幸せな素粒子
私に乙女の真実を教えてはならないのです。乙女の心を本気にするものは一体何なのでしょうか。
教会の中に進んで行くと、少女は私の手を取り素粒子のもとへと連れていかせるの。
少女は素粒子に手を差し伸べてふわっとかざした。そしてこの素粒子をそっと握ったその幼い手のあどけない優しさ。
少女は素粒子に唱文を唱えたのです。
素粒子は目映く神々しい光を発射していき、宇宙の中に1つの究極の癒しで私の寄り処を用意したのです。
少女が生まれた時から備わっていた御心の清らかな仏性をはっと知ったのです。
私の生まれた時、少女も生まれていたのです。少女は生まれたままの心でいたいの。ただそれだけなのです。そして素粒子は素粒子として素粒子のままでいたいのです。
少女は素粒子を大事に体に抱いて父の所に走って届けに行き、お父さんこれあげるっと言って手渡した。
父親はこの神々しく天上に澄んだ生命の光を見つめた。人生の故郷に輝く懐かしい生命原始の光に、太古に起きた天地の誕生に想いを馳せた。その美しく色とりどりに変象していく煌めきにうっとりと魅せられた。
この自然の静けさの中で、そっと優しく私の肩をたたく神の不思議な啓示が起こったのです。
青い情景に移ろいゆく乙女の感傷に、女神の心霊を讃えるメタファーで、無尽臓の人智を超えた知性が神格化していくの。
美的なシンメトリーの密やかな想いに、天空の少女はさざ波にひらひらと飛翔するそのゆるやかさで、乙女の心は天上にふわーっと昇っていく。
天上に乙女の真実を教えたのは、誰なのでしょう。
父親は輝く素粒子をじっと見つめて、その不思議なファンタジアに、この世界はワンダーランドだという真実を知った。
素粒子は頭脳で想像したものへと精緻に変化していく万能な性格をもった、超次元の精霊が宿る神の粒子になった。
少女は頭の中で想像すると、それは現実の甘いお菓子にふわりと変化しました。それを手で掴み美味しそうなお菓子を食べました。少女は父を見てにこっと笑って見せました。
少女は何か満願の想いで、また次に何かの新しく現したい対象を想像しました。
そして少女はなんと母親をこの世界に復活させたのです。
少女の心に水のさざ波がうねり表象化して、有り余る感動に溢れ、「お母さん」と走って抱きつきました。
少女は心から母親との再会を喜び泣いています。
母親も「私は、一体どうしたのかしら」という感じで、不思議そうに少女を見つめて、抱きあい泣いて喜びました。
父親は母親と娘に優しく寄り添ってそっと体をさすります。
素粒子は天空からこの地上を清める神の光を発して、私たちを優しくぱっと照らしてきます。
素粒子は私達に愛の奇跡を起こした。この神の愛の御加護を受けてただただ心より感謝しているのです。
素粒子は私達の周りを温かな柔らかい浮遊性のオーラでふんわり包んでいきます。
少女はもう一つの願いを想像しました。この世界で苦しんでいる人々を、恵まれない人々をどうか助けてあげてください。
すると素粒子は神の光をキラッと強めて、私達をふわっふわっと天空の青空へと飛翔させていきます。柔らかなこの浮遊性に身も心も完全に抜けていき、全ての人間は幸福になっていく。
素粒子が神妙に優しく柔らしい癒しの超妙な光で地上を懐かしく照らす。
そして、夕焼けの空に1つの神の光が誕生して、この世界の人々を苦しみから逃れさせていく。
この清められた世界に人々の救われた心を実現して喜びに満ち、生まれたばかりの人々が若々しい気持ちで躍動させていた。
何て癒されるのでしょうか。何て心が洗われるのでしょうか。
私達はこの世界が清められる美しい時空を飛翔させた神による奇跡の行動を見たのです。何て満ち足りた幸福な時間なのでしょうか。
私達は天空から地上へと舞い降りて、この地球が完全に今復活している心の期待と憧れを感じた。
何という優しい感情に素粒子はふわーっと昇天していくのでしょう。
神々しい光に包まれて天空へ輝かしく癒されるオーラを発して、神の存在をひそやかに告白する。この超越した喜びの感覚で悦楽のうちに昇っていく。
私達は抱き合って天上界の星々が暖かい心で祝福し、感じた事のない爽やかさに、心の底から満たされていく。
ありがとう。みんなありがとう。あなたに逢えてよかったです。あの素粒子はまさに神様だったのです。
神様は私達の味方であり助けてくれました。
みんな幸せになってください。みんな、幸せになるのです。
幸せな素粒子