そっとあなたはゆるやかに体をしならせた

そっとあなたはゆるやかに体をしならせた

あなたはそっとゆるやかに体をしならせた、私は一体どうすればいいのでしょうか。
私はやりすぎたのでしょうか。それともやらなさすぎたのでしょうか。
あなた、やりすぎてはなりません。あなたはもっと優しくやわらかくふっくらと静かに、私にほんのりと存在感を無くしていくその御姿の何か不思議なお方なのです。
あなたは本気なのですね。私も本気になるのだわ。
そして天が泣くのです。
天を泣かしてくれた、この感じるままにそっとあなたの手に神が柔らかく寄り添うのです。
あなたの手がそっと天を泣かしたとしたのなら、あなたはその想いに青い彼方の世界を見つめて、静かに天に手をかかげたのです。あなた、私に想いをひそやかに打ち明けなければなりません。
あなたにもそっと静かな感情のさざ波に青い想いを抱くとしたら、あなたはその純情な私の想いをやっと支えて受けとったのです。
私はそっと静かに安心させたあなたの配慮に、この母性の溶けていく優しさに、ふと我の人生の広がる水平線は、静かに物想いにふけていくのです。
あなたは感じていらっしゃるのですか。そんなにもみそら彼方の紫式部の源氏に。この万葉がそっと静かに揺られて大地の気の微かな世界の調性を迎え、ふと乙女心に青春の感情が移ろいゆくのを知るのです。
あなたは死んではならないのです。あなたの激しい気性の純粋な愛でお互いに感じあうのです。
許さなくてもいい。だからその手で私を癒してくださいませんか。この澄んだ心とは何なのかを教えてくれませんか。
あなたは私に青春を教えようと頑張ってくれたのです。あなたは本当に人生に対して本気でした。私は本気のあなたを知っています。
私はあなたを待っていますからね。
さあ、私のもとに来てください。
あなた、気持ちいいのね。あなた、私にもわかります、その感じている御姿を見ているとうるわしき宙に漂う気持ちに乙女の絶唱でいかせていく。
そんなのそんなあなたの御姿を私ごとき小さな存在に見せて頂けるなんて、どういう心の移ろいゆく地球の自転運動なのでしょうか。
宇宙を自転の流れに乗っていくのだわ。宇宙の天体達の友情が天に優しく寄り添いそこにいるんだわ。
宇宙にも1つの感情の敏感性があったとしたなら、それは乙女心の特権なのです。
乙女心で甘く儚くしてはなりません。しっかりと守らなければならないのです。乙女心の純粋な機微は何て柔らしいのでしょう。ふわっと優しく広がるオーラの上に柔らしい気持ちが浮かんでいる。
あなた、この気持ちおわかりになりますか。私の青春を青くしたのは、まさにあなたの青春だったのです。私は今青春をしています。
私、青春好きです。その想いに私はなんて感動しているのでしょう。不思議な乙女の純愛をしているんだわ。
そんな優しい青春が私にもあったなんて。私どうしてそんなことにふと感じたりするのでしょう、そんなちっぽけな事。あなたに教えてもらおうなんて思わなかった。でもそれで良しとしたのだわ。
ふっと優しくなるのよ。私の心は青春のようにさらさらと流れて変化していくのだわ。
私、そんな心の移ろいにふわっとあなたにもわかっているの。主の気持ちというものが。そんなにもこんなにも優しかったのですね。なんてふんわり柔らかいのでしょうか。
私は初めてなのです。私はなされるがままにしていたのです。ただあなたはそのようにしてもらいたかった。ただそんなにもいとおしかったなんて、私恋をしていたのです。恋をしてはいけないのかしら、あなたには。
あなたをほっとけません。あなたをほっとけません。私、死ねません。死んでは、それはいけません。このしみじみと、さあ、もっといってくださいな、もっといかせてみなさい。
そんなにも母胎回帰していたなんて。あなたを母胎回帰させたのです。私に教えないでね。私はそんな事もわかるのです。あなたは私を不思議と感じるのね。それでいいのです。
ただそれだけでいいのです。それだけで良かったのです。私を乙女心にしたのはあなただったのです。

そっとあなたはゆるやかに体をしならせた

そっとあなたはゆるやかに体をしならせた

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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