家族

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私の天体はこれにします。あなたの天体はどれにしますか。
少女は夜空に輝く天体に様々な運行方法を試します。若く躍動する心は生まれたままの姿でこの素直な純朴さに私の心は打たれていく。
少女は各々の星の運行に、円運動させたり、一直線上にしたり、隋円運動させたり、不思議な幾何学線上に並ばせたり、神の方程式上の数字に模倣させたり、遣伝子の形状にしたり、絵画の色彩の数式で描いたりした。
様々な試みにより、宇宙に極限の徫大なる神の創造物が誕生しました。
天空の星々の運行が光り輝き満ちていく時空に、心は柔らかで安らかに、細胞は全遺伝子同志が関連しあい飽和していく。
神の創造した宇宙の星々の流麗な運行が、私達の存在している意味をそっと教えるのです。
そして地平から地球が昇っていく光惚とした回転する物理方程式の美学。
原子もスピンするように、なめらかに優雅に地球は回転していく至上の神の計らいに、乙女心をときめかせて時を奪うのです。
この純情な乙女心を表象する可憐な宇宙の方程式よ。
私の母胎に生命を宿してください。私の母胎には生命の初まりがあるのです。
至上の天体運行が満ちている時空で、母胎の生命はそっと母親の温かくて優しい手触りを知るのです。
さあ、母親に全てを委ねて甘えなさい。
ああ、天啓のひとすじの光が私の体を包みこみ、この母体から幼児が生まれていく。幼児は生まれたての素の心で泣き叫び世界は轟いた。
さあ、幼児の生まれた。まさにこの世界はあまりにも美しい。あなたの誕生に宇宙、天体、自然、生命が祝福しています。
さあ、全宇宙全体が動き初めました。
宇宙を調和させた徫大な神の方程式が動いている。
私は体全体で至上の愛と共に癒しの時空を感じるのです。
宇宙は私達を御加護してくれる至上の安心感に、私達は未来の幸福をふわっと感じた。
宇宙はどーんと大きな音をたてている。
その時、神の声が聞こえた。「その子を大事に育てなさい。私の子なのです。わかりましたか。」「私は主のはしためです。この身になりますように。」
すると宇宙の天体達は神々しい光を一斉に発して天地が全て明るく飛翔していき、全人類の期待と憧れがここに誕生したのです。
その時少女は幼児を天高く突き上げた。
幼児は嬉しそうにはしゃいで、天空の時空に手を広げてふわーっと愛を捧げるのです。
宇宙はこの幼児に全エネルギーを与える。
親の子を思う気持ちを、幼児は心の徫大な人智を超えた究極の創造主のエネルギーを感じている。
その幼児はそっと優しく母の体に抱きついた。
幼児は母の愛情を一心に受けて優しさを感じすくすくと成長していくのです。
幼児はあなた方の期待に答えようと努力をして、我が天性の能力をさらに高めていく。
さあ、未来には夜空の天体を動かせる人間へとなるのでしょう。
少女は軽やかに天体を動かして、幼児にこの輝かしき未知なる未来の創造力を宿した天体をそっとその小さな手に与えた。
幼児はあどけなく天体を触って心から嬉しそうに遊ぶのです。幼児は天体とお友達になって様々な生きていく為の事柄を学ぶのです。
そう、天体も幼児のその生まれたままの純粋な清潔性が好きだった。
天体は好きな幼児とお友達になることを心から喜んで、夜空を目映く優雅に飛んでいます。
幼児は天体を追い掛けて抱き上げようとしてはしゃいでいます。天体もうきうきして幼児からすっと逃げていきます。
それを見た描も興味津々に幼児を追いかけていき、その姿を見た宇宙は微笑ましい想いにふんわり優しくなっていくのです。
私達家族は宇宙の天体が守ってくれるのです。
ああ、これからまた家族が増えるのかもしれないわ。
少女は宇宙にそっと手をかざして、光り輝く流れ星をこの地球上に降誕させていく。夜空に天体ショーの満ち満ちた満悦する嬉しい心は、さわやかに安らいでいくのです。
みんな嬉しそうに夜空を見上げて光惚としていくこの世界の法悦の状態。

家族のみんなを喜ばせる事が私の務めなのかしら。みんな嬉しそう、うきうきしているわ。私達は家族の愛をすでに知っています。
私の喜びがこの世界のみんなを喜ばすのです。
私は私の事をよく知っています。そして私は天体の事をよく知っています。
それが神の次元へと超越する事なのです。
「私の描さん、あなたはいけるわ。」

家族

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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