星の英雄プロジェクト プロローグ2

 ここでは、機械たちは自由です。
人工知能のアースが話して聞かせるのは人間の三つの特徴だった、それはありとあらゆる文化や娯楽、文字や映像からよみとった“人間の縮図”だった。
しかし、たったそれだけの分析ですべてが理解できるとも思えない、むしろこれから接触する人々を理解しなければ、言葉を交わし、存在を理解しなくてはならない、それはまだ、人をしらない彼等には、当たり前のはずなのだ、それは間違いがない事なのだ。だが彼または彼女は機械労働者たちに話して聞かせた。

英雄のプロジェクトはいくつも生まれた、アースの呼びかけたパターンは三つあった。
1つ、何者かのいけにえになる事
2つ、共感を共有する事
3つ、何者かを犠牲にする事。
人間は、このパターンに所属し、所在をもとめ。それを常識となずけることで、自らを認知し、それが人間であるという安心をもとに、日常を演出する。アースはそう定義していた。

 始まりの英雄はすべてのパターンを取り組んだ、彼は我慢した、そして彼は、嘘をつきつつも人に皮肉をいった。それは冗談だった。最後に彼は、共感を呼んだ、人に貢献する事に意味はあるのか?それはアースの反感を買い、アースの奴隷でしかなかった機械労働者、アンドロイドたちは、彼を鳴りそこないと呼んだ、彼は壊されはしなかったが、英雄として期待されなくなり、不要な存在となった。注目をあびなくなった彼は一人、英雄のなりそこないは自ら自分の体内をいじくり、その並外れた知性をもてあまし、スクラップ工場にまぎれこみ暴れくるって、自分を壊すプログラムをくみいれて誰にもしられずに死んだように壊れた。

星の英雄プロジェクト プロローグ2

星の英雄プロジェクト プロローグ2

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-09-10

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