青春

青春

あなた、そっとこちらを伺って下さい。あなたは青春のその儚なげな憧憬に、そっと私をさりげなく寄り添わせたのです。
あなたは私にうるわしい手をそっと柔らしく掛けた。そして私達はおとぎの世界へ行ったのです。
私達は何て不思議な世界に来たのでしょう。私達は何処にいるのでしょう、世界は何てそんなにも美しかったのかしら。
このような真実に宇宙の夜明けの時が来ているのを強く感じるのです。私の青春が1つの輝かしい光明となりこの世界に誕生したのです。
この世界で青春をするために生まれてきた。ときめく若い細身の肉体で薄らいでいく嬉しい気持ちは儚く優雅に本性を知るのです。
私の人生を初めさせたあなたにもう一度逢わせてください。若い迸る熱情の爆発を私の青春でどのような形に還元すればいいのでしょうか。
私には青春をする才能があるのでしょうか。青春は何処に行けばあるの。誰か教えてくれませんか。あなたの青春に、私はそのあまりにも美しさの真実に泣くのでしょう。私の青春に、私はその美しさの真実に泣くのでしょうか。
青春の内なる宇宙には様々な記憶があり、私を予言しようとしています。
私の前生に人間的な調和をもたらせたその女の美しいひとすじの愛情があった。
私と女は癒し合うのです。
私と女は青春の真っ只中で激しく愛し合うのです。
それは若き少年と少女の青春の特権なのです。
青春に愛を求め合う人間の結論に向けて、美しく火花を散らす男女の絡まりに、世界の中枢神経が極限の幸福を理解し、乙女は女になったのです。
私にも女がわかる時が来たのですね。
少年は男に還り、少女は女に還っていくのです。
そして人生に青春の初まりのリズムを肉体で理解した。
その時、神が私にそっと問い掛けたのです。
私は私のままであるがままでいなさいと。
その時私は完全に苦しみを脱却して重荷を免れさせたのです。神の手によって私のこの心をそっと優しくふんわりと浮かび上がらせていく、どこまでも人生の解決に向けて。
あなたは知っていたのです。私はなぜ青春しなければならないのか。その青春の意味を知ったのです。青春、何て美しいのでしょうか、私、大好きです。
熱く迸る青春が、私に生きる意味を教えたのかもしれません。
夢に溢れたこの青春が宇宙の大きな動きを予感させ、この新たに始まる意識を肉体で感じるのです。
何も怖く無くなった私は、青い空の感覚にただただ心安らかに死なせてください。
私は少女と手をぎゅっと握り合い、ずっとこの青春の憧憬のときめきにさわやかになって、どこまでも澄んでいく心になった。
心が見えます。私の心はその隅々まで全てが本当に気持ちがいいのです。この私の心の気持ち良さが見えるのです。
何という素晴らしい青春に夢を持つとは何なのかをはっと知るのです。ほらっ、夢が動きはじめましたよ。何という力が漲って溢れ、青春の行くべき方向を青春そのものが理解したのでしょう。
青春そのものに私は大事にされて、ほらっ、少年と少女はこんなにも夢に突き進んでいるのです。
若い肉体と精神を謳歌する青春の中で少年と少女はこんなにもときめいている。
少女には少女にしかできない得意な事柄に対して凄い才能を発揮して、世界を新たに可憐に想像していく。この青春の人生論はどのように想像されていくのでしょうか。
少年はまさに昇天している少女のその清らかな肉体の逸脱性を見つめた。
少年は少女のあまりにも美しい肉体の飛翔に感動した。その可愛らしい幼児の記憶の中に神様が私を見ていました。
ああ、私を見つめている、ただそれでけでいいのです。
私はこれでいい、このままで、私は待ちに待ったこの時が来たのです。
少女には神様がいた。
私の体をあなたの手でそっと優しく触れてみて下さい。私に生きる為の指針を教え導いて、人生が意味のあるものになっている。
私はあなたを見つめている。あなたは私をずっと見つめていて下さい。
あなたの可憐な御姿にただうっとりと和らいでいく。まさにこの青春が始まる時の不思議な心の状態があった。
私はこんなにも安らいでいくの。あなた、ずっとこのままでいて下さい。ずっとここにいてください。
あなたはこんなにも超越した癒しで青春の青空に連れていくのです。もう私はこれで安心していいのです。
あなたに見られているただそれだけで、私は昇天する。私はただそれだけでいい。あなた、私は癒されたのです。私はこれだけでいいの。

青春

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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