夢

夢とは一体何なのかを教えて下さい。乙女が恋をしたら今宵どうなるのか、そんな美しい真実がこの世界にあるでしょうか。
乙女は初めて恋をして新たな世界の存在を知るのです。宇宙の十字架に秘められた少女の数式を解こうとする乙女心に、神様は準備するのです。
私、神に数式の在り処がどこにあるのかを知らせた。天へと真っ直ぐに伸びる北極星の輝く存在に、人生の方向性を再確認するのです。
少女が神の数式の解答へと導びく宇宙には存在しえた究極の浮遊性に、人間的な調和とはまさにあなたのようなものなのだわと知る事ができたのです。
私に大きく広げた少女の両手は天地の中に神の存在を知らせる。私と少女は神の数式を宙で柔らかくもて遊び、そっと宇宙を動かすのです。何て宇宙とはうまくできているのでしょうか。
天地の創造を目撃した歴史的な証人が見つめる、この模範的な調和した宇宙に数式がふんわり浮遊していくのだわ。
自由自在に移り変わりゆくこの心の生きた存在を知らせた、もう一人の私の分身に幽体離脱させていく少女の手のぬくもりが生と死の感覚の不可思議性を漂わせる。
世界は頂上していくのだわ。そうあたかも自然に少女が神の数式の変数を置換したように。
少女はいじらしく神の数式をいじくったのです。少女には作為などなかったのです。ただそこには神の数式のみが存在していたのだわ。
神の数式は変化し移り変わる神経のように、神の意志により人生は選別されていくのです。
少女の知ったかぶりを許しません。
神が少女に人生的な命題の諸条件を与えて新たな明解を求める。
その期待に、あの時の神の後姿の感傷性を感じて寂しく思うのです。
こんなにもやわらかい母のような神の分身のマリアは、カラフルな虹の宇宙に種を蒔き、やがて芽生えその後には進化だけが残っていたのです。
私を進化させた宇宙に宿る創造の神による人生を懸けたその未来に、そっとマリアは私の肩に手をのせて雲がたゆたい、回転する精霊を美的なセンスで描き、ふわっとあなたに感謝するのです。
私知らなかったの。マリアが化学結合をさせていたなんて、あなたはまさに奇跡を起こしたのですね。
泥の中に咲く清らかな蓮の天体の優雅な運向に、究極の人生とは一体何なのかを知らせた私の後姿はもはや神になったのです。
私、こんなにも私そのものとなりそれらしくなっていく。
数式がこんなにも神の見えざる美しい手を感じさせるなんて。神の率直な解答を見て私の人生はもうこれでいいのだわと安心し、私らしく自然に馴染んで優しくそっと心を癒すのです。
私、どうでもいいの。そのように悲しませないで。
そして私は誰にも信じさせれる神の真理へと至るのです。
このようにスムーズに循環しているのですから、もっと意味ありげに少女の数式の中に神の次元の意味を媒体化していく。
そこに神がいる事を証明しようとするのです。
その神の証明は秘められた時空にこんなにも奥ゆかしくそっと隠してはくれない、私も悲しいのです。
少女の神の数式を証明しようとするその献身的な御姿。この人類の祖の御姿を遠く彼方へと誘うあなた、死なないで、こんなにも悲しいの。
これ程までの人生に意味を与えたその数式が変容するひらめきで、遥かなる大空に飛ばして下さい。
神の慈悲深い愛を信じる事ができたこの日に、ひそやかにそっと啓示を頂くのです。
人生の不思議さにはっと感動するのです。
そっと神に1つ1つ真理を献上させて下さい。
もっと知りたいのです、少女の数式のふんわりとした実存性の儚さを。
そっと神が私の手を握ったのです。
こんなにも神にもわからない数式を少女は解答していたなんて、信じています。それが少女の生まれもった本性だったのです。
少女の存在に神が用意した数式要件を満たす事を要件化したのです。
さあ、変化していく宇宙の新たな創造。
神が数式の粒子的な量子条件を満たす事を教えたのだとしたら、世界をノックした神がそこに確実に存在するという事実があった。
さあ、あなたは世界をノックするのです。
あなたの存在に気づいた神性な数式の解脱条件があった。あなたは神の数式をいじくったのです。まだ知られていなかった神が来世の次元の数式を超越的に用意していたなんて。こんなにも知られていない神の数式の宇宙が誕生していく。
あなたはこうして誕生したのです。こうして来世の諸条件の中に、神の転生を知ったのです。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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