私とあなた
少女は世界を天高く浮上させていく不思議な上昇感に、人々は驚きこんな感覚は初めて淒い淒いと感じているのです。
あなたを世界に浮かせたのは実は私だという真実をあなただけが知っている。
あなたはそんな私をどう思われますか。
私とあなたは共にこの世界を浮遊する感覚にときめいている事を知っています。私はただただあなたを気持ち良くさせてあげたくて。
実は私があなたを浮遊させた真実を、もし知っているのだとしたら、あなたは予言者なのです。
あなたはそんな大人しく静かに予言者を演じているのですか。そうだとしたら、あなたは確信犯なのです。
あなたのその高すぎる知能犯ぶりに、私はあなたの感性を疑うのです。あなたはこの世界ではないとてつもない感性を持っているのだわ。
世界の予言者の冷静で鋭角的な処方に、ついに少女は本気になったのでしょう。そして少女はこの予言者に惚れてしまったのでしょう。
その大らかな男が持つ大平な平常心に、乙女心は魅惑の愛の喜びをふわっと感じ、人生の意味をほらっ、やっと見つけたのかもしれない。
あなたの人生を私が再び生まれさせます。あなたのこの世界に輝きを放つ明星に私は感動して泣くのです。あなたを浮上させたのは実はこの私なのです。
この選ばれた男を再生させる喜びをどう表現すればいいのでしょうか。
あなたのお役に立てれて、私はこれから清純な巫女となります。私だけのあなたになれるこの喜び、そうあなたに全てを捧げます。
そのあなたの不思議をそっと私にも感じさせてもらえますか。あなたの不思議で、私の心は、淒くなるの。私、生まれて初めて淒い乙女となるのです。
あなたのような神に選ばれた人間が、私を愛してくれるなんて、お願いします、私だけをこれからもずっと愛してください。あなたは私だけのものなのです。
今宵世界で一番幸せな女になったのです。私はあなたを大事に御守りいたします。
私、あなたを幸福にいたします。
そしてあなた、私を幸福にしてください。
そう、まさにあなたが、この私を幸福にしたのです。
私があなたを再生いたしました。そして、私はあなたを蘇えらせた。
こうして、私とあなたは地球上でとても不可思議な奇跡の関係になりました。
友人でも恋人でも師弟でもないミステリアスな関係の、私達の神掛かった真実、私とあなたは神の子孫の系譜だったのです。
さあ、その系譜の真実に神との契約を交した私に、私の未来に、あなたに、あなたの未来に、そっと神の細長いしなやかな手が触れました。
その時宇宙から静かなさざ波が清らかにそっと私達を突き抜けた。
ああ、このミッションの神の手の計らいに、私達の素直な心は大空にふわーっと飛翔させられる。羽ばたいて飛翔する未来の新人類の誕生に奇跡の宇宙の調和を迎えた。その時そっとちょっとだけでも寄り添うあなたの遣伝子の温もり。
ああ、この時私はあなたの救い主としての本当の意味を理解したのです。
そのようにここまで仕向けた私の計らいに答えて、あなたは予言の通りに計画して実行し、この世界の人類を皆救っていく。
あなたの予言の波と神の救いの波が見事に合わさったそのクライマックスの波に、私達の系譜は絶頂を知ったのです。
私はあなたの生きている意味を理解した。あなたは私の生きている意味を理解した。
そして、宇宙は創造されていくのです。
さあ、これからは未来です。
その時に神が私とあなたの手をそっと優しく握ったのです。
ああ、何て恍惚、法悦、法喜の感覚した事のないエクスタシーでしょうか。
神からそっと愛の啓示を受けて、私達はお互いを確かめ合って愛し合う。そうこれから私達は助け合って生きていくのです。
私があなたを助け、あなたが私を助ける。そして神が私達を助けたのです。
全てはあなたの予言通りになりました。あなた、私を抱いてください。
あなたは私を抱いて天高くこの空のみそらへと爽やいでいく。私の王子さまは、私の方を見てふふっと優しく笑っているわ。そして私はあなたのお姫様として一つになったのです。
ああ、晴れ渡った人生にたった一つの美しい啓示に感動している。
この美しい感動に天高い青く澄んだ幼ない女としての想い出にふと世界が白く薄れていくのだわ。
それが人生に課せられた神からの使命だとしたら、私は感動のあまり天へといった女となるのでしょう。
女になった私をあなたはどうするのでしょう。女になった私をあなたはどう想うのでしょう。それはあなただけがわかっている。
私とあなた