愛

宇宙に愛の不思議な生命を宿した原子構造が生まれて初めて、もう一度だけ整理整頓をしなくてはなりません。
私の心の宇宙に存在していたはずの愛とは、一体どこへ行ったというのでしょうか。
あなたに恥かしい想いをさせてしまったのでしょうか。
そうであるのなら、私はもう一度謝まらなければならないのです。
どうかこの強い情けであなたから許しを受けて、この世に忘れ去られた私の孤独な原子構造は、何という一人の寂しい人間が誰もいない宇宙でただ自問自答するしか。そうこの世では神とお話しする事しか何の楽しみも残されていないのです。
私は生まれこない方が、ええ、その方が本当は良かったのでは無いかしら。
宇宙の大きな規模で物事を捉えた時に、私の原子構造は本当に知性を結集して記憶を整えた、あまりにもの美しさの心象風景の移ろいに、一人の人間としての役割の意味を知るのだわ。
古世代から続く生命の進化の歴史は、子孫から連綿と続いて来たこの道を真っ直ぐに進み、原子が素粒子に分解されるのです。
そして素粒子のレベルで1つの個性と人格は万物を一から整え直して、男と女は結婚し新たな生命の存在を考え直すのです。
男は少年になり、女は少女になり、熱き異性に対する想いで超越状態になり、この世界創成者の結婚が許容された状態で躍動する魂が、神の御言葉の啓示による結合を促した。この聖なる美しい御心で現実はもうとっくに次の宇宙へと突破していったのです。
天上に広がる満ち溢れる神の光よ、もう私達の愛の準備ができています。
少年と少女の若く爆発する元気な魂は、全身が感応状態で活気のある満足さで、何から何までも激しく昇天した意識の中で可憐に本当に愛し合うのです。
この世界に少年と少女は崇高な神の光に包まれて、本当の美しい清らかさで純粋に、もう私たちの感情は最も気持ち良い御姿で、この世界を一線から逸脱し本当の人間らしさを復活させて、天上界に一つのドラマを作りだしていくのです。
少年と少女にもう一つの新生なドラマが創成される。神妙に男と女とは、ああ、神様なぜこのような異性への憧れに昇り高なる万物創造の根元を作りだしたのか。
少年と少女は不思議な色めいた戯れに、この恋心は私達の何処から沸き起こり、この初めての情感にあなたは悲しいのですか、嬉しいのですか。
この世界に誰にもわからない感覚で、人間はやめなくて生きてきて良かったと感慨に魅せられた新たな感傷があった。恋心とは、男と女の情景に少年は少女を見て想い、少女は少年を見て想い、人生とは想い愛し合い生まれ変わるもの。
そしてもう一つの少年と少女の愛はこの世界のどこかの空にそっと浮かんでいるのだわ。
もう全てを忘れて重荷を取り除き、人生の儚なさなんて、もうそんなものどうでもいいのです。これからこの地球上で喜びだけを感じていたいのです。
少年と少女にこの人間の無情なんて感じさえもしないで、新しい日が昇る地平に心配なんて微塵も、この地球上には何も元から無かったのですから。
私達はこの生命を生きなくてはならなかったのです。
男は少年になり、女は少女になり、あどけない幼心の湖の水面をさざ波のように伝播していくのを見た時、この世界に愛というものが微かに存在している事を初めてはっと知ったのです。
何という人間の心は素晴しく超越していかせる。人間の知らない天の光の彼方へ一直線に続くこの道で、愛を熱く激しく高かめ合う時、ああ、少年と少女は愛を恥じながら確かめ合うこの感動に、世界はこんなにも新しく、ほらっ、生まれ変わっていくのです。
少年と少女はこの人間のあらゆる感情を感じ尽くして、一つの男と女の両性が成せるシンメトリーの神秘を、ほらっ、この愛の世界をこんなにも見事に感じていたのです。
世界で初めて男と女が不思議で最も見事なまでの調和。こんなにも知らなかった美しく神を感じている私達の心と身体は、まさに異なる性の肌の感傷を知ったのです。
宇宙は広く大きく私達の感性に神の御言葉がうっすらと聞こえていくの。この愛のクライマックスに人は人としてのストーリーを描いていく。この宇宙に男と女の盛大なる結婚の儀式が行われていった。
ああ、私達の望みはこうして宇宙に全てが解放されるのです。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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