光の世界へ

最初に光あり
そして音
次は皮膚の感覚

それからは
外からのいろんな刺激で
学習し興奮し
密な時間を満喫した

感性がピークを越えるころ
感覚は馴らされ
あたかも周囲がスローに時間を刻んでいるようにみえる

しかしほんとは逆で
自分の時計が速くまわりだしているんだ

ツイッターのタイムラインをズルズルながめていると
あっというまに1時間が過ぎる
朝に今日はなにやろうかと思ってるうちに
昼飯をすませ夕食の準備をし
つまらないテレビをみているうちに夜がくる

もっと年をとって肉体の命がつきるころには
さらに高速に自分の時計は進んで
自覚できるイベントとイベントの間がスカスカで大きな隔たりとなる
そしてあの世へとめされる瞬間には
私は光の速度でこの現実界を脱出し私の周囲は永遠に固定されるだろう

私はまた光にもどるんだ

光の世界へ

光の世界へ

人間というかこの魂、生まれる前と死んだあとは同じなにかかもしれません。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-09-09

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