マリアの創造

マリアの創造

あなたはおわかりになるでしょうか。
宇宙は1つの遣伝子によってできているという真実を。神の光り輝やく真っ白な愛の世界で、清澄にその存在性を美しく変容していく。
そこに真っ白で清らかな静寂の中に青空が天空に浮かんでいる。
そこに私の全人生の過去の記憶が投影されていく。それは不思議な情報に満ちた神秘を体験した人生。私は神秘な宇宙の中で唯一の奇跡の経験をした。そうマリアとの邂逅を体験したのです。
私は振り返れば青春でした。マリアの期待に満ちたあの憧れの表情が、私の心にかつてない青空の憧憬を淡く薄らいで昇らせた。
私にマリアが優しく晴れ渡るそのいとおしい表情で、そっと前に手を指し出しました。
その細長く美しい手の中に人生の一粒の真理があった。神妙な神の計らいのもとに、この宇宙の次元を一つに凝縮した、真実の命の感性を写し出した。
究極の青空が私とマリアを柔らかく優しい静寂に包みこむ。
青春の青空の中で私の心と体は遥か昔の時代に遡り、その少女の若々しい遣伝子にはっとやわらかく安らかに身を委ねていくのです。
この1つの素粒子は神の創造した素粒子なのですね。
マリアは私の顔を見て美しくあどけない癒しの微笑をよこし、神妙で不思議な心の和らぎで見つめるのです。
ほっと心の固さが弱められていく、その爽やかに変化する水々しい清らかな心の流れ。
1つの全人生、知性と感性を凝縮し大事な思いがつまった1つの遣伝子をマリアの手の中にそっと授けた。
マリアの手の中には神の素粒子と私の遣伝子が、美しく満ち溢れる愛の白い清光の中で、静寂に何の感覚も持たずに、ただそこに優しく優しく存在していた。
マリアは夢に満ちて天空の青空を見つめるその青い眼差しの先には今神がいるのです。
マリアはその手で柔らかく慈愛のいとおしさを持って包みこむ。
そして、繊細な手がゆったりと神の可憐なラインでなめらかに流れるような流線でなぞっていきます。
するとマリアの手の柔らかい慈愛の中で、神の素粒子と私の遣伝子が、神妙にこすれ合い世界を超越した光を発した。マリアはその美しい明かりを見て心身が完全に癒されていくのです。
そして、この世界が誕生したあの日の神の光が優しく大きく和らいで包んだ、神の慈愛に満ちて癒されていく大きな器の中で、ただ存在を無くして安らいでいく。
マリアの手の上にはこの世界が感覚した事のない感性を持った超越の遣伝子が、神の真理を持って存在していた。
超自然的な神が創造した究極の遣伝子に、この世界で癒された人類は、幸福な未来を契約したのです。
マリアは心が動いて清められた静けさで、御霊に全てを整えられ、この全知全能の美しい神話が語られる。精霊の自由自在で爽やかな、魂の全身全霊の飛翔に、この時空は完全に神の感覚でしっかり超越していく。
神の遣伝子はそっとふわっと小さく微動しているそのさざ波に、原始的な無尽臓の神の知性を感得するのです。
神の遣伝子がふわっと浮遊する神妙な動きにマリアは感動して、奥深いご意向の計りしれない想いにただただ泣くのです。
神の遣伝子はふんわりふんわりと浮き上がり、マリアと私の頭上に奇跡の光でうっとりさせて解脱していく無の生命の存在性。
そして、私の手の上には不思議な神の感覚があり身も心も委ねていく。神の遣伝子が私の手の上ですくすくと成長しているのがわかります。
あなた、私は知っています。立派に成長して大きな人間になってくださいね。
そして、元気良く成長して、神の子として私の腕の中で暖かく優しく大きくなっていくこの子は、私の自慢の尊い奇跡の子になったのです。
神の感覚で神の子を神妙なる愛のやわらかさで抱き、宇宙の広大深遠さを感じて徫大な神の愛に超えていく。私は感覚する神の真理。
ずっと優しい、ずっと柔らかい、ずっとこうしていようね。
ずっと神を感じるのです、私の心は、私の愛は、愛する心は青春。
そう、ああ、私は神の子を抱いているのです。
マリアは私の子をその美しく細いすらっと伸びた手で優しくほんのりとさわる。
マリアはふと微笑して神の子をじっと優しく見つめていた。
マリアが神の子を見て、愛の言葉をそっとやわらしく語り、涙をふっと浮かべるのです。
天空を見つめると神が私達を見つめている。マリアが神を見つめるその表情は、本当の青空だった。私達は感動したのです。

マリアの創造

マリアの創造

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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