いい想い

いい想い

今人生で一番いい想いをしていると感じています。この芸術の創造物は天空からのギフトになり染めて、あなたに恋をした私のこの初潮は間違いだったというのでしょうか。
私にそのような言い訳を叙説してはなりません。この世界はそれ程に世俗にまみれて、私の男性を見る見識が心算通りにはいかぬ想い違いに、人生の恋は私の想いから通り抜けていった。
私は願いを心算してから幾年の月日がたって、ああ人生をここまで無駄にしてしまったというのか。
私の心は悔い改めの時を必要とし、いかなる生命が宿る人間の心身を洗心するその意味がわかりますか。
手で広げてごらんなさい。これまで生きてきた人生の創造物がここにあり、しんみりと遠のく意識に薄れる私が、新紀元の真ん中にいて苦楽を感じ尽くし、もう直ぐに神の子としてこの人間を生きていくのです。
私とした事がふと人生にひとつの人間味のある情けをあなたに与えてしまった真実。この生活の中で忘れ去られようとしていたほろ苦い初恋の気概の中に、ああ、これまで人生で何も恋愛をしてこれなかった憐れな心の持ち主の私よ、でもいつでも神は寸分も間違いのない精度で確かに私の中には宿っていたのですから。
うまくいくのも人生、うまくいかないのもまた人生なのです。それも全てがいい経験となり肯定されていくのです。
そしてこれからうまくいく人生が始まるのですから。
人生は彼岸の彼方の遠い世界から始まる。世間で私は誰にも理解されないままに、人の気持ちは雪月花のように移ろう儚げな心景色の中に、生命とはいとも簡単に死に絶える事を知らなければ、今を一生懸命に生きれないのです。
人生とは理想通りいかぬもの。それが今となっては生きてきた教訓の正しい寄り処というものなのかしら。
1つの花が儚く哀れに散るように、私の願いとはあなたには悟られない程のあまりにも美しい花だったのです。
ああ、人生とは虚しいと思う由に、私は移ろいゆく心の周りに、天体が流れゆく軌道に浮かべて、人間のまだ行けぬ未知の精神へと思いを馳せる。その夜私は有と無の二元性を超越して一人の人間として生きてきた道を肯定したのです。
ああ、人生とはつくづくいいものなのです。
人生はこのような心の移ろいゆく先に儚げな夢を見つめた。
己と他者とは善悪にとらわれない一元論の苦しみの無い地平へと、もう抜けて行ってもよろしいのでしょう。
ああ、こんな美しい人間を初めて見せてもらいました。
この遠く彼方の彼岸に薄らいだ生命線は生死の一元論の世界で意識が彼岸の可憐な生命となった。そこで無量大数の生命の広大さを知った時、人生はただただありのままに過ぎていく。
ああ、美しく飛び散っていくのがわかるわ。人間とはたかがこのような一つの生命だったのです。
人生よ、私の全ての結果がこのように完全な一つの傑作に示された時、シンメトリー形状から成るエレガントな人間の人格、性格、思想は、まさに人生の究極の真理と神秘な関連性を持ち始めたのです。
それも人生の不可思議な介在者の神による仕業なのでしょうか。
大地のシンメトリーを軸にして北極星を再び正しくセットし直した時、万物に神が宿り始めて我が心の住み処の中に還っていき、内なる生命を確認した時の邂逅を再び想い初める。
人と人との言い知れぬ関わりから、新紀元の生成物を克己する人生は万物を創造をし、飛び初める無限の想像性で、人生をもう一度やり直そうかと考え直したのです。
私のしてきた事はこれで全て良かったのだと、人生そのものに感謝するのです。
ああ、この無限の意識が移ろいゆき、全天の星々はぱっと輝やき始めた、今生に天は神の子をお作りなさったのです。
ああ、何という人生で初めて神の子を見る時が来たのです。時が熟した究極形の本能の到来に、ひとたび私は私自身を始める為の人生訓をこの子は述べるのです。
昼夜かまわず一生懸命に生きて、元気が溢れるままに突っ走る一人の美しい人間、新しい天空、新しい再生、新しい未来へ。
再び生まれ変わる私は何をする為に、この世界に生まれて来たのかを今知ったのです。
何というエネルギーの革命を起こす。革命しかない、革命の勢いにカタルシスのムード。この人生もういつかはやがて死んだのも同然なのですから、さあ、もっとやっちゃえよ、やっちゃえ、やっちゃえ。
何か今になって人生が革命化していき、気持ちは例えようもない大きな自信に溢れた。もう一つの人生が始まっていくのがわかる。

ふふっ、何か今ままでの自分ではない別人のような人生を生きている。今までは一体何なのだったのかしら。
これで良かったのか、彼岸の世界は日常ではない光惚と気だるさを増して、人生の讃歌の中に1つだけ1つだけが生まれて死んでいくのです。
うっすらと朧気に、私は生きているのが、死んでいるのが今ではよくわかるのです。
情熱に溢れる人情の世界で生と死が重なりあう一元論の人生を生きてきた可憐な神の子よ、ああ、その私は神の子に恋したのです。
もうこれで私の人生は全てがいいのと、真実を教えてくださいました。
ビッグバンを起こした人生で全てがもうどうでも良くなったのです。
人生とは全てがなるようになっていく。ただそれだけの事で、それだけで何も計らいの無いこのありのままの私なのです。さあ、これから始めていきましょう。

いい想い

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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