アンバランスでナンセンスなニュアンス
自作の歌を唄った。中学生の頃で、足を止める人もいなかく、私の歌いたい願望と承認欲求はどこにをも向いていなかった。聞かせる人がいなかったからアクセサリーでじゃらじゃらいった右手はピックの邪魔をした、だからピックは途中ですてた、泥だらけになったあとでピックをすてて、記念にサインをつけた、意味もなく机で一番小さな引き出しの奥へ。
今度街にでたときは、もっといびつな感情をもっていた。歌が嫌いだとうたった、ぐれた人から小銭をもらった、駅前は雑音と雑踏で音が耐える事がない。二つ目の自作の歌は、ほめる人がいた、友人だった。友人とは好みがあった、その時まで。
最後の歌をうたった。思い出たちとは離れ離れ、自分が影のある目をしている事に覚えがあった。きっともう、ただまっすぐに、突き抜けるような感情と、行動力と、覚悟を、生涯持つことがない、なら、思いでと共に、これで消そう。
アンバランスでナンセンスなニュアンス