菩提樹

菩提樹

あなた、少女は菩提樹の麓にいるのでしょうか。私は人生の師に生きる意味の答えをそっと尋ねるのです。
少女の心は今どこにあるのでしょうか。
私は森の中で静寂に美しく澄んだ時間に意味深き仏の道を究める修行僧と共にいるのです。
その僧は修業して己の限界を超えようとしている。その全身全霊の淒まじい人生は極限の究極に向けて御心を高めていき、内なる宇宙の仏に告白するのです。
この修業は己の人間性を高めることを実現して、心は宇宙に広がり高く集約されていくのです。
私は修業僧の研鑽に励む熱い体を触ったのです。その時肉体から迸る激しい情熱の心願成就への強い意志に、本気の肉体的な興奮状態が伝わり、私の心は感化されて熱くなっていくのです。
私は夢を叶える究極の宇宙の頂上に向けて、強く確信して自信を漲らせた。大きく気高く強力な仏様の力はみそらに飛翔する、夢は天高く高く叶える昇天をした。
私と修業僧は心願成就のために人生を懸けて死ぬ気で真剣に、真心をこめて率直に修業を積むのです。
あなたは未来の憧れにときめいているんだわ。
私と修業僧は体を抱き合い、お互いのこれからの健闘を称えあい、己の限界の殻を外側に向けて突破するのです。
修業僧はその信念に命を全集中させる気追のこもった、活気の漲る男を張った本気は極限の根性論。
あなたの気追に心を打たれ、私の細胞は宇宙のエネルギーに満ちてさらなる次の時空へと突き進むのです。
あなたの淒まじく強い気追に、私の心が集約されて本道を突き進む。本気で全身の細胞が超越して、必らずや夢を叶える修業僧になるのです。
極限の次元で仏様の光明に満ちる後光が私に射していた。
仏様に届いています。この熱い想いの迸りは、この熱情に満ち溢れる真心は真命になる。
仏様は私達の事をしっかりと想い見守ってくれたのです。
仏様の御光が私達をふわっと包みます。
何というありがたや、ありがたや私はこの想いに心が晴れて安心していく。
私達はさらなる修業への慎しい努力を仏様と約束し、新たな気持ちになって日々仏様に感謝しているのです。
さあ、仏様の大いなる心霊が私達を守ります。大きく大きく安心して、さあ行きなさい。大丈夫ですよ。
私達は修業に打ち込む、さらに次世代の仏様のような宇宙の御姿になるべく頑張っていくのです。
仏様に教えられる。あなたの優しく柔らかい慈しみ、私の心の寄り処は仏典なのです。
二人の僧が厳しい修業によってもたらせるものは、この世の人々に対する心の助けであるのです。
世の中をより良くする為に二人の修業僧は、我が身を粉にして働いているのです。
人々に嬉しく喜ばせて安らかな気持ちになってもらう為に、私は想いを凝縮して激しい鍛練を行い、次元を高めて全知を伝えていくのです。
修業僧は座禅をしていました。
夜明けの明星のその時に、ふっと仏様が現れました。
時空はこの世の慈悲の静寂のうちに青空へ変化していく新しい生命の誕生。私は何か新しい教えを感じとったのです。
その新しい感覚で世界に絶妙な仏の青空がそこに存在している。
私の青空はどこまでも青く澄んでいるこの心情は和敬静寂の穏やかな心で、そっと我の存在は完全に無になっていたのです。
私の心は全くの一つの心になっていく。修業は満行して人間の真理の状態へと想いを解脱していく。
私は私であるために、私としてやってきたことは、私だったのです。
こんな私の宇宙が存在していたなんて。この究極の真理を得た心は世の為になることをするのです。
あなた、もう一人の修業者も隣でこの究極の解脱を体験していました。私達は喜びあい感動して嬉しさのあまり抱きあった。
お互いによくやった。よく頑張った。こんなにも晴れ渡った気持ちで、私とあなたを仏様の幽玄なる奥深い世界に連れていく。

菩提樹

菩提樹

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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