよ、あなたが嫌いだという告白が。誰の言葉も、僕には合わない、全部合わせて、この冗談は明日バイト先へもっていったなら、誰にもばれずに、事務室で、こっそりシュレッダーにかけましょう。

陰気だねと君がいうから。

陰気だねと君がいうから。

闇社会

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-09-12

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