醜さ

この醜い身体が嫌いだった
美しいものに憧れて
鏡に映る醜い自分に絶望した

ミューズの歌う子守唄
子供だった僕はそれを聴いて
美しい音色にうっとりした

時間が経って身体が大人になり
自分がますます醜くなって
いっそう美しさへの渇望が増した

僕はミューズに問うた
なぜあなたはこんなにも美しいのに
僕はこんなに醜いのと

深い苦しみの中
いつしかミューズの歌声は
聴こえなくなってしまった

醜さに耐えられない僕は
この世に生きる意味が分からなくなり
死んでしまおうと思っていた

可憐な少女が僕の前を
満面の笑みを浮かべて
走り去っていくのを見た

ああ、僕はあなたになりたかったんだ
綺麗なものの媒体じゃなくて
僕自身が美しいものでありたかった

少女時代が欲しかった
可愛く綺麗に着飾って
一緒に友達と遊んだりして

鏡を見ると映るのは醜い自分
死ぬこともできなくて
抜け殻のように七年も過ぎてしまった

その長い時の間に
僕はあなたと出会い
あなたを壊してしまった

神様、神様
私はなぜ生まれたのですか?

醜さ

醜さ

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